2歳児が簡単に楽しめる室内遊び9選!【ねらい・ポイント・アイデア】

2歳児はイヤイヤ期など自我が芽生え始める年頃。それに伴い、自らの意思で体を動かせるようになるので、遊びにも注意をする必要があります。今回はそんな2歳児の室内遊びについて、ねらいからジャンル別の遊びまで徹底紹介します!室内遊びと言えば、外遊びとは異なり天候に左右されない他、準備なしでも気軽に行えるという特徴がありますよね。2歳児クラスの担任の保育士さん、室内遊びが思いつかなくてお悩みの保育士さん必見です!

2歳児はどんな時期?

身体の発達

身長や体重がぐんと増え、”歩く”以外の行動が出来るようになるのもこの頃です。厚生労働省の統計データによると、2歳児の身長について男の子は約87㎝~91㎝ほど、女の子は約85㎝~89㎝となっています。一方体重は、男の子で約12㎏~13㎏、女の子で約11㎏~12㎏というデータ結果です。2歳と言えば、離乳食を卒業し、様々な食べ物を食べるようになる年頃でもありますよね。そのため、栄養バランスのとり方次第では身体の発達に影響を及ぼすことも考えられます。保護者の方と連携を取り、きちんと管理することが大切です。

運動能力の発達

歩くのはもちろんのこと、走ったり跳ねたり。。。など体力や筋力の発達で様々な動きが出来るようになるのが2歳児です。指先も器用に動かせるようになるので、手を使った遊びができるようになります。自我の芽生えが動きにも影響してくるので、大人が見ていない隙に勝手に、なんてことも少なくありません。このように2歳児は、行動範囲が広がる点から遊びを始めとし、日常におけるすべての行動に注意をすることが大切です。

言語能力の発達

個人差はありますが、比較的言葉が話せるようになります。「ママ」「パパ」などの簡単な単語に加え、「こっち」「どこ」「きた」など短い言葉も出てきます。自分がどう思ったかを示すような、「きれい」「おいしい」などの言葉も発するので、2語、3語ほどの文を話せるようになると言えるでしょう。また、「○○したい!」「いやだ!」など自我が言葉で出てきた際は、話をよく聞いてあげたり、疑問に答えてあげたりなどを意識できると良いですね。

生活能力の向上

2歳頃になると自分でできることが増え、生活能力の向上が見られます。例えば、オムツではなくトイレでの排泄や手ではなくスプーンやフォークを使った食事などが挙げられます。衣服の着脱、おもちゃの片づけなども同様に挙げられるでしょう。そのため、「○○できた!」という言葉も子どもたちから聞くことが多いかもしれません。保育士さんはそうした言葉に耳を傾け、「偉いね」「よくできたね」「次もやってみようか」という言葉かけを意識し、子どもたちの成長に繋げましょう。

自立心の向上

冒頭でも触れたように、2歳頃になると次第に自我が芽生え始めます。イヤイヤ期がまさにこの時ですよね。「これやりたい!」「これ嫌だ!」というように、自分の意思を強く持ち始めるので保育士さんにとっても特に苦労する年齢ではないでしょうか。好奇心が旺盛になるので、身の回りの様々なものに興味を示したり、保育士さんのような大人の行動を真似したがることもあります。友だち同士でもトラブルが起きやすい時期なので子どもたちの様子をきちんと観察しておく必要がありますね。

保育士くらぶ

2歳児の室内遊びのねらい

身体の発達促進

2歳になると様々なことが出来るようになると説明してきました。その身体の発達に欠かせないのが、遊びでもあります。走る跳ぶ触るなどを通して手足の伸縮、体力筋力の向上につなげることが出来ます。運動遊びであれば、体を動かす楽しみを感じることも出来ますね。製作遊びなどでは、ちぎったり貼ったり掴んだりを通して手先の発達を促進させます。行動範囲が広がるので、様々な動きを体験し身に着け、身体の成長につなげられると良いでしょう。

周囲の友だちとのコミュニケーション

基本的に集団遊びは、ルールを伴うことが多いです。一緒に遊ぶ友だちや保育士さんとルールを守って楽しく遊ぶことが求められますよね。そのため、他者と遊ぶ際にはルールを理解するだけでなく周囲の人とコミュニケーションを取りながら進めることが大切と言えます。コミュニケーションは話し言葉だけではありません。自我が強くなるこの時期だからこそ、遊びを通じて他者に対する思いやりや譲り合いなどを育むことが必要です。

自立心を育てる

自我が芽生え始める2歳児だからこそ、自立心を育む機会でもあります。「自分でしたい」「これはいやだ」など自分の意思をはっきりと示すことは、とても大切ですよね。こうした自立心を育てるには、首位の大人が子どもたちの意思を尊重し、サポートすることが重要となってきます。また、自分で成し遂げたり出来るようになることが増えるので、遊びの場を達成感を味わう機会にするとよいでしょう。

【集団遊び編】室内遊び

マネっこゲーム

何の真似をしているのかを当てるシンプルなゲーム遊びです。1人が前に出て、動物を始めとした身の回りのものを再現した動きをし、他の人は、その姿を見て何の真似をしているのか当てます。前に出る人は保育士さんだけでなく、子どもたちがしてみても楽しめるかもしれませんね。その際、誰かが当てたら交代ね、などルールを決めておきましょう。「動物」「外遊び」「有名人」などお題を決めて取り組むこともおすすめです。

しっぽどりゲーム

何の真似をしているのかを当てるシンプルなゲーム遊びです。1人が前に出て、動物を始めとした身の回りのものを再現した動きをし、他の人は、その姿を見て何の真似をしているのか当てます。前に出る人は保育士さんだけでなく、子どもたちがしてみても楽しめるかもしれませんね。その際、誰かが当てたら交代ね、などルールを決めておきましょう。「動物」「外遊び」「有名人」などお題を決めて取り組むこともおすすめです。

【運動遊び編】室内遊び

ダンス

室内でも気軽に取り組める運動遊びと言えばダンス。全身を動かすので、効率よく運動を取り入れることが出来ます。また、ダンスをいきなり行うのではなく最初は体操から取り入れ体をほぐし、徐々に動きを大きくしていきましょう。「1、2、3」など保育士さんが声掛けをしながら行うことも大切です。運動だけでなく子どもたちのリズム感を養うことが出来るので、是非取り入れたい運動遊びの一つと言えそうですね。

追いかけっこ

シンプルに楽しい追いかけっこ。外遊びのイメージが強いですが実は室内でも簡単に取り組むことが出来ます。外遊びの祭に行う追いかけっことルールを変えて取り組んでみるなどの工夫があると楽しいかもしれません。例えば、鬼の数を増やしたり、だるまさんが転んだやかくれんぼと組み合わせてみたり。。。などが挙げられます。外遊びに比べると少々狭くのびのびと走ることが出来ませんが、範囲を決めて安全な状況で行うことで体力や筋力の向上につながりますね。

【製作遊び編】室内遊び

お絵描き・塗り絵

お絵描きや塗り絵は日常的に取り入れられている室内遊びかと思います。指でペンを持って描くため、脳の刺激にも手先の器用さの面においても効果的と言えます。使用する道具には、できるだけカラフルな色鉛筆やクレヨンを使うと良いでしょう。また、イラストのテーマを毎回決めたり、多くの色を使用する絵にしたり、レベル別の塗り絵を用意すると子どもたちも飽きずに楽しめるかもしれません。

紙遊び

紙をちぎったり丸めたり切ったり貼ったりなど紙でできることは様々です。ちぎったりくしゃくしゃにすると「シャカシャカ」「ビリビリ」など独特な音が鳴るので子どもたちにとって楽しいですよね。また、紙は簡単な遊びから複雑な遊びまでどんな場面でも活用できるという点もポイントではないでしょうか。そのため紙遊びは、「この紙を使ってどうやって遊ぼうかな」「こうしたらどうなるかな」など子どもたちの思考力や想像力が磨かれます。

【道具遊び編】室内遊び

粘土遊び

子どもたちに人気の高い粘土遊び。こねたり丸めたりつぶしたり様々なことが出来る粘土は、子どもたちの発達にも効果的です。指先を使うので脳の発達や指先の器用さにつながります。紙と類似してあらゆる形に変形できるので、子どもたちの想像力、思考力、集中力などの向上に効果的とも言えるでしょう。あえてテーマを決めずに、子どもたちが作りたいものを自由に作る時間にしてみるのもおすすめです。

ごっこ遊び

ごっこ遊びと言えば、子どもたちに多くの効果をもたらすことで知られていますよね。何かの物を見立てて遊ぶという意味で、観察力や表現力、想像力に効果的と言えます。また、ごっこ遊びの際には、友だちや保育士さんと遊ぶことが多いので、コミュニケーション能力の向上にもつながります。周囲の人とのやり取りを通じて成り立つ点から相互理解や譲り合い、ルールを守るなどの面も磨かれていくでしょう。

【番外編】室内遊び

手遊び歌

道具いらずにいつでも簡単にできる手遊び歌。季節ごとに様々な手遊び歌があるのも子どもたちが楽しめるポイントですね。歌いながら手を動かすことは、腕や手先、脳の発達やリズム感の発達に効果的です。また、コミュニケーション能力の向上や季節感を養う点でも効果的と言えます。例えば今は、もうじき春ということで春らしい要素のある手遊び歌を取り入れてみると良いでしょう。

2歳児の室内遊びポイント

周囲と関わる遊びを取り入れる

2歳は少しずつ言葉数が増えてくる年頃です。周囲の大人や子どもたちと話したり遊ぶ機会が増えるだけでなく、好奇心の面から子どもたち自身が周りに関心を持つようになります。特に、親や保育士だけでなく、同年代の友だちと遊ぶ機会が増えるのもこの頃です。そのため、コミュニケーション能力の向上や、他者への思いやりを育む機会となる遊びを積極的に設けましょう。集団遊びがおすすめです。

子どもの「自分でやりたい」を大切に

2歳児は自我が強くなると説明をしてきました。そのため、遊びをしながら「こうじゃなきゃ嫌だ!」「これやりたい!」などの主張も聞かれます。しかし、「それはダメだよ」などと子どもの意見を否定したり、保育士さんが全て手伝ってしまうと子どもたちの成長を止めることとなってしまいます。時には、子どもたちの感情を受け止め、見守ってあげることも大切です。製作遊びなどでは思わず手伝いたくなってしまいがちですが、基本的には子どもたちの様子を見守り、必要な時だけ介入する形をとると良いでしょう。

子どもの達成感を大切にする

子どもの達成感を大切にしましょう。2歳になると出来るようになることも増えるので、子どもたちが達成感を味わう機会も多くなります。「すごいね」「上手だね」「よくできたね」など些細なことでも褒めてあげることがポイントです。その際、なるべくリアクションは大きめにとる、声は高めに意識するなども重要ですね。遊びを通して子どもの「できた」を増やし、達成感を味わうことが出来る機会にしましょう。

まとめ

ポイントを押さえて2歳児の室内遊びを充実させよう

いかがでしたでしょうか。今回は、2歳児の室内遊びについてねらいから遊びの種類まで幅広く紹介してきました。心身ともに大きく成長する2歳という年齢は、遊びを通してさらに大きく成長することが出来ます。その中でも特に室内遊びは、様々な面で便利と言えるので遊びの種類を知っておけば知っておくほどとても役立つでしょう。本記事のポイントを押さえて、難しい2歳児の室内遊びも充実させていきましょう。

よくある質問

保育士くらぶにはどんな記事がありますか?

保育士くらぶには現役の保育士・幼稚園教諭や保育士を目指す学生さんにとって手遊びや保育内容など今日から役立つ保育のネタをご紹介しています。こちらのトップページより色々な記事をお楽しみください。

保育士くらぶの最新の記事はどこから見られますか?

最新の記事はこちらの保育士くらぶトップページよりご覧ください。月間12本~15本の記事をアップしています。保育で使える季節の遊びや歌、連絡帳の書き方などもご紹介しています。

保育士くらぶのオリジナル動画はどこから見られますか?

保育士くらぶのオリジナル動画はこちらの保育士くらぶyoutubeチャンネルでまとめて見ることが出来ます。保育士くらぶyoutubeチャンネルでは保育で使える歌や遊び、制作以外にも転職のコツや求人の探し方も解説しています。

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/