フィンガーペインティングを楽しもう!【保育・効果・洗濯のり・小麦粉・ジップロック・絵の具】

皆様は室内遊びにぴったりなフィンガーペインティングという遊びをご存知でしょうか?フィンガーペインティングとは、手や指に直接絵の具をつけて自由にお絵描きを楽しめる遊びのことを言います。1歳児や2歳児といった乳児クラスにも取り入れることができ、どの年齢の子ども達でも楽しむことが出来ますよ。そこで今回はフィンガーペインティングのねらいから遊び方、ポイントまで詳しくまとめてみました。片栗粉や小麦粉を使ったアレンジ方法も必見。ぜひ、参考にしてみて下さいね。

フィンガーペインティングとは?

手や指に直接絵の具をつけて描く遊びのこと

フィンガーペインティングとは、自分の手や指に直接絵の具をつけて思いのまま自由に描く遊びのことを言います。対象年齢としては、誤飲を防ぐため3歳ごろからはじめると良いとされています。しかし、現在では口に入れても飲み込まないような工夫がなされている絵の具もあるので、1歳児や2歳児の年齢が低い子どもたちでも楽しむことが可能です。クレヨンやペンなどの道具を使わないので握力がいらず、どの年齢の子ども達でも指や手を使って絵を書く楽しさを味わえるでしょう。

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フィンガーペインティングの効果・ねらい

絵の具の感触を知り五感が刺激される

次にフィンガーペインティングの効果やねらいについて紹介します。一つ目は、絵の具の感触を知ることができ、同時に五感が刺激されることです。絵の具を直接触ること、なかなかないですよね。フィンガーペインティングでは、そのような絵の具の感触を実際に自分の手や指で感じたり、色が混ざっていく面白さを感じたりすることができます。五感がどんどんと刺激されていきますよ。また、手指の神経は大脳につながっていると言われているので、脳に刺激を与えることができ、子ども達の健やかな発達を促進してくれます。

自由に表現できストレス解消になる

二つ目は、自由に表現することができ、ストレス解消にもなることです。普段は手が汚れないように遊ぶことが多いですよね。しかし、フィンガーペインティングでは手を汚しながら自由に描きます。そのため、子どもは開放的な気持ちになり、ストレス解消につながるでしょう。また、普段の生活の中でうまく言葉で表現できない子どもや攻撃的な子どもなど様々な個性があると思います。そのような子ども達がフィンガーペインティングで自由に表現することで、次第に普段の生活でも素直に自分を表現することができるようになったというケースもあるようですよ。みんなで楽しく創作に取り組めると良いですね。

想像力や創造力が豊かになる

三つ目は、想像力や創造力が豊かになることです。フィンガーペインティングの魅力の一つである思いのままに自由に描くことことは、想像力や創造力の発達を促進します。同じものをみても一人一人、感じることや思うことは違いますよね。フィンガーペインティングでは子ども達一人一人が思い描くものを、自分の手や指で存分に表現できます。そのため、子ども達はのびのびと想像力を働かせることができるのです。そして、どの色にしようか、どんな形にしようかなど創造する力も育まれていくでしょう。

フィンガーペインティングに使用する絵の具の選び方

専用のものを使用すると良い

では、フィンガーペインティングをするにあたってどのような絵の具を使用すれば良いのでしょうか。一番良いのは、子ども専用の絵の具です。誤飲の可能性があるので、飲み込み防止の苦味剤が入っているものや、子どもの身体に優しい成分のものを選びましょう。また、水で簡単に落とせる絵の具を選ぶと後片付けが楽になります。具体的には、ぺんてるの絵の具であるゆびえのぐがおすすめです。ゆびえのぐは水溶性のため水でも落としやすく、安全性の高い材料を使用しています。絞り出すタイプの容器のため、子どもでも簡単に絵の具を出せてとても良いですよ。

洗濯のりで作ることも可能

洗濯のりで作ることも可能です。大容量で必要な場合など、代替策として知っておくと便利です。

(用意するもの)水彩絵の具、粉末洗濯のり、ボール、計量カップ、計量スプーン、泡立て器(または混ぜる用スプーン)、紙コップもしくは紙皿

作り方

◎今回は200ml(カップ1)くらいの量が出来る分量を記載します。
◎絵の具1 : 洗濯のり10の割合で絵の具を作りましょう。

①深めの入れ物(ボール)に水200mlを入れる
②そこに粉末洗濯のりを大さじ2入れて、泡立て器でよくかき混ぜる。
(※かき混ぜた後に、粉末洗濯のりを足し入れるとダマになり混ざりません。洗濯のりは足さないようにしましょう。)
③混ざってとろみがついたら、絵の具20mlを入れよく混ぜる。
④各色ごとにとろみのある絵の具が作れたら完成 !
⑤紙コップや紙皿などに絵の具を入れて、フィンガーペインティングを楽しむ

 

フィンガーペインティングの基本の遊び方

まずは指で描いてみよう

さっそく、フィンガーペインティングをしてみましょう。

(準備) 絵の具が飛び散る可能性があります。汚れても良い服に着替えたり、汚れても良い環境を整えましょう。机に新聞紙を敷いたり、床にビニールシートを敷いておくと汚れを気にせず存分に楽しめます。後片付けもラクになりますよ。

基本の遊び方

①手や指に絵の具を付ける
(※この時いろいろな色を一度に混ぜてしまうと暗くなってしまうため、混ぜるとしたら2~3色にしておきましょう)
②画用紙に押す。こすってみたりしながら絵の具の感触を楽しみましょう!
③繰り返して自由に描く。くれぐれも誤飲がないようしっかりと子どもたちを見守ってあげて下さいね。

 

フィンガーペインティングの応用の遊び方

小麦粉でフィンガーペインティング

次に、材料を加えたフィンガーペインティングのアレンジ方法をご紹介します。まずは、小麦粉でのフィンガーペインティングです。小麦粉を使用するため、遊ぶ前は必ずアレルギーをもっている子どもがいないか確認してから行ってください。

(用意するもの)小麦粉、水、絵の具、鍋、混ぜるもの

作り方

①小麦粉と好きな色の絵の具を用意する
(赤、青、黄色の3色があると、混ぜた時に色々変化します)
②小麦粉と水を1:4の割合で混ぜて鍋に入れて火にかける
③とろとろになるまで温めて火を止めて、少し冷ます
(※強火にしてしまうと、小麦粉がダマになることがあるので注意しましょう。)
④②の中に絵の具を混ぜたら完成!
火を使うため、子どもたちが近づかないよう工夫して行うようにしてくださいね。冷ましている間も鍋が熱くなっている場合があります。子どもたちが触らないよう気を付けて下さい。

 

片栗粉でフィンガーペインティング

次に、片栗粉でのフィンガーペインティングをご紹介します。小麦粉アレルギーがある子どもがいる場合、片栗粉にして遊ぶと全員で楽しめるかもしれませんね。

(用意するもの)片栗粉、水、絵の具、鍋、混ぜるもの

作り方

①水1リットルに対して片栗粉大さじ5を鍋に入れ混ぜます
②片栗粉が溶けたら、鍋に火をかける。
③②を温めてから火を止めて冷ます。
④③が冷めたら絵の具を入れて完成!
小麦粉と同様、火を使うため、子どもたちが近づかないよう工夫して行うようにしてくださいね。安全な場所で行うようにしましょう。

 

ジップロックでフィンガーペインティング

次にジップロックでフィンガーペインティングを行う方法をご紹介します。直接手や指で触らせてあげたいけど、どうしても部屋や服を汚せない場合や、皮膚の問題やアレルギーで触ることができない場合に最適です。

(用意するもの)ジップロック(大きさ自由)、とろみのついた絵の具(上記のいずれかの方法で作ってみて下さい)、紙

作り方

①画用紙に好きな色の絵の具をチョンチョンとのせる
②ジップロックに当たらないように慎重に袋の中に入れ、チャックをする
(多少、袋の内側についたり、絵の具が流れて他の色と混ざっても気にしないでOK)
③最後に忘れずに、チャック部分を閉じる
(ファスナーの開閉部分をセロテープなどで止めておくと、子どもが間違って開けてしまうことがなくなりおすすめです)
④指で絵の具を押してみたり、伸ばしてみたり好きなように描き完成!
混ざる色や絵の具の触感を楽しみながら、子ども達の想像に任せて自由にやらせてあげましょう。

 

フィンガーペインティング遊びのポイント

汚れても良い環境を作る

最後にフィンガーペインティングをする上でのポイントをご紹介します。一つ目は、汚れても良い環境を作ることです。自分の手や指に絵の具をつけ自由に描いてOKなこの遊び。子ども達は無我夢中で楽しむはずです。そのため絵の具が飛び散ったり、思いもよらないところを触ったりと床や机が汚れる可能性があります。水性の絵の具を使うため後からとることはできますが、念のためはじめから汚れても良い環境を作っておくと安心です。不要なものを片付けてスペースを開けたり、新聞紙やビニールシートを敷く、手拭きタオルやぞうきんなどを置いておくなどぬかりなく。後片付けもラクになりますし、おすすめですよ。

汚れても良い服装で行う

二つ目は、汚れても良い服装で行うことです。万が一服についてもすぐに対応すればとることはできます。しかし、はしゃいだりすると思った以上に服が汚れるのはあるあるではないでしょうか。フィンガーペインティングでは指や手に絵の具をつけるため、そのまま服を触ったり顔を触ってしまう可能性があります。お友達につけてしまうこともあるかもしれません。事前に保護者の方に伝え、汚れても良い服装を準備していただきましょう。

年齢に合わせて行う

三つ目は年齢に合わせて行うということです。年齢に合わせてフィンガーペインティングのやり方を変えてみるとさらに楽しめるでしょう。1歳児・2歳児の乳児クラスは、やっと指先が上手に使えるようになってくる年齢。そのため、まずは絵の具の感触を存分に楽しんでもらいましょう。また、言葉も分かるようになってくる年齢のため、丸や三角、くねくね、くるくるなど言葉を表現してもらうのも良いでしょう。3歳児・4歳児・5歳児の幼児クラスでは、自分なりのイメージを持って製作することができる年齢です。子ども達一人一人が自由に表現できるような環境を作ってあげましょう。テーマを決めて何人か共同で行っても楽しそうですね。

まとめ

フィンガーペインティングで室内遊びを楽しもう

いかがでしたでしょうか。これから、急な雨降りの日もあると思います。そんな時、室内遊びのネタの一つにフィンガーペインティングを取り入れてみませんか?五感が刺激され、ストレス解消になり、想像力や創造力までもが育まれる楽しい遊びです。どの年齢の子ども達でも無我夢中で取り組むことでしょう。今回紹介したアレンジ方法も参考に、しっかりとポイントを押さえながらぜひ行ってみて下さい。子ども達の「わあ!」と驚く声と共に楽しそうな笑顔がみれるはずですよ。

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