登園バスのメリットとデメリットとは?自主送迎と比較!【置き去り・安全装置・嫌がる】

皆さんは保育園の登園バスを使ったことがありますか?家から保育園までの送迎をしてくれる登園バスは、働きながら育児を行う保護者の方や家から保育園が遠い人にはとても便利なサービスですよね。ここでは、登園バスを使うメリットやデメリットの他、登園バスを実際に利用する際に注意すべきことなどをまとめました。登園バスの利用を検討している保護者の方はもちろん、登園バスがある保育園で働く保育士さんもぜひ参考にしてみてください。

保育園の登園バスは安全なのか

置き去り防止のために安全装置の設置が義務化

登園バスと聞くと、置き去り事故が頭に思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。最近では登園バスに置き去りにされた子供が重症になったり、中には死亡してしまったりした事件もありました。そのため、登園バスに対して危ないイメージを抱いている人も多いと思います。そんな中、2023年4月からは登園バスに安全装置を設置することが義務付けられました。これによって今後の登園バスにおける置き去り事故が減ることが期待できますね。

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登園バスを利用するメリット

時間を節約できる

登園バスを利用する1番のメリットは、時間を節約できることです。いくら保育園に子供を預けているといっても、子供が小さい時は忙しく、時間がいくらあっても足りません。そこで登園バスを利用することによって、保育園から家までの送り迎えの時間を節約することができます。働きながら育児を行っている人や、保育園から家までの距離が遠い人は、家の近くまで送迎バスが来てくれるのはとても便利ですよね。本来送迎にかかる時間を仕事や家事に使うのはもちろん、趣味の時間にあてるのもおすすめです。

服装やメイクに気を使わなくて済む

登園バスを利用することで、服装やメイクに気を使う必要もなくなりますよ。保育園の送り迎えに行く時は、例えそれが短時間であっても見た目には気を使いますよね。他の園児の保護者の方に会うかもしれないし、先生とも話すかもしれません。家にいるときの格好のままで送り迎えに行くのは気が引ける人も多いでしょう。登園バスを利用すれば、送り迎えは家の近くまでで良いので、他の人に会う機会もぐっと下がります。送り迎えのために身だしなみを整える必要が少なくなりますね。

子供の交流範囲が広がる

登園バスを利用することで、子供の交流範囲が広がることもあります。登園バスでは、年齢やクラスに関係なく、色々な園児と一緒にバスに乗りますよね。そのため、クラスが違う子や年が違う子供とも話すことができます。送迎の時間はおしゃべりをするのに丁度良い時間です。普段の保育園では関わらないような子とも仲良くなるきっかけになりますよ。子供に友達ができるか心配な人は、あえて登園バスを利用してみるのも良いかもしれません。

駐車場を手配する必要がない

駐車場を手配する必要がない点も、登園バスを利用するメリットとして挙げられます。保育園から家までの距離が遠いと、車や自転車で送り迎えをする人もいますよね。そこで問題となってくるのが、どこに車や自転車を停めるかということです。保育園専用の駐車場がある場合は良いですが、そうでない場合も少なくありません。自分で駐車場や駐輪場を確保するのは、探す時間もお金もかかるし大変ですよね。登園バスを使えば、家から保育園が遠くてもそれらの心配は無用です。車や自転車を使って送り迎えをすることを考えている人は、登園バスも視野に入れてみるのがおすすめです。

先生と話す機会がある

登園バスを利用することで、子供が先生と話す機会が増えるメリットがあります。登園バスの中には、それぞれ担当の先生が付き添うことが多いですよね。普段はクラスの先生と話す機会しかなくても、バスの中ではいつもと違う先生が読み聞かせをしてくれたり、簡単なゲームをしてくれたりすることもあります。子供と先生のコミュニケーションの機会を増やすという意味では、登園バスがおすすめです。先生と話す機会が増えることで、子供が話す練習にもなりますよ。

登園バスを利用するデメリット

バスの到着時間を気にする必要がある

登園バスを利用するデメリットとしては、バスの到着時間を気にする必要があるということです。登園バスを利用する際は、子供がバスから降りて来る時に保護者の方が待機している必要があります。そのため、バス停や家の前でバスが来るのを待っていなければいけません。バスの到着時間を知らせてくれるサービスを提供している保育園もありますが、バスが大幅に遅れたりするとその分時間を無駄にしてしまいますよね。特に道が混みやすい雨の日などは、到着時間が読めないこともあるでしょう。このような場合、バスの到着時間に合わせてお迎えに行かなければならないのはデメリットだと言えますね。

他の保護者との交流の機会が減る

登園バスを利用することで、他の保護者の方との交流機会が減ることもあります。登園バスを利用すると、バス停と家の往復のみになるので、他の保護者の方と会う機会がほとんどありません。そのため、送り迎えの際に挨拶したり、会話したりする機会がぐっと減ることになります。保護者同士の付き合いが面倒くさいと思う人にはメリットですが、情報交換ができなかったり、保護者間での友達ができにくかったりする点はデメリットであると言えます。

置き去りの事故などがある

登園バスを利用する人が最も心配する点としては、置き去り事故の可能性があるということでしょう。ここ数年で、登園バスの置き去り事故がニュースで取り上げられることが増えて不安に思う人も多いですよね。実際、登園バスに置き去りにされた子供が熱中症で重症になったり、死亡したりする事件が起きました。政府によって改善策が立てられたものの、今後もそのような事故が絶対に起きないとは限りません。子供の命が脅かされる危険があるというのはデメリットであると言えます。

園の様子がわからない

登園バスを利用することで、自分で送り迎えをしていた時よりも園の様子がわかりにくくなることがあります。登園バスを使わずに送り迎えをすると、毎日自分で園に足を運ぶことになりますよね。そのため、園全体の雰囲気や先生と子供の様子などを直接確認することができます。一方で、登園バスを利用すると自分では保育園に行かなくなるため、園の様子を確認する機会が減ってしまいます。子供の話からでしか園の様子を知ることができない状況を、不安に思う人もいるかもしれませんね。

バスの利用代金がかかる

登園バスを利用すると、当然ですがバスの利用料金がかかります。保育園によって値段は異なりますが、中には金銭的な理由で登園バスの利用をためらう人もいるでしょう。送り迎えの時間をしっかり確保できる場合や、家から保育園までが歩いて行ける距離の場合は、わざわざ登園バスを利用する必要はないかもしれません。自力で送迎を行った場合と、バスを利用した場合でどれくらい費用の差が出るのか、一度考えてみるのもおすすめです。

登園バスを利用する前に確認すること

バス停が近いかどうか

登園バスの利用を検討し始めたら、まずはバス停がとこにあるかを確認しましょう。家のすぐ近くにバス停がある場合は良いですが、中には家の近くに登園バスのバス停がない場合もあります。そのような場合、登園バスを利用してもわざわざ遠いバス停まで送り迎えをすることになってしまいます。これだとかえって余計な時間がかかってしまいますよね。家からバス停までどれくらいかかるのか、利用する予定の登園バスがどこに停まるのかをしっかりと確認しておくようにしましょう。

誰が運転するのか

登園バスを誰が運転するのかも、利用を決める際に重要なポイントです。登園バス専用の運転手さんがいる場合と、園長先生などが普段の業務と兼任して運転を行っている場合があります。専用の運転手さんがいる場合は、運転に慣れていたり、送迎業務に集中することができたりするというメリットがあります。普段の業務と兼任して運転を行っている場合は、普段の子供の様子を知った上で送迎してもらえるでしょう。子供の安全のためには、運転手さんが送迎以外の業務に追われていないか、安心して送迎を任せられる人かを事前に把握できるといいですね。

他の登園方法はないか

登園バスの利用を決める前に、他の登園方法がないか一度考え直してみることもおすすめです。登園バスには、ここで挙げた通り様々なメリットとデメリットがあります。どの登園方法が良いかは人それぞれで、育児を行う環境やどの保育園に通うかによっても異なります。そのため、まずは考えられる登園方法を一度全部挙げてみて、それぞれのメリットとデメリットを考えてみると良いでしょう。やっぱり登園バスを利用しなければ良かった、という後悔をしないためにも、事前に色んな選択肢について考えられると良いですね。

登園バスを利用すると決まったら

時間を守る

登園バスの利用が決まったら、バスの乗り降りの時間をしっかりと守るようにしましょう。自分で送り迎えを行う場合は、多少の時間の遅れがあっても融通が利いたかもしれません。一方登園バスは多くの園児の送迎を行っているので、1人でも時間を守れない人がいると全体に迷惑がかかってしまいます。時間に遅れた場合、バスに乗れないこともあるかもしれません。バスが来る時間をきちんと把握して、余裕を持ってバス停に向かえると良いですね。

乗降時の事故に気を付ける

登園バスを利用する際には、乗降時の事故に気を付けるようにしましょう。子供がまだ小さい間は、バスの乗り降りに慣れていないこともありますよね。小さい子供はどんな動きをするのかわからないため、バスが近づいてきたタイミングで道路に飛び出してしまうことがあるかしれません。また、乗り降りの階段でつまずいたりすることもあるでしょう。子供の安全をしっかりと確保するためにも、バスの乗降時は子供から目を離さないようにしてください。

子供の話をよく聞く

登園バスを利用するようになったら、いつも以上に子供の話をよく聞くようにしましょう。以上で挙げた通り、登園バスを使っていると自分で送り迎えをするよりも園の様子がわかりにくくなります。自分の見えないところで子供が過ごす時間が長くなるのは少し心配ですよね。だからこそ、バスの中ではどんなことをしているのか、どんなお友達がいるのか、保育園では何をしたのか、など色々な話を聞いてあげることがおすすめです。子供の話を積極的に聞くことで、子供とのコミュニケーションを深めることもできますよ。

まとめ

登園バスについて理解して安全に通園しよう

登園バスについて、利用するメリットやデメリット、実際に利用する際に気を付けるべきことなどを紹介してきました。登園バスは忙しい保護者の方にとってはとても便利なサービスですが、様々なデメリットもあります。登園バスの利用に向いている人もいれば、そうでない人もいるでしょう。登園バスを利用すべきか悩んでいる人には、メリットとデメリットを理解した上で検討することをおすすめします。他の登園方法とも比較して、子供の様子を見ながらベストな方法で通園できるといいですね。

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