保育実習の名札を手作りする時のポイントは?【縫い方・型紙・フェルトについて】

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子供たちを見守る保育士のイラスト

保育士実習では子どもたちに早く顔と名前を覚えてもらえるよう、名札を手作りするよう指示する園も多いです。子供に人気のキャラクターは子どもウケは良いですが、ほかの先生と被ることも考えられます。

ここでは、フェルトなどを使って簡単に作れる名札の作り方や、作るときの注意点などをまとめました。

名札は子供たちに向けた名刺のようなもの。お裁縫があまり得意ではないという方も、ユニークでオリジナリティに富んだ名札を作って、子どもたちの目線を集めちゃいましょう!

・名札を手作りすることの狙い

実習では、子どもたちに少しでも早く顔と名前を一致させて、自分の名前を覚えてもらう必要があります。名札を手作りすることで、その名札を一つの会話のきっかけづくりとして活用することができるからです。

子どもが興味をもつようなキャラクターや動物などにすることで、子どもたちも名前を覚えやすく、先生に声を掛けやすくなるでしょう。

また、名札に特徴があることで保護者も名前を覚えやすく、実習生にも話しかけやすくなります。もしキャラクターの名札を作るなら、子供たちの今のトレンドは何なのか、しっかり事前にリサーチをしてから作るようにするといいでしょう。

ただし、キャラクターのデザインや、名札をエプロンに付ける為の安全ピンを使っていいかどうかは、自分が行く園によって異なります。

裁縫箱のイラスト

せっかく作った名札が作り直し、なんてことにならないよう事前に園の方に確認をとってくださいね!

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◎材料リスト

    型紙

    フェルト

    安全ピン
    (安全ピンは危険だからNGという園もあるので要確認⚠)

    手芸用接着剤

    チャコペン

    ◎あると便利なもの

    アイロン接着フェルト

    裁縫用ボンド

    厚紙(名札がペラペラしないように補強する為)

    綿やリボン、ビーズなど

・型紙

名札の型紙は自分で描くこともできますし、ネットでダウンロードすることもできます。いくつか型紙があると、それを利用して他の製作に使うことも出来ますし、とっても便利です!

自分の名前を入れる部分のサイズを変えれば、どんな型紙でも比較的対応することが可能なので、「名札 かわいい 型紙」などのワードで調べてみるのもいいかもしれません。

下記URLはフェルトマスコットの型紙紹介サイトですが、いくつか名札用に利用することが出来そうなものもあったのでご紹介しておきます。

👉【無料型紙あり】かわいいフェルトマスコット31作品の作り方


・フェルト

羊の洋服屋のイラスト

名札を手作りで作成するのに一番失敗しない方法は「フェルト」を使うことです。フェルトは保育の現場でとてもよく選ばれます。

ウールを薄く平らに圧縮しているため、強度があり洗濯も可能です。シワになりにくく厚みがあるので縫いやすいです。万が一子どもが触れても健康安全面に問題はないので、安心して取り扱うことができます。

フェルトの質はもこもこしていたり種類も様々です。自分が作りたい名札のイメージに合わせるのもいいかもしれません。

作り方①(アイロンや接着剤で作る)

  1. アイロンで接着できるフェルト、または裁縫用接着剤を用意する。
  2. 名札にしたいモチーフを決める。
  3. 絵柄のデザインをもとに型紙に起こし、パーツごとに切り抜く。
  4. 型紙に沿ってチャコペンでフェルトに型を写す。土台になるものは同じものを2枚用意する。(名札がペラペラにならないようにする為)
  5. チャコペンの線をなぞるようにフェルトを裁断する。
  6. ⚠ここでだけ針と糸を使います。
    一番最初に土台となるフェルトに安全ピンを縫い付ける。この時、直接縫い付けてしまうと穴が広がってしまうので、安全ピンを指す範囲より少し広くフェルトを切り、裏にあて布をしてからやると◎
    安全ピンを使わない場合は直接エプロンにアイロンか接着剤で付ける。
  7. パーツをひとつひとつアイロンで土台に接着する。この時まとめてやろうとせず、ひとつひとつくっ付ける方が仕上がりも綺麗で、かつ取れにくい。
  8. アイロンでくっ付けても取れてしまいそうなパーツ(目など)は、最初に裁縫用接着剤でくっ付けてからアイロンを掛けると、より強度が増します。
  9. 名前は、名前パーツのアップリケなどを利用すると簡単。
  10. はみ出てしまった部分をハサミでカットして、完成!

作り方②(針と糸を使って作る)

  1. 名札にしたいモチーフを決める。
  2. 絵柄のデザインをもとに型紙に起こし、パーツごとに切り抜く。
  3. 型紙に沿って、チャコペンでフェルトに型を写す。土台になるパーツは同じものを2枚用意する。(名札がペラペラにならないようにする為)
  4. チャコペンの線をなぞるようにフェルトを裁断する。
  5. 一番最初に土台となるフェルトに安全ピンを縫い付ける。この時、直接縫い付けてしまうと穴が広がってしまうので、安全ピンを指す範囲より少し広くフェルトを切り、裏にあて布をしてからやると◎
  6. パーツをひとつひとつ土台パーツにクロスステッチで縫い付ける。細かいパーツ(目など)をアイロンで接着できるフェルトにしておくと楽ちんだし失敗しずらい。裁縫用ボンドでくっ付けるのでも◎ (クロスステッチのやり方👉)
  7. 表面となる土台の裏に補強用の厚紙をあてる。綿をいれてふわふわにする場合は必要なし。
  8. 裏面と表面をブランケットステッチで縫い合わせる。綿を入れたい場合は、表面と裏面を全体の4分の3ほど縫い合わせてから、綿を詰めるとよい。綿はパンパンに詰めると仕上がりが綺麗です。 (ブランケットステッチのやり方👉)

◎材料や道具のおすすめ

アイロンで接着できるフェルトや、裁縫用接着剤、文字パーツアップリケなど、様々なアイテムをご紹介しましたが、具体的なおすすめグッズをこちらで紹介しておきます。

大抵のものは100円ショップで揃えることが出来ますが、長持ちさせたかったり色にこだわりたい方は専門店での購入をおすすめします。

新しく裁縫グッズを揃えようと思っている方はぜひ参考にしてくださいね!

・フェルト

こちらはふつうのフェルトになりますが、様々な色がセットになっているので最初に揃えておいて損はないでしょう。価格も1000円以内と安価なので手に入れやすいと思います。

100円ショップには水玉柄や和柄、星柄などの柄つきフェルトを売っているところもあります。部分的にそういうものを使ってオシャレにするのもいいかもしれませんね!

それ以外にも、フェルトには柔らかいタイプと硬いタイプがあります。

作業しやすいのは断然「柔らかいもの」なので、フェルトの硬さにも注意して選ぶといいです。


・アイロン接着フェルト

こちらはアイロン接着フェルトになります。

アイロンで接着できるという便利さはありますが、やはり通常のフェルトより高価になってしまうことは否めません。

しかしアイロン接着フェルトに関しては1枚から売っているところも多いので、必要な色だけ揃えるということも可能です。1枚だと大体85円~100円が相場のようでした。

もしそんなに高いものは買えない!という方は、100円ショップで「シールフェルト」というものが売られていますので、でひ探してみてください。


裁縫用接着剤

こちらは裁縫用接着剤になります。

接着剤に関しては100円ショップでも購入することができますが、持ちやくっ付くやすさを考えると、専用の接着剤を購入することをおすすめします。

また、こちらの商品はスティックタイプもあるので、子どもたちと遊んでいる間に取れてきてしまっても、サッと直すことができます。

針と糸を使って名札を作られる方も、細かいパーツは接着剤を使えばより速く綺麗に仕上げられると思います。


・ひらがなワッペン

こちらは文字のワッペンになります。

名札のメインである自分の名前。

失敗しないためにもお名前ワッペンを使うのは最適です。

手芸屋さんに行くと一文字ずつのものも売っていますし、ピンクやオレンジなど自分が作っている名札の雰囲気に合ったカラーのワッペンも見つかると思います。

もし、布用ペンで自分で書きたいという場合には次の商品をおすすめします!


布用ペン

こちらはアイロンの熱でインクがもこもことふくらむ特殊な布用ペンです。

ふくらませると完全に不透明になるので、フェルトのような色の濃い素材の布でもしっかりと発色してくれるようです。

名前を書くだけでなく、もう一工夫加えたい!という方にもおすすめになります。


◎工夫を凝らして自分だけの名札を作ろう!

今回は名札を手作りする際の作り方や材料などをご紹介しました。

保育士さんや実習生にとって、名札作りは一番最初のお仕事かもしれません。

お裁縫に慣れたら、季節や今流行りのキャラクターなどに合わせていくつか名札を作り置きすることもできるかもしれませんね。

長く使っていけるように、また自分だけのアイデアや工夫を凝らして素敵な名札を作ってくださいね!

よくある質問

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