保育園で、夏に流行る病気③
保育園・幼稚園で、夏に流行る病気について
保育園・幼稚園と感染症というのは本当に切っても切れない大事な問題で、
保育をしていると子どもは必ず感染症にかかります。
子どもは病気にかかって免疫ができます。かからなければ免疫ができません。
だから、ずっと病気にかからなくていい子だと思っていたのが、
保育園・幼稚園に入った途端にしょっちゅう病気をするということになるわけです。
夏場に感染症が流行るのは、暑さのため体力を消耗し、抵抗力が落ちるので、そのため、細菌やウイルスに感染しやすくなります。特に、皮膚疾患については、汗をかくことで皮膚の清潔が保てず、トラブルの原因にもなります。
代表的なものをいくつかご紹介します。
①手足口病 ②どびひ ③水いぼ ④プール熱(咽頭結膜熱)⑤ヘルパンギ―ナ
これらの病気はいわゆる夏風邪や、皮膚のトラブルなどの『感染症』であることが特徴です。
今回は、③水いぼをご紹介していきます。
水いぼとは、伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)のウィルス感染によっておこる、いぼの一種になります。
詳しい感染経路は不明ですが、プールなどで肌と肌が接触して移ることが多いといわれています。
1度かかると免疫ができ、再びかからないといわれています。 症状としては、直径1~3mmくらいの表面がなめらかいぼが胸、脇の下、肘、膝などにできます。
いぼが破れて中のウィルスが飛び、それに触れたほかの皮膚や他人に移りますが、感染力は非常に弱いです。ただ、アトピーなどで皮膚が傷つきやすい人は移りやすくなります。
放っておいても数ヶ月から1年くらいで、免疫がつき自然に治りますが、時期がはっきりしません。 水いぼは悪性でありませんが、他人にも移ったり、どんどん増えることもありますので数の少ないうちに除去するのが一般的といえます。
現時点では、ピンセットでみずいぼをつまみとるのが確実な方法ですが、放っておいてもだいたいの人が約半年くらいで自然になおります。 また飲み薬で治療する方法もあります。
しかし、飲んですぐいぼが消えるわけではなく、飲んでいるといぼの増加が押さえられたり、いぼの消失が早まるといった効果が見られるとのことです。
粉・錠剤などがあり、個人差がありますが2週間ほどで効果が現れてくるようです。
放っておいても治りますので、神経質にならなくでも大丈夫です。掻き崩したりしないようには気をつけましょう。 できれば清潔にして、爪を短くしておきましょう。
※タオルなどの共用はしないほうがいいでしょう。
水いぼを除去したあとは、傷になっていますので、菌が入り込む危険があります。だされた軟膏があれば傷が乾くまで塗っておきましょう。
※処置をした日はお風呂は控えた方がいいですね。
同じプールに入っただけでは感染はしないと言われていますが、肌と肌との接触や、ビート板の共用などでがあればうつる可能性はあります。ただ、可能性があるという程度で、かなり感染率は低いと言われています。なので、プールの禁止をする必要はないとのことです。
なお、学校保健法施行規則が一部改正され、平成11年4月1日より施行されています。それによれば、「水イボ」は単に「通常登園停止の措置は必要ないと考えられる伝染病」とされたのみならず、「原則としてプールを禁止する必要はない」ということもちゃんと認められています。