感触遊びの遊び方を紹介!【ねらい・おもちゃ・手作り・赤ちゃん】

感触遊びを聞いたことがある、またはやったことがありますか。実は感触遊びにはさまざまな利点があります。ここでは感触遊びのねらい、12の感触遊びの作り方、遊ぶ上での注意点を紹介しています。ぜひ参考にして日々の保育に取り入れてみてください!また、子供によって好きな感触、苦手な感触や音があります。子供の好みや苦手なものを知れるいい機会なので、感触遊びはそういう点でもおすすめですよ。

感触遊びとは

身近にある素材に触れて感触を楽しむ遊び

感触遊びとは、素材のドロドロ、ぐにゃぐにゃ、べたべた、冷たいなど感触の違いを楽しむ遊びです。食材にひと手間加えることで変化を楽しんだり、一つの素材でいろいろな遊び方があったりと幅広い遊びができます。また、手や足で触って確認することで子供の想像力を高めたり五感を刺激したりと良い影響を与えます。ただ触るだけで楽しめるので0歳児や障害を持つ子供にもおすすめです。

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感触遊びのねらい

乳幼児の脳に良い刺激を与え発達を促す

感触遊びのねらいにはどのようなものがあるでしょうか。感触遊びのねらいには主に以下の4つがあります。

・素材の感触の違いを理解し楽しむ
・さまざまな素材の感触により五感を育むことができる
・「あの素材はどんな手触りなんだろう」と想像することで想像力や思考力を高めることができる
・握る・丸める・こねるといった動作から指先の感覚を高める

感触遊びはさまざまな素材を触るだけで上記のようなメリットがあります。乳幼児の発達段階において上記のメリットはとても重要で、脳に良い影響を与えることができます。

食材を使った感触遊び

小麦粉を使った感触遊び①小麦粉粘土

小麦粉粘土の作り方を紹介します。

<材料>
・小麦粉
・水
・油
・塩
・食紅(または絵の具)
<作り方>
1、ボウルに小麦粉を入れる
2、塩を少量入れる(傷みにくくなる。なくても大丈夫)
3、油を少量入れてこねる(触り心地が良くなる。なくても大丈夫)
4、水を少量入れてこねる
5、小麦粉を足したり水を足したりして好みの固さにしていく
6、色をつける場合は食紅をつけてこねる

小麦粉粘土はこねたりちぎったりと、さまざまな感触を楽しむことができます。また、素材が小麦粉なので万が一口に入れてしまっても、安心です。食紅の色の種類を多く用意しておくことで色とりどりの粘土ができ、子供も喜んでくれるでしょう。

小麦粉を使った感触遊び②小麦粉風船

小麦粉風船の作り方を紹介します。

<材料>
・小麦粉
・風船
・ペットボトルの口の部分
・毛糸、目玉シール、油性ペンなど
<作り方>
1、風船を膨らます
2、風船の口をペットボトルの口にかぶせる
3、小麦粉を入れる
4、空気を抜いて風船の口をとじる
5、目玉シールを貼ったり、油性ペンで顔を書いたり、毛糸で髪を作ったりする。
(4の時点で完成でもいいのですが、装飾をして人形のようにすれば可愛くなります。)

小麦粉を入れるときに量が少ないと触り心地があまりよくないです。小麦粉の量を確かめながらしっかり詰めていきましょう。小麦粉風船は握った時にもちもちしていて繰り返し触りたくなるような感触を楽しめます。

ゼラチンを使った感触遊び-ゼラチンゼリー

ゼラチンゼリーの作り方を紹介します。

<材料>
・ゼラチンの素
・お湯
・タッパー
・スプーン
・食紅
<作り方>
1、タッパーにお湯を500ml入れる
2、ゼラチンの素を5g×2袋入れる
3、よく混ぜる
4、食紅を入れて混ぜる
5、冷蔵庫で数時間冷やす

ゼラチンゼリーはぐちゃぐちゃやプルプルとした感触を楽しめます。ゼラチンの量によって固さを変えたり、色を混ぜてみたりすると楽しいのではないでしょうか。また、夏場にひんやりとした状態で触ると気持ちいいかもしれません。

寒天を使った感触遊び

寒天遊びの作り方を紹介します。

<材料>
・粉寒天4g
・鍋
・タッパー
・スプーン
・木べら
・食紅
<作り方>
1、水を600ml鍋に入れる
2、寒天を入れる
3、木べらでよく混ぜ、火をつける(最初は中火)
4、沸騰直前に弱火にする
5、2分間混ぜる
6、2分経ったらタッパーに移す
7、食紅を入れてよく混ぜる
8、少し冷ましてから冷蔵庫で冷やす

鍋から熱湯をタッパーに移す際には子供が近くにいないか注意しましょう。寒天はゼラチンゼリーと同様にプルプルやぐちゃぐちゃとした感触を楽しむことができます。型抜きを使ったり、おままごとの道具としたりといろいろ楽しめそうですね!

片栗粉を使った感触遊び-片栗粉スライム

片栗粉スライムの作り方を紹介します。

<材料>
・片栗粉
・ボウル
・水
・食紅
<作り方>
1、ボウルに片栗粉を入れる
2、水を少しずつ入れてちょうどいい固さになるよう調節する
3、色をつける場合は食紅を加える

スライムは好きな子供が多いのではないでしょうか。片栗粉スライムは握ると固まり、手を広げるとドロドロになり不思議な感覚を楽しめます。違う色のスライム同士を混ぜて色の変化を見るというのも楽しそうですね!

氷を使った感触遊び-氷でお絵描き

氷お絵描きの作り方を紹介します。

<材料>
・アルミファイル
・製氷皿
・絵の具
・水
・ストロー
<作り方>
1、製氷皿の一つ一つの穴に絵の具を入れていく
2、水を入れてかき混ぜる
3、製氷皿にアルミホイルをかぶせる
4、ストローを短く切る
5、アルミファイルの上から一つ一つ穴をあける
6、穴の部分にストローをさす
7、冷凍庫で凍らせる
8、ストローの部分を持って紙に絵を描いていく

氷お絵描きは夏にはぴったりな遊びですね!絵の具の色を複数混ぜることで不思議な色になったり、氷で色を塗った上から違う色を塗ってみたりとさまざまな遊びができます。

はるさめを使った感触遊び

はるさめ遊びの作り方を紹介します。

<材料>
・鍋
・はるさめ
・水
・食紅
<作り方>
1、鍋に水を入れ沸騰させる
2、はるさめを入れて茹でる
3、色をつける場合は食紅をいれる

はるさめ遊びは触った時のつるつるやちぎったときのぶちぶちとした音を感じられます。はるさめを茹でる前にサクサクした感触を楽しみ、茹でた後の感触との違いを比べてみましょう。また、違う色どうしのはるさめを混ぜ合わせ色の変化を見たり、おままごととしても楽しむことができますね!

塩を使った感触遊び-ソルトペインティング

ソルトペインティングの作り方を紹介します。

<材料>
・画用紙
・塩
・絵の具
・筆
・木工用ボンド
・水
<作り方>
1、画用紙に鉛筆かクレヨンで絵を描く
2、絵を木工用ボンドでなぞる
3、木工用ボンドが乾く前に全体的に塩をたっぷりのせる
4、少し待って画用紙をふって塩を落とす。
5、絵の具を水でといた色水に筆をつける
6、塩の上に色水をのせていく

ソルトペインティングは絵の立体感や塩のざらざらとした感触を楽しむことができます。また、色を混ぜてグラデーションのようにするのもいいですね!画用紙に鉛筆で描かずに直接ボンドで絵を描いてもいいのですが、初めてやるのは難しいので下書きをした方がやりやすいです。

食材以外の素材を使った感触遊び

泡を使った感触遊び-泡スライム

泡スライムの作り方を紹介します。

<材料>
・洗濯のり
・木工用ボンド
・泡ハンドソープ
・ホウ砂水
・ボウル
・絵の具
<作り方>
1、ボウルに洗濯のりを200ml入れる
2、木工用ボンドを大さじ2入れて混ぜる
3、ハンドソープを20プッシュして混ぜる
4、絵の具を入れて混ぜる
5、ホウ砂水(ホウ砂小さじ1杯+ぬるま湯300ml)を入れる
6、好きな手触りになるまで固める

泡スライムはふわふわとした不思議な感触を楽しむことができます。こねてちぎってのばしてといろいろな遊び方ができ、子供が喜ぶこと間違いなしです!

新聞紙を使った感触遊び

新聞紙はちぎってまるめてガサガサやクシャクシャといった感触を楽しむことができます。手をたくさん動かすので指先の感覚が鍛えられます。また、新聞紙に水を含ませることで紙粘土のようにもなります。水のりを混ぜるとより紙粘土の質感に近くなるのでおすすめです!紙粘土にすることで新聞紙との感触の違いやいろいろな形を作って遊べます。新聞紙はおままごとにも使え、お洋服に見立てたり、折り紙のようにしたりと子供たちの想像力が広がりますね。

緩衝材を使った感触遊び-プチプチを楽しむ

緩衝材はそのままでも楽しいのですがボールのようにすることもできます。

<材料>
・緩衝材
・テープ
<作り方>
1、緩衝材をまるめてテープをはる

緩衝材のプチプチとした感触は大人でも好きな人が多いのではないでしょうか。手でつぶすだけで楽しめるため、0歳児から遊ぶことができます。足で踏んだり、緩衝材の上で寝っ転がったりして癖になる感触に子供達もきっと夢中になるのではないでしょうか。

絵の具を使った感触遊び-フィンガーペイント

フィンガーペイントの作り方を紹介します。

<材料>
・画用紙
・絵の具
・チャック付きポリ袋
<作り方>
1、画用紙をポリ袋に入るぐらいの大きさに切る
2、画用紙に絵の具を等間隔におく
3、画用紙をポリ袋に入れて封を閉じる
4、ポリ袋の上から絵の具を広げていく

絵の具をつぶす際に少し力が必要なので、洗濯のりと絵の具を混ぜておくと広がりやすくなります。フィンガーペイントは0歳児からできます。絵の具をつぶす感触やさまざまな色を混ぜ合わせて色の変化を楽しめます。手を汚さないで遊べる点もポイントです。遊んだ後は、絵の具を乾かして切り絵にして遊んでもいいですね!

感触遊びをする際の注意点

誤飲やアレルギーに気を付ける

子供には安心・安全に遊んでほしいですよね。ここからは感触遊びをする際の注意点を紹介していきます。感触遊びは基本的に手を使うため、子供は口に入れたくなるかもしれません。特に0~1歳の乳児はなんでも口に入れてしまう時期です。万が一口に入れて喉に詰まってしまっては大変です。食材や絵の具の代わりに食紅を使うなど工夫をしましょう。食材を使っていてもあまり口に入れるのはよくありません。感触遊びをする際は必ず子供から目を離さないよう気をつけましょう。また、感触遊びをする前にアレルギーをもつ子供がいないかしっかり確認しましょう。特に食材は触っただけでアレルギー反応を起こしてしまう場合があります。十分注意する必要があります。

無理やりさせない

子供たちの中には特定の音や感触を苦手と感じる子がいるかもしれません。そういう子に関しては決して無理強いしてはいけません。保育士自ら遊んでみせたり、少しずつ触らせたりと工夫をしてみましょう。もしどうしても嫌がっていたら、ほかの遊びを提案しましょう。子供が自ら興味をもって遊びたいと思うことが大切です。子供の目線にたって子供一人ひとりのペースに合わせることでみんなが楽しく過ごせるようになります。

スムーズに遊べるように事前に準備しておく

感触遊びは作る時に時間がかかったり、事前に材料の準備が必要な場合があります。遊ぶまでに時間がかかったり、材料が足りていなかったりすると本来やるはずだった遊びができなくなってしまいます。遊ぶときにあわてることがないように必要なものはしっかり確認しておきましょう。また、子供が感触遊びをするときに気をつけることがないか、服や床を汚してしまわないかなどあらかじめ想定して準備しておきましょう。

まとめ

さまざまな素材を使って楽しく遊ぼう

感触遊びは身近にある素材で手軽に遊ぶことができます。中にはあまり準備がいらず、素材一つで楽しめるものもあります。手や足の感触だけで楽しめるので0歳から幅広い年齢で遊べるのもいいですね!今回紹介した遊び方以外にもいろいろな感触遊びがあります。実際に遊んでみて「こうした方が面白いんじゃないか」「違う素材でやっても良さそう」などアイディアが浮かんでくるかもしれません。浮かんできたアイディアはどんどん感触遊びに取り入れていってみてください!

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