保育士に年齢制限はあるの?【資格取得や年齢層についても】

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保育士と「年齢」

実は保育士になりたかったけれどいろいろな理由で実現できなかった。
でも、今なら出来るかも?!そういう方、いらっしゃいませんか?

保育士が子どもの頃の夢だったという女性が意外と多いそうです。

今回は、保育士になるには遅すぎるの?年齢制限はあるの?というテーマのお話です。
これから保育士目指しても大丈夫?と思っている貴女は是非チェックして下さいね。

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資格取得に年齢制限はあるの?

保育士になるには、まずは資格が必要です。
保育士資格を取得するには2通りの方法があります。

  1. 都道府県知事の指定する保育士を養成する学校その他の施設で所定の課程・科目を履修し卒業する。
  2. 保育士試験に合格する。


前者の場合、短大・4年制大学・専門学校のいずれかを卒業しなければならないので、少なくとも2年は学校に通わなければなりません。
主婦の方や、仕事をしながら資格取得を目指す人にとってはちょっと難しいかも知れませんね。

・資格取得はどのくらい難しい?

後者の保育士試験、ほぼ誰でも受験可能ですが合格率は約2割(22.8%:平成27年)とかなり狭き門です。
保育士試験合格のための講座などもたくさんありますし、参考書や過去問の問題集なども豊富に揃っています。そういったものを利用して、できるだけ短期間で合格を狙いたいところです。

養成学校・保育士試験、どちらの場合も年齢制限はありません。
いくつになっても保育士を目指すことは可能です。

(※ただし、公立保育園を受ける場合は、公務員なので年齢制限があります。)

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保育士の年齢構成は?

実際に保育園に勤務する人の年齢構成はどうなっているでしょうか?
全国保育協議会による2011年の調査では、20代が32.0%、30代が25.3%、40代が19.9%、50代以上が22.9%となっています。

これは公立・私立を合わせた全体の割合ですが、私立に限っては20代が42.6%と4割強を占めています。

逆に公立では50代以上が31.9%と最も多くなっています。これは、公立保育園の保育士が公務員という立場で定期昇給や産休育休が取りやすいといった待遇の良さから離職する人が少ないことが要因と思われます。

・求人の差がある?

しかし、公立の保育園は減少傾向にあり、正規職員の採用は30歳以下、25歳以下といった条件のある求人がほとんどのようです。

30歳以上の人が新規に採用されるのは、臨時職員やパートといった非正規雇用に限られる場合が多いようですね。
応募する人も多く、倍率は軒並み高くなるようです。

私立の保育園でも正規職員の新規採用は新卒がほとんどで、中途採用はパートや派遣といった非正規雇用が多いと思われます。

なぜ平均年齢が低いの?

保育園、特に民間経営の私立保育園の保育士さんは20代・30代の人が多いのはなぜでしょうか?

・結婚、出産

圧倒的に女性(約95%)が多い保育士さんは、先程の項でも少し触れましたが結婚や出産で一度離職してしまう人が多いようです。
公立保育園のように産休や育休をしっかり取れない、あるいは取りづらい環境の私立保育園の保育士さんはいったん職を離れるしかないというのが現状なのかも知れません。

・体力の問題

さらに、保育士という仕事はある意味「体力勝負」なので、40代・50代以降の女性が現場で続けるのが厳しくなってくることも大きな要因と考えられます。
子どもを抱っこしたりおんぶしたり、イベントの準備や制作物で残業や持ち帰り仕事と若い保育士さんでも音を上げてしまう人もいるくらいハードな仕事ですから、仕方ないのかも知れませんね。

それ以外にも私立保育園の場合、人件費がかさむと運営が厳しくなってしまうので給料の低い
若い人を多く採用することで、コストを抑えたいという雇用側の思惑もあるかも知れませんね。

年齢は気にしない!経験を活かしましょう

やっぱりある程度の年齢になったら保育士として働くのは難しい…
そんなことはありません。
確かに正社員として雇用されるのは難しいかも知れませんが、可能性はゼロではありませんし、むしろパートや臨時職員として無理なく働くことも得策かもしれません。

・アピールできる経験やスキルとは

年齢が高めだから…とマイナスに考えずに、人生経験が豊富な事はむしろプラス!
体力面ではハンデかも知れませんが、子育てやそれまでの社会経験を活かしてコミュニケーション力や適応能力を発揮してみてはいかがでしょうか?

保護者の側から考えてみると、学校を出たての若い保育士さんよりも経験豊富なベテランの保育士さんの方が安心だという人も多いようです。
年齢は気にしないで、今までの経験を活かして保育士として活躍することを目指してみましょう。

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・保護者の声を聞いてみると

では、保護者は保育士の年齢についてどう思っているのでしょうか?
もちろん保育士ごとに個性があり一概には言えませんが、子どもを預ける側からは経験やスキルのあるベテラン保育士さん(ベテランママさん)の方が安心して預けられるという声が多いようです。

そんな保護者の声をいくつかご紹介します。

  • 卒業したての保育士さん、フレンドリーなのはいいけれど子どもを呼び捨てにするのはどうなの?
  • 子ども同士がケンカ、若い保育士さん一方的に叩いた子どもを叱っていたら叱られた子が大暴れ。ベテラン保育士が双方の主張をじっくり聞いて仲直りさせた。やっぱりこうでなくちゃ!
  • 初めての保育園に慣れない娘が、朝保育園で大泣き。なかなか出かけられなかったところへベテラン保育士さんが「お辛いでしょうが大丈夫ですよ。○○ちゃんが楽しく過ごせるように頑張りますから」と言って下さって安心しました。
  • 運動会の時に一人だけ上手にできずに泣いている子どもが…若い担任保育士は進行に一生懸命で気づかないでいたら、年配の保育士さんがサッと飛び出して何事か話しかけその後ちゃんと演技に復帰して感動の拍手が!

まだ遅くない!正社員は可能?

待機児童が社会問題化する昨今、保育士不足が叫ばれています。
70万人とも言われる潜在保育士の存在を見る限り決して人材不足ではないのですが、現実的には人手不足・保育士不足となっています。

そんな現状だからこそベテラン保育士さんが活躍できる職場はたくさんあるのではないでしょうか?

・新規開設の保育園

新規に開設される保育園が目白押しの最近の保育業界においては、経験豊かなベテラン保育士さんは貴重な存在なのではないでしょうか?

新規開設の施設では、豊富な経験と培った保育スキルが体力不足を補って余りあること間違いなしです。
だからこそ、新規開設の保育園などでは正社員として就職することも可能なのではないでしょうか?

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・子育てスキル

お子さんが手を離れた今、お子さんがいらっしゃらなくても生活にゆとりが出て手が空いた今、保育士に復帰するのには遅くはありません。

保育経験がない方でも、お子さんを育てた経験は立派なスキルです。
若い人たちにはない経験値やいわゆる「年の功」(失礼!)が備わったベテランの需要も高まっています。

需要増!チャンスはたくさん

待機児童解消のためには保育士さんの数が足りない!
そんな現在の風潮は、これから保育士を目指す人にとって追い風になると言えそうです。

新しく開設される保育園も増えていますし、保育士限定の転職サイトなどもたくさん目につきます。

・求人は増え続けている!効率的な探し方とは

求人はたくさんありますので、ある意味働き方を選べるのではないでしょうか?

絶対に正社員で!という人もいらっしゃるでしょうし、自分のペースで働けるパートの保育士でのんびりやりたい!というのもいいですね。

自分の要望に合った保育園や保育施設を見つけたい場合は、プロに条件を伝えてそれにあった職場を探してもらう、という方法が効率的でおすすめです。

保育士くらぶでも、転職活動や就職活動をプロのキャリアアドバイザーが支援させていただくサービスを行なっています。詳しく知りたい方は、下のボタンをクリックしてみてくださいね。

さいごに

保育士さんの年齢についてのお話、いかがでしたでしょうか?
保育士になりたいという気持ちとやる気があればいくつだって関係ありません!

あとはあなたの決断次第です。
いずれにしても保育士を目指すのに遅すぎることはありません。
子どもの頃の夢をかなえるには今がチャンスですよ!

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