色鬼はどんな遊び?【ルール・ねらい・ポイント】

みなさんも子供のときに、よく鬼ごっこをして遊びましたよね。今回は、鬼ごっこの1つである色鬼についてまとめました。ここでは、色鬼の基本的なルールや狙い、遊ぶ上でのポイントや注意点まで紹介しています。ただの鬼ごっこでは飽きてしまったという子供たちと一緒にやるのもおすすめですよ。徐々に暖かくなってきて、外遊びがしやすい時期になりましたよね。ぜひこの記事を参考にして、外遊びの時間に色鬼を取り入れてみてはいかかですか。

色鬼とはどんな遊び?

鬼ごっこの1つ

まず、色鬼とはどのような遊びなのか紹介します。色鬼とは、鬼ごっこの1つで、鬼ごっこをアレンジしたもの。鬼ごっこと同じように、鬼と子に分かれて行います。鬼ごっことの1番の大きな違いは、ずっと走り続けることがないところ。鬼が言った色を探してタッチすれば捕まることはないのが色鬼の最大の特徴です。そのため、それほど運動が得意でない子や一般的な鬼ごっこに遊び飽きてしまったときにもおすすめですよ。

保育士くらぶ

基本的なルール

鬼と子に分かれ鬼が言った色を子はタッチする

まず、一般的な鬼ごっこと同じように、鬼と子に分かれます。基本的には鬼の人数は1人でやってみましょう。どんどん慣れてきたら、鬼を増やしていくのも面白いですよ。鬼と子の分け方は挙手制で決めたりジャンケンで決めたりしてもいいと思います。または、最初は保育士が鬼になりお手本を見せるのもいいかもしれませんね。そして、鬼と子に分かれたら鬼は色を決め、その色を叫びます。子は鬼が言った色のものを探してそのものをタッチ。これが色鬼の基本的な遊び方です。

その場所にある色から鬼は選んで指定する

そして、鬼は、その場所にある色を選んで指定します。公園であれば、遊具の色や植物の色など、室内であれば、ブロックをはじめとする遊び道具の色や飾ってあるものの色など。もちろん、その場にない色は言ってはいけません。さらに色を指定するときは、その色のものが1つしかない色は指定しないようにしましょう。1つしかないと、子供たちが一斉に駆け寄って怪我をする恐れがありますよね。

色を言ってから10秒は追いかけてはいけない

鬼は、色を指定してから10秒間は追いかけても、その場を動いてもいけません。つまり、子は鬼が10秒を数えている間に、鬼が指定した色のものを探しタッチしなければならないのです。10秒経ったら、鬼が追いかけてくるので、鬼から逃げながら指定された色のものを探すことになります。基本的には10秒がルールですが、遊ぶ年齢の子に合わせて15秒、20秒と増やしてみてもいいですね。逆に、鬼ごっこ的な要素を強めるために7秒、5秒と減らしてみるのも面白いと思いますよ。

子が鬼の言った色をタッチしている時は捕まえられない

子が鬼の指定した色のものをタッチしている間は、鬼は子を捕まえることは出来ません。鬼が捕まえられるのは、指定した色のものをタッチできていない子や鬼の指定した色とは別の色のものをタッチしている子だけ。これが鬼ごっことは異なる最大のポイントですね。鬼が追いかけることができない10秒の間に子は必死に指定された色のものを探すので、鬼が子を捕まえることはかなり難易度が高いですよ。

捕まえられたら鬼交代

鬼が交代するタイミングは、一般的な鬼ごっこと同じ。鬼が子を捕まえることができたら、鬼は交代になります。鬼が捕まえることができるのは、鬼が指定した色のものをタッチできていない子かタッチしているものの色が鬼が指定した色ではない子。そうして何度も繰り返していくと、鬼がどんどん変わっていくので楽しいですよね。ちなみに、子は走ってはいけないというルールはありません。鬼が動けない10秒間の間に指定した色のものを見つけられなくても、鬼から走って逃げながら指定された色のものを見つければ良いのです。そして、そのものにタッチできればセーフになります。

色鬼のねらい

友達と遊ぶことの楽しさを学ぶ

ここでは、色鬼で遊ぶことのねらいとして、3つご紹介します。まず1つ目は、友達と遊ぶことの楽しさを知ること。色鬼は1人でできる遊びではありません。複数人の子供がいなければ決して行うことはできず、遊びは成立しません。友達同士で協力し合う必要がありますよね。だからこそ、色鬼で遊ぶと、お絵かきや積み木など1人遊びの楽しさとはまた異なった、友達と遊ぶことの楽しさを知ることができますよ。

体を動かす楽しさを知る

色鬼で遊ぶことの2つ目のねらいとして、体を動かすことの楽しさを知ることが挙げられます。色鬼は一般的な鬼ごっこよりも走ったりする頻度はそれほど高くはないでしょう。時間は多くはないとはいえど、鬼ごっこであるので走ることもあります。また、鬼が指定した色をタッチするために子は体をかがめたり腕を伸ばしたりする必要があるときもありますよね。これは一般的な鬼ごっこでは得られない効果ですよ。

視野の広さを育み周りをよく見れるようになる

色鬼で遊ぶことの3つ目のねらいとして、視野の広さが育まれ、周りをよくみれるようになるということが挙げられます。色鬼は、鬼が指定した色のものをタッチしなければいけませんよね。タッチするためには、鬼が指定した色のものを瞬時に見つける必要があります。そのためには、視野を広く持ち、周りをよくみなければいけません。色鬼を行うと、また色鬼で遊ぶ機会を見越して、普段から周りを見るようになりますよ。すると、自然と周りをよく見る力を養うことができますよ。

色鬼で遊ぶ上でのポイント

さまざまな色がある場所で遊ぶ

次に、色鬼で遊ぶ上でのポイントをいくつか紹介します。まず1つ目は、さまざまな色がある場所で色鬼を行うということ。ここまで色鬼のルールを説明したように、色鬼を行うとき、空間に色が存在しなければ色鬼で遊ぶことは難しいです。色鬼で遊ぶ空間に存在する色が多ければ多いに越したことはありません。その方が、盛り上がること間違いなし。ぜひ、植えられている植物や遊具などたくさんの色の選択肢がある場所で遊んでみてくださいね。ただし、植物には優しく触れるようにお伝えしてくださいね!

事前に逃げられる範囲を決めておく

色鬼で遊ぶ上でのポイントの2つ目は、事前に子が逃げられる範囲を決めておくこと。このとき、きちんと子供たちと逃げられる範囲の認識を合わせておきましょう。基本的には、何かの建物の裏や柵の外など、パッと見渡した時に目の届かない範囲は逃げてはいけないことにすると良いと思いますよ。どれほどの人数で行うのか、またどの年齢の子で遊ぶのかを考慮して、臨機応変に範囲を決めるのも良いですね。

同じものを複数人でタッチしてはいけない

色鬼で遊ぶ上でのポイントの3つ目は、同じものを複数人でタッチしてはいけないということ。言い換えると、青色という指定に対して、1つの青いボールがあった時、そのボールを複数人がタッチするのはダメということです。しかし、青いボールが何個もあれば、それぞれ1人まではボールをタッチすることができます。つまり、1つのモノに対してタッチしていいのは1人までということ。しかし、先ほど同様、慣れないうちや遊ぶ人数、子供たちの年齢に応じて、◯人までと決めて遊んでみるのも楽しいと思いますよ。

鬼が一定時間変わらない時は鬼を交代する

色鬼で遊ぶ上でのポイントの4つ目は、鬼が一定時間変わらない時は鬼を交代すること。ずっと同じ子が鬼をやっていると、鬼をやっている子は楽しくなくなってしまいます。みなさんも鬼ごっこをやっている時、なかなか捕まえられなくて不貞腐れた経験があるのではないでしょうか。それは色鬼でも想定することができますよね。全員が楽しめるように、時間制または色を指定する回数で区切って鬼を交代するルールを設けるといいと思いますよ。

色鬼で遊ぶ際に保育士が気をつけるべきこと

安全を確保する

ここからは色鬼で遊ぶ際に保育士が気をつけるべきことを紹介します。まずは何においてもですが、子供たちの安全を確保するということです。一般的な鬼ごっこと比べると、色鬼はそれほど走ることはないでしょう。しかし、地面がゴツゴツしていたり、躓きやすいような石が落ちていたりする時には、そのようなリスクを除いてから行うようにしましょう。何か不測の事態が起きた時にすぐ対応できるように、子供たちが遊んでいる時には目を離さないようにしましょう。

子供たちが決められた範囲で逃げているかを確認する

色鬼で遊ぶ際に保育士が気をつけるべきことの2つ目は、子供たちが決められた範囲内で逃げているかを確認すること。保育士が複数人いる時は、逃げて良い場所と逃げてはいけない場所の境目に保育士が立つようにすると良いかもしれませんね。決められた範囲外に逃げることはルール違反だけでなく、大きな怪我や事故につながることもあります。そのため、子供たちと逃げられる範囲をきちんと確認し、共通認識を持つようにしましょう。

色が微妙なときは保育士がジャッジする

色鬼で遊ぶ時に保育士が気をつけるべきことの3つ目は、鬼が指定した色に対して、子がタッチしているものの色が合っているか微妙なとき。子供は遊び1つとっても、一生懸命にそして真剣に遊びます。だからこそ、色が合っているか微妙なとき、争いごとや揉めごとにつながりやすいですよね。子がタッチしているものの色が、鬼が指定した色と言えるのかどうか微妙なときは、ぜひ保育士が間に入りジャッジしてあげましょう。そして、全員が気持ちよく楽しめるようにしましょう。

色鬼のアレンジ

自分が身につけている色は言ってはいけない

色鬼を基本的なルールで遊ぶのに慣れてきたら、応用編としてアレンジを加えてみても面白いですよ。例えば、自分が身につけているものの色を指定してはいけないや一緒に色鬼をしている子が身につけているものの色も指定してはいけないなど。鬼が指定できる色に制限を設けると、かなり難易度はアップします。慣れてきたり、年齢が上の子供たちだけで遊ぶ時におすすめです。子供たちと話して、それぞれのアレンジ方法を試してみるのも面白いと思いますよ。

まとめ

色鬼を外遊びに取り入れてバリエーションを増やしましょう!

ここまで色鬼について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。鬼ごっこの1つである色鬼ですが、一般的な鬼ごっことは異なり、視野を広く持ち色を瞬時に認識し判断することが必要になります。そのため、色鬼を通して子供たちの能力を育むことができますよ。一般的な鬼ごっこにはもう飽きたというときや遊びのバリエーションを増やしたいというときには、ぜひ色鬼を取り入れてみてくださいね。気温も過ごしやすくなってきて外遊びにはぴったりの季節ですよね。この記事を参考にして、遊びのバリエーションを増やして、子供たちと元気に外で遊びましょう。

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