食育アドバイザーについて解説!【仕事・試験・資格取得の方法・背景など】

食育アドバイザーという資格を知っているでしょうか。生活習慣病など多くの食に関連する問題の影響もあり、食育への関心が高まっています。食育は保育の現場など多くの場所で必要とされており、その中でも食育アドバイザーは非常に重要な資格の一つと言えるでしょう。この記事では、食育や食育アドバイザーの説明や資格取得の方法など、食育アドバイザーについて幅広く触れていきます。ぜひ本記事を読んで、食育アドバイザーに興味を持ってみましょう。

食育とは?

「食」に関する知識を教え、「育む」こと

はじめに食育とは何かについて考えていきましょう。食育は文字通り、食に関する知識を教え、育んでいくことを表します。どのような食材があるかや料理の方法など、単に食べ物について学ぶというのが食育ではありません。栄養について考えたり、伝統的な食文化について知ったり、食についての総合的な教育のことを指しています。誰しも生きていく上で食べることは重要です。健康的に生きていくためにも、食べるということについて知識を蓄え、各々が自分に合った適切な食事を選択していくことが肝心でしょう。食べ物の選択という観点からも食育は非常に重要とされています。

食育に関する7つの取り組みもある

現在、健康な体を作るために適切な食生活について教育する食育は国をあげて推進されています。2005年に制定された食育基本法では以下の7つの取り組みを基本施策として推進しています。

1. 家庭における食育の推進

2. 学校、保育所等における食育の推進

3. 地域における食生活の改善のための取組の推進

4. 食育推進運動の展開

5. 生産者と消費者の交流の促進、環境と調和のとれた農林漁業の活性化等

6. 食文化の継承のための活動への支援等

7. 食品の安全性、栄養その他の食生活に関する調査、研究、情報の提供及び国際交流の推進  

これらの施策が挙げられているのを見ても食育の重要性が伝わるでしょう。食育アドバイザーにはこれら基本施策の7つを推進していくことが期待されています。 出典:食育基本法 – 農林水産省

保育士くらぶ

食育アドバイザーについて

食育や栄養学について正しい知識を学んだ者のこと

ここまでで食育の定義を確認したので、今回のテーマである食育アドバイザーについて触れていきましょう。食育アドバイザーとは食育に関する基礎知識を持っており、加えて食育活動を実践するスキルを身につけていることを証明する資格です。人々が食を通じて健康的に人生を送っていけるように食の重要性を説き、食育に関してだけでなく栄養学など幅広い知識を持っていることを求められるでしょう。食育アドバイザーの資格は専門知識を持っていることを証明するだけでなく、仕事や業務にも活かせます。

食育アドバイザーの役割とは?

上でも少し触れましたが、食育アドバイザーには食の重要性を説き、食育の普及や推進をおこなっていくという役割があります。現在は乳幼児から高齢者まで幅広い世代の方々がおり、健康状況やライフステージが多岐に渡っている状態です。ですからそれぞれの特徴に合わせた食を追求し、栄養の摂取方法などを指導、教育していくことが求められます。必要な栄養素や適した食生活などを教え、健康的な食生活のサポートをすることが食育アドバイザーの務めと言えるでしょう。

食育アドバイザーの誕生背景

食に関する問題の深刻化

食環境の変化が大きい現在、食に関する問題が非常に多くなっています。食生活等と密接な関連があるとされるがんや心疾患、糖尿病などの生活習慣病は大きな健康問題になっていますし、アレルギーなどの話題を聞くことも多いのではないでしょうか。伝統料理などの食文化が衰退しているという現状もあり、食に関する問題の深刻化は進むばかりです。2005年に食育基本法が制定されたことを機に、健康な体を作り適した食生活を追求する食育が推進されていきました。ここから食育の重要性が大きくなっていったと言えるでしょう。

食育アドバイザーが活躍する場は?

保育や教育の現場で活躍できる

食育アドバイザーの資格は保育や教育の現場でも有効と言えます。現在では保育や教育の現場でも食育に関する指導が求められています。保育園から小中学校まで知識が役に立つことでしょう。成長途中である子供たちにとって体の基礎を作るための栄養バランスがとても大事になっていきます。食に関する知識を身につけることで、子どもたちの食事の栄養管理もできるようになりますよ。また季節によって行事食を体験したり、食事のマナーを教えることができたりと子供たちにとっても良いことづくしと言えるでしょう。

医療・介護の現場でも活躍できる

福祉や医療、介護といった現場でも食育アドバイザーの資格は役立つでしょう。特に健康に気をつけることが認められる現場において、きちんとした食生活は非常に重要です。世代や疾患、障害などさまざまな特徴を持つ方を対象に、一人ひとりに対して最適な食の指導や情報の提供を行うには非常に高い食育のスキルが求められるでしょう。ですからこういった現場の栄養士や管理栄養士として働く方にも食育アドバイザーの資格はおすすめと言えますね。

家庭でも活用の道がある

仕事の現場だけでなく、私たちの生活で1番近いところにある家庭においても食育アドバイザーの資格は役に立つでしょう。さまざまな業界の現場にいる食育を必要としている人々だけでなく、自分や家族が健康的な適した食生活を送ることは何よりも重要です。安全な食材の選び方や、がんや心疾患、糖尿病などの生活習慣病の予防など家庭においてもこの食育アドバイザーの知識は存分に活躍します。家族の食事作りや健康管理を担っているという方にもおすすめの資格と言えるでしょう。

その他の活用例

ここまで多くの活躍の場について触れてきましたが、もちろんこれだけではありません。料理教室の講師として食育の知識を活かして良い食生活や体に良い食事のレシピを教えることもできるでしょう。飲食店業界では特に安全問題の重要性が高いので、食育アドバイザーの資格取得で習得した知識は重宝されることでしょう。これらの例はほんの数例です。食は人が生きていく上で最も基本的なものなので、身近な環境はもちろん幅広い分野数えられないほどの活躍の機会があることでしょう。

食育インストラクターとの違いは?

認定機関が異なる

食育に関する資格として食育アドバイザー以外に食育インストラクターもあります。この二つの資格の違いの一つとして、認定機関が異なることが挙げられるでしょう。食育アドバイザーは一般財団法人日本能力開発推進協会が認定機関です。一方、食育インストラクターは特定非営利活動法人NPO日本食育インストラクター協会が認定機関です。NPO日本食育インストラクターは理解や知識のレベルによって資格を五つの段階に分けていることも特徴と言えるでしょう。

学習内容が異なる

異なる資格であるので、学習内容に関しても違いがあります。食育アドバイザーの資格は食育関連の正しい知識を身につけている証明です。食がどれだけ重要であるかを理解し伝えることができるスペシャリストとしての資格ということになるでしょう。一方、食育インストラクターの資格は食事におけるマナーや食べ物そのものに対する知識も要するものです。上で触れたように食育インストラクターの資格はレベルが分かれており、ステップアップして取得していくものとなります。食育アドバイザーは幅広い内容を学ぶことができ、食育インストラクターは段階に応じてレベルアップしていく中級者向けの資格とまとめることができるでしょう。

食育アドバイザーの取得方法は?

講座の受講と試験の合格が必要

それでは食育アドバイザーの資格の取得方法について見ていきましょう。上でも少し触れましたが、食育アドバイザーの資格には認定教育機関が存在します。資格の取得のためには日本能力開発推進協会の認定教育機関などで実施される指定のカリキュラムを受講しなければなりません。このカリキュラムを修了したのちに検定試験を受験できるようになります。ですから独学のみでの取得ができないことに注意してくださいね。検定試験の申し込みまで終了したら、協会から試験問題が送付されます。得点率70%以上で合格ですが、自宅での受験が可能なのはありがたいですね。テキストを見ながらの受験が認められており、丸暗記が必要ないというのも嬉しいポイントです。また、不合格になった場合でも再試験を受けることが可能です。

資格取得に要する期間や費用

食育アドバイザーの資格を取得するには指定された講座を修了し、資格試験に合格する必要があります。その中で資格取得に要する費用や期間についても注意する必要があります。講座の修了には税込で38,600円必要です。通信講座で学ぶことができるので、それぞれのペースや勉強方法で学習していくことができますね。平均3ヶ月程度で修了できるようです。講座を修了することで受験資格が付与され、税込5,600円で受験することができます。ということで約45,000円の費用と3ヶ月前後の期間を要する資格といえるでしょう。

保育士さんが食育を学ぶとどうなる?

子供たちに教えられることが増え、子供たちの成長につながる。

上記で保育士さんが食育アドバイザーの資格を取ると活躍の場が広がるという話をしました。これ以外にも子供たちに多くのことを教えられるというメリットがあります。例えば、毎日三食食べることの重要性や栄養バランスの基礎知識などを学ぶことができます。栄養バランスの整った食事を摂ることによって、学力や体力の向上にもつながることでしょう。また、保育の現場では友人や先生たちと食事をすることが多いですよね。食事を通して、基本的な食事のマナーを身につけることもできます。片付けの作業で他の人と協力したり、他の人と共に食事を摂る楽しさや大切さを学んだりできます。これは社会性や協調性を学ぶことにつながり、非常に有意義と言えるでしょう。

まとめ

食育について学び、食育アドバイザーを取得しよう

いかがだったでしょうか。今回は食育や食育アドバイザーについて、幅広く触れてきました。特に資格いかがだったでしょうか。特に資格の取得方法は他の資格と異なる点があるなど注意点もあるので、気をつけてくださいね。生活に欠かせない食ですが、食の影響による生活習慣病など多くの問題点がありましたね。食や栄養、食育について深く知ることで私たちの生活をより一層豊かにしてくれることでしょう。保育の現場など多くの活躍の機会があるということもわかっていただけたと思います。皆さんもぜひ食育について学び、食育アドバイザーの資格を取得してみてくださいね。

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