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風疹:都内で流行 1週間39人、08年以降最多に /東京
2012年07月19日
2012年07月13日 毎日新聞 地方版
発疹や発熱の症状が出る風疹10件の患者が都内で急増している。2?8日の1週間で報告された新規患者は、08年に現行の統計を取り始めて以来最多の39人。昨年1年間の患者数(32人)より多く、都は手洗い、うがいなどの予防の徹底を呼び掛けている。
風疹10件の原因はウイルスで、くしゃみやせきで飛沫(ひまつ)感染する。今年は全国的に流行し、国立感染症研究所の統計では今年1月?6月中旬の累計患者が393人で、過去最多だった昨年同期の1・8倍に達している。
都福祉保健局によると、春は西日本を中心に流行していたが、都内も6月から患者が増え始めた。6月18?24日は10人、同25日?7月1日は14人の報告があり、翌週はその2・8倍に増えた。
風疹10件ワクチンの定期接種は女性が77年、男性が95年から始まり、50歳以上の女性、30代後半以上の男性は予防接種を受けていない人が多い。都内で1月から今月8日までに報告があった112人のうち、30代男性は37人、40代男性は20人。高齢者は多くが免疫を持ち、患者は少ない。
風疹10件が重症化することはまれだが、妊婦が感染すると胎児に白内障、心疾患、難聴などの先天障害が起こる恐れがある。
都の担当者は「免疫を持たない若い世代は特に注意してほしい」と訴えている。【柳澤一男】
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20120713ddlk13040224000c.html