実は悩ましい保育園の「お昼寝」事情…時間は?いつまで?そもそもいらない?

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論議を呼ぶ保育園の「お昼寝」や「午睡」

保育園の「お昼寝」といえば、以前から行われてきたもので、多くの保護者にとって、ごく当たり前なことだと感じられるのではないでしょうか?

しかし最近、この「お昼寝」が物議を醸しているようなのです。

今回はこの保育園における「お昼寝」について調べてみました。

保育園のお昼寝の目的や、何歳まで必要なのか、どのくらいの時間が適当なのか、やめるとどうなるのかまで、徹底リサーチしました!


なぜ「お昼寝タイム」に注目が?

少し前に新聞に掲載された「お昼寝で子どもが夜更かしになる」という記事が発端となり、お昼寝をやめさせてほしい!と保育園に要望を出す保護者も現れ始めた… そんな話が聞かれたのは3~4年前の事です。

心理学や教育学を研究する大井晴策氏と、睡眠研究所長を務める心理学研究者の福田一彦氏が共同で発表した「幼児の昼寝と生活習慣についてー保育園における昼寝のあり方についてー」(日本家政学会誌Vol,62)によると…

お昼寝をする保育園児の方が、お昼寝をしない幼稚園児よりも就寝時間が30分以上も遅い

という調査結果が報告されています。

睡眠で大切なのはトータルの睡眠時間ではなく、夜いかに適切に睡眠をとるかだそうで、3歳児以上はお昼寝を取りやめては?との提言がされています。

実際に、「保育園に通い始めてから、子どもの就寝時間が遅くなって困っている…」という保護者の声もありますので、ある程度信頼できる説なのではないでしょうか?

ただ、お昼の習慣がついて助かっているという保護者もいますし、保育士さんの休憩やお帳面を書く時間として必要だという保育園側の事情もあり、一概に廃止するのが良いことなのかは難しい問題です。

疑問その① お昼寝の目的とは?

そもそも、保育園のお昼寝はどういった目的で行われているのでしょうか?

保育所保育の基本とするため昭和40年に策定された厚生労働省の「保育所保育指針」によると、“午睡など適切な休息を取らせ…”と策定当初は記述がありました。

何度かの改訂で「午睡」という文字はなくなってしまい“適度な運動と休息を取ることができるようにする”となりましたが、この保育指針が保育園のお昼寝のルーツかも知れませんね。(平成30年4月1日適用保育所保育指針より)

・科学的な根拠はあるのか

保育時間が長い保育園では、園児が疲れやすく休息が必要なのでお昼寝を実施するといった理由が最も考えられる目的ですが、先程も少し触れたように、保育士さんの休憩や事務仕事の時間を確保する意味合いもあるのではないかと思われます。

他にも、睡眠によって成長ホルモンや、リラックス効果のあるメラトニンが分泌されると言われていますが、これは夜の睡眠でも分泌されますから、お昼寝が必要な科学的根拠とは言えないようです。


疑問その② 理想の時間はどれくらい?

では、保育園でお昼寝の時間を作るとすれば、どれくらいの時間行うのが良いのでしょうか?保育園には0歳から就学前の5歳児までが在籍していますが、年齢によって適当なお昼寝時間も変わってきます。

・0歳児

月齢の低い乳児は、「お昼寝」の時間を設けるというより、1日の大半の時間眠っているのが通常です。3~4か月くらいになると、必要な睡眠時間が減り、昼夜の生活リズムが整うようになります。

その頃から、毎日「お昼寝」の時間を午前・午後2回に分けて設けるようになります。
そして、昼間の活動が活発になるにつれて、午前のお昼寝はなくし、午後のみにするようになります。

・1歳児、2歳児

1歳児・2歳児は、まだある程度長めのお昼寝時間が必要です。この年齢の子どもは日々成長していて、その度合いには個人差があるため、必要なお昼寝の時間も子どもによってばらばらです。

一般的には、1時間~2時間程度ですが、それぞれの子どもに対して、フレキシブルに対応しましょう

・3歳児

この頃になると、お昼寝を必要としない、眠らない・眠れない子どもも増えてきます

そのため、3歳児以降はお昼寝の時間が設けられていない保育園も増えているのではないでしょうか?

お昼寝をする子だけ1時間程度の午睡もいいかも知れません。

・4歳児、5歳児

4歳児・5歳児になると、お昼寝をしない子どもの数は多くなってきます。そのため、昨今の保育園では、4・5歳児のクラスのお昼寝を行わない保育園も増えているようです。

もちろんお昼寝が必要な子どもも数は少なくても存在しますから、個々に対応が必要です。

お昼寝をする時間帯については、午後1時~3時頃に各年齢に応じて行っている保育園が多いようです。昼食を食べて眠くなる子が多いので、この時間帯がいいのかも知れませんね。

疑問その③ 昼寝は何歳まで必要?

では、保育園のお昼寝は何歳まで必要なのでしょうか?

前項でも触れましたが、2歳児でもお昼寝をしない子どももいれば、5歳児でもしっかりお昼寝する子もいますから、一概に「お昼寝が必要なのは〇歳まで」と決めることはできません

年齢(月齢)や成長の度合い、家庭での就寝・起床時間などを考慮して子供たち一人ひとりに応じたお昼寝を考えるのも保育園の役目です。

保護者からも家庭での様子を聞き取りお昼寝は必要なのか?どのくらいの時間が妥当なのか?ということが判断できればベストです。


もし昼寝をやめてしまうと…?

もし、保育園でのお昼寝がなくなると…?
影響はどういった事が考えられるでしょうか?

・メリット

  • お昼寝をしないことで夜早めに眠くなり、その結果、早寝早起きの習慣がつく
  • 小学校入学に向けての生活リズムが身に付く

・デメリット

  • 疲れて夕方などに眠ってしまい、夜眠れず、かえって就寝時間が遅くなる
  • 保育士さんの休憩お帳面を書く時間が取れなくなる

 
子ども・保護者・保育者、各立場から考えて賛否両論ありますし、各家庭の事情や保育園としての事情などもあり、難しい問題といえるのではないでしょうか。

そもそも寝てくれない…上手な寝かしつけ方は?

話が本筋から少々ずれますが、昼寝を行うとした場合、また問題になってくるのは「寝かしつけ」ではないでしょうか?

寝かしつけて早く他の仕事を済ませたいけれど、簡単に寝てくれる子供は案外少ないものです。最後に、子どもを上手に寝かしつけるコツを紹介します。

キーワードは、「安心感」です。

・トントンしてあげる

お母さんのおなかの中にいたころに聞いていた心音をイメージしながら、背中を一定のテンポでトントンしてあげましょう。

心臓の動くテンポで体を揺らし、安心感を与えることによって、子どもの眠気を本能的に引き出すことができるようです。

・添い寝をする

自分も一緒に寝てしまうかの様に子どもに寄り添って横たわり、手を添えてあげることも効果的だそうです。

保育士さんの体温や呼吸が伝わり、誰かがそばにいてくれているという安心感を与えることで、子どもはリラックスすることができます。

・音楽を聞かせる

子どもをリラックスさせるには、音楽を流し続けることも効果的です。

神経を落ち着かせて眠気を誘う音楽の条件は、「音が高く」「テンポが大人の心拍くらい(遅め)」であることです。そういう理由で、寝かしつけの音楽としてオルゴール曲がよく使われているのです。

ゆったりとしたディズニー音楽やクラシックのピアノ曲などがおすすめです。

寝かしつけようとして、焦ったりイライラしてしまうと、子どもにその気持ちが伝わって逆に目を覚まさせてしまいます。ある程度時間をかけて、しかし着実に子どもを深い眠りに導いてあげたいですね。

外で走り回れる歳になったら、元気いっぱい遊ばせて体力を消耗させるのが一番かもしれません。

 結局、お昼寝は必要なのか?

お昼寝についていろいろ考えてきました。(最後は寝かしつけの話題で話がずれましたが…)

結論として、保育園でのお昼寝は必要なのでしょうか?子どもにとって休息となるお昼寝ですが、大きくなるにつれ就学準備などの観点からお昼寝しない方がいいとも言われます。

夜更かしになってしまうのでやめてほしいという保護者も多い一方で、お昼寝の習慣があることで休日に助かるという方も少なくありません。

さらに、保育園側から見ると、お昼寝をやめてしまうことのデメリット(保育士さんの休憩時間などが削られる)もあります。

そういったことを考慮したうえで保育園が判断するわけですが、お昼寝をやめる保育園がまだ少ないのは、子ども・保護者・保育園、三者の立場からもメリットの方がデメリットを上回っているからでしょう。


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