夏の風物詩にはひまわりや風鈴、花火、スイカなど多くの風物詩があります。そして7月には七夕、8月にはお祭りなど様々な行事が行われる夏に使えるおもちゃを手作りしませんか?折り紙で作る製作物からペットボトルや牛乳パックを使用したおもちゃまで様々なアイディアを紹介します。0~2歳児は目や手で楽しむおもちゃを3~5歳児は製作工程が多いおもちゃを一緒に作ると良いですね。夏の製作に迷っている保育士さんや保育士実習生さんはぜひ参考にしてください。
【七夕】夏の製作アイディア
きらきら星
保育園で七夕の製作を行うことで、七夕を身近に感じてもらいましょう。製作を始める前に紙芝居などで七夕のお話をすると興味を持ってくれますよ。
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主な材料
紙皿・色画用紙・折り紙(9cm×9cm)・モール(10cm)・はさみ・パンチ・テープ・メッキテープ・シール・ペン
作り方
①紙皿の真ん中部分をくり抜く。
②紙皿の上に1箇所パンチで穴を開ける。
③折り紙を星形に切る。
④星型の折り紙にペンで顔を描く。
⑤星型の折り紙の裏にモールを貼り付ける。
⑥モールを紙皿のふちの内側に貼り付けて星がぶら下がるようにする。
⑦紙皿の縁をシールやペンなどで装飾を施す。
⑧メッキテープを紙皿の下側のふちに貼り付けて完成
星以外にも織姫や彦星などのイラストを描くのも可愛いですよ。
笹の葉
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主な材料
緑系の折り紙1枚・他の色の折り紙数枚・のり
作り方
①緑色の折り紙を対角線に折って三角にする。
②折り紙の右側の角を中心より少し斜めに向かって折る。
③左側の角も同じように右側に揃えて折る。
④左右の少し出ている部分を斜め下に向かって折る。
⑤さらに左右の角を半分に折ると笹の葉のパーツが完成
⑥様々な色の折り紙で笹の葉を折る。
⑥笹の葉の先端にのりをつけ、他の笹の葉を繋げる。
立体的なちょうちん
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主な材料
白い画用紙×2・好きな色の画用紙×2・黒い画用紙×2・両面テープ・鉛筆・定規・のり
作り方
①白い画用紙と好きな色の画用紙をちょうちんの形に切る×2
②ちょうちんの形に切った画用紙を全て半分に折る。
③白い画用紙2枚と好きな色の画用紙1枚の折り目に両面テープを貼る。
④3枚の画用紙に両面テープに沿って線を引き、折り目をつける。
⑤好きな色の画用紙の裏に、白い画用紙の真ん中に貼る。
⑥5をもう一枚の白い画用紙の真ん中に貼る。
⑦最後に6をもう一枚の好きな色の画用紙の真ん中に貼る。
⑧好きな色の画用紙の裏に黒い画用紙を貼る(上下)
⑨画用紙を均等に開くと完成!
【風物詩】夏の製作アイディア
ひまわりのうちわ
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主な材料
両面折り紙・緑い色のモール・アイスの棒×2・緑色の画用紙・ボンド・はさみ
作り方
①折り紙の真ん中に折り目を軽くつけ、折り目に向かって半分に軽く折る。
②更に折り目に向かってしっかりと折る(両側)
③両端が折ってある折り紙を半分に折り目をつける。
④真ん中の折り線に沿って半分に折る(両側3回折る)
⑤折り紙を広げ、折り目に沿って山折から始めて蛇腹に折る。
⑥蛇腹を半分に折り、ボンドを使って貼り付ける。
⑦もう一枚の折り紙で同じように(1~6の手順)作る。
⑧蛇腹のパーツ2つをボンドで貼り合わせる。
⑨パーツを裏側にして3つ目窪みに、アイスの棒を挟んで留める(両側)
⑩アイスの棒が固定するように、モールを巻く。
⑪緑の画用紙でひまわりの葉っぱを切り抜く。
⑫葉っぱをモールが飛び出ている部分に貼ると完成
打ち上げ花火
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主な材料
折り紙 4枚・タコ糸10cm×2本・画用紙1枚・黒色の折り紙1枚・はさみ・のり・テープ
作り方
①折り紙を3回半分に折る。
②折り紙を広げ蛇腹になるよう折る。
③同じ工程で4つ作る。
④山折り同士重なり合うように、4つのパーツを繋げて貼る。
⑤蛇腹を折り畳み、上から3cmのところに切り込みを入れる。
⑥蛇腹を裏返し、両側の真ん中に凧糸を貼る。
⑦画用紙を横に丸め筒状にしてテープで留める。
⑧黒い折り紙を画用紙に巻きつけた後にテープで留める。
⑨筒に6で作った折り紙を入れてテープで固定する。
⑩凧糸が真横にくるよう黒い画用紙に固定する(両側)
黒い画用紙を下に引っ張ると花火の完成!
金魚すくい
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主な材料
段ボール箱・太いひも・個包装の飴玉・紙コップ・アイスの棒・ティッシュ・白い丸シール(中)・輪ゴム・油性ペン・ボンド・はさみ
作り方
①ダンボールに飴玉の大きさに合わせて線を引き、切り込みを入れる(両側)
②端の切り込みに糸を通し、反対側の切り込みにその後に隣の切り込みに入れる(繰り返す)
③金魚に見立てるために輪ゴムを二重にし、飴玉の後ろ側に巻く。
④丸シールで金魚の目を描き貼り付ける。
⑤紙コップの真ん中を切る。
⑥穴が空いている紙コップに、太めの切り込みを入れて中側に折る(反対側も)
⑦折っていない部分をふちに沿って切る。
⑧折り込んだ部分は半分に切る。
⑨切り込んだ部分にボンドでアイスの棒を貼る。
⑩紙コップのふちにボンドをつけ、ティッシュに貼る。
⑪ボンドが乾いた後に、はさみで周りを切る。
⑫余った紙コップに紐をつけて完成!
スイカの帽子
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主な材料
画用紙(緑・黒・赤)・セロハンテープ・はさみ
作り方
①赤い画用紙を縦長に半分に折り目をつけて、はさみで切る。
②切った2つのパーツをテープで繋げる(両面貼る)
③細長い画用紙を頭に巻いてサイズを合わせる(保育士さんが手助けする)
④サイズを合わせた後にずれないようテープで留める。
⑤緑色の画用紙を横半分に折り目をつけて、はさみで切る。
⑥さらに横半分に2回折り、折り線に沿って切る×2
⑦切ったパーツの上下を1cm折る×8
⑧4で作った赤い画用紙に帽子のパーツを引っ掛け、内側をテープで留める×8
⑨黒い画用紙を横半分に折り目をつけて、はさみで切る。
⑩さらに横半分に3回折り、折り線に沿って切る(8パーツ)
⑪黒い画用紙をギザギザに切り、スイカの模様を作る。
⑫黒い画用紙の片側だけ折り、帽子のパーツを引っ掛けて内側をテープで留める×8
⑬空いたスペースにスイカの種の描くと可愛いですよ
アイスキャンディー
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主な材料
折り紙・色ペン
作り方
①折り紙の白い面を表にして、対角線で三角に折る。
②折り紙を半分に折って折り筋をつける。
③折り紙を裏返し、半分に折って折り筋をつける。
④3で作った谷折り線を内側に寄せて折り筋通りに畳む。
⑤1枚を反対側に折り筋をつけて、下から隙間を広げて潰す。
⑥2つの角を結んだ線の中心に向かって、両角を折る。
⑦両端を中央に合わせて折る。
⑧下の角を折る。
⑨飛び出ている角を中央に向かって折って開く。
⑩9でつけた折り筋を中央の線に合うように折る。
⑪反対側の角を端に向かって折る。
⑫最後に上の角を少し折ると完成!
好きな色のペンや画用紙などを貼り付けて装飾を施しましょう。
【水遊び】夏の製作アイディア
スポンジボール・ペットボトルシャワー
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主な材料
スポンジ×4・輪ゴム・はさみ
スポンジボール作り方
①はさみを使い、網からスポンジを取り出す×4
②スポンジを細長く切る(1つに対して4本)
③細長いスポンジを好きな形に並べる
④スポンジを輪ゴムで結ぶ。
主な材料
ペットボトル・赤いビニールテープ・キリ
タコさんシャワー作り方
①ペットボトルの周りに赤いビニールテープを巻きつける(下は貼らない)
②ビニールテープを4枚重ねてタコの足を作り、ペットボトルに貼る×8
③ペットボトルの底にキリで穴を5個開ける。
④タコの顔を描き完成!
蓋を開け閉めすることで水がでます。
水中眼鏡
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主な材料
牛乳パック×2・ビニールテープ・輪ゴム・ラップ
作り方
①牛乳パックを切り開き、上下を切り落として長方形にする×2
②2つの牛乳パックを表同士貼り合わせる。
③牛乳パックの横の辺を合わせて、ビニールテープで留める。
④ラップを用意して、シワが入らないように底にラップをかけて輪ゴムで留める。
⑤余分な長さのラップを切る。
⑥輪ゴムをテープで留めて、ビニールテープで装飾を加えて完成
水中眼鏡を使って水の底に何があるか探してみましょう。
牛乳パックの船
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主な材料
牛乳パック・トレイ(プラスチックや発泡スチロール)・ストロー・輪ゴム×3・洗濯バサミ・ビニール袋・セロハンテープ・ペン・はさみ
作り方
①牛乳パックを上下に2箇所切り込みを入れて、底に沿って切る。
②切り抜いた牛乳パックのパーツを半分に折る。
③輪から真ん中に向かって縦に2本の切り込みを入れる。
④真ん中のみ立ち上げて根本から切る。
⑤牛乳パックを開き、片側に輪ゴムを下まで通す。
⑥牛乳パックの開いている口をテープで留める。
⑦ストローの端から蛇腹の真ん中に切る(10cm)
⑧ストローの真ん中に小さな切り込みを入れて、輪ゴムの間に差し込む。
⑨プラスチックのトレイに2本の輪ゴムを巻く(トレイの真ん中より上の位置)
⑩トレイの裏側の輪ゴムに牛乳パックを入れる(ストローがトレイにぶつからないよう調節する)
⑪ビニール袋を四角く切り、余ったストローを貼って旗を作る。
⑫洗濯バサミで旗をはさみ、トレイに貼る。
ストローを自分の方に20~30回ほど巻いて手を離すと船が動きます。
夏の製作の狙い
夏の行事や風物詩を学ぶ
夏の製作を行うことで夏の行事や風物詩を知ることができます。例えば七夕は織姫と彦星が1年に1度、天の川を渡って会うことができる特別な日という背景を知ると、製作も楽しくなりますよ。また笹の葉に願いを込めた短冊に込めるので、より丁寧に製作を進めようとやる気に繋がりますね。他には夏には、スイカやかき氷などの食品から風鈴や浴衣など多くの風物詩があります。暑さを乗り切るための秘策が込められているので、様々な知識を取り入れましょう。
夏の季節感を味わう
夏は花火やひまわり、蛍など美しい風景を楽しむ以外にも、風鈴で涼しげな音を聞いたり蚊取り線香で夏の匂いを感じるなど季節感がたくさん感じることができる季節と言えます。また絵を描いたり製作を行うことで、自由に表現することの楽しさを感じてもらいましょう。同じ材料を作ってもどのような装飾を施すのか、どのように工夫をするかで完成した作品は子どもたちの個性で溢れています。カラフルな夏の製作物を室内に飾ると華やかになって良いですね。
製作をする時の留意点
硬い物を切るときは手伝う
製作を行う上でペットボトルや牛乳パックなど硬い材料を使用することが多いです。はさみやキリを使う前に、注意事項を説明し怪我を未然に防ぎましょう。まだはさみが使い慣れていない子どもには、安全に配慮した道具を用意して小まめに使い方が間違っていないか確認をします。製作に集中をし過ぎてしまい、はさみの刃を出したまま机に置くなど乱雑に扱ってしまう時もあるので声かけは重要ですね。
0~2歳児は目や手で楽しむおもちゃを作る
0~2歳児はまだ道具が使えないため、目や手で楽しむおもちゃを作ってあげると良いですね。2歳頃から少しずつはさみを使う機会を作ることで練習ができます。今回紹介したアイディアではきらきら星やペットボトルシャワーを楽しむことができますよ。他にも涼しさを感じるセンサリーバックはジッパーに洗濯のりとビーズなどを入れて簡単に作ることができるのでお勧めです。ボタンやビーズ、輪ゴムなど材料によって手の感覚が異なり面白く感じるでしょう。
3~5歳児は製作工程が多いおもちゃを作る
3~5歳児は様々な道具を使うことができ、想像力も長けているので製作の幅がぐんと広がります。材料を増やしたり、年齢が上がるにつれて大まかな作成順番を伝えたあとは見守るなど自由度を高めましょう。またはさみ以外にもキリやパンチ、絵の具、コンパスなど道具の種類を増やすことも良いですね。今までは難易度が高い道具を使えない代わりに、使える道具で代用していましたが、新たに道具の使い方を知り活用すると満足感を得ることができますよ。
まとめ
夏の製作を通して暑い夏を乗り切りましょう!
夏の製作は夏の行事や風物詩を知りながら楽しく行うことができます。作って見て楽しむ以外にも、遊ぶことができる手作りおもちゃは子どもたちに大人気ですね。またはさみやキリなど鋭利な道具は、使い方を何度か振り返り作成中も注意をしながら製作をお手伝いしましょう。今回は育園で行う夏祭りや水遊びに大活躍のアイディアを紹介してのでぜひ参考にしてください。暑い夏を楽しい製作で乗り切り楽しい思い出を作りましょう!
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