悩める保育士の「トラブル回避」講座。【保護者と、子どもと、保育士と】

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トラブル対処は大事なスキル!

保育士は子どもの面倒を見ているだけでいい…ワケではありませんよね?

子どもがたくさんいますが、保育園もやはり職場であることに変わりはありません。
そこには職員同士の軋轢や、雇用主や上司との衝突、ある意味顧客(?)という立場の保護者や子どもたちとの間のトラブルも発生します。

今回は保育士さんに起こるであろうトラブルと、その対処法についてのお話です。

上手に解決して“デキる保育士”を目指しましょう!

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保育士が直面する3大トラブル

まずは、保育士さんに起こりそうなトラブルを考えてみましょう。

1つ目は、保育士同士のトラブルです。どんな職種であろうと人間関係のトラブルは場所を選びません。特に女性ばかりの職場で働く保育士さんは、人間関係で悩む方も多いはず。

同じく大きな問題となるのが、保護者とのトラブルです。一時期「モンスターペアレント」などという言葉が流行りましたが、そういう人ではなくても我が子の事となるとつい感情が昂ぶってしまいがちです。

そして保育園ならではといえるのが、子どものトラブルです。

子ども同士のケンカやいじめなど、相手が子供なだけに厄介です。さらに、子ども同士のトラブルが、保護者間の反目につながってしまうケースもしばしば見受けられるので注意が必要です。

それではひとつずつ詳しくご紹介します。

(1)保育士どうしのトラブル

男性保育士が増えたとはいえその数は少なく、まだまだ保育園は女の園です。
異性なら許せることも同性に対してはつい厳しい評価や対応をしがちです。

些細な出来事で深刻なトラブルになったり、結婚退職する際に妬みなどからいじめや嫌がらせを受けたり…

そういうことにならないように、普段から陰口などにはあまり付き合わず、派閥がある職場であればその派閥には所属せず中立な立場を保ちましょう

もしトラブルが起こってしまったら…「言うは易く行うは難し」ですが、感情的にならず冷静に対処することが必要です。感情的になると相手もヒートアップしてしまうものです。

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 (2)保護者とのトラブル①

保育士にとって園児はたくさんいる子どもたちの中のひとりです。もちろんカワイイには違いありませんが…

一方、保護者にとっては唯一無二の大事な我が子です。そこを忘れないようにすることが大切です。

そんな保護者とは、普段からできるだけコミュニケーションを取って、信頼関係を築いておくことがトラブルを回避するうえで重要です。

・保護者とのトラブル事案&対処法

具体的なトラブルとしては、子どもがケガをしてしまったり、子どもの体調が悪くなったりといった時に起こりやすいようです。園長や上司にも迅速に報告して保護者には丁寧な対応を心がけましょう。

説明不足にならないよう、しっかり伝えることが大切です。例えば、保護者とのトラブルや保護者からのクレームにはこんな事例があります。

  • お家でもトイレトレーニングをとお願いしたら、「汚れるから」と母親が断った
  • 保育料や教材費などを一切払わない
  • 子ども同士のケンカに介入し相手の子どもを罵倒したり、ひどい場合手を挙げる(言語道断です。)

 
保育園は何でもやってくれるところ…と勘違いしている保護者もいるようです。このようなことが起きた場合でも、

  • 園の方針ですから
  • そんなはずはありません
  • 普通は○○なのですが…
  • 家庭の問題ではないでしょうか?
  • 大げさではないですか?

といったNGワードは決して使わないようにしましょう。

責任回避とも取られかねないですし、かえってことを荒立てる結果になる場合が多いようです。トラブルを収めることは、相手を言い負かすことではありません。

保護者の中には、理不尽なクレームを突き付けてくる場合もありますが、いたずらに刺激せず自分の手に余るようなら園長や主任に相談しましょう。

(2)保護者とのトラブル②

保護者間のトラブルも、保育士にとっては対応が難しい問題です。

保育園の保護者(母親)はフルタイムで働いている方が多いので、専業主婦やパートなどの短時間で働く母親が多い幼稚園と較べると保護者間、特にママ友同士の軋轢は少ない傾向にあるようです。

・保護者同士のトラブル事案&対処法

それでも、気の合う人たちでグループができたり、反目しあったりといった人達も存在します。住んでいる地域、夫の職業、子どもの発達度合い、さらに容姿やファッションといったこともトラブルの原因になる要素なのだそうです。

例えば、このような事例があります。

  • 役員や保護者の手伝いが必要なイベントや行事には欠席するのに、ルールや決めごとには反対したりクレームを付けたりする保護者
  • 特定の保護者を妬みや嫉みから目の敵にして、仲間外れにする

 
保護者同士のいさかいや陰口には絶対関わり合わないようにし、肯定したり否定したりせず聞き流しましょう。どちらかの味方になってしまうと、話はどんどんこじれてきます。

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(3)子どもとのトラブル

子どもと、というよりは子ども同士のトラブルに頭を抱える保育士さんは多いと思います。もっと簡単に言えば、子ども同士のケンカ。

小さい子、特に0歳・1歳・2歳の未満児は自分の気持ちを言葉で表現できないので、つい手が出てしまいがち。その際、保育士はどのように介入すればいいでしょうか?例えば、こんな時。

  • オモチャなどの取り合いからケンカになり、持っていたオモチャでお友達の顔を叩いてしまったので流血騒ぎとなった。

・見守るべきか、介入するべきか

いたずらに止めるのではなく、少し様子を見て子どもたちが自分で解決できればそれに越したことはありません。それが無理だとなればそこで仲裁に乗り出してあげましょう。

目に余るような一方的な暴力などでなければ、闇雲に叱ったりはしないほうがいいですね。

まずは、子どもたちの気持ちを聞いてあげて、どうすればいいかの解決策を自分たちで導き出せるように持って行ってあげればいいかも知れません。ちゃんと解決できたら褒めてあげましょう。

大変なのは、保護者が絡んできた場合です。次の事例は、どう対処すべきでしょうか。

  • 些細なことで子ども同士が口論となり、やり込められた子どもが引っ掻いたことで手に軽いケガをした。その場は丸く収まったが、お迎え時保護者に謝罪した上で経緯を説明したら、激昂した保護者が訴えると言い出した。

 
ケガをさせられた保護者にとってはあまりいい気分ではありません。「子ども同士のケンカはよくあること」と受け入れてくれる保護者ばかりではないので保護者に報告する際には注意が必要です。

複数の保育士(できれば主任など上司とともに)で連携して報告するなど、トラブルを事前に回避できる体制で臨むのも効果ありかも知れませんね。

めげずに解決していきましょう

トラブルの事案や、解決法についていろいろと述べてきましたが、新人保育士さんの中には「私に出来るだろうか…」、「絶対ムリ!!」、「頭が痛くなりそう」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

確かにいろいろ気を使わなければいけない事が多く、ベテラン保育士さんでも気が滅入ってしまう場合もあるそうですが、ことが起こる前から憂鬱になってしまってはうまくいきません。

  1. 事実は認め、
  2. 否定的な言葉は使わず、
  3. 相手の言葉に共感し、
  4. 問題解決のためにどうすればいいかを提案する

 
など、一生懸命頑張る姿勢を見せることが大切です。
めげずに問題解決を目指しましょう!

困ったら迷わず相談を

できる限りの対応をしてもうまくいかない…
自分の手には負えない…
上司や同僚、保育園自体の問題なので誰にも相談できない…

そんな時には、保育士さん向けのサイトなどを覗いて見るのもいいかも知れません。
転職サイトなどが保育士さんのために、いろいろな情報を発信するウェブサイトを開設しています。

そういう記事の中にはトラブル解決のための参考になるものもありますので、チェックしてみるのも一つの手段です(この記事もそうでした!)

他にも、全国保育士会が開設しているホームページもあります。保育に関するいろいろな情報が得られます。

・相談できる人は、職場外にもたくさんいます!

転職コンサルタントなどでも、トラブルなどの相談を受け付けているところもありますので、そういったサービスを利用するのも選択肢のひとつです。

先輩が教えてくれる!新人保育士のきほん」という本もあります。
文字通り先輩保育士さんが、そのノウハウを教えてくれる書籍です。

いずれにせよ、自分だけで抱え込まず先輩や上司、同僚や家族、友達などに相談してみれば意外に解決策が見つかるかも知れませんよ。

さいごに

保育士さんのトラブルについての記事、いかがでしたでしょうか?

問題をうまく処理する能力も保育士さんの腕の見せ所!難しい問題もあるでしょうが、子供のために、そして自分のためにできることを一生懸命やりましょう。

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