お誕生日カードを保育園で贈るときの注意点は?【文章の内容・年齢別の文例・カードの作り方など】

お誕生日カードを子どもたちに贈り、お祝いする保育園が多いです。子どもたちの大切な思い出になるような素敵なお誕生日カードを作るためには、どのようなデザインで文章はどうしようなど悩みどころですよね。今回は、お誕生日メッセージを書くコツや年齢別の例文やお誕生日カードの作り方などを紹介します。この記事を読むと、子どもたちが喜ぶお誕生日カードを作ることができるでしょう。

お誕生日カードを保育園で贈るときのポイント

ひらがなで大きな文字で書く

子どもに贈るお誕生日カードには、ひらがなで大きな文字を使いましょう。ひらがなのみを使用し、子どもが自分で読むことができるよう心配りをします。子どもは3歳頃から文字に興味を持つようになると言われています。このお誕生日カードが興味を持つきっかけになるかもしれません。また、4歳頃から文章の内容を理解できる傾向にあるため、カタカナやローマ字を避けわかりやすい文字で書きましょう。

子どもにとってわかりやすい言葉を使う

次に、子どもにとってわかりやすい言葉を使いましょう。先述の通り、子どもたちが文字をわかるようになりたいと思うきっかけにもなるお誕生日カード。理解しやすい簡単なフレーズを使うことが大切です。例えば、普段生活の中で聞くことが多いフレーズを書きましょう。「おめでとう」「すごいね!」「だいすきだよ」「たいせつだよ」「ありがとう」など簡単なフレーズを含めることを意識してくださいね。

子どもに話しかけるような表現や語尾にする

最後に、子どもに話しかけるような表現や語尾を使いましょう。子どもが内容を理解できるように、わかりやすく簡潔に伝えます。そして、書き言葉ではなく話し言葉を使い、伝わりやすさを意識してください。例えば、「いつもにこにこえがおの〇〇ちゃん」「さいきん〇〇ができるようになったね」などといった優しい言葉遣いをしましょう。この時、子どもの長所や好きな物に触れると嬉しさがアップします!書き出しに迷った時は、子どもが好きなキャラクターや遊びに関する内容も良いかもしれません。

好きなキャラクターなどのイラストを描く

お誕生日カードに子どもが好きなキャラクターを描きましょう。事前に子どもが好きな動物やキャラクター、モチーフなどを把握してその子どもに合わせた絵を描きます。合わせて好きな色やスタンプなど使うことで、オリジナルのお誕生日カードが出来上がります。文字だけだと寂しい印象になってしまうので、飛び出す仕組みのカードやハート型などカード自体に仕掛けをすることもお勧めです。

保育士くらぶ

お誕生日カードを書く内容

お祝いの言葉

お誕生日カードに一番必要と言っても過言ではない、お祝いの言葉。お誕生日は、一年に一回しかない特別な日だからこそ、生まれてきてくれたことをお祝いする気持ちをしっかり伝えましょう。「〇〇ちゃん、おたんじょうびおめでとう」「ひとつおねえさん(おにいさん)になったね」「〇〇ちゃんにとってしあわせいっぱいの1ねんになりますように」など子どもの成長やできるようになったことを褒める言葉を書きましょう。

子どもの個性や長所

お誕生日カードに、子ども一人一人の個性や長所を褒める文章を差し込みましょう。誰にでも当てはまる文章ではなく、その子にしかない特別な個性に触れることが重要です。また、子どもの長所を書くことで、後から見返した時や保護者が読んだときにどんな長所があるのか知ることができます。子どもだけではなく保護者にとっても大切な思い出となるお誕生日カードだからこそ、ありきたりな文章は控えましょう。例えば、「こまっているおともだちをてつだってあげるやさしい〇〇ちゃん」など保育園で過ごす中で、見つけたその子どもの長所も書くと良いですね。

子どもが最近できるようになったこと

お誕生日カードは子どもと保護者にとって大切な思い出であることがわかりました。そのようなお誕生日カードに、最近子どもができるようになったことや頑張っていることを書き、褒めたり応援の言葉をかけましょう。例えば「さいきんにがてなおやさいを、たべれるようになってすごいね!」「いつもえほんをかたづけてくれてありがとう」など子どもたちの頑張っている姿を伝えましょう。そうすることで、子どもがより頑張ってみようと背中を押すことができるはずです。他の園児と比較しないように注意しましょう。

それぞれの子どもに合わせた思い出

お誕生日カードは、その子だけの特別な思い出に触れましょう。子どもと初めて会った時のエピソードから成長を伝えたり、子どもと一緒に遊んだ時に見つけた子どもの素敵な姿、運動会やクリスマスなど行事からのエピソードなど思い出の引き出しはたくさんあることでしょう。子どもがその時の思い出を振り返ることができるように、どのような表情で、どのような会話をし嬉しかったのかなど具体的に書くことがポイントです。

愛情を込めたメッセージ

いつも以上に愛情や感謝の気持ちをしっかりと伝えることも重要です。「あたらしいおともだちともすぐなかよくなれる〇〇ちゃんが、せんせいはだいすきだよ」「せんせいはいつも〇〇ちゃんをおうえんしているよ」など「だいすき」「ありがとう」だけではなくどうしてそう思うのか具体的に伝えましょう。子どもは、多くの愛情を受けることで自己肯定感を高めます。お誕生日カードに書く内容は、子どもの心に残ります。カードを受け取った子どもに喜んでもらえるように、様々な工夫をしてみましょう。

【年齢別】保育園で渡すお誕生日カードのテンプレート

0~1歳向けのお誕生日カード

初めてのお誕生日をたくさんお祝いしましょう。

    文例①
    〇〇くん、1さいのおたんじょびおめでとう!いつもおうたをよろこんでくれる〇〇くん。
    いっしょにおうたがうたえるひが、とってもたのしみだよ。
    文例②
    〇〇くん、はじめてのおたんじょうびおめでとう!これからもにこにこえがおの〇〇ちゃんでいてね。
    文例③
    〇〇ちゃん、1さいのおたんじょびおめでとう!げんきいっぱいおおきくなろうね。

2歳向けのお誕生日カード

2歳を迎える子どもは、歩くことができたり、少しずつ言葉を発するようになったりなどとたくさんの成長を見ることができます。保育園での日頃の成長を書きましょう。

    文例①
    〇〇ちゃん、2さいのおたんじょうびおめでとう!まちがいさがしがだいすきな〇〇ちゃん、せんせいよりはやくみつけられるからとってもおどろきます。これからもいっしょにたのしくあそぼうね
    文例②
    〇〇くん、おたんじょうびおめでとう。にさいのおにいさんになりましたね。 げんきいっぱいにおへんじをしてくれる〇〇くんに、せんせいはげんきをもらっています。

3歳向けのお誕生日カード

3歳を迎える子どもは、さらに運動神経や知能が発達したり、できるようになることが増えます。どんどんと言葉を覚える時期でもあるので、わかりやすい言葉を意識して書きましょう。

    文例①
    〇〇ちゃん、3さいのおたんじょうびおめでとう。おともだちとたのしくおそとであそぶ〇〇ちゃん、このあいだはせんせいにあそびかたをおしえてくれたね。こんどまたいっしょにあそぼうね。
    文例②
    てつどうがだいすきな〇〇くん。3さいのおにいさんになりましたね。ものしりな〇〇くんは、せんせいにいろいろなてつどうをおしえてくれるね。またいっしょにてつどうのえほんをよもうね

4歳向けのお誕生日カード

4歳を迎える子どもは、基本的な生活習慣が身につくようになります。また、社会性が身につくようになりお友達との思い出も増えることでしょう。

    文例①
    〇〇くん、4さいのおたんじょうびおめでとう。こまっているおともだちをてつだってあげるやさしい〇〇くん、せんせいはそんな〇〇くんがだいすきです。
    文例②
    〇〇ちゃん、おたんじょうびおめでとう!4さいのおねえさんになりましたね。いつもおうたをうたって、みんなをあかるくしてくれるね。せんせいは〇〇ちゃんとおはなしするじかんがだいすきです。

5歳向けのお誕生日カード

保育園生活を締めくくりとなる5歳児。理解力や記憶力がさらに向上し、すこし長い文章も理解できるようになります。

    文例①
    〇〇ちゃん、5さいのおたんじょうびおめでとう。〇〇ぐみのおともだちのおきがえをてつだってあげたりするやさしいおねえさんの〇〇ちゃん。いつもありがとう。
    文例②
    うんどうがだいすきな〇〇くん、おたんじょうびおめでとう。まいにち、とうえんのときにおおきなこえであいさつしてくれるね。せんせいはいつも、〇〇くんのこえにげんきをもらっているよ。

お誕生日カードの作り方

飛び出す仕掛けのカード

子どもたちに喜んでもらうお誕生日カードにするためには、デザインもこだわりたいところ。今回は3つの子どもから人気なデザインをご紹介します。 まずは、お誕生日ケーキが飛び出す仕掛けのカードです。

    作り方
  1. 表紙とケーキ用の同じ大きさの画用紙を2種類用意する。(1枚はケーキの色)
  2. 画用紙を半分に折る。
  3. 左端6cm空けて6.5cmほど切り込みを入れて折り目をつける。折り目より1cm大きく切る。
  4. 真ん中を5cm空けて5cmほど切り込みを入れて折り、折り目より1cm大きく切る。
  5. 切った紙の両端の折り目を内側に折る。→ケーキの土台完成!
  6. 新しい画用紙を使い、いちごやハートなどを型取りケーキの土台にはる。
  7. 表紙の画像を半分に折る。
  8. ケーキの折った部分にのり付けし、表紙に貼り付ける。
  9. 空いている部分をデコレーションし完成。

マスキングテープを使うカード

マスキングテープで少し工夫を施すと、さらに素敵なカードになります。マスキングテープの使い方を紹介しましょう。

  1. 細いマスキングテープを使い、縦横に貼ることでメッセージカードの額縁が華やかに。
  2. 太いマスキングテープは2枚ほど重ねてクラフトパンチを使いハート型や星形などを作る。
  3. 紐に等間隔でマスキングテープを5枚ほど貼り重ねる。全てのマスキングテープを重ね、三角型に切るとフラッグガーランドになる。

メダル型のカード

首から下げるメダル型のメッセージカードも、特別感があり人気なデザインです。

    紙コップを使う方法
  1. 紙コップに対象になるよう、8箇所切り込みを入れ紙コップの足を作る。
  2. 紙コップの足を広げ、全てを短く切り、最後に角を丸く切る。
  3. 子どもの写真などを紙コップの底部分に貼る。
  4. 紐やリボンを後ろに貼り、顔つきのメダル型カードが完成する!

折り紙でもメダル型のカードを作ることができます。写真やシール、お花紙を使ったりなど様々なアレンジをし世界に一つのお誕生日カードを作りましょう。

まとめ

心を込めたお誕生日カードで子どもに喜んでもらおう!

今回は、お誕生日カードの内容や子どもに人気なメッセージカードのデザインなどを紹介しました。年に一度しかないお誕生日カードは、子どもや保護者にとって大切な思い出になります。一人一人の子どもに合わせて、特別な思い出に触れながら文章を作成しましょう。また、最近の成長した部分に触れることで、成長の記録にもなりますね。子どもたちが喜ぶメッセージカードになるように、ぜひ参考にして作成してみてください!

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