保育で楽しむ公園遊びのアイディア【効果・アイディア集・注意点】

昨今、スマホやゲームの普及によって子どもの運動不足が話題になっています。公園遊びでは、そんな子どもの運動不足を解消する効果があります。公園遊びには一体どのようなものがあるのでしょうか。今回は、子ども達が楽しめる公園遊びのアイディアをたくさんまとめてみました。たくさんの遊びのアイディアを頭に入れておくことで、公園遊びの時間を有効に使うことができるかもしれませんよ。注意点も合わせて確認して、子ども達との公園遊びを有意義に過ごしましょう!

公園遊びがもたらす効果とは

運動不足の解消

公園遊びは走ったり、遊具で遊んだりといったとにかく動き回ることが多いです。必然と運動量が増えて、子どもの運動不足の解消につながります。身体を動かして遊ぶことで子どもの情緒も安定や運動能力の向上にもつながりますよ。また、公園内を散歩するだけでも運動不足の解消につながります。決して子どもたちは無理せずがっつり運動する必要はないのです。子どもの年齢やペースにあった公園遊びを考えて行いましょう。

集団ルールを理解することができる

公園で集団遊びを取り入れることで集団ルールを理解することができます。ルールを設けた遊びは、3歳ごろから理解することできます。また、遊びに応じたルールを理解して、規則を守る大切さや強調性を学ぶことが出来ますよ。遊びの中で周囲のお友達とうまく関わることができるコミュニケーション能力も身に付きますね。幼児期にこういった経験を積むことは、日々の生活の中でも活すことができます。子どもが遊びの中でお友達と仲良くなれたり、自分からコミュニケーションを取ったり、対話がスムーズになったり…といった成長が見られると尚良いですね。

コミュニケーション能力の向上

コミュニケーション能力とは、日常生活で他者との意思疎通が問題なくできる能力のこと。公園遊びでは、複数人で遊ぶものが多いため、周りのお友達とのコミュニケーションが必然と増えます。周りのお友達と遊びながらコミュニケーション能力の向上が期待できるのです。前述で記載した、ルールを設けた遊びをすることでさらに子どものコミュニケーション能力を向上することができます。コミュニケーション能力を身につけることによって自然とお友達と会話したり、友達同士のトラブルを回避する効果もありますよ。

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公園遊びのアイディア

自然遊び

自然に触れることには、子ども達の感覚を刺激する効果があります。自然遊びの中で子どもの感覚を刺激してあげましょう。子どもの感覚を刺激することで、どんどん自然遊びに興味を持ちます。また、季節によって葉っぱの種類の変化を楽しむことで子どもは自然の移り変わりも学ぶことができますよ。公園に落ちてる物によっては危険なものもあります。例えば、先が尖ってる木の棒などで子どもが怪我をしてしまう事もあるかもしれません。保育士さんは、子どもが安全に自然遊びができる配慮を心がけましょう。

鬼ごっこ

鬼ごっこは、外で行うことができる定番の遊び。準備や後片付けなどの手間がかからない点も保育士さんにやさしい遊びですね。鬼ごっこのメリットとして社会性や運動能力の向上、集団ルールを学ぶことができる といった大きなメリットがあり、ルールもシンプルなため幅広い年齢の子どもが簡単に遊ぶことができます。ルールをアレンジすることでより鬼ごっこを楽しむことができますよ。是非公園で鬼ごっこを取り入れてみてはいかがですか!

遊具遊び

遊具遊びは、公園遊びの代表的な一つではないでしょうか。ブランコやすべりだい、鉄棒といった遊具を子ども達の好きに遊ばせましょう。遊具の種類によって子ども達は自分の得意不得意を見極める力も養うことができます。また、遊具の種類によっては夏場はとても熱くなり子どもが火傷をしてしまうことも予想されます。夏場に遊具遊びをする時には、事前に遊具が子ども達が触れる温度かを確認してから遊ばせましょう。

しっぽとりゲーム

ズボンなど服にしっぽとなるひもやタオルを挟んで鬼に取られないように逃げるゲーム。しっぽにはハチマキや製作で使うリボンなど日常にある様々なものをを使って遊ぶことができます。アレンジ次第では幅広い年齢の子ども達が遊べる楽しい遊びです。ただ単にしっぽを付けてそれを取り合うだけのゲームですが、これが意外にみんなハマってしまう楽しい遊びでもあります。自分のしっぽをみんなで自作しても面白いかも知れませんね。また、ゲームを理解するのが難しいときはルールを変えるなどをして子ども達が楽しく遊べるような工夫をしましょう。

かくれんぼ

かくれんぼは、鬼を決めて、鬼に見つからないように隠れるといったシンプルで小さい子でも楽しめる遊びです。鬼は一人と限定せず、何人も鬼がいたり、時間制限を設けたりするとさらにかくれんぼが楽しくなるでしょう。また、かくれんぼをするときは公園の外には出ないように子ども達に注意喚起を行いましょう。子どもが公園の外で迷子になり行方不明になってしまっては大変です!隠れる場所は必ず公園の中に限定するようにしてください。

砂遊び

公園では砂場が設置してあるところも多いと思います。砂場遊びは、感覚を育てたり、運動能力が上がったり、社会性や協調性が身についたり…と子どもに様々なメリットをもたらすおすすめの遊びです。公園の砂場は、保育園や幼稚園よりも手入れが不十分なところもあり、たばこの吸殻やおもちゃの破片、ゴミなどといったものも含まれていることも。子ども達が遊ぶ前に砂場で遊んで問題ないかを保育士さんがチェックすることが大事です。

公園で遊ぶときの注意点

安全管理をしっかりする

保育士さんは子どもの命を預かってる身です。どんな遊びでも安全管理はしっかり行うようにしましょう。また、公園に設置されている遊具で安全に遊ぶためには遊具に子どもが触って問題ないかはもちろん。遊具の対象年齢や一度に乗って大丈夫な人数を確認しましょう。実は、遊具を使った遊びは稀に死亡事故が起きてしまうことがあるのです。そのため、子どもたちを監視をしたり、一緒に遊んだりすることでその場で何が起きても素早く対処することができます。

時間に気をつける

公園遊びに夢中になり、つい時間があっという間に過ぎてしまいますよね。遊びに夢中になって帰りたくないと泣き出したり、わめいたりする子も出てくるかもしれません。年齢の低い子ども達はあまり長い時間になると疲れてしまいますし、注意力も散漫になってしまいます。そのため、あまり長い時間遊ばせないように気をつけましょう。また、避けたい時間帯は午前中の車の往来も多く園児が歩くのは危険な通勤時間。夏場であれば、熱中症や日焼けが気になるので一番気温が高い時間帯(2時~3時頃)は避けるようにしましょう。

こまめな休憩をとる

公園遊びに夢中になっていると休憩を取るのを忘れがちです。こまめに休憩時間を設けるようにしましょう。大体1時間ほど子どもを遊ばせたら休憩を取ることをおすすめします。夏場に遊ぶときは熱中症や脱水症状の危険性も上がりますので保育士さんは注意が必要です。水分や塩分の補給も忘れずに行いましょう。まだ幼い子どもは自分の体調を上手に把握できないうえに、体調の変化をうまく伝えられません。保育士が子どもの体調不良のサインを見逃さないようにすることが肝心です。保育士さんは子どもの健康状態を常に配慮をして、思いっきり遊びを楽しめるように心掛けるようにしましょうね。

不審者に気をつけよう

園の外では不審者にも気を付けなければいけません。危険を察知したら、防犯ベルやスマホなどで知らせたり、近隣に助けを求めるといった行動を起こすことも重要です。再犯防止のため、不審者が出たときは念のため警察に連絡する事をおすすめします。日頃からできる対策として、マニュアルを作成して職員全員がいざという時に連携を取れるようにしておくと不審者への対応もスムーズにいくかもしれません。不審者が出没したのはどのあたりなのかを事前にリサーチしておくことで危険を回避できるかもしれませんよ。

季節にあった服装で

季節に合わせて適切な格好で遊ぶようにしましょう。
夏場は必ず帽子をして、日焼け対策として薄着でも袖のある上着を着用させましょう。男の子は特に暑くなると服を脱ぎたくなってしまうかもしれません。しかし、どんなに暑くても公共の場で上半身裸の状態は避けるようにしてください。冬はある程度厚着も必要ですが、外遊びで汗をかいてそのあと冷えてしまうと風邪をひきやすいので注意しましょう。靴も必ずスニーカーなどの運動靴を着用し、サンダルなどの脱げやすい履物は怪我をしやすいので避けるようにしましょう。適切な格好で遊ぶことで子ども達は安心安全に公園で遊ぶことができますね。

子ども達が楽しく遊べてるか常に気を配る

公園遊びでの注意点は安全面や服装ばかりではありません。子ども達が楽しく遊べているかにも気を配ることが大切です。子ども達の中には運動が得意な子も、苦手な子もいると思います。子ども一人一人に合わせてどんな遊びをするかということも考慮して遊びを選ぶことが大事ですね。なるべくどの子どもも公平に楽しめるような公園遊びができるように保育士さんがちゃんと仕切ってあげましょう。

保育士さんが介助しすぎない事も大事

子どもは自分でできることが増えていくにつれて、自分の力でやっていいことと悪いことを判断していくことが大切になります。子どもの成長には自分の力でやり遂げようとする自主性を重んじることが大切です。ある程度の年齢になったら保育士さんがすぐにサポートをするのではなく、子ども達を状況によって見守ってあげましょう。一人一人に目を配りながらも、クラス全体を良く見て一部の園児にだけつきっきりになったりしないようにバランスよく関われるといいですね。

まとめ

子ども達と一緒に楽しい公園遊びを!

本記事では子ども達が楽しめるたくさんの公園遊びのアイディアや効果・注意点をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。公園遊びは春夏秋冬、それぞれの季節の移り変わりを感じることができ、子どもの情緒の安定や体力づくりにももってこいです。子ども達が楽しく公園遊びをするには、子どもが公園遊びを楽しめているのか、安全面は問題ないかを常に保育士さんが気を配ることが大切。明日から子ども達と楽しめそうな公園遊びが見つかれば嬉しいです。

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