ごめんが言えない子どもに保育士はどう対応したらいい?【ごめんが言えない理由・対応方法・注意の仕方】

子どもは成長するにつれて、お友達や先生など周囲の人と関わりを持とうとします。交流関係が広がることでトラブルが発生したり、興味があることが増えることで危険行為繋がる事例も少なくありません。そのような時に、ごめんねの言葉が出るとトラブルが解決しやすいのですが、子どもからなかなか言葉が出てこない時もありますよね。この記事を読むと、なぜごめんねが言えないのか、保育士さんが子どもを注意する方法など子どもとの向き合い方がわかります。ごめんねが言えない子どもに悩まれている保育士さんはぜひ参考にしてください。

ごめんが言えない子どもたちの理由は?

悪いことをしたと思っていない

まずはなぜ、子どもはごめんが言えないのか考えていきましょう。1つ目の理由は、悪いことをしたと思っていないからです。自分のどの行動がどのように悪いのか理解ができていないと、謝ることはできません。まずは悪いことをした認識があるのか確認をしましょう。認識がない場合は、どの点がどうして悪いのか具体的に伝えることが重要です。例えば、Aちゃんが走ってはいけない場面で走ってしまったとします。突然走ると前にいる子にぶつかる、足元が滑りやすくて転ぶ危険性があるなど1つではなく複数の理由で、その行動をしてはいけない理由を説明しましょう。

状況が理解できていない

2つ目の理由は、そもそも状況が理解できていないからです。AくんとBくんが喧嘩をした例で考えましょう。AくんがBくんを叩きBくんは怪我をしてしまいました。AくんはBくんを怪我をさせるという意図はなかったため、目の前のBくんが突然怪我をしてしまい驚き泣いてしまいました。Aくんは突然の出来事で、混乱し状況が整理できていないようです。そのような時は、一旦子どもを落ち着かせ、順を追って出来事を整理しながら話しましょう。そして〇〇くんはどう思う?などと聞くことで、子どもの気持ちを引き出し、子どもが自分の意思で謝ることができるように背中を押します。ごめんねを強制せず子どもの気持ちを尊重することが大切ですね。

理由を聞いてもらえない

3つ目の理由は、理由を聞いてもらえなかったからです。例えば、Aくんは遊んでいるおもちゃをBくんに突然取られてしまい、怒ってBくんの手を叩いてしまいました。この状況で、Aくんに事情を聞く前に注意をすると、Aくんは納得できず謝ることができないでしょう。2者がいる問題時は、互いの話を聞き、その後先生を含めて3人で話し合うことが大切です。子どもたちは、互いの言葉で話し合い解決することで納得感と満足感を得ることができます。

プライドが邪魔する

4つ目の理由は、プライドが邪魔するからです。悪いことはしたのはわかっているが、悪いことをした自分を認めたくない、謝まると負けのように感じてしまうなどプライドが邪魔することで謝れないことがあります。このような場合、無理してごめんねを言わせるのではなく、なぜ言葉にして謝る必要があるのか、認めることの重要性を教えましょう。冷静になれるように時間を取ることも大切です。子どもは落ち着いた時に、先生の言葉を思い出し謝ってみようと思えるかもしれません。

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子どもは何歳からごめんなさいが理解できるの?

4歳ごろからごめんなさいが理解できる

子どもには、謝ることができない理由がいくつかあることがわかりました。では、子どもは何歳からごめんなさいが理解できるのでしょうか。社会性を身につける4歳ごろが、謝ることを理解できる年齢と言えます。4歳頃の子どもは、自分の気持ちを周りの人に理解してもらうために、言葉や行動で示すようになります。4歳頃に関係性を保つためや、場を納めるための謝罪を覚える一方、6歳頃から協調性が身につき、独特意識や罪悪感といった感情を持つようになり、心からの謝罪ができるようになります。

子どもが謝れない時の対応

客観的に事実確認を行う

では子どもが謝れないときに、保育士さんはどのように対応したら良いでしょうか。まずは、客観的に事実確認を行いましょう。今目の前にある結果だけが全てではありません。子ども本人に状況を確認するだけではなく、近くにいた子どもや保育士さんにも話を聞くことで、そこに至るまでの経緯を把握することができます。子どもが混乱し、話を聞くことが難しい場合は時間を置き、改めて事実確認を行いましょう。

子どもの気持ちを受け止め代弁する

次に、子どもの気持ちを受け止め代弁をします。どうしてこのような状況になったのか、今何を思っているのかなど話を聞き、まずは子どもの気持ちを受け止めましょう。子どもの話を遮らずに、話に区切りが着くまで聞くことが重要です。自分の気持ちを表現することが苦手であったり、状況が理解できていない子どもの場合、「〇〇ちゃんは△△をした時にこう思ったんだね」などと気持ちを代弁しましょう。子どもは、先生にわかってもらえたという安心感も得ることができます。

子どもと一緒に謝る

状況を整理した後、子どもと一緒に謝りましょう。子ども同士の喧嘩の場合、相手の子どもに謝ることをお手伝いします。先述した通り、自分が悪いことをしてしまった自覚はあるもののプライドが邪魔して謝ることができないケースもあります。そのような時、保育士さんが謝る姿を見せることで、子どもに謝ることは負けでも怖いものでもないことを理解してもらいましょう。なかなか「ごめんね」の言葉が出ずに一緒に謝ることができない時でも、子どもとって意味のある行動です。誠実な大人の姿を見せることは、子どもにとって「ごめんね」を考えるきっかけになるでしょう。

ごめんなさいが言えたら褒める

最後に、ごめんなさいが言えた時にはすぐに褒めましょう。自分から、大人と一緒に謝ることができた時でも「ごめんなさい」と声に出すことは、子どもにとって大きな成長です。謝ることで、お友達とまた仲良くすることができたり、自分の非を認めることで次からの失敗を減らせるなど、言葉にして発することの大切さも伝えられるとさらによいですね。子どもの心の成熟過程には個人差があるため、過程を早めるのではなくその子どものペースに合わせて向き合っていきましょう。また子どもの声を聞くために、威圧感を出さずに話しやすい環境を作ることも大切です。

保育士が子どもを注意する時のポイント

わかりやすい表現で簡潔に伝える

子どもが謝ることができないとき、保育士さんは事実確認を行い子どもの気持ちを受け止めた後に、一緒に謝るという対応方法がわかりました。危険行為などをした子どもには、注意をする必要があるのですが、どのように注意をすれば子どもに伝わるのでしょうか。まずは問題行動が起きた時、すぐさま簡潔に注意をしましょう。「〇〇をすると怪我をしちゃって危ないからしないでね」などと一文にして伝えるのではなく、「危ないよ。〇〇すると怪我をしちゃうよ。」と言葉を区切り、危険行動を止めましょう。

何がどうよくないのか具体的に説明する

簡潔に注意をし安全を確保した後に、その行動はなぜよくないのか具体的に説明しましょう。「なんでこんなことをするの?」「〇〇ちゃんにはできないのかな?」などといった質問や嫌味は避け、お願いや別の方法を提示します。「△△はやめてね。先生とっても心配になるんだ。」「先生と手を繋いで歩こう。」など注意だけではなく、次にする行動を教えましょう。同じ行動を繰り返す場合は、子どもの年齢に合わせて注意の仕方を変えましょう。

喧嘩の場合は双方の気持ちを考慮する

子ども同士の喧嘩の場合は、双方の気持ちを考慮しましょう。交互に話を聞き、子どもが自分だけ話を聞いてもらえないと思わないよう配慮します。状況を整理し、子どもたちの声を引き出すことでトラブルの原因を見つけ解決へと導きます。また喧嘩の多くは、双方に原因があるため一方だけを注意することは控え、両者に悪いところを指摘します。この時も、子どもに共感する姿勢を見せ、時には代弁をし子どもの心を落ち着かせましょう。

解決策を子どもと話し合う

最後に、子どもと解決策を話し合いましょう。状況を整理して注意をするだけでは、真の問題解決とは言えず同じ行動を繰り返す原因となります。そして、保育士さんは子どもに対し、この問題に対しどう思ったのか、今後はどうすればよいのかなど子どもの考えを聞き出します。先生に言われたら行動をやめるのではなく、自分でこう思ったからやめるという自分で考える癖や、判断力を育てましょう。

【年齢別】保育士が子どもに注意する方法

1歳児を注意する方法

年齢別に、保育士さんが子どもを注意する方法を紹介します。1歳児は好奇心旺盛なため、危険行動が多く見られ注意をしなくていけない状況も多いですよね。1歳児に注意をするときは、子どもの目をしっかりと見て、ゆっくり簡単な言葉で危険であることを伝えましょう。また興味を逸らすために、別の遊びを提案しその行動を制します。同じ危険行動を繰り返す場合は、適度な緊張感やいつもとは違う雰囲気を出すことが大切です。はっきりと言葉にするとともに、怒った表情を見せることで、これはしてはいけないんだなと理解してもらいましょう。

2歳児を注意する方法

イヤイヤ期に入る2歳児への注意にも、ポイントがあります。イヤイヤ期にいる子どもは、自我が目立つようになる一方、自分の気持ちを上手に伝えることができずに苛立つなど葛藤の最中にいます。保育士さんは、2歳児に対して注意をする時の線引きを明確に決め、必要以上に干渉することを控えます。「命に関わる危険な行動をした時」「周りのお友達を傷つけた時」のみ子どもとじっくり向き合い、それ以外は必要以上に注意をしないよう気をつけましょう。

3~5歳児を注意する方法

3歳以降になると、話す言葉や表現力が高まり、理解できる範囲も広がります。善悪の判断がつきやすくなっている子どもは、感情が高ぶりお友達と喧嘩をするといったトラブルを引き起こします。〇〇をしてはダメとだけ言い行動を制限するのではなく、〇〇ちゃんは△△をされたらどんな気持ちになる?など自分で間違いを気づくことができるようサポートしましょう。ここで、大切なことは大勢のお友達の前で注意をしないことです。時には子どもの自尊心を傷つけないように1:1で注意しましょう。

まとめ

子どもに寄り添いながらごめんねを言うお手伝いをしましょう

子どもがごめんを言えない理由は、状況が理解できていない、理由を聞いてもらえず納得ができていないなど様々であることがわかりました。子どもがごめんねと言えない時は、まずは話をしっかりと聞き共感し、時には代弁をしてあげることで状況を整理しましょう。その後に、子どもと一緒に謝り、非を認めることの大切さに気づいてもらえたらさらによいですね。子どもにごめんねを強制するのではなく、子ども自身が悪いことだと気づき、自ら次の行動ができるようにお手伝いをしましょう。

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