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えんま王、しつけの「劇薬」? 

2012年06月29日

地獄絵本に子ども釘付け

悪いことをしたら、えんま王が地獄に落とすぞ! 思わず目を背けたくなる地獄の光景が生々しく描かれた絵本「地獄」が、なぜか人気だ。やんちゃな子たちをしつけるのにもってこいの劇薬? えんま王もびっくりだ。

 うそをついてもむだじゃ。えんま王のかがみはすべてをうつしだすのだ――。

 鬼に責められる亡者の絵に見入る子たち。大阪市生野区のそろばん教室で「地獄」の朗読が始まると、部屋は静まりかえった。「怖くて眠られへん」と森龍斗君(9)。赤垣沙奈(しゃな)さん(10)は「うそとか悪口はもういわれへん」と涙目だ。

 朗読会を開いたのは大阪市内の自営業、前田正治さん(70)。中学1年の孫に読ませると「真面目にせなあかん」と効果てきめん。「親や先生が見てなくてもえんま王が見ている。そんな心構えが今の子には必要だ」と思ったからだ。市内の学校や保育園に絵本を千冊配ろうと準備する。

 「地獄」は1980年、風濤社(ふうとうしゃ、東京)が出版した。昨年までに売れたのは11万部だったが、今年は既に8万部増刷した。絵本の各種ランキングで上位になり、書籍取り次ぎ大手トーハンが運営するネット書店の児童書部門でも25日現在、1位だ。「なぜこんなに反響があるのか。表紙が怖すぎる、と書店の児童書コーナーに置いてすらもらえなかったのに」。高橋栄社長(47)は戸惑う。

 80年ごろ、いじめが社会問題となり、子どもの自殺が相次いだ。心を痛めた先代で高橋さんの父、行雄(ゆきお)さん(81)が「命の大切さを教えたい」と企画。千葉県南房総市の延命寺が所蔵する江戸時代の地獄絵巻を使った。筋は室町時代の「平野よみがえり草紙」をもとに行雄さんらが考え、美術史家の故・宮次男さんが監修。主人公が一つの善行によってえんま王に許され、現世に戻る道中、数々の地獄を見て悔い改める。

 ブームのきっかけは昨年末、人気漫画家の東村アキコさんが育児漫画「ママはテンパリスト」4巻で「うちの子はこの本のおかげで悪さをしなくなった」と紹介したこと。テレビで取り上げられ人気が高まった。

 「日本では古くから地獄の絵図を楽しむ習慣があった」と話すのは愛知教育大准教授で地獄絵の研究家、鷹巣純(たかす・じゅん)さん。鎌倉時代頃から路上や橋のたもとで地獄絵を使った見せ物が庶民の間で人気を呼んだ。「死んだ後どうなるのか。いつの時代も興味は尽きない」

 核家族化で「死」を身近に感じにくくなる中、若い親世代にとって地獄の絵本は新鮮だったのでは、と鷹巣さんはみる。一方でブームにくぎを刺す。「幼い子にとってはべらぼうな劇薬。地獄に落ちるぞと突き放すのではなく、いいことをするあなたをお母さんたちは見守っているよと伝えて。抱っこしたり頭をなでたり、コミュニケーションをとりながら読んでほしい」(伊藤恵里奈)

     ◇

■絵本「地獄」のあらすじ

 三途(さんず)の川を渡った五平はえんま王に現世での行いを裁かれて、針地獄に落とされそうになる。だが、現世で川に落ちた子を助けた善行によって、地獄行きをまぬがれた。えんま王はもとの世に戻る五平に、「悪い行いを重ねれば、死んだ後にどのような目にあうかを多くの人に伝えよ」と数々の地獄を見せる。五平は火あぶり地獄やかまゆで地獄を見せられ、行いを改めようと決意する。


http://www.asahi.com/edu/kosodate/news/OSK201206250046.html

朝日新聞デジタル

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