保育園でやりたい夏の遊び【乳児・幼児・室内・戸外・注意点など】

夏といえばみなさんは何を思い浮かべますか?例えば夏祭りに花火、七夕、スイカ割り、水遊びなど楽しい印象のものが多いですよね。本記事では、室内でも戸外でも楽しめる体を使った遊びやルールを守って楽しく遊べる夏にぴったりの遊びを沢山ご紹介しています。6月の梅雨で雨の多い季節から、8月の暑い真夏日まで楽しめますよ。夏の時期の主活動を何にするか迷っている保育士さんにピッタリです。また、夏の遊びをする際の注意点もまとめてありますので是非参考にしてみてください。

【乳児向け】ひんやりつめたい感触を楽しもう!

おばけ水

主な材料
・ポリ袋(ビニール袋)
・ 油性ペン
・ 水

おばけ水の作り方
①ポリ袋に油性ペンでおばけの顔を書く。
②水を入れて水がこぼれないように袋を縛る。 水の感触が楽しめるように、水の量は調整してください。

遊び方
おばけ水は、冷たくて柔らかい感触を触ってみたり、凍らせて冷たくてかたい感触を触ってみたり、感触や温度の違いを楽しむことができます。氷から水へ溶けていく時の変化も楽しむことができますよ。その他にもいろいろアレンジをして遊べます。おばけ水の材料はポリ袋以外にも可能です。ゴム手袋や大きなゴミ袋などを使って作ると、大きさや形の変化も楽しむことができますよ。ゴム手袋を使うとかわいいうさぎの形のおばけ水ができあがります。

 

注意して欲しい点は、袋を強く握ったり爪を立てると破れてしまいます。水がこぼれても平気な環境で遊びましょう。おばけ水を凍らせた氷をずっと触っていると凍傷や低温火傷などになる場合があります。目を離さないようにしっかり見守ってあげていてくださいね。

スライム遊び

主な材料
・片栗粉
・水(片栗粉の半分の量)
・スライムを混ぜるための容器
・計量カップ
・食紅

スライムの作り方
①容器に片栗粉を入れる。
②片栗粉の中に水を入れる。少しずつ混ぜ合わせながら入れる。
③スライムが好みの硬さになったら水を入れるのをやめる。
④食紅を使って着色する。

遊び方
スライムを手でまるめてたり、伸ばしてみたり形を変化させて遊んでみてください。違う色のスライムと混ぜて遊ぶこともできます。

 

注意してほしい点は、子どもたちがスライムを口に入れないように気を付けてください。全て食べられる材料を使用していますが、窒息などの恐れもありますので十分に注意してください。また、小麦粉アレルギーの子どもがいる場合は、米粉やホウ素を使って代用してください。

ふわふわかき氷づくり

主な材料
・お菓子やカップ麺などの空き容器
・綿(ティッシュなどでも代用可能)
・ ストロー
・ スズランテープ

かき氷の作り方
①容器に綿やティッシュをかき氷に見立ててふわふわと載せる。
②スズランテープを細長く切る。
③①の上にスズランテープをシロップに見立てて盛り付ける。
④ストローを飾り付ける。
容器に油性ペンでお絵描きをしてオリジナルのかき氷カップを作ったり、色々な色のスズランテープをカラフルなシロップに見立てて遊ぶこともできます。

 

保育士くらぶ

【幼児向け】夏を感じて創造を膨らませよう!

バブル絵

主な材料
・画用紙
・絵の具
・しゃぼん玉液
・ストロー
・容器(たまごのパックなど)

準備
①絵の具としゃぼん玉の液を1:3の割合で混ぜる。
②画用紙を用意する。

遊び方
①しゃぼん玉と絵の具を混ぜた液をストローにつけて画用紙に向かって吹く。
②しゃぼん玉がはじけてできた模様を見て楽しむ。
パレットはたまごのパックを使って作る事ができます。子どもたち一人ひとりに渡してあげると後片付けも簡単です。できた作品に、くれよんやペンを使って絵を書き足しても想像力が広がりますよ。

 

注意してほしい点は、誤って子どもがしゃぼん玉液を吸い込まないように気を付けてください。

はじき絵花火

主な材料
・画用紙
・くれよん(ロウや油が含まれているもの)
・絵の具
・平筆

遊び方
①画用紙にくれよんで花火の絵を書く。
②絵の具を水で薄めて溶く。
③花火の絵の上から絵の具で全体を塗る。

 

花火の絵以外にも金魚や夏の思い出などテーマを決めて書いてみてください。様々な季節で応用して遊ぶことができます。注意して欲しい点は、絵の具はよく薄めて使ってください。絵の具が濃いと上手くはじかない場合があります。くれよんはロウや油が含まれている物を使用してください。稀にはじかないくれよんがあります。事前に確認してくださいね。

金魚すくい

主な材料
・発泡スチロールパック
・くれよん
・ホッチキス
・果物ネット
・ バケツやこども用ビニールプール

金魚とポイの作り方
①発泡スチロールに金魚すくいのポイの形で型どりする。
②①をカッターやハサミなどで切り抜く。
③果物ネットを網の形に切る。
④③を②にホッチキスで止める。
ポイの完成

⑤発泡スチロールに金魚やたこの形で型どりをする。
⑥⑤をカッターやハサミなどで切り抜く。
⑦くれよんで色や模様を描く。
金魚の完成

遊び方
①バケツやプールに水をはって金魚を浮かべる。
②ポイを使って水に浮かんだ金魚などをすくって遊ぶ。

 

【室内遊び】雨の日でも涼を感じる夏の遊び!

寒天遊び

日差しや気温が高い日は熱中症の危険が高まります。炎天下の日は無理せず涼しい室内で遊びましょう。

主な材料
・粉末寒天(2g)
・食紅
・水(500ml)
・牛乳などの空き容器

寒天ゼリーの作り方
①水に粉末寒天を入れて混ぜる。その際に塊が残っていても溶けるので安心してください。
②電子レンジで温める。600wの場合約3分間。
③好きな色の食紅を入れてよく混ぜる。
④空き容器に③を入れて冷やして固める。
⑤固まったら好きな形、好きな容器にいれる。

遊び方
寒天を揺らしてぷるぷるしたり、つるつるな面を触ってみたり、ひんやりと冷たい温度を感じてみたり様々な感触を楽しむことができます。アイスクリームやゼリーなどに見立ててごっこ遊びに発展しても良いですね。

 

たこさんの手作りうちわ

主な材料
・画用紙
・厚紙
・おりがみ
・くれよんやマジック
・のり
・スズランテープ

うちわの作り方
①厚紙を半径10cmほどの丸い形に切る。親指を入れて手で持つように下から2〜3cmの所に小さな丸を切り抜く。
②画用紙にくれよんやマジックでたこの絵を書く。
③スズランテープをたこの足に見立てて画用紙に貼り付ける。
④折り紙を切ったりちぎったりして③を飾り付ける。海藻やお魚を表現してもかわいいです。
⑤④を①の厚紙に貼り付ける。
⑥厚紙からはみ出た部分をはさみで切っておく。 たこ以外にも様々な生き物で応用できます。

 

夏野菜のカラフルスタンプ

主な材料
・夏野菜(オクラ、きゅうり、トウモロコシ、ゴーヤ、玉ねぎなど)
・絵の具
・新聞紙
・ビニールシート
・キッチンペーパー
・紙皿
・画用紙

遊び方
①いろいろな模様が出るように野菜を切る。
②紙皿に絵の具を数色用意する。その上に軽く濡らしたキッチンペーパーをかぶせる。
③切った夏野菜を②で色を付け画用紙にスタンプする。
④出来た作品を飾れるように乾かしておく。

 

給食に使った野菜のへたを取っておいてもらって使うのも面白いですよね。食育の一環としてもおすすめです。切る場所、切り方によって様々な模様になるので1つの野菜で複数の模様が楽しめます!

キラキラボトル

主な材料
・ペットボトル
・水
・洗濯のり
・食紅
・テープ
・中に入れる材料 ★ビーズ ★スパンコール ★ビー玉 ★ラメ ★色セロハンなど

遊び方
①ペットボトルに水と洗濯のりを1:1でいれる。
②①に★をいれる。好みの量をいれる。
③ペットボトルのふたをしっかり閉める。
④良く振って全体をまぜる。
⑤誤ってペットボトルのふたが取れないようにテープで固定をする。
⑥光にあてたり透かしたりしてキラキラと光の反射を楽しむ。 食紅を入れたり絵の具を入れてみてもかわいいですよ。

 

【戸外遊び】暑くても夢中になれる!

的当て

主な材料
・水風船
・水
・ポンプ
・段ボールや厚紙
・テープ

遊び方
①水風船に水を入れて膨らませる。
②的になるものを作成する。(割れる感覚を楽しむ場合はおうとつのある的を作ってください)
③的を壁に貼る。(水風船が割れてぬれても影響がないところ)
④的から1m程離れたところにテープで立ち位置の線を床に引く。
⑤④の位置から1人ずつ的に向かって水風船を投げる。

 

水を入れた水風船のむにむにした感触や、割れてしまったときのスリルを楽しめますよ。注意して欲しい点は、水風船は投げる子に1つずつ渡しましょう。人や顔に向かって投げないようにルールを伝えましょう。水風船が割れる事によって服が濡れてしまう事があります。風邪を引いてしまわないように、着替えを用意しておきましょう。

氷絵の具でお絵描き

主な材料
・大きな画用紙
・絵の具や食紅
・製氷皿
・ストロー

遊び方
①製氷皿に絵の具を入れる。水で溶かす。
②①にストローを刺して冷凍庫で凍らせる。
③②が凍ったら、製氷皿からはずす。氷絵の具の完成。
④氷絵の具を使って画用紙にお絵描きをする。

 

いろいろな大きさの容器で氷絵の具を作ったり、氷絵の具の溶け方を観察してみるのもおもしろいですよ。注意して欲しい点は、ストローが目に刺さらないように注意しましょう。汚れても良い服や場所を準備してください。誤食しないように注意しましょう。乳児さんと遊ぶ場合は、絵の具ではなく食紅を使うと安全です。

スイカ割り

主な材料
・スイカ(ビーチボール)
・ビニールシート
・目隠し用のバンダナ
・スイカを割る為の棒

遊び方
①ビニールシートの上にスイカを置く。
②園児に目隠しをして棒を渡し、一人ずつ順番にスイカに向かって棒を振り下ろす。
③スイカの方向を呼びかけて教えてあげる。

 

注意して欲しい点は、棒を使うときのルールをきちんと決めてください。棒を人に向かって振り下ろさない、振り回さない、振り下ろすのは一人1回までなどと怪我をしないように事前に共有しましょう。スイカがなかなか割れない場合はひびをいれて割れやすくしてあげましょう。

夏の遊びを行うときの注意点

熱中症対策をとる

熱中症とは、気温の高い環境で生じる健康障害の総称です。熱中症の初期症状としては、立ち眩みやめまい、熱失神などがあげられます。子どもは体温の調整が難しく体内に熱がこもってしまいがち。そのため、体温が上昇しやすくなり熱中症を発生させてしまいます。5月から9月は特に熱中症が多く発生する時期。毎年約4.5万人以上もの方が緊急搬送されています。戸外、室内どちらも遊ぶときは注意が必要ですね。

・こまめに水分補給の時間を作る (水分補給は水かお茶が基本です。長時間炎天下、高温多湿の場所にいる場合は、塩分の補給もできる薄めのスポーツ飲料や経口補水液を与えてください)

・塩分の補給をする。

・エアコンや扇風機をつける(室温28度を目安に湿度は50~60%を目安に)

・日陰で休憩する時間を作る。

・部屋の風通しをよくする。

・通気性の良い服装にする。

・帽子を着用させる。

・具合が悪そうな場合は横になって休ませる。 など、気を付けて対策を取りましょう。

脱水症状対策をとる

脱水症とは、水や電解質が汗で失われてしまっている状態です。子どもたちは激しい運動をしなくても汗をかきやすいです。子どもたちが遊びに夢中になり知らず知らずのうちに脱水症状にかかり始めてしまっている事があります。唇の乾燥や顔色が悪い、ぐったりとしている、手足が冷たくなっているなど、子どもたちからの小さなサインを見逃さないようにしましょう。

日差しによる日焼けや火傷に気を付ける

日焼けは太陽光にあたって起こる火傷の一種です。子どもたちは大人に比べて皮膚が薄く、大人の皮膚の2分の1の薄さです。その分繊細で強い日差しによる日焼けや火傷がとてもおこりやすいです。戸外ではだしになった際は、はだしで歩いて大丈夫な場所を必ず決めましょう。熱を持ったコンクリートの上は歩かせないようにしましょう。外遊び予定などが長時間ある場合は、事前に保護者の方にお伝えしておくのも一つの対策です。日焼け止めを塗ってきてもらったり、長袖の羽織を用意してもらうなど。保護者の方との連携もしっかりとっておきましょう。

誤飲や誤食に気を付ける

キラキラしたビーズやつるっと美味しそうに見える水風船など、特に0〜2歳の乳児さんたちはなんでも口にいれてしまいます。口に入らないように大きめに水風船を作ったり、使用したおもちゃは子どもたちの手の届かない所にすぐに片づけてしまいましょう。夏野菜のスタンプや小麦粉スライムなどは、食材を用いた遊びです。体に害はないとはいえ、安心というわけではありません。活動が終わった後は誤飲や誤食がおこらないように掃除をしっかりと行いましょう。子どもたちは食材やおもちゃを手の中に握っていたりポケットの中に入れっぱなしにしてしまう事もあるので、活動の終わりには何も持っていないことを必ず確認しましょう。

まとめ

夏ならではの遊びを楽しもう!

いかがでしたでしょうか?13個の夏の遊びをご紹介いたしました。暑い日々が続いていますが、体調管理に気を付けて夏ならではの遊びを楽しみましょう。夏にこそ気持ちよく遊べる水遊びは子どもたちもきっと大喜び!水遊びの後は、くれぐれも風邪をひかないようにしてくださいね。遊びの中にもメリハリをつけて、室内遊びと戸外遊びを上手く使い分けてみてください。季節に寄り添って今の時期にしか楽しめない遊びを沢山経験させてあげてくださいね。

よくある質問

保育士くらぶにはどんな記事がありますか?

保育士くらぶには現役の保育士・幼稚園教諭や保育士を目指す学生さんにとって手遊びや保育内容など今日から役立つ保育のネタをご紹介しています。こちらのトップページより色々な記事をお楽しみください

保育士くらぶの最新の記事はどこから見られますか?

最新の記事はこちらの保育士くらぶトップページよりご覧ください。月間12本~15本の記事をアップしています。保育で使える季節の遊びや歌、連絡帳の書き方などもご紹介しています。

保育士くらぶのオリジナル動画はどこから見られますか?

保育士くらぶのオリジナル動画はこちらの保育士くらぶyoutubeチャンネルでまとめて見ることが出来ます。保育士くらぶyoutubeチャンネルでは保育で使える歌や遊び、制作以外にも転職のコツや求人の探し方も解説しています。

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/