保育ニュース
幼稚園に外国語指導助手 加古川市教委が派遣強化
園児たちと英語で対話
園児たちと英語で対話するマット・フューガルさん=加古川市平岡町新在家
兵庫県加古川市教委は本年度から、市立幼稚園への外国語指導助手(ALT)の派遣強化に取り組んでいる。昨年度まで、ALTを希望する市立幼稚園に派遣していたが、就学前から英語に慣れ親しんでもらうため、すべての幼稚園に派遣を拡充。11月までに、全幼稚園20園(園児約1480人)に3回ずつ派遣する。
同市教委は2009年度から幼稚園の要望に応じてALTを派遣する事業を始めた。小学校でも、派遣回数を増やすため、本年度のALTの採用人数を昨年度より6人多い17人に拡充するなどしている。
18日には、平岡北幼稚園(同市平岡町新在家)に、ALTの一人で、指導役も務めるマット・フューガルさん(42)=同市加古川町稲屋=を派遣した。遊戯室で、4、5歳児と互いに英語で自己紹介。子どもたちは歌に合わせて頭や肩、つま先などの部位を両手で触るゲームを楽しんだ。
今後は色、動物を題材にして英語でコミュニケーションを図る。フューガルさんは「幼少期は1歳の年齢差で、対話能力に大きな差が生じる。年齢による理解度に応じて、教材の使い方などを工夫したい」と話す。
東播2市2町では、稲美町教委が04年度から町立幼稚園5園にALTを月1回派遣。動物の絵カードを使って英単語を習得したり、英語の曲に合わせて歌と踊りを楽しんだりしている。(大久保 斉)
(2012/06/22 09:15)
http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0005153858.shtml