一歳児の保育!絶対身につけたい6コの生活習慣とは【特徴・生活習慣・遊び・関わり方】

これから日々目まぐるしいスピードで成長していく一歳児。幼少期は、年齢に合った接し方を心がけることが大切です。一歳児は、ママから離れて初めて生活をするという子も多いので保育園に慣れるまではなかなか大変な日々を過ごすことでしょう。保育士さんも子供たちが慣れるまでとてもキツいかもしれません。そんな保育士さんのお悩みを解決すべく。今回は、一歳児保育についてまとめてみました!一歳児保育について詳しく理解して日々の保育に役立てましょう!

一歳児の特徴とは

一歳児の身長と体重

0歳から一歳の1年間で約25cmの成長と赤ちゃんはとても大きく成長します。厚生労働省の平成22年の調査によると、男児、女児の約1歳児の身長体重は以下の通りです。

男児  女児  
身長 74.973.3
体重 9.288.71


(引用:平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書(概要) – 厚生労働省)
大人の身長だと一歳児は、目線を下に下げないと見えません。一歳児とお話しする時は必ず目線を下げてお話ししてあげましょう。

自我が芽生え始める

心と体の発育に伴って自分の意志が強くなり、自我が芽生え始めるのが一歳児の時期。日常の様々なことに喜怒哀楽を示すようになります。自我の芽生えによって自分がやりたいことが明確になってくるのです。子供に色んなことを積極的にチャレンジさせましょう。ですが、一歳児はまだ「どんな行動が危険なのか?」を理解することが難しいです。そのため、保育士さんがしっかり見守ってから子供がやりたいことにチャレンジさせることが大事になってきます。

歩行が安定して動き回る

一歳児になると何かにつかまらなくても歩けるようになり、歩行が安定し始めて動き回るようになります。しかし、この特徴は個人差が生じやすいので上手く歩けなくても怒ったりすることは絶対にダメです。歩き方がぎこちない子供にはうまく歩けるように保育士さんがサポートしてあげましょう。一歳児は、興味のあることに積極的に挑戦しようとするのでどんなことでも見守ってあげることが大事。保育士さんが子供を見守ることを怠ってしまうと怪我や事故に繋がってしまう恐れがありますので気をつけましょう!

手先が器用になる

子供は脳の発達により、手先を使った細かい動きが出来るようになってきます。

  • 食事の時にスプーンやフォークを使って自分でご飯を食べれるようになる
  • ドアノブを回してドアを開ける
  • ペンやクレヨンで器用に線や絵を描けるようになる

などといった上記に挙げたことが徐々に子供1人で、できるようになります。一歳児の発育には個人差があるため、うまくスプーンやフォークを動かせないという子もいます。まだ手先を動かすことに慣れない一歳児には、手先が器用になるためのおもちゃを取り入れてみてもいいかもしれませんね。

言葉が話せるようになる

一歳児になると少しずつ言葉がわかるようになります。最初の頃は「パパ」「ママ」など一定の言葉しか話しませんが、一歳の後半になるにつれて知っている単語が増えていくのです。また、単語にとどまらず1語、2語程度の簡単な文を話せるようになることで周囲の人とのコミュニケーションも可能に。子供一人一人の発育に合わせ、保育士さんが赤ちゃん言葉を使わず話すようにすると、子供が正しい言葉でお話しできるようになりますよ。

保育士くらぶ

一歳児の生活習慣とは

睡眠

発達に欠かせない成長ホルモンは、睡眠中に最も多く分泌されます。そのため、規則正しく寝る習慣を一歳児からつけることは子供の脳や体の成長にとても大事なこと。できるだけ、今のうちから睡眠習慣を身につけたいですよね。保育園でのお昼寝の時間があると思います。しかし、「子供をうまく寝かしつけられない…」と困ったことはありませんか? 保育士くらぶのYouTubeでは子供の寝かしつけのコツも解説しています!ぜひ参考にしてみてください!

食事

一歳児になると、母乳やミルクを卒業し、離乳食が食べれるようになります。一歳児の食事では、1日3食が基本です。食事の時は、無理やり食べさせるのではなく「食べるのって楽しい!」と子供に思ってもらえるように促しましょう。お友達や先生と食べる喜びを感じてもらえるとなおいいですね。発育の状況によって食べれるものが子供1人1人違います。また、お家で食べたことはないけれど実はアレルギーだった…なんて事もあるので子供のアレルギーの有無は事前に保護者の方に確認しておくようにしましょうね。

運動

子供が運動習慣を身につけると、運動能力の向上、病気や怪我の予防に繋がります。一歳児は、運動能力が身に付き始めて外に出かけて遊具や砂場などで遊んだりすることが出来るようになります。一歳児の体は発達途中でまだまだ不安定なので安心安全に運動ができる環境を作りを心がけましょう。運動習慣を身につけないと、摂取エネルギーと消費エネルギーをバランスよく保つことができず肥満になってしまい、様々な病気にかかりやすくなってしまう可能性があります。そのため、子供のうちから運動習慣を身につけることが重要になるのです。

排泄

園でも早いところは、一歳児から子供が自力で排泄ができるようにトイレトレーニングを行います。トイレトレーニングは、わかりやすく言うと”おむつを卒業して自分でトイレに行って排泄ができるようになること”です。トイレトレーニングでは、保護者との連携が必須。予め情報共有をして保護者へ理解をしてもらってから行うようにしましょう。子供の発育に合わせてトイレトレーニングができるといいですね。保育士くらぶでもトイレトレーニングの記事を載せています!ぜひ合わせてご覧ください!

歯磨き

大人の歯と違い、子供の乳歯はとても虫歯になりやすいです。乳歯が生え始めたら、歯磨きをして口の中を清潔に保つよう習慣つけなければいけません。しかし、子供は歯磨きを嫌がる子が多くて保育士さんも日々なかなか大変だと思います。まだ歯磨きが習慣化してない頃は、口の中に歯ブラシが入る異物感が苦手な子が多いです。まずは、歯ブラシに慣れさせましょう!歌を歌ったり、「歯磨き気持ちいいね!」など子供の警戒心がとれるような言葉をしてみるといいかもしれませんね。

挨拶

挨拶は、今後生きていく上でとても大切。コミュニケーションのきっかけに挨拶は大きな役割を担っています。導入として保育士さんがお手本を見せてみたり、遊びの中で挨拶を教えてあげるといいでしょう。子供が挨拶をできたときはちゃんと褒めてあげることが大事。そうすることで子供は自然と挨拶が身につくのです。もちろん挨拶を強制したり、挨拶ができなかったことに怒ったりするのはNGです。子供のペース合わせて、少しずつでいいので挨拶をできるように教えてあげましょう。

一歳児はどんなことで遊ぶ?

室内遊び

保育園では、夏や冬の時期に気温が厳しい日に室内遊びをすることが多くなります。特に最近ではオミクロン株が流行り始めてるため、室内遊びの需要が高まってきていますね。一歳児ができる室内遊びでおすすめのものはおえかきやぬりえ、おもちゃ遊びや見立て遊びなど簡単なものがおすすめです。一歳児が使うおもちゃは安心安全なものを選びましょう。小さくて口に入れて誤飲しやすいものは避け、保育士さんが常に子供達の遊び場所の安全確認を怠らないようにしましょうね。

外遊び

外に出かけ、自然と触れ合うことは1歳児に関わらず非常に重要なこと。外遊びの最大のメリットとしては運動能力の向上がとても期待できることです。まだ、遊びのルールをうまく理解できない一歳児にはこんな遊び方がおすすめです。園内の砂場で感触遊びをしてみたり、ボールをコロコロ転がしてみたり…とルールがない遊びを提案してみるのはいかがでしょうか。遊びで使う道具は柔らかいものを用意してみたり、保育士さんが目を離さないで見ててあげたり…と怪我がないように注意して一緒に遊んであげましょう!

手遊びと歌

手遊びや歌には、手指の発達を促したり、リズム感を養ったり、歌を通して季節を理解したり…とさまざまな効果があります。手遊びや歌は保育の導入にも使うことができます。子供たちが手遊びや歌に集中するには保育士さんがハッキリと聞きやすい声で楽しく歌ったり、子供が親しみやすい手遊びや歌を選ぶことが重要になってきます。下記に、一歳児にぴったりの手遊び歌や歌の動画をまとめました!ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?

『グーチョキパーでなにつくろう』

『はじまるよ』

『りんごコロコロ』

一歳児への関わり方

やってみたい!という気持ちを大事に

一歳児は何でも「自分でやってみたい!」という意欲が出てくる時期。子供の好奇心を大事にしてあげましょう!サポートしてあげることはとても大切なことですが、保育士さんがやりすぎてしまうとかえって子供のやる気が削がれてしまうことがあります。加減が大事なのです。なんでも保育士さんがやるのではなく、危険なこと以外は基本的に子供に任せるようにしましょう。

うまく伝えられなくても怒らない

一歳児は、言葉数が追いつかずに欲求不満になります。不足している語彙力のなさから思っていることを上手く表現できずにイライラしてしまうこともよくあること。そんな欲求を怒ったり泣いたりといった感情で伝えることがあります。集団行動でも、うまくお友達に言葉を伝えられなくて時には噛みついたりひっかいたりすることもあるかもしれません。しかし、言葉数が足りない一歳児は”うまく伝えられなくて当たり前”。そんな時、保育士さんは怒らずに子供の気持ちに寄り添ってあげて話を聞いて思ってることを理解してあげましょうね。

褒めることを繰り返す

子供をとにかく褒めて伸ばすことを繰り返しましょう。子供は褒められることで認められた気持ちになり嬉しくなります。「またやってみよう!」と自分からチャレンジしたり物事を前向きに取り組んだりするのです。結果だけでなく、頑張った過程を褒めてあげましょう。過程まできちんと褒めてあげることで、子供の自己肯定感を高めることにも繋がります。保育士さんが保護者に子供が頑張った姿を伝えることでママやパパにも褒められて子供はとてもいい気分になるでしょう♪

熱が出た時は直ちに保護者に連絡を

熱が出た時は、直ちに保護者の方に連絡するようにしてください。乳幼児期は、熱性けいれんに気をつけなければいけません。熱性けいれんとは、乳幼児期に38°C以上の熱で起こるけいれん発作のことで詳しい原因はまだ分かっていません。起こる症状は、高熱が出た時に、白目をむいて、全身が突っ張ったり、手足を震わせたりすることです。もし、このような症状が現れた場合はまずは落ち着いて対処をしてすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。保育士さんがパニックにならないように気をつけましょうね。

年齢に合った絵本を読み聞かせしてみよう

一歳児に絵本を選ぶときははっきりした色合いのものにすると興味を惹きつけやすいです。複雑な物語ではなく、シンプルなお話の絵本を用意してあげましょう。また、子供達に読み聞かせの後に感想を聞いたりすることはNG。なぜかというと、一歳児はまだ言語化するのが難しく感想を聞いても答えられなくて歯痒い思いをさせてしまうかもしれないのです。下記に一歳児におすすめの絵本をピックアップしました!ぜひお手元に取ってみてはいかがでしょうか。

まり

だるまさんが

おおきなかぶ

まとめ

一歳児には成長段階に合った保育を心がける

本記事では、一歳児の保育についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。歩けるようになり行動範囲が広がる一歳児の保育は日々慣れるまでとても大変だと思います。しかし、一歳児の行動に対して保育士さんがきちんとフォローをすることで子供が健やかに成長します。一歳児が健やかに成長するには、今回ご紹介した6コの生活習慣を身につけることが大事。少しずつでいいので、子供が健やかに成長できるようにたくさん援助してあげましょう。園生活の中で子供が頑張った姿を保護者の方に伝えてあげたいですね。

※本サイトは全国の保育園・幼稚園で働いてる人、これから保育士を目指す方への情報提供を目的としています。
掲載された情報をご利用いただいた結果、万一、ご利用者が何らかのトラブル、被害、損失、損害等が発生したとしても、当社は一切責任を負いませんのでご了承ください。

よくある質問

保育士くらぶにはどんな記事がありますか?

保育士くらぶには現役の保育士・幼稚園教諭や保育士を目指す学生さんにとって手遊びや保育内容など今日から役立つ保育のネタをご紹介しています。こちらのトップページより色々な記事をお楽しみください。

保育士くらぶの最新の記事はどこから見られますか?

最新の記事はこちらの保育士くらぶトップページよりご覧ください。月間12本~15本の記事をアップしています。保育で使える季節の遊びや歌、連絡帳の書き方などもご紹介しています。

保育士くらぶのオリジナル動画はどこから見られますか?

保育士くらぶのオリジナル動画はこちらの保育士くらぶyoutubeチャンネルでまとめて見ることが出来ます。保育士くらぶyoutubeチャンネルでは保育で使える歌や遊び、制作以外にも転職のコツや求人の探し方も解説しています。

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/