てんとう虫製作で使えるアイデアを紹介!【かわいい・立体・折り紙】

春から夏にかけて見られるようになるてんとう虫。てんとう虫は季節を感じさせてくれる生き物ですよね。てんとう虫は、上へ上へと天に向かうその姿から、幸運を呼ぶ縁起の良い生き物とされています。春から初夏にかけててんとう虫製作を取り入れると、季節にも触れながらてんとう虫について知ることができて、とても良いですよ。さて今回は、てんとう虫の製作アイデアやねらいについて紹介していきます!

0~1歳児におすすめのてんとう虫製作

シールでカラフルてんとう虫

0~1歳児向けのてんとう虫製作には、シールを活用してみましょう!てんとう虫の水玉模様を丸いシールで表現します。シールを剥がす・貼るという動きが、指先を動かす練習になりますよ。

用意するもの
・色画用紙
・丸シール
・のり

作り方
①黒と赤の色画用紙を使って、あらかじめてんとう虫を作っておく
②てんとう虫の背中の部分に丸シールをはりつける


保育士さんがてんとう虫をあらかじめ作っておくと、スムーズに進みます。色んな色の丸シールを用意しておくと、カラフルなてんとう虫になります。

ペットボトルの蓋をスタンプに

2つ目に紹介するのは、ペットボトルの蓋を使っててんとう虫を飾る方法。てんとう虫の水玉模様を、ペットボトルの蓋で表現しましょう。

用意するもの
・色画用紙
・のり
・ペットボトルの蓋
・スポンジ
・絵具

準備
①まずあらかじめにてんとう虫を画用紙で作っておく
②スポンジを丸い形に切る
③ペットボトルの蓋を2つ用意して、縁を合わせてマスキングテープでくっつける
④③で作ったスタンプにスポンジを貼る
できたスタンプを絵具につけて、てんとう虫にポンポンと押してみましょう!

保育士くらぶ

2歳児におすすめのてんとう虫製作

感触を楽しむ!指スタンプでてんとう虫

次に、2歳児におすすめのてんとう虫製作を紹介します。まず1つ目は、指スタンプを使った方法。

用意するもの
・色画用紙
・絵具

作り方
①あらかじめてんとう虫の形を色画用紙で作っておく
②指に絵具をつける
③てんとう虫の背中の部分に指でスタンプを押す


直接指につけてスタンプを押すことで、絵具の感触を楽しみましょう。こうして実際に触れて、ドロドロ・ひんやり・べたべたなどの様々な感触を体験することは、感触遊びといって、子供の発達に大きな影響を与えます。

作って遊ぶ!走るてんとう虫

2つ目に紹介するのは、作って遊べるてんとう虫製作。簡単につくれて遊べる走るてんとう虫です。

用意するもの
・色画用紙
・クレヨン
・はさみ
・のり

作り方
①あらかじめ色画用紙でてんとう虫をつくっておく
②クレヨンで斑点をくるくると描く
③てんとう虫を半分に折る


完成したてんとう虫のおしりをチョンチョンとつつくと、少しずつ前に進みますよ。並べてレースをしても楽しいです。遊び終わったら、台紙に貼り付けて、壁に飾りましょう。

【年少】3歳児におすすめのてんとう虫製作

てんとう虫にクレヨンで目や模様を描こう

つづいて紹介するのは、年少さんにおすすめのてんとう虫製作。1つ目は、クレヨンを使った製作を紹介します。

用意するもの
・色画用紙
・クレヨン

作り方
①あらかじめてんとう虫を色画用紙で作る(白い画用紙を丸く切って目の部分に貼っておく)
②斑点と目の部分をクレヨンで塗る

斑点や目の部分を、子供たちの好きな色で塗ってみましょう!カラフルで個性いっぱいのてんとう虫が出来上がりますよ。

綿棒スタンプで指先の練習に

2つ目に紹介するのは、綿棒を使った製作です。綿棒をスタンプにすることで、指先を動かす練習になります。

用意するもの
・色画用紙
・絵具
・綿棒

作り方
①あらかじめてんとう虫を作っておく
②斑点の部分に綿棒でスタンプを押す


年少さんでは、クレヨンや鉛筆を持つことも増えますよね。綿棒は持つ部分が細いので、指先を使って描く練習にぴったりの道具です。綿棒スタンプでポンポンと押すことで、道具を使って描くことの楽しさを体験できると良いですね。

【年中】4歳児におすすめのてんとう虫製作

折り紙で簡単てんとう虫

年中さんになると、折り紙を折ったり、はさみで切ったりすることができる子も増えますよね。そんな年中さんにおすすめの製作として、おりがみでてんとう虫をつくる方法を紹介します。

用意するもの
・おりがみ
・マーカーペン

作り方
①折り紙を赤色を表にして、ひし形になるようにおき、下から2回折って折り目をつける
②①でつけた折り目の一番下の折り目の部分を、上向きに折り曲げる
③上下を逆にして、上の三角の部分を、下から3分の1のところで折る
④③で折った三角の部分が全部見えなくなるように裏側に折り返す
⑤全部の形がダイヤモンドの形になったら、真ん中が五角形になるように両端を折る
⑥折り紙を裏返して、左右と下の角を三角形に谷折りする
⑦裏返して、八角形になっていれば完成!白い部分に目を、背中の赤い部分に斑点を描く

はさみを使っててんとう虫を作ろう

次に、はさみを使っててんとう虫を作る方法を紹介します。下準備として、切る形の線をあらかじめ引いておくと、子供たちがやりやすくなります。

用意するもの
・色画用紙(黒・赤)
・はさみ
・のり

作り方
①色画用紙を、それぞれ羽と身体の形に切りぬく
②黒い斑点をのりで貼り付ける
③羽と身体をのりでつける

作り方自体は簡単ですが、はさみの練習としてかなり有効です。子供たちの発達に合わせて、ガイドラインを点線にしたり、無くしたりしたものを用意して、チャレンジしてみるのもおすすめです。

【年長】5歳児におすすめのてんとう虫製作

立体的に!春のてんとう虫を作ろう

年長さんの製作では、立体感のあるものを紹介します。今回紹介するのは、立体的なてんとう虫の製作。より本物のてんとう虫に近く作れて、壁に飾ると浮き出てかわいいですよ。

用意するもの
・はさみ
・おりがみ
・色画用紙(黒・赤)
・のり

作り方
①赤い画用紙を丸く切る
②①で切った画用紙に、黒い斑点をつける
③丸く切った赤い画用紙を半分に切る
④③で切った2枚の、それぞれの直線の辺の真ん中に軽く切り込みを入れる
⑤④でいれた切り込みの部分にのりをつけて、立体的な羽の形にする
⑥黒の画用紙を切って、頭と体を作る
⑦赤い羽根を⑥で作った体の部分に貼る

てんとう虫製作のねらいは?

てんとう虫について知ること

てんとう虫製作のねらいとして、まず一つ目に、てんとう虫について知ることが挙げられます。てんとう虫は春から初夏にかけて多くみられる虫ですね。子供たちにとって、非常に身近に感じられる生き物であり、季節を感じさせてくれる生き物です。そんなてんとう虫について、絵本で紹介したり、図鑑を見てみたりして子供たちの理解を深められると良いでしょう。子供たちがてんとう虫を見て季節を感じることや、虫について興味を持つことによって、教養や知識が育まれます。

様々な素材の感触を知り体験すること

ねらいとして2つ目に挙げられるのは、様々な素材の感触を知り、体験することです。画用紙のザラザラした面とつるつるした面を触ってみたり、シールをぺたぺたと貼ったりすることで、様々な感触を体験することができます。同じ紙でも、折り紙と画用紙の違いを知り、用途によって使い分けることを知ることで、素材そのものに対する知識が増えますね。直接触って、感触を体験することを【センサリープレイ】・【感触遊び】といったりしますが、製作を通して感触を体験することもその一つといえるでしょう。こうして感触を体験することは、子供たちの発達にいい影響をもたらします。

クレヨなどの道具の使い方を練習すること

てんとう虫製作のねらいとして、3つ目に道具の使い方を練習することが挙げられます。クレヨンを使って何かを描いたり、はさみを使って切ったりすることで、道具を使う練習になるでしょう。幼いころから、手や指を動かして刺激し、トレーニングをすることは、手指の発達に役立ちます。正しい持ち方や、使い方を学べるように子供たちとよくコミュニケーションを取りながら練習してみましょう。

自分で作ったもので遊んでみること

製作でつくったものを、かざるだけでなく、子供たちが遊ぶ道具として遊んでみましょう。自分で作ったもので遊ぶという行為は、想像力を育んだり、自分で作ったもので遊ぶことの楽しさを教えてくれます。どんなふうに作ったら、もっと遊べるか?もっと早く走るようになるか?などを考えながら作ることで、思考力も鍛えられます。既存のおもちゃやゲーム機がより身近に感じられるようになった現代において、自分で作ったもので遊ぶ楽しさを知ることは、子供たちの心の豊かさだけでなく、文化の豊かさをも育むでしょう。

てんとう虫製作の注意点やポイントは?

誤飲防止のために材料の大きさに注意!

てんとう虫製作で、保育士さんが注意しなければならないのは、まず1つ目に誤飲などの事故を防止すること。シールや小さく切りすぎた画用紙などの誤飲に注意しましょう。なるべく材料の大きさに気を付けることで、少しでも誤飲を防ぐことができます。また、子供たちがどんなふうに作業をしているのか、声をかけたりしながらしっかり様子を見ておきましょう。クラスの人数に合わせて、グループごとに活動してみたりするのも、効果的な防止方法です。

なるべく肌についても大丈夫な絵の具を!

絵具を使った製作では、肌についても大丈夫な絵具を選びましょう。指スタンプで絵具を使うときだけでなく、子供たちが興味本位で絵具を皮膚に塗ることも考えられるので、なるべく有害物質がふくまれていないものを選びましょう。学童向けの絵具では、有害物質が含まれていないものも多く販売されています。専門家が使うような非常に発色が良いものなどは、耐光性などを優先して有害物質が含まれていることがあります。どんな絵具を使うかを検討するときに、どんな成分が入っているかもしっかりチェックしましょう。

子供たちのアイデアを大切に

製作をする際の注意点として、3つ目に子供たちのアイデアを大切にすることを挙げます。今回はてんとう虫の製作なので、赤や黒といった色が主になると思います。しかし、必ずしも赤や黒だけでないといけないわけではありません。子供たちの思い付きやアイデアは、その子の個性として育っていくものです。子供たちが自ら考えて選んだ色や模様を否定してはいけません。また、子供たちの間で、他の子が作ったものに対して否定的な意見を言ったり、馬鹿にしたりするということがないようにサポートしましょう。製作では、子供たちに自由な表現の機会を与えられるように心がけられると良いですね。

事前にどこまで用意しておくか考える

最後に、事前準備をどんなふうに進めるか考えておくことをおすすめします。製作の日までにどれくらい済ませておくのか、どのような順序で製作を進めるかをしっかり考えて決めておくことで、当日も円滑に進みます。特に、年齢が低い子供たちのクラスでは、子供たちそれぞれの発達に合わせてどこまでを事前準備しておくかを考えましょう。早くからはさみの練習をしている場合は、はさみの練習として色画用紙を切る工程も製作に入れてみるのも良いでしょう。

まとめ

かわいいてんとう虫を作って楽しく遊びましょう!

ここまで、てんとう虫の製作アイデアやねらいについて紹介しました。子供たちの発達に合わせた楽しい製作ができると良いですね。作ったてんとう虫たちを飾っても良し、作ったてんとう虫で遊んでも楽しい良いでしょう。簡単に作れるものから、少し難しいものまで紹介したので、子供たちにあったもので製作をしてみてください。子供たちが、製作を通して楽しい体験ができるように、しっかりと準備して製作をしましょう!

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