病棟保育士になるには【求人・新卒・年収・メリットは？】

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病院で働く保育士とは

保育士さんといえば「保育園」での勤務が一般的ですが、他にも企業内保育所や託児所、イベント会場や大規模施設でのイベント保育といった働き方もあります。

今回は、病院で働く「病棟保育士」、「医療保育士」について調べてみました。
どういった仕事なのかから、給料や求人の探し方までをリサーチ。保育園以外での保育のお仕事に興味のある方は、ぜひご一読ください。

病棟保育士（医療保育士）の定義

まずは、病棟保育士・医療保育士がどういったお仕事なのかをご紹介します。

実は、特別に病棟保育士や医療保育士という名称が決められているわけではありません。実際には、この病棟保育士も医療保育士も、保育園に勤務する方たちと同じ「保育士」です。

保育の対象となるのは、医療機関で治療を受けている（入院している）子どもたちで、その年齢はおおむね0歳から18歳となるようです。

病棟保育士と医療保育士は違いがあるわけではありませんが、施設によっては看護など医療の部分の役割が多い場合、医療保育士と呼ぶこともあるようです。

・院内保育とは異なる

ちなみに、「病院内保育士」や「院内保育士」は名称がよく似ていますが違うお仕事です。

ドクターやナースなどの医療関係者が勤務する時に、医療機関内でその子どもたちを保育するお仕事なので、そもそも保育の対象が違います。

より具体的に！1日の仕事内容は？

では、病棟保育士・医療保育士のお仕事とは具体的にどういったものなのかをご紹介します。

病棟保育士・医療保育士の勤務場所は病院内で、多くは小児病棟となります。入院中の子どもたちの食事や着替えといった日常生活の介助や、プレイルームや保育室で一緒に遊ぶことが主なお仕事です。

保育の対象となる子どもは、病名や病状もまちまちですから、各人に合った保育が必要です。そのため、医師や看護師との連携が不可欠ですから、カンファレンスに参加することもあります。

・代表的な病棟保育士（医療保育士）の1日の流れ

1日のお仕事は大方このような感じになります。遊ぶだけではなく、医療関係者との密接なコミュニケーションが大切になります。普通の保育園以上に子供の命に寄り添うお仕事ですので、決して楽な仕事ではないでしょう。

どうすればなれる？資格について

病棟保育士・医療保育士に必要な資格は「保育士」であることだけです。ただ、その専門性から新卒で病棟保育士・医療保育士になるのは現実的ではありません。

保育士として保育園などでキャリアを積んだのちに、病棟保育士・医療保育士の求人を探して応募するというルートが一般的です。

保育のスキルに加え、医療に関する知識や心理学・カウンセリング力も必要とされますから、ある程度勉強してからチャレンジする方が良いと言えます。

・「医療保育専門士」という資格がある

2007年に誕生した「医療保育専門士」の資格は、国家資格ではありませんが有意義な資格です。

医療保育専門士は、「日本医療保育学会」の会員になり、保育士として1年以上医療機関での勤務が必要で、研修や論文・面接試験などを経て認定されます。（資格認定実施要項）

しかも、永年資格ではなく5年ごとの更新制で、論文や学会への参加も必要です。年間10～30人ほどの認定で、2016年で160人程度とかなり希少な資格なので、就職の際には有利です。

給料の相場はどれくらい？

続いて、病棟保育士・医療保育士の給料についてご紹介します。

給料に関しては17万円～22万円くらいと保育園勤務の保育士さんと大きく変わらないようです。首都圏の正社員求人では、月給17万円～21万円前後が多いようです。

賞与や有休といった待遇は、保育園勤務の保育士さんよりやや手厚いと言えそうです。

パートの時給に関しても、首都圏で1,200円前後とパート保育士さんの時給とさほど変わらないようです。

求人・募集要項の例

それでは具体的な求人例をご紹介します。

・新卒での採用はあまりない

大学や専門学校を卒業し、無事資格を取得してすぐ病棟保育士として働くことは可能なのでしょうか？

結論から言えば、それはかなり厳しいといえます。

そもそも病棟保育士の募集自体少ないということもありますが、それ以上に病院側は「経験豊富な保育士」を求めているからです。

病棟保育士は、いつ何が起こるかわからない子どもたちを相手にします。緊急時に落ち着いて対処できる能力が必要ですし、一人一人に合わせたコミュニケーション方法を素早く把握できることなどが求められます。医療知識も身についていなければなりません。

最終的に病棟保育士を目指すというのであれば、まず何年かは一般の保育所で知識と経験を積むことから始めるべきでしょう。

・求人の探し方

具体的な探し方としては、保育士向け求人サイトなどで病棟保育士・医療保育士をキーワードにして検索するのが一般的です。病棟保育士・医療保育士は人気が高く、その上求人自体が非常に少ないので、なかなか見つけにくいようです。

自分で探しにくいとなれば、例えば保育情報どっとこむなどの保育士専門転職サイトのコンサルタントに相談するのもいい方法です。

また、こちらの保育士くらぶでも、転職・キャリア無料相談を行っています。何か困っていることがある、悩んでいることがある方は、是非こちらも気軽に利用してみてくださいね。