保育士の失敗談と失敗したときの対処法【ベテラン・一年目・対処法・なくすには】

保育士の失敗例は、行事や対人関係、事務、体調管理など多岐に渡ります。失敗をしてしまうとどうしても自分を責めてしまいがちですよね。ですが、失敗は誰にでもあることです。今回は、失敗に悩む方に向けて保育士のよくある失敗談と失敗の対処法、そして失敗をしないための方法をご紹介します。今回の記事を読んで頂き、失敗についてもっと前向きにとらえられるようになって頂けると幸いです。

保育士のよくある失敗談

行事でのトラブルに対応出来ない

運動会や発表会などの大きな行事は子どもたちが主役ですが、保護者が子どもの頑張る姿を見て子どもの成長を感じる機会でもあります。そこで、保育士は保護者に安心してもらえるように張り切りすぎて焦ったり空回りをしてしまうようです。大きな行事では子どもの怪我やプログラム進行を阻害するトラブルが起きることも。そのような時に焦って対応が出来なかったという事例がよくあります。

子どもの名前を呼び間違える

皆さんは子どもたちの名前をしっかり覚えられていますか?特に近年の子どもたちは、いわゆるキラキラネームといった名前を持っていたり、初見では読めない難しい当て字の名前を持っていたりします。ですが、名前は人が持つ唯一無二のものです。名簿をよく見て、名前を呼び間違えることは極力しないように努力する必要がありますね。名前がうろ覚えで不安なときは、焦らずに一度確認してから呼ぶことを勧めます。

事務作業で同じミスをしてしまう

保育士の仕事は子どものお世話以外に事務作業があります。保育園にもよりますが、連絡帳や保育記録の記入、保育計画書の作成といった業務中、同じミスを繰り返してしまうケースがよくあります。教わったはずなのに同じミスを繰り返してしまい、自分の仕事の出来なさに落ち込んでしまうことはよくあること。教わったことはしっかりメモに残し、次ミスをしないように確認出来るようにしておきましょう。

子供に怪我をさせてしまう

日中子どもと関わる中で、一緒に遊んでいるときや行事の準備中に過って子どもに怪我をさせてしまうというケースは多いようです。クラス全体を見ながら子どもの安全を配慮するのは難しいですよね。しかし、保育を行う上では子どもの安全は保証しなければなりません。子どもに怪我をさせてしまっては、保護者対応もしなければならなくなりますし、基本責任は保育士側が負うことになるため精神的疲労も大きいです。常に周りに目を配り、子どもへの扱いは丁寧にするように心がけましょう。

クラスをまとめられない

また、クラスがうまくまとめられないという事例もあるようです。原因としては、保育士が子どもたちに軽く見られていることが挙げられます。保育士としての経験が浅かったり、叱るべきときにしっかり叱れる保育士でないと、子どもから軽く見られてしまうのは当然ですよね。まずは、保育士として子どもの指導にメリハリをつけることから始めてみましょう。そこから子どもたちと信頼関係を築いていくことで、子どもはあなたについていきたいと思うようになりますよ。以下の記事では、保育士がクラスをまとめるコツを紹介しているので是非参考にしてください。

保護者対応で失礼な態度をとってしまう

保育士として働くうえで欠かせない保護者対応。みなさんはうまく保護者と関係を築けていますか?よくある失敗として、保護者対応で無礼を働いてしまうことがあるようです。特に怖いのは、失礼な態度を無意識にとってしまっているかもしれないという点。保護者対応の場は保育士の教養が現れる場です。自分では失礼じゃない言動だと思っていても、相手からしたら失礼にあたるかもしれません。日頃から言葉遣いなどには意識して、リラックスして対応出来るようになるとよいですね。

子どもの家庭環境を把握しきれていない

子どもを預かって保育をする保育士にとって、子どもの家庭環境の把握は必要不可欠です。よくある失敗として、子どもの保育について保護者にアドバイスをするとき、家庭環境を把握していないがゆえの見当違いのアドバイスをしてしまうという例があります。例えば、子どもの生活リズムについてのアドバイスをする時に早寝早起きを勧めるとしましょう。ですが、保護者の仕事が夜遅くまでかかるものであった場合、子どもに早寝早起きをさせるアドバイスは意味がないですよね。アドバイスをするときは、保護者にヒアリングをして家庭環境をよく把握したうえで助言をするようにしましょう。

社員との人間関係がうまく築けない

保育士には、保護者以外に職場の社員との人間関係の悩みも多いです。その一つとして挙げられるのが、社員と意見の食い違いが起きてしまうこと。保育の現場では、その場でのとっさの判断力や対応力が求められますが、どのように判断するかは保育士によって違いますよね。そのようなときに、意見の食い違いが起きてしまい、人間関係がぎくしゃくしてしまうことがあるようです。職場での人間関係を良好に保たなければ仕事に行くことも嫌になってしまいます。相手と意見が違うと感じたら、よく話し合って穏便に解決出来るとよいですね。

自身の体調管理が出来ない

仕事中は様々なストレスを感じると思います。そして日々ストレスを感じていると、新人でもベテランでも誰しもが体調を崩してしまいがちです。頑張りすぎて自分の疲労具合を把握出来ず、翌日に体調を崩して職場の人に迷惑をかけてしまったという例が多くあります。特にこの時期は感染症が流行っているため、体調を崩すということに関して周りの人間はとても敏感です。どんなに仕事が忙しくても、常に自分の健康を大事にしてくださいね。

保育士くらぶ

保育士1年目のよくある失敗談

連絡や相談が出来ない

保育士1年目のよくある失敗談として、連絡や相談を出来ないことがよくあります。連絡を忘れたり、先輩が忙しそうにしていて、気を遣って相談が出来なかったなんてことはありませんか? しかし、連絡や相談をせずに独断で行動すると、のちに大きなミスに繋がってしまうことも。連絡は忘れずにし、何か分からないことがあったときは必ず先輩に相談をするようにしましょう。ですが、ただわからないことを相談するだけではよくありません。わからないことを自分なりに考え、どうしても分からなかったことを相談するようにするとよいですよ。

言葉遣いを間違ってしまう

また、言葉遣いでミスをしてしまうこともあるあるです。言葉遣いで失敗をする原因として挙げられるのは、学生気分が抜けていないことや、言葉遣いが間違っていると気づいていないことが挙げられるでしょう。言葉遣いで注意された経験がある人は特に注意です。目上の人と話すときは、若者言葉を使わないように心がけましょう。そして、言葉遣いを気をつける理由は、相手に失礼のないようにするだけでなく、子どもたちに言葉遣いの悪影響を与えないためでもあります。保育士という自覚を持ち、正しい言葉遣いを意識できるとよいですね。

1つのことに集中しすぎて視野が狭くなる

新人のうちは、慣れない仕事の繰り返しで自分の業務で精一杯になることがよくあります。そのため、自分の業務1つに集中しすぎてしまい、周りを見ることが出来なくなってしまうことも。保育士は複数人の子どもを見なければなりません。目の前の事に集中しすぎて視野が狭くなってしまうと、トラブルや問題が起きたときに気づきにくく、対応が遅れてしまいます。仕事に集中することはよいことですが、余裕をもって周りに目を配るためにも余力を残して働くのがおすすめですよ。

失敗を減らすには

メンタルケアをしよう

失敗が目立つのは、ストレスにより疲弊してしまっているからかもしれません。仕事の責任を感じたり、人間関係で悩んだりすると、気づかぬうちにメンタル面のストレスが溜まっていきます。その結果、倦怠感や疲労感を感じ、仕事に支障をきたすことが多いです。ストレスを少しでも軽減するためにも、日頃のメンタルケアはしっかりしましょう。仕事帰りにケーキを買ったり、週末に買い物に行ったりなど、日々何かしらの幸せを感じながら生活することをおすすめします。他にも、入浴やアロマを焚くことはリラックス効果をもたらすため、疲れたなと感じたときは積極的に行うとよいですよ。

逃げられる環境を作っておく

仕事で失敗してしまったとき、次も失敗をしたらどうしようと不安にしまう方は多いと思います。そのようなときは、逃げられる環境を作ってそこに退避しましょう。失敗をしたからといって自分を責め、切羽詰まった状態で仕事をしていては、次も失敗しやすいですよ。おすすめは誰かに悩みを話すこと。今悩んでいることを言葉にするだけでも、気持ちがスッキリすると同時に考えが整理されやすいです。気持ちの整理がつくことで切り替えが出来ますので、次の仕事では心機一転して業務に励むことが出来ますよ!

失敗をしてしまったときは

仲間や上司に相談する

失敗をしてしまったら、仲間や上司に正直に相談をするようにしましょう。なかには怒られたり責められたりすることを怖いという方もいると思います。しかし、自分だけで解決しようとしても余計に精神的負担が増えるだけですよ。失敗を正直に打ち明けアドバイスをもらい、失敗から得た経験を自分のものにする努力をすることを勧めます。あなたに相談された側も、自分を頼ってくれていると感じてより献身的にフォローしてくれるはずです。

自分のせいにしすぎない

ミスをしてしまったときはどうしても自分を責めてしまいがちです。しかし、全てを自分のせいだと思いこんでしまうことは、自信の喪失に繋がってしまいますよ。失敗には必ず原因があります。あの時なにがいけなったのか、本当に自分だけが悪いのか、周りの環境や仕組みに原因はないのか、思い返してみてください。自分視点ではなく他の視点で原因を考えてみると、失敗をしても落ち込むことが減り、前向きな解決策も見えてきますよ。

失敗を前向きに受け入れる

失敗をしてしまったら、素直に受け入れ反省し、次に活かす努力をしましょう。何事も、失敗を引きずっていては次も力を発揮することは出来ません。今回の失敗の反省点や解決策をノートにメモしておき、次にそのミスをしないように気をつけましょう。反省と改善を繰り返すことで、それが経験値となりあなたを保育士として成長させます。失敗は成功のもとという言葉もあるように、失敗をすることは無駄なことではありません。次の機会で成功するためにも、失敗を前向きに受け入れることが大切です。

まとめ

失敗から何を学ぶかが大切

いかがでしたでしょうか。今回はよくある失敗談と失敗を減らす方法、失敗をしてしまったときにするべきことをご紹介しました。失敗をすると落ち込んでしまいがちですが、失敗は誰でもすることですので、そこまで自分を責める必要はありません。大切なのは、その失敗から何を得て、得たものをどう活かしていくのかを考えることです。失敗をそのままにしては何も成長出来ませんが、しっかり反省して次にするべきことを考える努力をすることで、あなたはもう一段階成長出来ますよ。その方法として、今回の記事を参考にして頂けると幸いです。

よくある質問

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