保育園の掃除を工夫しよう!【ねらい・パート別・アイデア・注意点など】

保育園において掃除は必要不可欠な業務です。衛生面や安全面の観点からも避けることはできないでしょう。主な業務である保育に加えて、他にもやるべきことが山のようにあって掃除や清掃についてのみ考えているというわけにはいかないでしょう。ということで本記事では保育園における掃除のポイントや注意点、アイデアについて触れていきます。本記事の内容を押さえて、効率的に掃除をおこなって本業である保育に集中できるようにしましょう。

多くの保育士が掃除を負担に感じている

掃除は時間を要する

保育士さんは子供たちと接する職業です。保育士さんと聞くと子供たちと明るく触れ合う姿が浮かび、暖かい印象や楽しいイメージを抱くことでしょう。しかし子供の面倒を見るという業務のみをおこなっているわけにもいきません。その他の業務の中でも掃除は保育士さんたちが特に時間を費やしている業務の一つです。保育士の方々も掃除の業務に負担を感じているようです。子供たちが寝ている時や登園前、降園後といった限られた時間に掃除を終わらせなければならないということからも、時間的な負担も大きいのではないでしょうか。

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保育園の掃除のポイント

不要なものはできるだけ処分する

壊れたおもちゃなどは処分すると良いでしょう。壊れた玩具には誤飲を引き起こしてしまう可能もあります。壊れていないおもちゃに関してはいつか使うかもしれないと捨てることを躊躇ってしまいだんだんと多くなってしまうこともよくあるでしょう。しかしあまり多くのものを保管していると、掃除の負担がおもくなってしまったり整理が大変になったりといったことが引き起こされてしまいます。ときには思い切った処分も必要になってくるでしょう。

役割分担を行う

日々の業務の中で掃除だけをおこなっているわけにはいかないでしょう。そういった状況の中で丁寧に掃除を行うことは難しいことと思います。このような際には役割分担が必要でしょう。役割を保育士さんたちで割り振って全体として早く終えられるようにすると良いのではないでしょうか。また子供たちと一緒に片付ける時間を作って掃除の一部を子供達に担ってもらうと、子供たちの学ぶ機会を作りながら掃除を行うことができるので効率が良いです。

掃除用具の収納を工夫する

場所や目的によって使用する清掃用具は異なってくるでしょう。できるだけ迅速に出し入れできるように整理や分類して保管しておくと良いでしょう。場所ごとや用途ごとに分けて置いていると使用する際にまとめて出し入れができるので効率よくスピーディーな掃除が可能になるでしょう。また清掃に利用する洗剤や消毒液などは取り扱いに注意しなければなりません。誤飲や触ったことによる手荒れなどさまざまな危険性があるので子供たちの手の届かない場所に保管する必要があるでしょう。

保育園の場所別の掃除のポイント

保育室

保育室は子供たちが1番多くの時間を過ごす場所です。それゆえ1番汚れやすく、遊びまわった際にはホコリが舞うことも多いでしょう。小児ぜんそくやアレルギーといったことにも注意する必要があるため特に丁寧な掃除を心がけましょう。特にホコリが舞ってしまうと掃除しづらいので、登園前などに行うようにしましょう。また保育室に多くのものを置いていると集中力の妨げにもなってしまいます。ですから不要なものは処分し、必要なものは工夫して整理整頓することを意識すると良いでしょう。

トイレ

トイレは菌が繁殖しやすいということもあるのでこまめな掃除が必要です。便器や壁、洗面台などの子供たちが触りうる場所は全てまんべんなく磨いておきましょう。特にトイレには感染症のリスクもあるので除菌も意識して行うようにしましょう。重曹が特にトイレ掃除には有効で、カップ一杯をタンクに入れてしばらく経ったら流すといったことをするだけでも汚れが落ちやすくなります。掃除の仕上がりの向上だけでなく時間の有効活用や効率の良い掃除につながるので、ぜひ活用してみると良いのではないでしょうか。

玩具

子供が実際に手に取って遊ぶオモチャは特に意識して掃除を行うことが必要です。子供たちが口に入れてしまう可能性もあるので清潔な状態を保っておくことが重要となります。また素材ごとに拭き方や掃除の仕方が変わってくるので注意しましょう。おもちゃの掃除をこまめに行うことで清潔に保てるだけでなく、トゲなどの子供たちが怪我をする原因となりうるものに事前に気づくことができます。これによって安全面でもより安心できるでしょう。

保育園の掃除のアイデア

子供と一緒にイベントをする

掃除を子供達と一緒に行うのもよいでしょう。単に掃除を行うのではなく遊びの要素を入れてみるのはいかがでしょうか。雑巾リレーや片付け対決などの遊びを行うと良いでしょう。こういった遊びは子供たちが楽しみながら掃除も進んでいくので一石二鳥といえるでしょう。掃除遊びを行う前に「掃除」に関するお話や絵本を読むと子供たちのやる気もあがるのではないでしょうか。定期的に子供たちと掃除遊びのイベントを行なってみても面白いでしょう。

マニュアルやチェックリストをつくる

消毒液の量など安全に関して気をつける必要があることが多く存在するでしょう。また忙しい中で少しずつ掃除をおこなっていく際にはやらなければいけないことを忘れてしまうということもあるのではないでしょうか。そういった際に良いのがマニュアルやチェックリストです。実際に記入したり参照したりすることでミスを減らすことができるのではないでしょうか。作る際には手間がかかると思われるかもしれませんが、いつか便利だと感じる時が来るので作っておくと良いでしょう。

保育園で掃除する上での注意点

服装の準備

子供たちと一緒に掃除を行う際は汚れても良い洋服を保護者の方々に用意してもらうことが必要でしょう。子供たちのお気に入りの洋服や大切なものが汚れてしまう可能性があります。汚れたままで生活すると衛生面的にも心配でしょう。さらにはそういったことが子供たちの掃除へのモチベーションの低下にもつながりうるでしょう。掃除では洋服などは汚れてしまうものだとして、事前に着替えや汚れても良い洋服の準備をお願いしておくようにすると良いのではないでしょうか。

安全の確保

子供たちの安全のためというのも掃除の目的の一つですから、安全面は特に注意する必要があります。掃除を行うと様々な用具を使用するでしょう。掃除用具を片付け忘れてしまうと子供たちがつまづくことにもつながるでしょう。清掃後の汚れた用具を触ってしまうこともあるかもしれません。片付けがしっかりとなされておらず掃除用具箱から出てきてしまうとそれだけで危険があるでしょう。そういった細かいことにも細心の注意を払い子供たちの安全をより確保していきましょう。

アレルギーなどの確認

アレルギーや持病の確認も特に子供たちと一緒に掃除を行う際には必要なことになってきます。特に子供たちは繊細で敏感なので、ホコリが苦手な子供たちもいます。ですからそういった際には時間をずらすなどの工夫が必要となるでしょう。ときには清掃で使用する潜在の変更も考えなければいけないかもしれません。一度体調を壊してしまってからでは遅いので、洗剤やホコリによって体調を壊してしまうことがないよう事前に把握しておき子供たちの安全を保ってあげるようにしましょう。

保育園の掃除のメリット

安全につながる

掃除を行うと安全性が高まります。子供たちは小さなゴミや異物を飲んでしまうこともあります。これは子供たちは喉に詰まらせてしまったり、アレルギーにつながってしまったりということもあるので、そのような要素は遠ざけてあげましょう。また遊具やものが散らかっていると転倒の恐れもあり、手先などのケガにつながることもあります。日頃から清潔感と安全を保つことによって、子供たちが安心できる環境を整えて楽しく遊べるようにしてあげましょう。

さまざまな方への印象を良くする

保育園に来園する人々は子供たちだけではありません。保育園に通う子供たちの保護者の方々や園内の様子を見に来た方など多くの人の来園があることと思います。そういった際に園内が清潔に保たれていたり安全に配慮されていたりという様子を見ると、しっかりとした印象を与え気持ちが良いというイメージをも与えることでしょう。保育園への信頼度は高まっていき、入園してもらえる可能性も高まるのではないでしょうか。そういった積み重ねがアットホームな雰囲気や過ごしやすさなどにつながっていくことでしょう。

心地よい職場になる

ここまでで述べてきたような子供たちや保護者の方々などへの効果だけでなく、掃除には働いている保育士自身にも良い影響を与えるという効果もあります。清潔でなかったり整理整頓がきちんとなされていなかったりといった環境であると、他のことにも注意を向けなければいけなくなるでしょう。そうなるとどうしても子供たちと落ち着いて触れ合うこともできないものです。ですから清掃に意識を向けて、リラックスして業務に取り組めるようにしましょう。そういった取り組みが職場を心地よいと感じられる一歩になっていくのではないでしょうか。

子供に意味を伝える

ここまでは掃除のメリットとして誰かを良い気分にするといったないようのものでした。しかしこれ以外にも大きなメリットがあります。それは子供に掃除の意味や大切さを教えるということです。保育士さんたちの積極的な行動を見ることで子供たちの掃除への意識は変わっていくでしょう。もしかすると保育士さんたちが掃除をおこなっているのを見て自分達もやろうと思ってくれるかもしれません。そういった姿が子供達の成長につながっていくことは言うまでもないでしょう。

まとめ

工夫してスピーディーに丁寧に清掃を行おう

いかがだったでしょうか?今回は保育園での掃除のポイントや場所別の掃除の工夫の仕方、注意すべきところなど掃除に関して様々なテーマで話してきました。時間的にも身体的にも負担が大きい掃除ですが必要なことであるのは言うまでもないでしょう。上で紹介したような様々な工夫をして効率よく丁寧に掃除を行ってみてはいかがでしょうか。保育園内を清潔にすることによって子供たちの安全を確保しながら、保育士さんたち自身にとっても働きやすい環境を整えていきましょう。そういった積み重ねが保育に集中できる要因となり子供達の健やかな成長につながっていくことでしょう。

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