「10の姿」の一つ!協同性って?【ない子の特徴・高め方など】

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「協同性」は育った環境で成長に差が出る?!

10の姿の一つである「協同性」。
改訂版保育所保育指針・幼稚園教育要領では「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」として「協同心」が定義されています。

協同性の例

  • 相手の思いや気持ちを察する。クラスみんなで共通の目的を持ち役割を分担する。
  • 役割分担をする。手裏剣を投げる子供、取って渡す子供という流れ。(交代制などのアイデア出しもいいです)

協同性は対人関係を作る時に重要になります。
子供のうちに身につけておきたいスキルです。
相手の気持ちが考えられる子供になるには「協同性」は特に必要になってきます。
また、コミュニケーション能力の形成にも役立ちます。

協同性を身につけるにはお手本となる大人が環境を作ってあげなければなりません。
「協同性」は育った環境で成長に差が出てしまいます。

では、協同性を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?
今回は「協同性」についてまとめてみました!
保育士だけでなく保護者の方も参考になる部分がありますので是非最後までご覧いただけると嬉しいです😊

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協同性がない子の特徴とは

主張が激しい

自己主張が激しく、自分の思い通りにならないと泣いてしまったり、癇癪を起こしたりする子もいます。
特にイヤイヤ期が始まると子供の主張が激しくなることが多いです。
この時期の自己主張の激しさはなかなかコントロールが効きません。
大体、8ヶ月から1歳以降から自己主張が激しくなると言われています。

コミュニケーションが苦手

また、コミュニケーションは相手に興味を持たないと聞くことができませんよね。
コミュニケーションが苦手な子供の中には他の子に興味がなくてなかなかコミュニケーションがとりづらいという子もいます。

集団行動が苦手

協調性を高めることにおいて集団行動は不可欠なもの。
集団行動が苦手なことでなかなか周りに馴染めず、一人での行動を好むようになり
協同性がない子に育ってしまいます。

マイペース

マイペースで人に合わせて動こうとなかなかしない子供も中にはいます。
自分を貫くことは悪いことではないのですが、協同性が身に付かず
マイペースが悪い方向に働くと、自己中心的な子供に育ってしまうことも…

協同性をUPさせるポイント

集団行動でのルールを理解させる

そんな子供にきちんと集団行動のルールを理解させることで規則を守る大切さや協同性が高まります。
鬼ごっこやだるまさんがころんだなどの遊びの中で自然とルールを覚えさせる事もおすすめです。

リトミック

協同性をUPするのにはリトミックがおすすめです。
リトミックとは、音楽に合わせて体を動かす音楽教育のこと。
リトミックで、能力の発達だけでなく、お友達と活動する楽しさを感じられるため協同性のUPに繋がります。

例えば、子ども同士がペアを組んでゲームをしたり、子ども全員で手をつないで動いてみたり…といった連帯感を意識できるようになります。

気持ちの伝え方を理解する

幼児期の子どもは,自分が思っていることと他人が思っていることの違いの認識が十分ではありません。

そこで,友達との意思疎通を良好にするために,保育士さんが適度に仲介をしてあげることも重要です。

例を挙げると

  • 子どもの気持ちを代弁する
  • 相手の気持ちに気づくことの大切さを教える
  • 理解してもらえる伝え方を教える

といったように、周りの人たちとどう関わっていけばいいのか気付きを促すようにしましょう。

他の子に興味を持たせる

協同性がある子供と協同性がない子供を比べると、協同性がない子供は他の子への関心が薄くて、初対面のことコミュニケーションを取ることに苦手意識を持っています。
協同性を育てるには、他の子に興味を持ち、できるだけコミュニケーションを取れるように促すことです。
まずは、日々の遊びのなかでなるべく一人遊びをさせず積極的に集団での遊びに参加させるようにしましょう。

また、なかなか集団遊びに入っていけない子供はもしかしたら発達障害などの病気の可能性もあります。
そのような障害の場合、無理に集団遊びに参加させたり協同性を育てようとするのは好ましくありません。
次の章で詳しくご紹介していますので参考にしてください。

協同性のないのは病気の可能性も?

発達障害

協同性のなさだけでもちろん簡単に判断はできませんが、もしかしたら発達障害が原因になっている可能性もあります。

発達障害は、生まれつきの脳の特性で、「病気」とは異なります。脳の発達が通常と違っているために、特定のことには非常に優れた能力を発揮する一方で、ある分野は極端に苦手といったようなことが生じます。
このような得意なことと苦手なこととの差、いわば凸凹は、大なり小なり誰にでもあるものです。
ただ、発達障害があるとされる人は、凸凹の差が非常に大きく、そのために生活に支障をきたしているという状態なのです。幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。
成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。

発達障害とは? – 一般財団法人河田病院

発達障害には、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)、チック症、吃音などといった種類があります。
これらは同じ発達障害でも特徴が異なり、一人一人の特性の現れ方が違います。
発達障害の根本的な原因はわからないのですが、保護者の方の育て方が悪いわけではないので安心してください。

自閉症

自閉症とは主に先天的な原因により、対人関係の特異性やコミュニケーションの質的な障害などが見られる障害である。英国の児童精神科医ローナ・ウイングによると、自閉症は「社会性」「社会的コミュニケーション」「社会的イマジネーション」のそれぞれに質的な偏りが見られる障害と定義されている。「自閉症」の境界を明確に区切ることは難しく、類似の傾向はより軽症の状態から「健常者」にまで幅があるため、「自閉症スペクトラム」と呼ばれることもある。

基本的な特性として、同年代の他者と互いに交流を行うことが難しい。幼児期には人より物への興味が強い、他者の存在への無関心といった特性が見られることがある。また、社会的場面においてのコミュニケーション方法が独特である。専門用語や四文字熟語の意味を十分に理解せず使用したり、話しているときの音程や抑揚に偏りがあったりといった特徴が見られることも。その他にも、自分の話したいことを一方的に話し続けたり、相手の言葉をそのまま繰り返したりといった形で、偏ったコミュニケーションをとってしまうケースもある。目に見えない物の共有は苦手でも、具体的な実物や文字などの情報が得られれば、他者とイメージを共有しやすくなる傾向にある。

ドクターズ・ファイル – 協調性がないの原因と考えられる病気一覧 – 自閉症

自閉症も生まれつきの障害です。
約20~50人の子供に一人の割合で診断されていると言われています。
特に男の子に多く、女の子の倍の数だそうです。
こちらも先天性のものなので、保護者の方の育て方が悪い訳ではありませんので安心してください。

まとめ

今回は10の姿の一つである「協同性」についてまとめてみました。
協同性は子供が大人になり社会に出てからきっと役に立つものです。
遊びの中や、リトミックなどで積極的に他の子と触れ合い「協同性」を育てましょう!

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参考文献*発達障害とは? – 一般財団法人河田病院
ドクターズ・ファイル – 協調性がないの原因と考えられる病気一覧 – 自閉症

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