ベビーシッターの資格を最短で取る方法【意味がない・メリット・独学・通信講座】

皆さんはベビーシッターとして働くことを考えたことはありますか。ベビーシッターは、保育士資格が不要で誰でもなることができます。ベビーシッターは、仕事や急用で家を明けないといけない保護者の代わりに子どもを家で預かってくれる親にとって救世主のようなもの。しかし、誰でもなれるというのは実は現実的ではなく、実際は何かしら資格を取得しないとむずかしいといった現実があります。では、ベビーシッターの資格にはどのようなものがあるのでしょうか。今回は、ベビーシッターの資格の種類や仕事について、資格勉強の仕方などを徹底解説します。

そもそもベビーシッターとは?

自宅に出向いて保育を行うこと

ベビーシッターとは、自宅に出向いて保育を行うこと。保育士資格が要らず誰でもなることができます。ベビーシッターは、個人でなる場合もあれば派遣に登録して働くというように働き方が多岐にわたります。また、日本では、保育士と違ってベビーシッターには公的な資格は定められていません。そのため、全く無資格でも開業することが可能なのです。無資格でもなることは可能ですが保育士資格を取得しているのであれば依頼者が安心して子どもを預けられますよね。保育士資格を取得できそうな方は取っておくことも有利に働くことができる手段の一つです。

ベビーシッターのお仕事の流れ

ベビーシッターのお仕事は、保育園のように決まったタイムテーブルに沿って進むわけではありません。その時間や場所、保育の内容も依頼者によって変わってくる場合もたびたびです。そのため、ベビーシッターは臨機応変に対応しなければなりません。保育対象が乳児であればオムツ交換。幼児ならトイレの介助など年齢によっても仕事内容は変化しますし、子どもの性格によっても違ってくることもあります。

保育士くらぶ

ベビーシッターの資格の種類

認定ベビーシッター

認定ベビーシッターは、全国保育サービス協会が主催してる民間資格のこと。認定ベビーシッターの受験資格は以下全てを満たす必要があります。

① 満18歳以上の者

② 全国保育サービス協会が実施する次のⅰ、ⅱのいずれかの研修を受講し修了していること。

i 研修I(現行の「養成研修」)を受講し、修了証を有していること。併せて、研修II(現行の「現任研修」)を受講し、修了証を有していること。

ii 居宅訪問型保育基礎研修を受講し、すべての科目の修了証を有していること。

ベビーシッター資格認定試験のご案内 – 保育サービス協会から引用

ベビーシッター資格

ベビーシッター資格は、日本能力開発推進協会(JADP)が認定してる全国の保育施設でベビーシッターとして活躍できる価値のある資格です。受験料は
5,600円(税込)で受験資格は協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了した方が受ける事ができます。また、カリキュラムを修了して在宅で受ける事ができるのは嬉しいところですね。

ベビーシッター資格 | 日本能力開発推進協会 (JADP)から参照

独学でベビーシッターの資格は取れる?

難易度が低いため独学でも取れる

ベビーシッターの資格は、基本的に難易度が低いため独学でも取ることが可能です。独学でも十分に保育の知識を身につけることができますよ。独学で勉強する場合は、自分でテキストを購入する必要性があります。通信講座に頼らずにテキスト代のみだとお金がかからず済むところは大きいメリットですね。しかし、独学だとモチベーションが続かなかったり、勉強方法が合ってるかわからないといったデメリットも発生します。自分はどの勉強方法が合ってるかを見極めてから資格勉強を開始するようにしましょう。

ベビーシッターの資格勉強のコツ

覚えたらすぐにアウトプット

覚えたことを覚えっぱなしでは頭に定着しません。重要なのは、覚えたらすぐにアウトプットすること。まずは、テキストをひたすら読み込みます。重要事項や覚えにくいことはノートに自分の字でまとめておき、何度も見直すとより記憶が定着しやすくなります。大抵テキストには確認問題が章の最後についていますので、読み込んだらすぐ確認問題を解いてみましょう。間違えたらまた戻って確認します。この繰り返しを独学で勉強するときに重点的に行いましょう。

過去問を解きまくる

テキスト全体の内容が覚えられたら、次は過去問をどんどん解いていきましょう。間違えたところはテキストに戻って確認、過去問を解く、間違えたらテキストで確認する。この3ステップの繰り返しで苦手分野を克服しましょう。過去問や予想問題集は、実際に資格を受けるときの予習や自分の苦手分野の発見に役立てることができます。まずは、自分が受けるベビーシッター資格の過去問のテキストを購入してみて勉強してみてはいかがでしょうか。

最短での取り方は通信講座に頼るのが最適

前述では独学の勉強方法についてまとめましたが、独学で勉強するのが難しい、最短で資格を取りたいという方は通信講座に頼ってみるのをおすすめします。通信講座は、とにかく勉強面でのサポートが手厚いことや自分のペースで進めることが大きなメリットとして挙げられます。テキストは合格するために徹底的に研究されて作られているので効率よく勉強することができますし、試験対策のアドバイスも貰えますよ。ただし、市販の対策本よりお金がかかってしまうところがデメリットなのでその点はよく考えて利用したいですね。

ベビーシッター資格の履歴書への書き方

保育士資格を取得してる場合は保育士資格を優先して書く

基本的に資格を取得した年月日順に資格欄に記入しましょう。履歴書の資格欄は、取得した時系列に沿って資格の名前を記入することが一般的。ちなみに、保育士資格も取得している場合はベビーシッターの資格取得が先でも保育士資格と取得年月を記入する必要があります。理由としては、保育士資格を所有していることが他の資格よりも優先順位が上がって高いからです。まだ学校に在学中で、卒業後に取得できる見込みがある方は保育士資格取得見込みと書きましょうね。

保育士とベビーシッターの違いは?

働く場所と働き方が違う

では、ベビーシッターと保育士は実際にはどういったところが違うのでしょうか。両者の違いについて一つ目は、働く場所と働き方が違うことが挙げられます。まず、ベビーシッターの働く場所は保育士と違い固定がされていません。基本的には自宅や顧客の家で、あるいは顧客の外出先に出向いて保育を行うこともあります。また、保育士と違い働き方に多様性があり、派遣会社に登録して仕事を受ける場合や、個人で開業する方法などがあります。

保育する子どもの人数が違う

保育する子どもの人数にも違いがみられます。保育士は、年齢にもよりますが1人で何人もの子供たちを保育します。保育士は、体力的にも精神的にもキツイ部分があるのかもしれません。それに比べてベビーシッターは1人または2人といった少人数の子どもを保育するので、子どもと密接に関われる事ができます。しかし、そのたびに対象の子どもが変わるのでじっくり関係を築くことが出来ないというデメリットもあります。また、基本1人で働くため、同僚や上司との煩わしい人間関係がないのは大きなメリットですね。

ベビーシッターと似ている仕事との違い

チャイルドマインダー

イギリス発祥の民間資格であるチャイルドマインダーは、少人数保育の専門職。個人経営の小規模乳児院といった感じの自宅開業型と、個別に契約して自宅を訪問するパターンがあります。一見、ベビーシッターと似ているように思えます。しかし、もっとも大きな違いは、ベビーシッターが不特定多数の子どもを対象にしているのに対して特定の子どもを対象している点が違いとして挙げられますよ。

保育ママ

保育ママは、家庭的保育事業として自治体によって定められる一つの制度です。資格は必要ありませんが、保育ママになるには自治体が定める条件を満たすことが必要。仕事やけが、病気などで子どもの面倒を見られない親に代わって、3歳までの子供を2~3人まで預かることができます。少人数で家庭的という意味ではベビーシッターに似ていますが、自治体によっては制度で同じ少人数制でも保育方法が異なるといったことがあります。

ベビーシッターの給料事情

個人の場合

独立して個人で開業する場合には、1件ずつの報酬は大きくなりますがコンスタントに依頼が入ってベビーシッターとして軌道に乗るまでがとても大変です。ベビーシッターを依頼する場合、相場は1時間2,000円前後。子どもの年齢や保育する時間によっても変化しますが、そこから必要な経費を引いた分が収入となります。慣れていない方は、派遣やパート保育など何かしら保育に携わる仕事をしてから個人で開業することをオススメします。

派遣の場合

ベビーシッター派遣会社のスタッフとして依頼を受ける場合、時給としては1,000円~1,400円が相場のようです。時間や子どもの人数、保育以外のいわばオプションの仕事などがあれば割増になるようですよ。例を出すと、1ヶ月に15日、1日5時間の依頼を受ければ90,000円の収入になります。年収にすると1,080,000円となりますよね。もちろん、扶養範囲内で働くことも可能ですよ。

ベビーシッターの仕事の探し方

派遣や子育て経験がある方が仕事が見つかりやすい

ベビーシッターは特別な資格が必要な仕事ではありません。極端に言えば、誰でも今すぐにでもベビーシッターになることは出来ます。しかし、何の経験もスキルも無い人を雇う派遣会社や施設はなかなか見つからないです。個人で開業したところで依頼を集めるのも難しいでしょう。個人開業しない場合には、派遣会社や施設など事業所に雇用されることを選択するとベビーシッターとして働くことが可能です。その場合、保育士や幼稚園教諭の資格があれば就職に有利になります。また、子育て経験があることも就職が有利になりますよ。

まとめ

ベビーシッターは年齢制限がなく資格なしでもなれる

今回は、ベビーシッターについてまとめてみました。ベビーシッターは年齢制限がなく資格なしでもなれることがわかりましたね。資格なしでも一応なることはできますが、実際には資格を持ってないと難しいといったことが理解できたと思います。理想は、保育士資格を取得することですが保育士資格が難しい場合は今回ご紹介した認定ベビーシッターやベビーシッター資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。独学がむずかしいという方は、通信講座に頼ると最短で合格する事ができるかもしれません。まずは、通信講座を無料で資料請求することから始めてみてはいかがでしょうか。

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