幼児が楽しめる!遊びのアイディア集21選【室内・外・年齢別・簡単・効果など】

子どもたちの成長にとって大切な遊び。毎回同じ遊びをしていたら子どもたちもマンネリ化してしまい、興味の幅を広げることもできません。子どもたちの発達に合わせた遊びを取り入れることで更にその効果は大きくなります。今回は、乳児から幼児まで楽しめる室内遊びや外遊びのアイディアや注意点などをご紹介します。色んな場面で子どもたちと楽しむことができるので遊びのタネに悩んでいる保育士さんはぜひ活用してみてください!

室内でできる幼児の遊び

手遊び

手や身体を動かす手遊びは、道具に頼らず簡単にでき、日々の保育が楽しくなります。子ども達は、歌いながら指を動かすことリズム感や手先の器用さ、コミュニケーション能力を育む効果もあります。また、手遊び歌は活動前後の切り替えや、園児をまとめたいとき、注目を集めたいとき、活動の導入といったさまざまな場面で活躍しますよ。手遊びは、表情を豊かに聞き取りやすい大きさでお手本になれるように行うことがコツです。

モノマネゲーム

何の真似をしているのかを当てるシンプルなゲームです。前に出て、動物を始めとした身の回りのものを再現した動きをし、他の人は、その姿を見て何の真似をしているのか当てます。まずは、保育士さんがお手本を見せてあげると導入がしやすいです。慣れてきたら、子どもたちが真似っこする側に回っても面白いかもしれませんよ。動物、有名人、アニメの人気キャラなどお題を決めるとなお楽しめますね。

粘土

粘土遊びは、自分が好きなように自由に粘土で色んなものを作ることができ、幅広い年齢の子どもが楽しむことができます。粘土遊びでは、触れる・つかむ・ちぎる・丸めるといった触り心地を楽しむことができます。粘土の種類は、油粘土や紙粘土、身近なものだと寒天や小麦粉などを使い簡単に遊ぶ事ができますよ。寒天や小麦粉などは子どもによってはアレルギーの危険性もあるので取り扱う際には注意しましょう。

マット遊び

マット遊びとは、マットを活用して転がったり、技を覚えたり、ジャンプしたりする室内でできる運動遊びの一つです。マットの上でコロコロしたり、ハイハイしたりといった簡単なものからはじめてみましょう。マットの上でコロコロすることは、平衡感覚を鍛えるのにはもってこいの遊びです。ですが、やりすぎは目が回り気分が悪くなってしまうことがあるので注意が必要。マット遊びにはマットの感触を楽しみながら体を動かして遊ぶことができるといった大きなメリットがあります。怪我の予防として、マットが滑らないように滑り止めシートを敷いておくことをおすすめします。

なぞなぞ

頭を使って楽しめるなぞなぞ遊び。考えることは脳にとって良い刺激になるのでおすすめな遊びですよ。なぞなぞは、給食の時や散歩の時など場所を選ばずに色んな場面で出すことができます。なぞなぞをする時は、すぐに答えを言わないように気をつけましょう。子ども達が考える機会を作ってあげることが大事です。2歳の子どもは、まだ言葉の意味がうまく理解できないことがあります。そのため、ヒントを教えてあげたりといった子どもの発達に応じて楽しめる工夫をして取り組みたいですね。

製作遊び

幼児の製作遊びにはフィンガーペイントがおすすめです。フィンガーペイントとは、筆を使わずに指で絵を描いて作る汚れないで遊ぶことができる製作遊びのこと。まだ、手先が器用ではない子どもにはぴったりの製作遊びですね。フリーザーバックを用いることで、指に直せず触れずに感触遊びができますよ。汚れる心配がなく子どもが絵の具を舐めてしまうことも防ぐ事ができる安心して遊べる製作遊びの一種です。

お絵描き

お絵描き遊びは心の発達や脳の成長にも大きく役立ちます。お絵描きでたくさんの色を触れることで、美的センスを養うことができますよ。小学生になると、図工の時間に絵を描くことが増えてきますよね。園でお絵描き遊びを取り入れることで絵を描くことに慣れて絵の描き方や美的センスを子供たちに身につけることができますよ。お絵描きに正解はありません。まだまだ小さい子たちが上手く描けないのは当たり前の事です。お絵描き遊びをする時は、子ども達が描く絵に対して指導するのはNGです。だんだんとお絵描きが上手くなる様子を見守りましょう。

フルーツバスケット

フルーツバスケットとは、子どもから大人まで楽しめる椅子取りゲームの一種です。保育園や幼稚園でも雨の日などで外遊びができない日に行われる事もある定番の遊び。基本的なルールをもとに遊ぶのであれば、3歳児くらいから遊ぶことは可能です。アレンジの仕方では2歳児くらいから楽しむこともできますよ。まずは、保育士さんがお手本を見せると遊びのイメージが伝わりやすいですよ。さらに、子ども同士で教え合うことで協調性が高められたり、より仲良くなるきっかけも与えられますね。 

リトミック

リトミックとは、音楽に合わせて体を動かす音楽教育のこと。音を体で感じることができるリトミックは、幼児教育に最適と言われており多くの園で取り入れられています。リトミックは、能力の発達だけでなく、お友達と活動する楽しさを感じられるため協同性の向上に繋がります。また、音楽やリズムに触れながら、子供達の想像力や感性を養うこともできます。音楽と身体表現を組み合わせたリトミックも室内でできる遊びの一つ。ぜひ室内遊びに取り入れてみてはいかがでしょうか。

手作りおもちゃ

手作りおもちゃは、廃材を使えばエコになり、材料費が節約できコスパが良いなどのメリットがあります。道具を選ぶ時には、子ども達が安心して制作活動ができる道具を選びましょう。子供達と一緒につくることで、協力することや物を大事にする気持ちも芽生えますよ。子どもたちの発育や情緒発達にも良い効果があります。おもちゃを手作りする際の注意点は安全性の高い文房具を使うことや園児の発達に合わせた支援を心がけましょう。

ごっこ遊び

ごっこ遊びとは何かになったつもりになる遊びの一種です。3歳ごろになると前に存在しない物や身近にある物を別のものに見立て想像を膨らませて遊ぶ見立て遊びからごっこ遊びに変化します。幼少期のごっこ遊びは一番身近な社会である家庭を模倣しはじめ、自身が経験したことや見聞きしたことを演じるままごとが多いのが特徴。友達とイメージを共有しながら、ルールの設けて対象になりきるためにいろいろ工夫をするようになるのです。

あやとり

あやとりとは、毛糸一本でいつでもどこでも遊ぶことができる日本の伝統的な遊びの一つ。少々複雑な作業を要するあやとりですが、子どもたちに人気の遊びの一つですよね。指先の神経を発達させるだけでなく、考えながら取り組むことで脳にも刺激が与えられ発育にとても効果的な遊びです。また、糸一つでどこでも遊べる気軽さが特徴です。色んな技を覚えて様々な種類のあやとりに取り組みましょう。

ジェスチャーゲーム

ジェスチャーゲームは、出題者が声を出さずに身振り手振りだけでお題を表現します。回答者は何を表しているのかを当てるというシンプルかつ楽しいゲームです。ジェスチャー側はドキドキしながら考え、回答する側もおもしろい動作に思わず笑ってしまうといったみんなで盛り上がれる遊びの一つ。大人数でも少人数でも遊べ、お題が書かれた紙を用意すれば簡単に始めることができます。急な雨の日などの室内遊びとしても活用できます。

保育士くらぶ

外でできる幼児の遊び

鬼ごっこ

鬼ごっこは、外で行うことができる定番の遊び。準備や後片付けなどの手間がかからない点も保育士さんにやさしい遊びですね。鬼ごっこのメリットとして社会性や運動能力の向上、集団ルールを学ぶことができる といった大きなメリットがあります。ルールもシンプルなため幅広い年齢の子どもが簡単に遊ぶことができます。ルールをアレンジすることでより鬼ごっこを楽しむことができますよ。是非園で鬼ごっこを取り入れてみてはいかがですか。

かくれんぼ

かくれんぼは、鬼を決めて、鬼に見つからないように隠れるといったシンプルで小さい子でも楽しめる遊びです。鬼は一人と限定せず、何人も鬼がいたり、時間制限を設けたりするとさらにかくれんぼが楽しくなるでしょう。また、かくれんぼをするときは園の外には出ないように子ども達に注意喚起を行いましょう。子どもが園の外で迷子になり行方不明になってしまっては大変です!隠れる場所は必ず園の中に限定するようにしてください。

砂遊び

砂場遊びは、感覚を育てたり、運動能力が上がったり、社会性や協調性が身についたりと子どもに様々なメリットをもたらすおすすめの遊びです。砂場や泥の中にはゴミなどといったものも含まれていることもあるので、定期的にメンテナンスすることが大事です。子ども達が遊ぶ前に砂場で遊んで問題ないかを保育士さんがチェックすることが大事ですよ。また、遊んだ後は爪の中までしっかり石鹸で洗うようにしましょう!

自然遊び

自然遊びは、生き物や季節の変化を感じながら自然と触れ合う遊びです。園で今の季節でしか味わえない自然遊びを楽しみましょう。自然に触れることには、子供達の感覚を刺激する効果があります。自然遊びの中で子供の感覚を刺激してあげましょう。子供の感覚を刺激することで、どんどん自然遊びに興味を持ちます。生命の大切さも知ることができますね。また、季節によって葉っぱの種類の変化を楽しむことで子供は自然の移り変わりも学ぶことができます。メリットが多い自然遊びですが、外に落ちてる物によっては危険なものもありますので子ども達が遊んで大丈夫かを確認してから遊ばせるようにしましょうね。

ボール遊び

ボール遊びの最大のメリットとしては運動能力の向上がとても期待できることです。あまり大きすぎず、柔らかいボールを使用しましょう。まだ、遊びのルールをうまく理解できない子どもにはボールをコロコロ転がしてみたりとルールがない遊びを提案してみるのはいかがでしょうか。保育士さん細心の注意を払って子ども達に怪我がないよう遊べるように心がけたいですね。

遊具遊び

ブランコやすべりだい、鉄棒といった園に設置されている遊具を子ども達の好きに遊ばせましょう。遊具の種類によって子ども達は自分の得意不得意を見極める力も養うことができます。また、遊具の種類によっては夏場はとても熱くなり子どもが火傷をしてしまうことも予想されます。夏場に遊具遊びをする時には、事前に遊具が子ども達が触れる温度かを確認してから遊ばせましょう。

プール遊び

プール遊びは子どもたちが大好きな夏の遊びの一つ。プール遊びは夏の暑さを水の冷たさ涼しさで和らげるだけでなく、子どもに水に慣れさせたり、小学校の準備ができるといったねらいがありますよ。プール遊びでは、水に慣れさせるのは子どもたちのペースに合わせることが大切です。

だるまさんがころんだ

だるまさんがころんだは、誰もが経験したことのある定番の遊び。対象年齢も比較的低いので、多くの子どもたちで一緒に遊ぶことが出来るという特徴があります。また、「だるまさんがころんだ」以外にもさまざまな言葉で言い換えることが出来ます。そのため、オリジナリティあふれる遊びにすることが出来ますよ。2人から大人数で遊んでも同様に楽しむことができる遊びです。

幼児遊びが発達に与える良い影響とは

遊びの中でルールを身につけられる

お友達と一緒に遊ぶ楽しさを学んで、ルールを遊びの中で覚えるといったことが求められます。室内遊びの中でも特に集団遊びはルールを設けて遊ぶものが多いです。そのルールを正しく理解して遊ぶには、周りのお友達とコミュニケーションをうまく取れるようになることが大事になります。自我が芽生えるこの時期だからこそ、遊びの中で他のお友達のことも考えて遊べるようになることはとても重要なことだといえるでしょう。

自主性が育つ

子供がやりたい遊びを自ら選ぶことで自信を持たせたり、自分が何に興味を持っているかを自覚することができます。子供が自分でやりたいことを選んで自信を持たせることは遊びだけでなく、日常の中でも同じです。子供が積極的に自分から行動するように見守り、子供が主体的にする行動を認め、それに対してちゃんと反応を返してあげましょう。子供の自立心を育てるために過度に保育士さんは干渉をせず見守ってあげることが大事です。

コミュニケーション能力の向上

コミュニケーション能力とは、日常生活で他者との意思疎通が問題なくできる能力のこと。保育で様々な遊びを取り入れることで周りのお友達と遊びながらコミュニケーション能力の向上が期待できるのです。ルールを設けた遊びをすることでさらに子どものコミュニケーション能力を向上することができます。コミュニケーション能力を身につけることによって自然とお友達と会話したり、友達同士のトラブルを回避する効果もありますよ。

幼児遊びの注意点

安全面に気をつける

子ども達の身を守ってあげられるのは周りの大人達です。子ども達が遊ぶ場では、ヒヤリハットといって事故になってもおかしくない一歩手前の出来事を防ぐ必要性があります。誤飲すると危険そうなものは極力扱わないように道具選びを行いましょう。また、目を離さないといった基本的なことも意識することが大切です。ある程度年齢が上がった子どもには、自主性に重んじてサポートをしすぎないようにする事と遊びで使ったものの収納方法を教えてあげましょう。

季節に合った服装で遊ぶ

季節に合わせて適切な格好で遊ぶようにしましょう。 夏場は必ず帽子をして、日焼け対策として薄着でも袖のある上着を着用させましょう。男の子は特に暑くなると服を脱ぎたくなってしまうかもしれません。しかし、どんなに暑くても公共の場で上半身裸の状態は避けるようにしてください。冬はある程度厚着も必要ですが、外遊びで汗をかいてそのあと冷えてしまうと風邪をひきやすいので注意しましょう。靴も必ずスニーカーなどの運動靴を着用し、サンダルなどの脱げやすい履物は怪我をしやすいので避けるようにしましょう。

色んな遊びを取り入れる

同じ遊びばかりではマンネリ化してしまい、子ども達は飽きてしまいます。新しい保育でできる遊びを定期的に取り入れましょう。今回ご紹介した幼児遊びのアイディアはどれも子どもたちが簡単にできるものばかりです。ぜひ保育園や幼稚園で取り入れてみてください。出来るだけ多くの遊びを取り入れることで子どもたちは様々な能力を身につけることができます。

子どもたちが楽しめてるかを把握する

保育士さんは子ども達が遊んでいる姿をただ単に見守っているだけではなく、子ども達が楽しく遊べているかにも気を配ることが大切。子ども達の中には運動が得意な子も、苦手な子もいると思います。子ども一人一人に合わせてどんな遊びをするかということも考慮して遊びを選ぶことが大事ですね。なるべくどの子ども達が公平に楽しめるような遊びができるように保育士さんがちゃんと仕切ってあげましょう。

まとめ

発達段階に合わせた幼児遊びを行おう

本記事では、保育でできる幼児遊びのアイディアをご紹介しました。いかがでしたでしょうか。子どもたちとやってみたい遊びのネタは見つかりましたか?遊びのネタだけでなく、注意点も頭に入れて子どもたちと楽しく遊びましょう。特に事故を防ぐために安全面については注意して子どもたちと遊びたいですね。また、子どもたちが難なく遊びに取り組めるように年齢や発達段階によって遊びに工夫をすることも大切です。子どもたちが遊びを楽しめる配慮欠かさず行い、ご紹介した幼児遊びを日々の保育にぜひ取り入れてみましょう。

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