子供たちに人気なままごとあそび!【ねらい・環境作り・年齢別遊び方など】

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ままごとあそびにはメリットがいっぱい!

子供たちが大好きなままごと。
ごっこ遊びの中でも、ままごとは昔から子供達に人気な遊びです。
「ままごとあそび」とは、家族による日常生活を模倣した遊びで、炊事や食事・洗濯といった家事が主な対象で、その起源は古墳時代にまでさかのぼると言われています。
保育においても子どもたちの発育に欠かせない重要な要素で、厚生労働省の「保育所保育指針」にもごっこ遊び(ままごとあそび)について触れる記述があるほど。
「ままごとあそび」は、子どもの発達や発育に良いことがたくさんあります。

ただし、年齢によってはおままごと遊びをさせるのはまだ早いかな?うまく遊べるかな?と悩む保育士さん・保護者の方も多いかと思います。

今回は、保育士さんも保護者の方も必見!「ままごとあそび」はいつから遊ばせるべきか?どんなことが身につくのか?年齢別の遊び方…などについてご紹介します!

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ままごとあそびで身につくこと

想像力が養われる

何かになりきる、そのふりをするためにはこの人はどんな風にしゃべるだろうとか、これはどんな動きをするだろうと考える必要があり、想像力を働かせて遊ぶことが求められる遊びです。
普段の生活で行われる家事や買い物などのやり取りを真似します。

おかあさんはいつもこんなことを言っていたな〜と思いでを振り返り、その通りにおかあさんを演じます。

いろいろな人や物になるために考えることで、想像力や発想力が育まれます。
慣れてくるとどんどんオリジナリティがでていき、おかあさんの真似事だけでなくてままごとあそびにも工夫が出てきます。

観察力が身につく

おかあさんの再現をするには、観察力が必要。
観察力は教えても身につけることが難しく、日々の生活や遊びの中で子供たちが自然と身につけられる環境が大切です。
地頭がいい子は観察力がいいと言われています。
観察力が身につくことで、頭の回転が速くなったり、コミュニケーション能力が高くなったり、表現力が高くなったり…とメリットだらけです。

社会性が身に付く

ままごとで家族生活を真似することで、ルールや決まり事に従うことや、協調性を知らず知らずのうちに身に付けることができます。
また、ままごとではお友達とのやりとりが必須です。
ままごと遊びの中で、コミュニケーション能力も養うことができます。

トラブルを自分たちで解決できるようになる

ままごと遊びでは、時にお友達とのトラブルに発展することもあると思います。
そんな時に、お友達に対してお母さんの真似をしてなだめたり、お父さんの真似をして叱ったりすることであくまでままごとの中ですが、お母さんに叱られた!と思い反省し、トラブルを自分たちで解決できるようになります。

言語能力が発達する

人を模倣するためには相手の言うことを良く聴き、その人になりきるために喋り方を真似します。
相手に自分の意思を言葉にして伝えなければならないので言語能力の発達にとても良いのです。

また、2人以上で遊ぶ際には相手とのコミュニケーションツールとして言葉が重要な役割を果たします。
4歳半~5歳頃になって来ると自分たちで配役を決めて楽しめるようになります。

話し相手が増える事で、会話が上達し、言葉の選び方や人の話を聴く能力の発達に繋がるのです。

実行力・問題処理能力が向上する

誰かや何かを演じる際に、相手の言動にどう対処するかを自分で考えそれを実行する必要が生じます。
こんな時にはどうすればいいか、こんな時にどう話せばいいかといった実行力や問題処理能力の向上が期待できます。

ままごと遊びの環境作り

キッチンセット

おままごとにとってキッチンセットは確実に用意しておきたいもの。
シンク、レンジ、お皿、カップ、ポット、フォーク、ナイフ、スプーン、お鍋などなど…なるべく壊れにくいものを用意しましょう。

おもちゃの野菜や果物などの食材

野菜や果物、お菓子、スイーツ、パン、飲み物などを用意しましょう。
手作りのものを用意してみるのもいいかもしれません。

口に入れても大丈夫なものを選ぶ

万が一誤飲しても大丈夫なものを選びましょう。
年齢が小さいほど、誤飲がしやすいです。
舐めたり、口に入れても大丈夫な安全面に配慮しておもちゃを選びましょう。

ままごと遊びの注意点

誤飲に注意!

先ほど、誤飲しても大丈夫なものを選ぶように書きましたがいくら用意するものに気をつけていても誤飲をしてしまう可能性はあります。
床になるべく物を置かない、安全確認をきちんとするなどの基本的な誤飲対策をしましょう。
特にままごとでは、食べ物の形をしたものをそのまま口に入れて飲み込んでしまう危険性があるので気をつけましょう。

おもちゃの貸し借りでのトラブル

おもちゃの貸し借りでのトラブルはどんな遊びでもよくあることですよね。
おもちゃの数は十分に用意してあげましょう。
また、おもちゃの貸し借りが自分たちでトラブルなくできるようになると協調性を養うことにも繋がり、協調性が身に付きます。

子供の世界観を壊さない

援助のコツは世界観を壊さずに見守ってあげることです。
子供たちの発想を大事にしてあげましょう。

子どもが自分で解決できるようになるべく見守ってあげる

なるべく子どもが自分で解決できるように見守ってあげましょう。
トラブルを自分たちで解決することによって、トラブルへの対応力がみにつきます。
しかし、トラブルを見て見ぬふりをすることはNGです。
子どもから助けを求められたとき初めて動き、対応することが必要です。

年齢別のままごとの遊び方

~2歳

ここでは年齢別でままごとの遊び方について説明します。

まだまだ見立て遊びの初期段階の子どもたちには、まずはままごと遊びのやり方を示してあげましょう。

ままごとのルールをそれとなく教えてあげ、見立てに使う道具を用意しておいてあげましょう。

3歳・4歳

ルールや設定をうまくできるようになった3、4歳児には、きっかけとなるアイデアを出してあげましょう。

自分が一番身近な社会である家庭を模倣しはじめ、自身が経験したことや見聞きしたことを演じようとします。
自分の家族の口調をまねるなどしながらままごとを演じます。

また、保育士が参加する場合にはあくまで脇役として見守ってあげましょう。

5歳~

この頃になるとままごと遊びも自分たちで問題なく出来るようになっていきます。
ルールや設定も作り始めるのでアドバイスをする程度にとどめておきましょう。

シチュエーションやルールの設定なども自分から提案するようになり、自らいろいろ工夫をするようになります。

例えば見立ての道具の材料を用意したり、アイデアの補助をしたりといったことで手助けしてあげましょう。

まとめ

男の子も女の子もままごとあそびを楽しもう!

おままごとのようないわゆる「ごっこ遊び」は2歳ごろからはじまり、4・5歳がピークになります。
ままごとあそびは小さい子特有の遊びです。

おままごとには、たくさんのメリットがあることが分かったと思います。
幼少期におままごとで遊ばせる事で様々な知能が身につくことがわかりましたね。

ままごとあそびは基本的に女の子がするものだと思われがちですが、もちろん男の子が参加してもOKです!
大人が参加する場合は、子供の世界観を壊さないように一緒に遊びましょうね。

男女問わず楽しくおままごとを楽しんで、子供の能力を育みましょう!

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