【保育士の後輩指導】先輩保育士が、後輩や新人と円満に接し指導するコツ

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新年度は後輩指導の始まり

保育士になって最初の一年はあっという間に過ぎていくでしょう。春になり新人の保育士が入ってくると、今度は先輩保育士として後輩を指導していく立場に変わります。

どうやって指導していこう、どうすれば後輩保育士たちと良い関係をつくっていけるかと不安もあると思います。

そこで、今回は、保育士の後輩指導のポイントをご紹介します。

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後輩指導は辛くても自分のためになる

後輩を指導しながら、保育について、自分自身ももう一度原点に帰って見直しができる良い機会です。

後輩に教えていると、自分では分かっているつもりでいたことが実は曖昧であったことに気づくことがあります。

保育士の仕事に限らず、他の仕事でも、後輩に教えるときに、自分自身がよく理解できないまま、仕事を事務的にこなしていたことに気づき、改めて調べ直したりすることもあります。

人に教えるということは、同時に自分自身も成長できるチャンスです。特に、昇進を考えている方は、後輩指導は良い経験となるでしょう。

後輩保育士の育て方の基本

1.的確な指示とアドバイス

後輩を育てるには、的確な指示が必須です。新人保育士は先輩保育士のすることを見ながら学んでいく姿勢ももちろん必要ですが、新人はまだ仕事の一部は分かっていても、全体の仕事量をつかんでいません。

今、すべきことは○○と○○、とはっきりと仕事の指示をすることがまず大切です。

指導していると、新人から質問も多く受けると思います。新人は不安があると、別の日に同じ質問をまた聞いてくるかもしれません。

そんなときに、一度目と違う答えをしては、新人が戸惑うばかりです。質問されたら、一貫性のある答え方をすることを心がけましょう。また、同じ質問内容なのに、新人のAさんへの答え方と新人Bさんへの答え方が違うということも避けたいですね。

2.褒めることが大切

新人保育士を叱ってばかりいては、育つものも育たなくなります。小さなことでも良いことがあれば、褒めてあげましょう。

「いつも笑顔が素敵だね」「いつも子どもの目線で考えているね」とか、ほんの小さなことでいいのです。先輩からの温かい言葉は、新人保育士のモチベーションにつながりますし、やりがいの一つになるでしょう。

3.感情的な叱り方はNG

新人保育士のささいなミスでも、きちんと指摘することは大切です。小さなミスを放っておくと、後から大きな問題になるかもしれません。しかし、重要なのは冷静に指摘すること。

冷静にポイントだけをおさえて、「××だから、○○することはやめてね。こうしてね。」と、「理由+どうしてほしいのか」を簡潔に伝えます。そして伝えることを伝えたら、その件はその場で終わり。いちいち引きずってしまうと、人間関係の悪化につながるのは明らかですよね。

明確な理由がないような、「感情的になって叱ること」は避けましょう。(いわゆる「パワハラ」と言われるものですね。)叱られている後輩は、「先輩のストレスを押し付けられている」という理不尽さを感じたり、「自分は何をやってもダメなのではないか」と自尊心を傷つけられたりしてしまいます。

人間関係のストレスや自尊心の低下は、保育士の退職理由の上位を占める要因です。保育園のその先の経営のことを考えても、やはり先輩と後輩の良好な関係は非常に大切であることを意識しておきましょう。

4.新人保育士の意見も取り入れる

保育士はだれもが保育の仕事に夢を抱き、熱い思いを持って、保育士として働いていると思います。希望に満ち溢れる新人からは、ときに斬新な意見が出ることもあるでしょう。

そんなときには、ちょっと耳を傾けてみませんか?今までと違う新たな世界が広がるかもしれません。意見が採用されると、新人たちのモチベーションが上がること間違いなしです。

保育士さんの後輩指導のストレスを減らすコツ

いい先輩になろう、後輩にわかりやすく教えようなどと、理想の先輩になろうとするあまり、ストレスを溜めこんでいませんか?ストレスを感じているときは、どのように考え、対処したらよいのでしょうか?

・入り込みすぎないことが大切

東京都が実施した保育士さん対象のアンケートで、ストレスに対して、どんなふうに対処しているかを聞いたところ、最も多い答えが「仕事と割り切って接する」でした。

深入りを避け、仕事と割り切ってしまうタイプです。

つぎには、「職場以外でストレスを発散させる」が多く、その中には、保育士でない友だちと会う、好きなバンドのライブに出かける、などの答えがありました。

3番目に多い答えが、「交流を最低限におさえて関わりを避ける」でした。できるだけ近寄らずにストレス予防ということでしょうが、もう少し前向きに対処してほしいものですね。

ストレスは抱え込んでしまうと、いずれ抱えきれなくなるものです。2番目の「職場以外でストレスを発散させる」方法で、自分が夢中になれる趣味でもスポーツでも何でもいいので、好きなものに没頭してリセットすることが一番のストレス解消になるのではないでしょうか?

保育士さんが後輩指導によって得られるスキル

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自分自身の仕事だけでも忙しいのに、後輩指導が加わり、最初は後輩ができない面ばかりが目につき、精神的にもイライラしたりすることも多いでしょう。

しかし、新人なのだから、最初から完璧にはできないのが当たり前。焦らずゆっくりと後輩をサポートしていくことで、後輩も次第に成長していくことでしょう。

そんな中で、後輩を育てていきながら、あなた自身も新人の育成というスキルを身につけることができます。

将来、保育士という仕事を辞めて、他の業種に就いても、先輩になれば、必ず、後輩の指導という立場になります。社会では、どんな仕事でも役に立つ新人育成のスキルを身に付けることができます。

後輩指導の上手さは子供指導の上手さ

また、新人に教えるとういことは、子供へ教えることにも共通しています。後輩指導のうまい保育士は、子どもの指導のスキルも高いでしょう。

期待と不安でいっぱいの新人を指導するには、仕事に対するモチベーションをどう高めてあげるかが大切なポイントになるでしょう。

自分が新人だった頃のことを思い出してみてください。その時、自分は先輩からどのように接してもらいたかったのでしょうか。

きっと、今あなたの横にいる後輩に温かい気持ちで接することができるでしょう。後輩に慕われる素敵な先輩保育士になってくださいね。

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