保育ニュース
杉並区:母親ら異議申し立て「スマート保育」で 都補助で第1号目標【保育士ニュース】
3月2日(土)10時50分配信|東京(毎日新聞) - Y!ニュース
4月から子どもを認可保育所に預けられない杉並区の母親たちが区に異議申し立てをした問題で、猪瀬直樹知事と面会した田中良区長は1日、都が整備費を補助する「スマート保育」を活用し、待機児童の解消を図る考えを示した。来週中に概要を発表する。
猪瀬知事は「(認可保育所に求められる)国の基準は融通が利かない。人口も面積も違う東京都と北海道が同じ扱いだ」と話して、都が新事業として新年度予算案に整備費を計上したスマート保育の活用を求めた。スマート保育は6~19人の子どもを預かる小規模保育施設。田中区長は「(適用の)第1号を目指したい」と語った。
田中区長は面会後、「バブル(崩壊)後、23区に若年世代を中心に人口が戻り、リーマン・ショック後、共働きの世帯が増え、予想よりも保育の需要が伸びた」と認めつつ、「『認可』の整備は用地の確保に時間がかかる。今、困っている若いママを助けるため、小規模保育施設で対応したい」と強調。14年1月までにつくる3カ所の認可保育所と併せて、スマート保育も整備するという。
一方、異議申し立てをした母親たちは、国が施設の広さや保育士の人数などの基準を定め、0~5歳を預けられる認可保育所の整備を求めている。田中区長は「認可をつくらないわけでない。認可が必要な人に対しては、対応する努力をしたい」と話した。【水戸健一】
3月2日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130302-00000008-mailo-l13