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今回は、保育士さんの悩みどころ、保護者問題についてです。
保育士が保護者の対応をするタイミングとは
保育士が保護者と信頼関係を作っていく為に必要なこと。それは、毎日の送り迎え時にいかに保護者とコミュニケーションを取れるかです。
保護者さんも職場に出勤しなければいけなかったりと、場合によっては子供を預けてすぐに行かなければいけなかったりするので、数分、下手すると何秒かしか保護者さんと顔を合わさないかも知れませんが、そのわずかな時間でも保育士は手を抜いてはいけません。
空気を読み、保護者が急いでいるのかどうかを素早く察知し、ちょっとした時間がありそうなら、積極的にこちらから挨拶し話しかけなければいけません。
その毎日の繰り返しが信頼関係を生む為に必要なのです。
まず気を付けるべきこと
ほんの少しの時間でもいいから、とにかく送り迎えの時に保護者と顔を合わせる。
そのわずかな時間で相手に好印象を抱かせるために身だしなみには気を配りましょう。保育士は外で遊ぶことも多い上、コミュニケーションを取るために子供と触れ合うことが多い職業です。見た目の印象は信頼感に大きな影響を与えます。
汚れることが多いので、毎日着替えることは当然のこと、匂いにも気をつけるようにしましょう。子供は嫌な匂いを嗅いだ場合、それを家に帰ってから親に言ったりするものです。
・挨拶が重要
また、見た目は好印象でも、最近挨拶ができない保育士が増えてきました。挨拶ができないだけで、園側にクレームが来たり、他の先生に悪口として伝わったりします。
挨拶もできないような先生に親が子供を預けようと思わない。これは、至極当然のことです。
何より笑顔で元気よくというのがコツです。暗い顔をして挨拶されても不安になるだけですから。
事前に知っておく!起こりうるトラブルとは?
保育の現場で起こりうるトラブルはどんなものがあるか、事前に知っておくと素早く対処できます。よくある保護者とのトラブルをいくつかご紹介します。
- 子供同士のケンカ
- 子供の怪我や体調の悪化
- 送迎時間がルーズ
- 保護者同士のトラブル
- 保育士の対応へのクレーム
- 園の方針へのクレーム
- イベントや行事に関するクレーム
- 用意する物や持ち物も持ってこない
- 連絡帳や園だよりの記述
といったことが考えられます。
どう対応する?保護者のクレーム
では、そういったトラブルにはどう対処すればいいのでしょうか?実際に起こったトラブルにベターな方法で対応した例をご紹介します。
・子ども同士のケンカ
- 問題①
園児同士がケンカし、一方が軽い怪我をした。 - 対応
子ども同士で話し合わせ、双方の保護者にお迎え時にまず謝罪し、経緯を説明したあとどういった対処をしたか説明。また、要望があれば双方の保護者を交えて話し合いの場を持つ。
・園の設備
- 問題②
園の入り口にあるマットが滑りやすい、子どもが転倒し怪我をしたらどうするんだとクレーム。 - 対応
まず話を最後まで聞き、園長に話をして早急に対処すると回答、動かないように処置したら、指摘した保護者に実際にこういった処置をしたと現場を見せた上で指摘に対して感謝を伝えた。
・他の保護者の悪口
- 問題③
〇〇くんのお母さんって…らしいですよ。△△さん実は…で。と他の保護者の悪口や噂話を保育士に言い募る。 - 対応
とりあえず話は聞き流す。「でも…」「それって本当ですか?」「違うと思います。」といった否定や、「そうだと思いました」「やっぱり!」といった肯定など、話に乗らない。
この対応がベストなのかどうかは分かりませんが、一応の解決を見たということで、同じようなケースのトラブルの参考にしてみて下さい。
・珍しい、変わったクレームやトラブル
上記のもの以外にも、対処に困るものはたくさんあります。参考にしてみてください。
- トイレトレーニング、家庭でも取り組んで欲しいとお願いしたら、「汚れるから」と拒否された。
- 生活に困っているわけでもなさそうなのに、いろいろ理由を付けて保育料や必要な雑費などを一切払わない。
- 送迎時に話どころか挨拶もしないので子どもがいつ来たのかわからないことも…ただ、クレームは頻繁に持ち込む。
- 子供同士のケンカで相手に暴力をふるったので叱ったところ、あくる日保護者から「ウチでは叱らない教育をしているので子どもを叱るな」と言われた。
- 外遊びやプールなどで汚れた衣服は保育園で洗濯してから返してと言われた。
これらのようなクレームについては、園でよく話し合って解決する必要があるでしょう。
保護者対応①送り迎え時に何を伝える?
送り迎えで保護者に伝えるべきことは、園によって優先順位が違いますが、やはり怪我をしてしまった、体に傷がついてしまった場合には優先して伝えるべきです。家に帰ってから親が知るようでは、先生は何を見てたの?という話になるからです。
また、傷つけた側の保護者と会ったとしても、一方的に責めてはいけません。子供がやることには全て理由があり、傷つけた側も何らかの理由があったからこそ傷つけたわけです。
それ以外は忘れ物があった時、イベント時に用意するものなどの話を優先しますが、保護者が何より知りたいのは、その日子供が園でどう過ごしたか?です。
友達と仲良く遊んだのか?泣いたりしなかったのか?それを親に伝えるためには、常に子供達を見ている必要があります。
また、親は特に友達や年下の子たちに優しくした等のエピソードが大好きです。それにはやはり送り迎えで会ったら、こういう話をしようと事前に考えておくことが必要です。
保護者対応②連絡帳には何を書く?
タイミングが良ければ送り迎えに来たときでも話せますが、全ての両親が迎えに来られるわけではありません。おじいちゃん、おばあちゃんが迎えに来たり、バスで帰ったりすることもあります。
そうなった場合、保護者とのコミュニケーションを取るには、連絡張が有効です。しかし、クラスの園児の人数が少なければ毎日書けますが、以上児クラスになると毎日連絡張を書くことは人数も多くなってくる為、難しくなってきます。
そこで、連絡帳の書き方にも工夫が必要です。
まず、連絡帳は毎日書けなくても必ず目を通すこと。そして、体調や心が不安定だった場合は、注意してその子を見ておかなければいけません。
何の問題がなければ、家での様子や子供に聞いた保育園で楽しかったことを保護者は連絡帳に書いてくるわけですが、質問や園での友達関係の悩みなどが書かれてきた場合は、必ず返事を書かなければいけません。
また、連絡張は一生残るものです。成長記録として後で見返す保護者さんも多いのです。子供の悪い部分を書くのはやめましょう。できるだけポジティブな内容にして、どんな小さいことでたくさん褒めることが重要です。
大切なのはコミュニケーション
保護者との信頼関係のある保育士を見ていると、やはりみんなコミュニケーションを取るのが上手いです。
送り迎えの時に挨拶してからスムーズに会話に入り、何気なく今日一日の子供の様子や成長ぶりを話すことができる。
これらはしっかりとその子を保育していたという証でもあり、保護者にとってみれば、ここまで細かいところまで見ているんだから、安心して預けられるという安心感にもつながるのです。
保育士だって、全てを完璧にこなすことはできません。子供同士が喧嘩をして怪我をさせてしまったり、行事進行が上手くいかなかったりと毎日失敗します。
そんな時、保育士と保育者にきちんとした信頼関係があれば、多少の失敗など保護者は何も言ってこない、むしろサポートしてくれるようになるのです。
新人保育士さんや、人づきあいが苦手な人には少し難しいかも知れませんが、日頃から保護者とコミュニケーションを取って、良い関係を築く下地作りをしてみてはいかがでしょうか?
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