さつまいも製作を保育園で楽しもう!【ねらい・にじみ絵・焼き芋・新聞紙・芋ほり・0歳児・1歳児】

秋と言えばさつまいも。芋ほりを行事として取り入れている保育園も多いのではないでしょうか?芋ほりを実際にする前に、子ども達にお芋や芋ほりに対するイメージをもってもらうと芋ほりにスムーズに入ることが出来ますよ。そこで今回はお芋について興味を持ち、芋ほりが楽しみになるようなさつまいも製作のアイディアを厳選してまとめました。はじき絵やにじみ絵、ちぎり絵などいろんな技法を使った製作遊びなので子ども達の成長にも良い影響を与えてくれます。0歳児1歳児2歳児から3歳児4歳児5歳児までどの年齢の子ども達でも楽しめますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

さつまいも製作のねらい

お芋や芋ほりに対するイメージを膨らませる

まずさつまいも製作に入る前に、さつまいも製作をするねらいについて確認しておきましょう。ねらいの1つ目は、お芋や芋ほりに対するイメージを膨らませることです。子ども達の中には、芋ほりを体験したことがない子どももいるでしょう。そういった子ども達でも、さつまいも製作をすることで、お芋に対して興味をもったり、芋ほりに対して具体的なイメージを想像しやすくなります。すると、実際の芋ほりの際にスムーズに入ることができますよ。また、芋ほりがない園の子どもでもお芋に対して身近に感じるようになるでしょう。

身近な素材を使って自分なりにお芋を表現する

ねらいの2つ目は、身近な素材を使って自分なりにお芋を表現することです。以下で紹介するさつまいも製作のアイディアは身近な素材で簡単に楽しくできます。自分なりにお芋を表現することで、子ども達の表現力向上に繋がりますよ。また、身近な素材の感触を楽しんだり、色の変化を観察、学んだりする中で自由な発想力も育むことができるでしょう。子ども達の成長に良い影響を与える効果があるこのさつまいも製作。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

保育士くらぶ

さつまいもの日

10月13日はさつまいもの日!

皆さんは10月13日さつまいもの日と知っていましたか?さつまいもは江戸時代、十三里と呼ばれており、「栗(九里)より(四里)うまい十三里(9+4=13)」 と言っていました。そこで1987年、埼玉県川越市の川越いも友の会が、さつまいもの旬と十三里にちなんで10月13日をさつまいもの日に制定しました。 一年中出回っているさつまいもですが、秋は特においしくなりますよね。さつまいもの日は子ども達とお芋について触れてみてはいかがでしたでしょうか。こども達もきっとお芋に興味を持ってくれるでしょう。以下では、そんなさつまいもの日にもぴったりなおすすめの絵本や、さつまいも製作のアイディアを紹介していきます。

さつまいも製作の導入におすすめの絵本

さつまいも製作の導入におすすめな絵本を紹介していきます。

おいもさんがね…(1・2歳~)

楽しく、テンポよく展開していくこの絵本。お芋さん達が大活躍しちゃいます。目を覚ましてよいしょよいしょと地面から顔を出したかと思いきや、なんと自分たちでつるを引っ張って芋掘りを開始!芋掘りに悪戦苦闘しながらも、その後は思いも寄らない展開になっていき、びっくりしながら期待もしつつなんて。最後の場面ではやっぱり美味しそう~とにっこり笑顔になっていくそんな1冊です。

おもいおいも(2・3歳~)

重いお芋を運んでいたら、ぷっとだれかおならした?物語が展開していくと、どこからか、めそめそ泣き声が聞こえてきて…泣いているのは誰なのか?それは読んでからのお楽しみ。言葉遊びのような「おもい」「おいも」の「おもい」がわかる!とても楽しい絵本です。お芋がチャーミングに描かれていて、最後には笑顔になれますよ。

さつまのおいも(3歳~)

人間が暮らしているように、お芋だって土のなかで暮らしています。そんなお芋が何やらみんなでトレーニングをして、体を鍛えているよう。何のためかって? それは、芋掘りにきた子どもたちと、ある勝負をするため!お芋の意外な日常の光景と、来たる日のためにせっせと準備する姿がとても面白い1冊です。どんな勝負になるんでしょう?それは、絵本を読んでからのお楽しみ!子ども達もきっと楽しんでくれる絵本ですよ。

ほくほく おいもまつり(3歳~)

ねずみくんの家族は、みんなでおいもほりに。さつまいものつるをひっぱると、すぽん!ぬけたけれど、あれ、まだおいもが…?!日本の伝統行事がシンプルに楽しく描かれています。巻末には、ミニ解説がついているので子ども達と楽しく学べる1冊です。

さつまいも製作アイディア

はじき絵でさつまいも

ではさっそくさつまいもの製作アイディアを紹介していきます。まずは、はじき絵でさつまいもの作り方です。はじき絵はその名の通り、絵の具がはじく様子を楽しむことが出来ます。そのため、子どもたちが絵の具の性質や色に興味を持ちやすいと言われています。また、描いていくうちに変化していく技法のため、子どもたちの表現力を向上させることもできる製作遊びです。取り組んでみてはいかがでしょうか。

クレヨンのイラスト

(必要なもの)白画用紙、クレヨン、絵の具

作り方

①白画用紙に自由にさつまいもの絵を描く
(★クレヨンの線をしっかりとつけるよう意識しましょう)
②水で薄めた絵の具を上から塗っていく
③クレヨンで描いた部分にのせた絵の具がはじく様子を楽しみながら製作して、完成!
(★はじきにくい場合は、絵具を水で少し薄めると良いでしょう)

 

にじみ絵でさつまいも

次に、にじみ絵でさつまいもの作り方を紹介します。にじみ絵は、色がにじむことで予想もしない色に変化していく様子を楽しむことが出来ます。そのため、子ども達は色の変化に興味津々になりながら製作に没頭してくれることでしょう。さつまいもの色は何色かな?紫色にするには何色と何色を混ぜたらよいかな?など質問しながら進めていくと、色についても楽しく学ぶことが出来ますよ。

絵の具のイラスト

(必要なもの)画用紙(白と黄色)絵の具、折り紙、クレヨン、はさみ、のり

作り方

①白い画用紙をさつまいもの形に切る
②さつまいもに色を付け、にじみ絵を楽しむ
③乾かす
④折り紙でさつまいもの葉っぱとなる部分を作る
⑤黄色の画用紙ににじみ絵で作ったさつまいもをのりで貼る
⑥クレヨンでさつまいもの茎を描く
⑦茎の部分に折り紙で作った葉っぱを自由に貼り付けて、完成!

 

ちぎり絵でさつまいも

次に、ちぎり絵でさつまいもの作り方を紹介します。ちぎり絵の技法は0歳児、1歳児、2歳児といった乳児クラスの子ども達でも楽しむことができますよ。紙を破る音を聞いたり、紙の感触を感じながら破ったりと、指先の発達や脳への良い刺激を与えることが出来ます。ちぎり絵でさつまいもを作ってみてはいかがでしょうか。

折り紙のイラスト

(必要なもの)折り紙(紫系などさつまいもに近い色が何色かあると好ましい)、のり、白画用紙、はさみ

作り方

①白画用紙をさつまいもの形に切る
②折り紙をくしゃっとシワをつける
(★この工程をすることで、さつまいもの凸凹とした形を表現することができます)
③自由にちぎっていく(この時、色ごとに分けておくとその後がやりやすいです)
④さつまいもの土台に折り紙を貼っていき、完成!

 

新聞紙で立体さつまいも

次に、新聞紙で立体さつまいもの作り方を紹介します。身近にある新聞紙でもリアルなさつまいもを作ることができます。さつまいもは色んな形や大きさがあるため、子ども達の自由な想像力に任せて作らせてあげて下さいね。新聞紙を丸めて握ったり、クシャクシャにして広げたり、音や感触と共に楽しめる製作遊びです。たくさん作って疑似的な芋ほりをみんなでしても楽しいかもしれませんね。

新聞紙に巻かれた焼き芋のイラスト

(必要なもの)新聞紙、のり、絵の具

作り方

①2つ折りの新聞紙を半分に切る
②1枚をクシャッと丸めさつまいもの形にする
③残ったもう1枚はクシャッとシワをつけたら広げる
④③の新聞紙を横長に置き、真ん中に②で作ったさつまいもを置いて包んでいく
⑤それをのりで接着し、形を整えていく
⑥絵の具で塗っていき、さつまいもにしていく
⑦乾かして、完成!

 

紙コップでほかほか飛び出るやきいも

次に、紙コップでほかほか飛び出るやきいもの作り方を紹介します。ひもを引っ張ると、たき火の中からほっかほかの焼きいもが飛び出してきます。さつまいもが飛び出る仕掛けがあるこの製作遊びは、子ども達のワクワク感を引き立たせますよ。作った後に遊べる製作としてもみんなで盛り上がること間違いなしです。

紙コップのイラスト

(必要なもの)折り紙、紙コップ2個、たこ糸、のり、はさみ、クレヨン、キリ

作り方

①紙コップの外側に、折り紙を貼る
②折り紙で焼きいもやたき火を作る
③紙コップの外側ににそれぞれ貼る
④焼いもの紙コップの底に、30㎝程度に切ったたこ糸をセロハンテープで貼り付ける
⑤たき火の紙コップの両脇の上の方に、キリで穴を2つ開ける。
⑥内側から3のたこ糸を通し、たこ糸が抜けないように糸の両端を玉結びする
⑦ひもを引っ張ったら…完成!
(★2段だけじゃなく、紙コップを3個以上重ねて作ってみてもおもしろいです)

 

ティッシュの空き箱で芋ほり

次に、ティッシュの空き箱で芋ほりの作り方を紹介します。芋ほりが行事にある場合はこの製作を事前にすることで、芋ほりのイメージがわきやすくなるかもしれません。芋ほりのやり方や楽しさを事前に感じておくことで、本番の芋ほりにスムーズに入ることができるでしょう。

空き箱のイラスト

(必要なもの)クラフト紙、ティッシュの空箱、折り紙、毛糸、セロハンテープ、はさみ、のり

作り方

①ティッシュの空き箱の口に合わせてクラフト紙を中に折り込み、のりで貼り合わせる
②茶色い折り紙でさつまいもを作り、端に毛糸をセロハンテープで貼り付ける
③緑の折り紙で葉っぱを作り、毛糸に貼り付ける
④さつまいもをティッシュの空き箱の中に入れたら、完成!
(★さつまいもの大きさはティッシュの空き箱の口に合うように作りましょう)
ティッシュの空き箱の中に、さつまいもがついていない毛糸を入れるとくじのようになり、引っ張る時のドキドキ感が増します。大きめの箱にさつまいもを入れて、みんなで引っ張ってみてもおもしろそうですね。

 

クラフト紙で立体さつまいも

次に、クラフト紙で立体さつまいもの作り方を紹介します。クラフト紙を使うことで新聞紙のみで作るより、さらにリアルなさつまいもを製作することができます。芋ほりの前にみんなで作ってイメージを深めたり、逆に芋ほりをした後にみんなで掘ったさつまいもを見ながら作るのも楽しいですよ。細いさつまいもや太いさつまいもなどいろんな大きさや形を作ってみて下さいね。

さつまいものイラスト(野菜)

(必要なもの)クラフト紙、新聞紙、画用紙、絵の具、のり、クレヨン

作り方

①新聞紙を丸めてさつまいもの形を作る
②クラフト紙の上に①で丸めた新聞紙を置く
③クラフト紙をくるっと丸めて新聞紙を包み込み、真ん中の部分をしっかりのりで貼り付ける
④クラフト紙の両端を手でねじってさつまいもの形にする
⑤紫の絵の具を多めの水で溶く
(★多めの水で溶くことによって塗ったときに色ムラができてより本物のような仕上がりになります)
⑥筆に絵の具をつけてさつまいも全体に塗っていく⑦さつまいもにクレヨンでひげやくぼみを自由にデザインし、完成!

 

まとめ

さつまいも製作で芋ほりへの気分を高めよう

いかがでしたでしょうか?さつまいも製作を行うことで、芋ほりがより楽しみになること間違いなしです。また、芋ほりをしない園でも、お芋についのイメージを膨らませることができますし、色や素材に触れあえる良い機会になりますのでおすすめですよ。今回紹介したさつまいも製作のアイディアを参考に、子ども達といろいろな大きさや形のさつまいもを製作してみて下さい。子ども達の個性が輝くさつまいもが完成するはずです。みんなで芋ほりへの気分を高められると良いですね。

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