砂遊びを室内でも取り入れよう!【アイディア・注意点・ねらい】 

最近は新型コロナウイルスの影響で室内への砂場の設置も増えてきています。また、室内に砂場を設置することで天候が悪い時でも気軽に砂場遊びをすることができますよ。砂遊びでは、子どものコミュニケーション能力や集中力が上がるといった効果があるので積極的に取り組みたいところです。今回は室内で遊べる砂遊びのアイディアや注意点、ねらいをまとめてみました。子どもたちとどんな砂遊びをしようか迷っている方は必見です。注意点も合わせて確認して、子どもたちとの砂遊びの時間に役立てましょう。

室内でできる砂遊びのアイディア7選

砂団子を作る

砂で遊ぶ時にまず思い浮かべるのは、砂を丸めて団子を作ることではないでしょうか。砂団子作りは砂遊びの代表的な遊びの一つ。お友達や保育士さんとどちらが綺麗に作れたかを競っても楽しいと思います。砂団子のコツは、サラサラで乾いた砂を用意することでよりきれいに作ることができます。最近の砂団子は専用のキットを用意することでピカピカの団子を作ることも可能ですので是非用意してみてはいかがでしょうか。

宝探しゲーム

宝探しゲームは、お題を決めてそれらを子どもたちが探すという定番かつ単純な遊びです。子どもたちはキラキラしたものなどお宝を探すのが大好き。砂の中にビーズやボールなどを埋めて宝探しゲームをしてみるのはいかがですか。毎回お題を変えたり、はずれや当たりなどを決めておくことで更にゲームが盛り上がることでしょう。また、ビーズやボールなどはサイズが小さいため子ども達が誤飲しないように取り扱いには十分に注意しましょう。

道具を使って遊ぶ

子どもたちのアイディアは無限大です。ケーキ型のカップケーキを作ってみたり、コップを持って乾杯してパーティーごっこをしてみたりと道具を使った楽しみ方は様々。バケツやスコップや型抜きなどを上手く使いこなすのも工夫が必要です。子どもたちが自分で考えて、それらの物を使うことで自然と道具の使い方を理解することができます。保育士さんが道具の使い方をレクチャーしなくても子どもが自然と使い方を覚えるといったこともあるかもしれませんね。

自然のものを使って遊ぶ

外に落ちている自然のものを使って遊ぶのもまた楽しいですよ。自然を使った遊びは、季節の移り変わりや自然を五感で感じ親しみが生まれるといったメリットもあります。ただし、自然のものを使って遊ぶときに注意したいのが、食べられないきのみを取ってきて遊びの中で子どもが食べてしまう可能性があるので気をつけましょう。外に生えてるきのみは体に毒な可能性もあります。食べてしまっては子どもが大変危険なので気をつけるようにしてください。

山・川作り

砂を集めてどんどん積み上げて山やお城を作ったり、砂に水を湿らせて川を作ってみましょう。山やお城は水を加えて、砂を上手く湿らせながら作ってみると崩れにくいですよ。まだ手先が器用ではない子は山や川を自分一人でうまく作ることは難しいかもしれません。そんな時は、保育士さんや周りのお友達と一緒に作ることで作業が楽になります。子ども達と一緒に砂を使って製作物をすることで完成したときの達成感を一緒に味わったり喜んだりすることができますよ。

ごっこ遊び

ごっこあそびは、何かになったつもりになる遊びです。炊事や食事、洗濯といった日常で行われる家事の様子が模倣されることが多いです。ままごとあそびは一般的に室内でキッチンセットを使って行うイメージですよね。砂遊びでも砂を使ってごっこ遊びをすることができるのです。ごっこ遊びでは、どんなふうに喋ったらなりきれるのか、これはどんな動きをするのだろうと考える必要性があります。いろいろな人や物になるために考えることで、遊びながら子どもの想像力や発想が鍛えられるでしょう。

砂で絵を描く

木の棒を使って砂で絵を描いて楽しむのも砂遊びの楽しい遊び方です。絵を描くことには、美的センスを養ったり、手先が器用になったり、想像力が鍛えられるといったメリットがあります。保育士さんが「何を描いているの?」と声かけをするのではなくのびのびと子どもたちが描いている様子を見守りましょう。ついつい言ってしまいがちですが「上手だね」や「うまく描けたね」といったワードはNGです。上手という言葉を使わず、優劣をつけない褒め方を心がけましょう。

保育士くらぶ

室内で砂遊びを行うときの注意点

子どもたちが安心して遊べる場を作る

幼少期はまだどんな行動をしたら危険かということがまだわかりません。遊びをしていく中でどれだけ保育士さんが気をつけていてもヒヤリハットは時に起きてしまうもの。そのため、子どもたちが安心して遊べる場を作ってあげましょう。危険な行為をしそうだと気づいた時にすぐに言葉かけを行うことが大事です。子どもが口の中に砂を入れることや、お友達に砂を投げるようなことが無いように保育士は注意深く見てあげましょうね。砂遊びをした後は、感染症予防のために必ずハンドソープで手を洗いましょう。

発達に合わせた遊びを

子どもの発達に合わせた遊びを心がけましょう。乳児は特に砂に触れたことがない子たちが多いと思います。手指や腕を自由に動かせない子供は、山を作るといった高度な遊びは難しいです。0歳児から2歳までの子たちは砂に慣れることから始めましょう。3歳から5歳までの子はお友達と一緒に達成感を味わうことができる遊びをしましょう。発育に合わせた遊びを設けることで上記に記載した砂遊びの効果が適切に発揮されますよ。

集中できる環境を整える

子どもの集中力持続時間の限界は45分。適度に休憩を挟んで短時間集中を繰り返すようにしましょう。遊びに夢中になっていると休憩を取るのを忘れがちです。大体1時間ほど遊んだら休憩を取るようにしましょう。子どもが砂遊びに集中できるように、使用するおもちゃをジャンルごとに分けることもおすすめします。遊びに集中できる環境を整えることで、子どもは砂遊びをより楽しめることでしょう。

色んな遊びを取り入れる

同じ遊びばかりではマンネリ化してしまい、子ども達は飽きてしまいます。新しい砂遊びを定期的に取り入れましょう。今回ご紹介した砂遊びのアイディアはどれも子どもたちが簡単にできるものばかりです。ぜひ保育園や幼稚園で取り入れてみてください。出来るだけ多くの遊びを取り入れることで子どもたちは様々な能力を身につけることができます。

着替えを用意する

砂遊びは服が砂で汚れてしまうことが避けられません。汚れてもいいようにあらかじめ着替えを用意しておきましょう。砂遊びをする前に、連絡帳や送り迎えの際などに保護者に砂遊びをするので着替えの用意をお願いするようにしましょう。服もそうですが、靴下の替えの用意も忘れないでくださいね。着替えを用意することで子ども達は汚れても気兼ねなく遊ぶことができますね。

みんなが楽しく遊べているか気を配る

砂遊びの注意点は安全面や服装ばかりではありません。みんなで楽しく遊べているかにも気を配ることが大切です。子どもの中には砂に触れるのが苦手な子もいると思います。子ども一人一人に合わせてどんな遊びをするかということも考慮して遊びを選ぶことが大事ですよ。なるべくどの子も公平に楽しめるような砂遊びができるように保育士さんがちゃんと仕切ってあげましょう。

砂遊びのねらい

感覚を育てる

形を自由自在に変えて楽しむ砂遊び。子どもに砂の見た目に対して興味を持たせ、砂のサラサラ感や砂が水に濡れたドロドロ感など色んな砂の違いを触りながら楽しみます。楽しんでいくうちに感覚が覚えられ子どもの手先が器用になっていきますよ。砂遊びの中で、感触の変化を楽しむ事ができるのです。また、砂に触って大脳を刺激してあげることで子どもの五感も養うことができるでしょう。

想像力を育む

想像力とは、自分の身は自分で守るためにできた力なのです。想像力は生きる上で大切なもの。砂遊びでは、道具を使ったごっこ遊びやお城を作るときなど想像を膨らませて遊んだり、物を作る時がある思います。そういった遊びの中で、自然と想像力を身につけることができるのです。また、想像力が豊かだと大人でも驚くような発想で砂を使って色んなものを作り始めるかもしれませんね。

コミュニケーション能力が身につく

砂遊びで道具を使う時は一緒に遊ぶお友達と道具の貸し借りのルールを守り、楽しく遊ぶことが求められます。子どもたちは、遊びの中でもお友達とのトラブルがつきものです。中には道具を貸してあげられないことや、お友達が作ったものをわざと壊してしまう子もいるでしょう。そんなトラブルを子どもたちが大人に頼らずに解決できるようになるとコミュニケーション能力が身につきます。

集中力の向上

集中力とは一つの物事に集中して取り組むできることができる力のこと。砂遊びに夢中になることで、遊びながら自然と集中力を高めることができます。集中力が上手く持続できるようになると作業が捗るペースや質に大きく繋がり、色んなことが成功しやすいといった嬉しいメリットも。しかし、集中力というものは一般的にはそこまで続かないものです。無理に集中させず、適度に休憩しながら遊びに参加できるといいですね。

やり抜く力を身につける

子どもは失敗の中からさまざまなことを学びます。砂遊びの中でも、失敗して製作物が崩れてしまうといったこともあるでしょう。子どもは、その失敗からどうしたら次は失敗しないだろうと考えます。そして、最後まで製作物を作りあげたときに子どもは達成感や失敗してもやり抜く力を身につけるのです。子どもがやり抜く力を遊びの中で自然と身につけることで、日常でも諦めずにやり抜くことができるかもしれませんね。

まとめ

しっかり準備をして砂遊びを楽しもう!

本記事では、保育でできる砂遊びのアイディアや注意点、ねらいを紹介しました。いかがでしたでしょうか。砂遊びは外に限らず、汚れないように準備をすることで室内でも遊ぶことができることが分かりましたね。お友達と協力して楽しめる遊びやルールを理解して取り組める遊びを積極的に取り入れることで子ども達にさまざまな効果をもたらすでしょう。十分な準備をして子どもたちと砂遊びを楽しみましょう!

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