七夕製作2歳児のアイディアまとめ【保育園・乳児向け・ねらい・織姫と彦星・のり・手形】

1年に一回の大きなイベントである七夕。子ども達も楽しみにしていることでしょう。しかし、毎年やってくるため、製作がワンパターン化してしまったり、そもそもアイディアが思いつかなくて困っているという方がいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、乳児クラスの2歳児でもできる七夕製作のアイディアをまとめてみました。また、七夕製作のねらいや、のりを使う際の注意点も一緒にチェックしておきましょう。ぜひ参考にしてみて下さいね。

2歳児の七夕製作のねらい

製作を通して季節や行事を体感する

まずは、七夕製作のねらいについてみていきましょう。一つ目は、七夕製作を通して季節や行事を体感することが挙げられます。七夕の日をなんとなく過ごしてしまうと、子どもたちは七夕という行事や季節を感じることが出来ませんよね。しかし、自らの手を使って製作を行うことでしっかりと七夕を体感することができます。季節感や行事ごとを認識し、感じることはこれからも大切な感性となっていきますよ。ぜひ、ねらいをふまえて七夕製作を取り入れましょう。

みんなで行事を楽しむ

二つ目は、七夕製作を通して子どもたちみんなで行事を楽しむことが出来るということが挙げられます。七夕の日には、家族でお願い事を書いたり、料理を作ったりして楽しむ家庭もあるでしょう。しかし、保育園のみんなで七夕を楽しめば、より多くの人と楽しさを共有することができます。みんなで製作を行うことで、作ることの楽しさや発想することの楽しさを知ることができますよ。また、製作のなかで友だちと言葉のやり取りを楽しんだり、褒めあったりできるとみんなで何かを作る楽しさを味わえるかもしれません。子ども同士が活発に交流できるアイデアを取り入れてみると良いでしょう。

できることが増えていることを実感する

三つ目は、できることが増えていることを実感することが挙げられます。2歳児になると、ハサミを正しく持てるようになったり、クレヨンで線が描けるようになったりします。また、紙を手で千切ることもできたりも。個人差はありますが、このようにできることがだんだん増えてくる時期です。そうした時期に製作を行うことで、自分にもできる!と子どもたちの自信に。ただ、自分一人で完全にできる状態ではない場合がほとんどです。特にハサミは正しく持ててもほんの少し切り込める程度で、自由に形を切り出すにはもう少し時間がかかります。保育士さんが見守りながら、安全に気を付けて七夕製作を行ってくださいね。

保育士くらぶ

2歳児の七夕製作アイディア

コーヒーフィルターで作る織姫と彦星

ではさっそく製作をご紹介します。まずは、コーヒーフィルターで作る織姫と彦星です。この製作ではにじみ絵を使うことで幻想的になりますよ。

織姫と彦星のイラスト(ゆめかわ)

(必要なもの)コーヒーフィルター、絵の具、筆、画用紙(織姫と彦星の顔)、のり (準備)画用紙で織姫と彦星の顔の部分を作っておく

作り方

①コーヒーフィルターにストローで絵の具を垂らす
②にじみ絵を楽しむ(色を混ぜたりすることで変化を楽しめます)
③絵の具が乾かす
④口が開いている側の左右を中心に向かって折り、裏返して底を折る⑤画用紙で作った織姫と彦星の顔を書く
⑥コーヒーフィルターにのりで貼りつければ完成!

 

紙コップで作る織姫と彦星

次は、紙コップで作る織姫と彦星です。七夕といえば織姫と彦星ですが、製作をする上でワンパターンになりがちではないでしょうか。いろんなパターンの織姫と彦星の製作方法を知っておくことで七夕がより楽しい日になります。

紙コップのイラスト

(必要なもの)紙コップ2個、折り紙(肌色)、折り紙(好きな色)、ペン、シール、テープ、はさみ (準備)肌色の折り紙を丸く切っておく。(顔の部分になります)織姫と彦星の髪部分を付けたい場合は形を作っておきましょう。

作り方

①好きな色の折り紙を紙コップに貼り付けます
②ペンやシールで柄を付けます(服の部分です)自由に描きましょう。
③肌色の折り紙にペンで顔を描きます。髪を付ける場合は黒で髪の部分を塗ります。
④紙コップに顔の部分を張り付ける
⑤仕上げにデザインを整えて完成!

 

折り紙とフィンガーペインティングで作る織姫と彦星

次は、折り紙とフィンガーペインティングで作る織姫と彦星です。とても簡単なうえ、フィンガーペインティングを使うので子ども達も楽しく製作することができるはずです。

折り紙のイラスト

(必要なもの)黒い画用紙、緑の絵の具、シール、折り紙、ペン、マスキングテープ

作り方

①黒い画用紙に、緑の絵の具でフィンガーペインティングをしていく
②乾かす
③折り紙で織姫と彦星を作っていく。正方形のうちの3つの角を折り曲げマスキングテープでとめる。
④髪の毛や目、口をペンで書く
⑤黒い画用紙に張り付ける
⑥黒い画用紙の空いているところにシールをはって完成!

 

折り紙で星飾りと短冊づくり

次に、折り紙で星飾りと短冊を作る方法をご紹介します。星がきれいに作れますよ。ハサミを使うのでできない場合は保育士さんが手伝ってあげましょう。

七夕のイラスト「笹の葉と短冊・背景無し」

(必要なもの) 折り紙、はさみ、画用紙、飾りのシール

作り方

まずは星を作っていきます。

①折り紙を半分に折る
②右下の角を上側に折り、元に戻し折り目をつける
③次に右上の角を下に折り、同様に元に戻し折り目をつける
④左下の角を先ほど①②で折った折り目の真ん中にあわせて折る
⑤④の状態から左へ折りこむ
⑥右下を点線の位置で折る
⑦真ん中にあわせ裏側に折るハサミで切る
⑧広げると星の完成!
少し難しいので動画を参考に作ってみて下さい。

⑨短冊に願い事を書く
⑩画用紙に星と短冊を書いてもいいですし、飾りに加えても良さそうです

 

動画はこちら

ちぎり絵で天の川

次は、ちぎり絵で天の川を作る方法をご紹介します。2歳児は紙をちぎったりが出来るようになる時期です。存分に楽しませてあげましょう。

七夕のイラスト「天の川・星空」

(必要なもの)黒や紺色の画用紙、折り紙(青や水色や白色など)おり紙(金色や黄色)、のり

作り方

①折り紙を小さくちぎる
②大きな画用紙の上に貼りつけて天の川を作る
③金色や黄色の折り紙をいろんな大きさにちぎる(星に見立てます)
④ところどころに貼りつければ完成!

★天の川の左右に織姫と彦星の画像を貼り付けたり、他アイディアで紹介している星や短冊を飾ったりしても良さそうです
★子どもたちが天の川の形を表現しやすくできるように、保育士さんが画用紙に鉛筆で薄く天の川の部分ををかいておくと製作しやすいですよ

 

折り紙で天の川

次は、折り紙で天の川を作る方法をご紹介します。はさみを使って行うので少し難しいかもしれません。しかし、折り紙を折ったり切ったりしていくごとに形が変化していくので、子どもたちも興味津々で製作に取り組んでくれるでしょう。

■

(必要なもの)折り紙、はさみ、クリップ2個(あればでOK)

作り方

①折り紙を色のついてない側で2回折る(白い縦長になったら正解)
②切り込みの線を入れる。黒いペンで右から左へ9本の線を書く(この時左に届かないところで止めて下さい。全て切ってしまうと天の川になりません。)
③次に赤ペンで②の間に左から右へ8本の線を入れる(この時も右に届かないところで止めて下さい)
④端っこをクリップでとめる(切りやすくなります)
⑤黒線と赤線にそって切り込みをいれる
⑥平らにして少しずつ広げる。のばせば完成!

 

折り紙でちょうちん

次は、折り紙でちょうちんを作る方法をご紹介します。とても簡単にできますが、はさみを使うので手先の発達を促進してくれます。もしできそうにない場合は切り込みは保育士さんが行い、折ったり貼り付ける部分をを子どもたちにさせてあげて下さい。ぜひ子どもたちと一緒に作ってみて下さいね。

お祭りのイラスト「提灯」

(必要なもの)折り紙、はさみ

作り方

①折り紙を半分にたたむ(色がついている長方形になれば正解)
②上から1cm程空けて(完全に切りきらない)等間隔で切り込みを入れる
③折り紙を広げて、端にのりを塗る
④反対側の端とくっつけたら完成!

 

手形アート

次は、手形アートで七夕を感じられる製作をご紹介します。笹の葉をモチーフに楽しめると同時に成長の記録にもなるので記念になります。

手形のイラスト

(必要なもの)土台となる画用紙(夜空をイメージするなら黒や紺色が良いです。また、シンプルに装飾を目立たせたい場合は白などが無難でしょう。)、手形用の白い画用紙、緑色のインク、スタンプ台、水彩絵の具、筆、クレヨン、シール、緑系マスキングテープ

作り方

①緑系のスタンプ(または絵の具)で、別紙に手形をとる
★台紙とは別の画用紙に手形をとると失敗したときも安心です
★ポイントは手のふちの部分までしっかりインクをつけること
★押したら2~3秒しっかり押し付けて!
★水彩絵の具を使う場合、水はかなり少なめで十分です

②インクが乾いたら手形に合わせてはさみでカットする
③土台となる画用紙に自由にお絵描きしていく(クレヨンで書いたり、シールをはっても良さそうです)
④バランスを見ながら手形を土台となる画用紙に貼り付ける。
⑤緑系のマスキングテープを適当につぎ足しなが土台となる画用紙に貼っていき、笹の茎の形を作っていく(茎と葉っぱを適当に足していくとよりリアリティが出ますよ)
⑥お好みで短冊をつけるなり、追いデザインをして完成!

 

のりはいつから使う?2歳児の七夕製作に使っていい?

2歳児ごろから使って良いが誤飲に注意すること

保育園の製作遊びで欠かせないのがのり。紙を貼ったり、組み合わせたりと何かと使うアイテムのひとつですよね。ではのりはいつから使えるのでしょうか。保育士さんの中には、子どもが何歳からのりを使い始めるべきなのか気になる方もいるでしょう。のりは一般的に2歳児や3歳児くらいから使い始めることが出来ると言われています。しかし、小さな子どもはまだのりを口に入れてしまう可能性があります。誤飲の危険性も含めた上で、子どもたちにも安全に使用できるのりを選ぶ必要があるでしょう。

まとめ

七夕製作で七夕をうんと楽しもう!

いかがでしたでしょうか。七夕は年に一回の楽しいイベントです。子ども達もきっと楽しみにしていることでしょう。そんな時、七夕製作をクラスのみんなで行えば、七夕をより楽しむことができます。また、2歳児は道具を使えるようになってくる時期です。いろんな製作を通して作る喜びや、手先を動かす楽しさを味わわせてあげましょう。子ども達の自信になるはずです。今回紹介した七夕製作のアイディアを参考に、七夕をうんと楽しんでくださいね!

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