お礼状は、お世話になった園への感謝の気持ちを伝えるために書きます。お世話になった保育園・幼稚園にお礼状を書いて送りましょう。園にいいイメージを与えられるように気持ちを込めて書くことが大切です。
しかし、実習生の皆さんはお礼状を初めて書くという方が多いのではないでしょうか。お礼状は、敬語の使い方や時候の挨拶など気を遣わないといけないポイントがあります。お礼状をどのように書いたら失礼がないのだろうとお悩みの保育学生さんも多いはず。そんなお悩みの保育学生さんのために本記事ではお礼状の書き方について詳しく解説していきます。
お礼状はいつ送る?
教育実習が終わって1週間以内に出す
お礼状は教育実習が終わってから1週間以内に出すようにしましょう。お礼状を出すタイミングは早ければ早いほど好印象になる可能性が高く好ましいです。日にちが立つほど、教育実習での記憶が薄れてってしまうものです。したがってお礼状が書きづらくなってしまうことでしょう。保育学生さんは日々とても忙しいと思いますが、なるべく早くお礼状を書いて出すようにしましょう!
お礼状の書き方
頭語と結語
いきなり要件や本題に入るのではなく、まずは頭語からはじまります。頭語とは一番最初の書き出しの挨拶です。頭語を普段の会話にすると「こんにちは」といった挨拶の意味になります。頭語には、「拝啓」「謹啓」といった種類があります。また、結語は文を締めくくる際に書く言葉です。園長や先生方の結びの健康など気遣いを添えた結びの挨拶を書きましょう。「敬具」や「敬白」などといった頭語と対になるよう文の最後に添えるようにしましょう。
季節の挨拶
季節の挨拶は春夏秋冬、季節や天候に応じた季節の移り変わりに対する心情を表す言葉です。季節の挨拶は調べたら沢山出てきますので、ぜひ調べてその季節に合う挨拶を添えましょう。また、安否の挨拶は季節の挨拶に続く挨拶です。手紙を送る相手の安否を確認するためや自分の現況を知らせる目的で書きます。お礼状を出すのが遅れてしまったら安否の挨拶の後に書くようにしましょう。
主文
主文は、教育実習に印象に残っているエピソードや先生方への感謝の気持ちを書くところです。「さて」や「この度は」などの起こし言葉から文をはじめて、教育実習で印象に残ってることや感謝の言葉を書きましょう。教育実習から日が経ってる場合は、「先日は」から始めると良いでしょう。オリジナリティに欠ける文章だとネットからのパクリだと思われてしまう可能性があるので、実際にあったエピソードを絞り出してしっかり書くようにしてください。
お礼の宛名の書き方
お礼の宛名は、基本的には園長宛てに書くことが好ましいでしょう。園の職員の方へ全員にお礼の気持ちを伝えたい時は「園長 ○○ 様 職員の皆様」と書くのも良いと思います。実際に教育実習の中で多く面倒を見ていただいたのは周りの先生方なのではないかと思います。しかし、まずあなたを受け入れてくれた先は保育園や幼稚園であり、その代表の方なのです。そのため、代表の方宛てに書くことが一般的でしょう。
【参考程度に!】お礼状の例文
お礼状の例
お礼の例文を以下に載せますのでぜひ参考にしてみてください。こちらの例文は丸写しせず、参考程度にご利用下さい!
この度は、お忙しい中10日間にわたり保育実習の機会を与えていただき心から感謝いたしております。
学生である私に、分かりやすくお教えくださり、誠にありがとうございました。
実習中、◯◯先生には一方ならぬお世話になり、心より御礼申し上げます。
実習活動をしていく中で、子供達と接して沢山学ぶことができ、私にとってかけがえのない思い出ができました。
子供の発達度やその場の子供の様子で臨機応変な対応をしなければならないという、時に保育の難しさも感じましたが、職員の皆様のご指導と言葉に支えられ、無事に実習を終えることができました。
今回の実習経験で保育活動にとてもやりがいを感じ、保育士として働きたい思いがますます強くなりました。
まだまだ未熟ではありますが実習で得た知識を糧にし、これからの勉学に励みます。
ご指導いただきましたことに、お礼を申し上げたく、取り急ぎお便りを差し上げました。
この度は、本当にありがとうございました。
末筆ながら、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
敬具
お礼状の基本的なマナー
手書きで書く
メールでもいいですが、お礼状は手書きで書くことが基本的に常識です。パソコンで打ったものは一見見栄えはいいかもしれません。ですが、社会のマナーとしてお礼状は便箋に手書きで送るのが礼儀です。今は、お礼状の例文が沢山ネットに出てる時代です。パソコンで書いて出す事でコピペを疑われるかもしれません。字が苦手な方でも手書きの方が相手に思いが伝わりやすいです!不安な方は念のため、お礼状を書く前に周りの頼れる方にお礼状は手書きかパソコンのどちらかがいいかを確認しておくといいでしょう。
出すのが遅れたらお詫びの言葉を添えて
もし、お礼状を1週間以内に出せずに遅れてしまった時は素直にお詫びの言葉を添えましょう。遅れたことに対して相手に謝罪をするのは社会の基本ですよね。忙しい学校生活の中だと書く余裕がなくてお礼状を送る時期を逃してしまうこともあるかもしれませんがなるべく早めに出すようにしましょう。また、先述でお礼状のマナーとして手書きで書くのが好ましいと書きましたが出すのが遅れるよりはメールで1週間以内に出してしまった方がまだ印象が良いです。書くのを忘れてしまい、日にち的に手紙だと間に合わない時はメールで出してしまいましょう。
誤字脱字や言葉遣いを確認する
実習を受け入れてくれた園に向けて感謝の気持ちを込めて書くお礼状に誤字脱字があるのはあり得ません。お礼状を出す前に、誤字脱字がないか隅々までチェックしてから書くようにしましょう。言葉遣いにも気をつけたいところです。よくありがちなのが敬語の使い方を間違えてしまうことです。自分の敬語の使い方が不安な時は、ネットなどで調べてから書くようにすると安心ですよ。実習先に失礼がないような文章を心がけたいですね。
その保育施設に就職予定がなくても出すべき
実際に教育実習で保育施設に行ってみて、自分とは合わないかもしれないと思うこともあるかもしれません。しかし、実習先の保育施設に就職する予定がなくてもお礼状は礼儀として必ず出すべきです。学校によっては教育実習後にお礼状を出すことが必須なこともありますが、指示がなくとも礼儀として送るのが常識です。お礼状を出さないことで学校のイメージまで下がってしまうこともあり得ます。今後同じ園に実習へ行く後輩のためにも必ず出すようにしましょうね。
書き間違えた場合は一から書き直す
もし、お礼状を書き間違えてしまった時は絶対に一から書き直すようにしましょう。上から修正したものは汚しく見えてしまい、印象があまり良くありません。修正する際は修正液で修正する又は二重線を引いて訂正印を押して横に正しい文字を書くといったやり方がありますがどちらもNGです。間違っても修正液等で上から修正したものを提出することはしないようにしましょうね。
子ども達に向けて書く時は個人名を出さない
教育実習中に一緒に過ごした子ども達に向けてお礼の気持ちを書きたい!と想いはとても素敵なことです。もちろん子ども達へお礼の気持ちを文で送ることはOKです。お礼状という堅苦しい感じではなく、子ども達へ向けてメッセージとして子どもに分かりやすく書いてみるといいでしょう。しかし、個人名を出すことは控えるようにしてください。理由は、自分の名前があがらなかったらガッカリしてしまう子どももいるかもしれないからです。子ども達みんなが読んで笑顔になるようなメッセージを考えてみるといいかもしれませんね。
読みやすいお礼状の書き方
伝えたい事柄を明確に
読み手に伝えたいことは明確に書けていますか。何が言いたいのか伝わらない文はもう卒業しましょう。結論を最初に持ってくると一気に読みやすくなりますよ。文章を書くのが上手い人は、文章を書くことよりも読み手に理解されやすい文章を意識して書いているそうです。読み手に読んでもらってどんな気持ちになって欲しいのかを想像して具体的に書いてみると想いが伝わりやすくなると思います。
読み手にストレスを感じさせない
読み手にストレスを感じさせないような、わかりやすい文章を書くようにしましょう。どうしたら読み手に理解してもらえるのか、どんな言葉を使ったら良いかを考えて書いてみましょう。無理に難しい言葉を使う必要はありません。また、似た表現を使いすぎてしまうことも文章が読みづらくなってしまい読み手にストレスがかかります。どうしても似た表現になってしまう時は、類語を調べて言い回しを変えてみましょう。類語を調べる時は類語辞典がおすすめです。読み手に苦労をかけない文章を心がけましょうね。
一文は80文字以内で
一文を80文字以内で書くことはお礼状だけでなく、文章を書く上で基本的なことです。文章力を書くのが苦手な人は、うまく言い切れずに歯切れがなく文が長くなってしまう傾向があります。文が長ければ長いほど読み手は前半部分が理解できず、文がわかりにくいものになってしまいます。それに伴い、読み返す時間も長くなり、読み手にストレスがかかってしまう原因にもなるのです。一文の目安は長くても80文字以内にするように意識して書いてみましょう。
封筒の選び方
シンプルで縦書き用が好ましい
封筒はシンプルな白で、便箋も白で統一しましょう。長形4号サイズのものを準備してください。茶封筒でお礼状を出すことはNGなので気をつけましょう。茶封筒は事務的な用途に用いることが一般的です。そのため、お礼状で茶封筒を使うことはあまり好ましくないのです。便箋は縦書き用でB5サイズを用意しましょう。縦書きの罫線の幅に迷ったときは、使いやすい罫線である12mmの幅を選ぶと良いでしょう。
まとめ
教育実習のお礼状は早めに送るべし!
本記事では、保育実習のお礼状について解説しました!保育学生さんは忙しい日々だと思いますが、お礼状は早めに1週間以内になるべく出すように頃掛けましょう。お礼状は文の上手さではなくてどれだけ気持ちを込められるかが大事です。文の構成にこだわるより、感謝の気持ちを手紙に込めて誠意を伝えましょう。今回、例文を記載させていただきましたがそのまま使うのではなくあくまで参考程度に利用するようにお願いします。例文のまま出すのは気持ちがこもっていませんよね。自分の言葉で気持ちを込めて、お礼状を書くようにしましょう!
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