保育士さん必見!悩める保育園の懇談会まとめ【保育園・懇談会・保護者会・悩み・自己紹介・挨拶・保護者対応】

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懇談会の目的

保護者にクラスの方針や目標を把握してもらう

数少ない保護者の方との共有の場、懇談会(保護者会)。保護者の方への連絡事項の他、相談や意見も聞けるため、よりより時間にしたいけど難しい。。そんな保育士さんも少なくないことかと思います。ここでは、そんな懇談会の目的やねらいについて紹介していきます。

各クラスごとに行われる懇談会では、担任の保育士さんがクラスの方針や目標について話します。園での懇談会であれば、園の方針などが話されます。その際、年間や半期などの期間の区切りで説明するとより理解が深まります。保護者の方にとってお便りや連絡帳に書いてあるだけではわかりにくいことも多いかと思います。保育士さんが直接話してくれる説明はとても重要な役割を果たしますね。

子どもたちの園・家庭での様子を共有する

お便りや連絡帳、日々の送り迎えの雑談の時だけではわからない園の様子について伝える必要があります。1人1人の子どもについてというよりも、クラスの雰囲気や取り組んでいることなどについて話すとよいでしょう。また、園でのことだけでなく、各家庭での子どもたちの過ごし方や様子について伝えてもらうことも大切です。保育士さんと保護者が子どもたちの成長や発達を把握していることが重要です。互いにとってそうした確認の場と考えましょう。

保育士と保護者の信頼関係を構築する

懇談会は、保育士と保護者が直接交流できる場であることから、信頼関係構築にはベストな環境といえます。保護者の方に向けて、堅い話ばかりではなく日常の楽しい話や面白かった話を挟んで親近感を与えることも大切です。保育士さんにとって、保護者の方に向けた日々の信頼のにおける見せ場でもあります。こうした場で信頼関係を強固にすると、今後の付き合いがぐんと楽になります。

保護者同士の親睦を深める

懇談会は、保育士さんと保護者の方だけでなく、保護者の方同士が親睦を深める場所でもあります。同じ子育てをする親として、悩みや相談したいことが出来る間柄と関われることは心強いはずです。保育園ということもあり、子育てと仕事の両立などプライベートな話も弾むかもしれません。懇談会は保護者同士の顔合わせの意味も持ち、コミュニケーションが図れる大切な場です。

その他連絡事項などの共有

懇談会では連絡事項を伝えることも多いかと思います。そうした連絡事項を、時間を取って口頭でしっかり説明したり補足が出来る機会が懇談会です。また、連絡帳やお便りなどの記載だけでは、直前になりがちだったり忙しい保護者の方がきちんと目を通せていない可能性もあります。懇談会では、細かな連絡を含め伝えたいことはなるべく共有できるように用意しておきましょう。

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基本的な懇談会の流れ

保育士さんからの挨拶・自己紹介

懇談会ではまず保育士さんの挨拶や自己紹介から始まります。園全体であいさつが行われる際には園長先生からのお話があるかもしれません。特に、自己紹介は忘れないようにしましょう。

<例>保育士さんの挨拶

本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。さて、お時間となりましたので懇談会を始めさせていただきたいと思います。○時間という短い時間ですがどうぞ宜しくお願い致します。

忙しい中、時間を割いて来ていただいている保護者の方にきちんと感謝の気持ちを伝えることがポイントです。また、「水分補給も自由になさってください」といった声掛けもいいかもしれません。冒頭からリラックスできるような配慮があると好スタートが切れそうです。

<例>保育士さんの自己紹介

改めまして○○組の担任を務めさせていただいております。担任の○○と申します。○歳児クラスはまだまだ慣れないことも多いですが、持ち前の明るさで精一杯務めさせていただくのでどうぞ宜しくお願い致します。

新学期や前回に比べ参加率の高い懇談会では、自己紹介の際に出身地や保育士/現在の保育園○年目という紹介をするのもおすすめです。保護者の方の中には同年代にあたる方もいるかと思います。趣味や特技について触れることも盛り上がるかもしれません。保護者の方とより親近感を持ちたい方は、「韓流ドラマにはまっているのでおすすめの作品がある方はぜひ教えてください!」などの共有を持ちかけることもいいですね。

保護者の方からの挨拶

保護者の方も挨拶や自己紹介をする場合が多いです。人数も多いので一言レベルですが、誰が誰の保護者なのか保育士さんが把握するだけでなく、保護者の方同士も確認の場となれます。また、緊張した場を和ませるというタイミングともなります。特に今、マスクをした状態で間隔をあけて座っていたりするとお互い話しづらく少々気まずいこともありますよね。「保護者の方々からも一言挨拶をいただきたいと思っております。こちらの○○さんから/左側の列から簡単に宜しくお願い致します。」などと説明しましょう。保護者の方も緊張しているので、「簡単に」や「一言」といった言い回しを使うことがポイントです。

園・子どもたちの様子

懇談会の主旨にもなる園や子どもたちの様子。紙面では伝わらないような内容を具体的に伝えることが重要です。主に下記のような内容が言えるかと思います。子どもたちだけでなく、園や保育士さん同士の取り組みを話すこともいいかもしれません。最近は、コロナ関連のことも多いのではないでしょうか。独自の取り組みを、実際の現場を通じて肌で感じてもらうにもいい機会です。

・日常生活
・クラスの様子
・遊び
・行事やクラス取り組んでいること
・友達同士の関わり
・園での取り組み
・保育士さん同士の取り組み
・最近のクラス/子どもたちの出来事

連絡事項

ここでは伝えておきたい連絡事項などを共有します。また、「ご協力のお願い」と題して呼びかける時間でもいいかもしれません。コロナ関連のことや子どもたちの行事に関すること、提出物など様々な内容が挙げられます。

質疑応答・相談

ここまでで進めてきた中で質問や相談ごとが生じた保護者の方に対応します。もしも、ない場合や時間に余裕がある場合には、保育士さん自ら「○○にお悩みの方はいらっしゃいませんか?」などよく悩みに上がりやすい話を出してみることがおすすめです。また、中にはその場で答えることが出来るものもあるかもしれませんが、個人的な要件もあるかもしれません。その際は、会が終了してから個別に対応するなどの工夫をしましょう。

終わりの言葉

最後の締めに入ります。挨拶と同様、端的にすることが大切です。また、参加してもらったことへの感謝や帰宅時の配慮の言葉をかけることもとても重要です。上記で述べた質問や相談に関しては、他に話したいことがある人や個別にしたい人に向けてこの後時間を取る旨を伝えましょう。

<例>終わりの言葉

みなさんよろしいようでしたら、以上で懇談会を終わりにさせていただきたいと思います。もし何かおありでしたらこの後個別にご相談ください。本日はお忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。気を付けてお帰りください。

懇談会の苦手なポイント

必ずある自己紹介

保護者の前での自己紹介、とても緊張しますよね。。。得意な方はなかなかいないのではないと思います。しかし、子どもたちの担任として信頼を得ることはとても重要です。名前や出身地だけでなく、自身のユーモアを交えて話すのがグッドです。ですが、緊張してしまう方や苦手な方には以下の方法を試してみると良いかもしれません。

・趣味や特技を実際に披露する
→実際に披露することで、保育士さんのことを良く知ってもらうと共に視線がそちらに向きやすいです

・飼っているペットなどの写真を見せる
→写真を見せると視線が写真に行くほか保育士さんに対して親近感が湧きやすいです

・「子どもたちの笑顔が大好きです」などクラスの子どもたちの好きなところに触れる
→子どもたちが楽しんでいることも想像でき、保育士さんの子どもたちへの思いも知ることが出来ます

・緊張しやすい方なので。。。と素直に話す
→緊張しやすいことを素直に打ち明けることで保護者の方にも理解を得られやすいです

・これからの抱負などを話す
→目標やクラスを今後どうしたいかという旨を話すと保護者の方も安心しやすいです

アイスブレイク

懇談会の途中で何度か訪れる雑談タイム。和やかな雰囲気にするために欠かせないですよね。そんなアイスブレイクですが意外にも苦手としている方も多いようです。「今日はとても快晴ですね!」「園庭にも紅葉が見られるんですよ。ぜひご覧になってお帰りくださいね。」など天候や季節に沿った会話はとても便利です。「こんな堅い懇談会、みなさん疲れますよね」といった思わず共感してしまうような笑いを誘う言葉も良いでしょう。

司会進行

各クラスの懇談会では担任の保育士さんが司会進行役となり会を進めます。保護者の方々の前に立って、色々な話をすることは緊張しますよね。苦手意識を持っている方も少なくないと思います。また、実際の懇談会では、保護者の方々同士が盛り上がってしまったりなどで進行に壁が生じることもあります。円滑に進めるために、話し言葉を端的にしたり、質疑応答などで長くなりそうだったら「後ほど受け付けます」と区切ってしまうことが良いでしょう。また、比較的長い懇談会では休憩をこまめに入れることで仕切り直しがしやすくなります。

保護者対応

保護者との距離がぐんと近くなる懇談会。ここでは直接、保護者からの要求や質問、相談を一気に受ける機会となります。そのため、1人1人への対応が追い付かなくなるケースがあります。また、保護者1人1人タイプや性格が違うため、それぞれに対応することも大変ですよね。保護者の話を聞く際は、頷きながらメモを適宜取ったり子どもたちと同様に笑顔で接することを心掛けると良いです。保護者全体に向かって話すときは1人1人の顔を見ながら話すことを意識しましょう。

保育士くらぶでは保護者対応に関する記事をまとめています。ぜひ参考にしてみてください!

懇談会成功のポイント

事前準備は念入りに

保護者の方へのプリントの用意や当日の流れの確認など事前に準備できるものは徹底しましょう。特に、印刷の必要な配布物は前日までに用意しておく必要があります。枚数の確認やミスがないかといった点にも気をつけましょう。また、話しておかなければならない連絡事項などもメモの用意をするなどして必ず言える準備をしておくとベストです。新人保育士さんは懇談会に慣れている先輩保育士さんに相談したり、以前行われた懇談会資料を参考にすることもおすすめです。

レジュメを用意

上記の準備と被りますが、懇談会のレジュメを用意しましょう。”今日の懇談会ではどういったことが話されるのか”が一目でわかり、会がスムーズに進みやすいです。作成では自分用と保護者配布用で分けることがおすすめです。保護者の方への配布用はシンプルかつ見やすいということを意識します。大前提ですが、誤字脱字などに注意し何度も確認を行いましょう。印刷枚数も余分に用意します。また、自分用では司会進行をする際に役に立つ内容を入れておくことが大切です。

時間配分に注意する

懇談会は告知の段階からおよそ何分と定めていることが多く、時間内に終わらせることがとても大切です。保護者の中には時間を作り来てくれている方も少なくないため時間厳守は必須であり全体で長引かないようにすることが大切です。また、1項目ごとに大体何分くらい時間を取るのかを決めて、おおよその時刻をレジュメに記載しておくこともおすすめです。全体の時に、保護者からの質問や相談が長引きそうであれば後で時間を作るなど予定通りにいかないことも想定しておきましょう。会の始まりで、「お時間が前後する場合もございます。予めご了承ください。」といった一言も添えておくとよいかもしれません。

保育目標を伝える

保護者の方に向けて園や各クラスの目標や指針を述べることも大切です。新年度などに提示されるケースも多いかと思いますが、どのタイミングの懇談会でも改めて伝えることは保護者の理解に繋がります。園とクラスの指針を合わせて紹介することで、保護者にも明確に伝わりやすいです。

保育士くらぶでは保育目標について年代別にまとめた記事を紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

保護者の交流タイムをきちんと設ける

保護者同士の交流の場でもある懇談会。同じ子育てをする立場として非常に心強く、つながりを持ちたいと考えている方も少なくないかと思います。日頃まとまった時間を取りにくい保護者の方々のためにも、懇談会というせっかくの機会で交流を持てる時間を作りましょう。雑談タイムを設けたり、保護者同士で話が盛り上がっていたら敢えて次の項目に進めないでおくなど司会進行役の保育士さんが工夫できる個所は多くあります。時間配分に注意しながらも和やかで有意義な懇談会にしましょう。

相談しやすい雰囲気作りを

保護者の方の中には日常で困っていることや聞きたいことをあらかじめ用意し、保育士さんに相談しようと考えて来ている方も少なくはありません。しかし、思ったより堅い雰囲気で行われていると話しづらくなってしまいます。「本日はせっかくの機会ですので」と保育士さんの方から和ませ、誰でも気軽に相談しやすい雰囲気づくりを意識しましょう。

ポイントを押さえて懇親会も乗り越えよう

いかがでしたでしょうか。年に何度も訪れるものではありませんが、保育士さんにとって必ず訪れる懇談会。緊張や大変なイメージもつきものですが、工夫次第で有意義かつ保護者にとって思い出の場となることもあります。双方にとって貴重な機会なので、ポイントを押さえて懇談会を成功させましょう。

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