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放課後等デイサービスと保育士
放課後等デイサービスの事業運営の条件が、2017年4月から厳格化されるとのニュースを目にして、改めて放課後等デイサービスについて調べてみました。
そもそも「放課後等デイサービス」とは?という基本のところから、職員の資格や具体的な勤務内容、さらに求人事情までを徹底リサーチ!
求職中の保育士さんや、転職を検討中の保育士さん、さらにカムバックを目指す休職中の保育士さんまで、放課後等デイサービスが気になった方はぜひチェックしてみて下さい。
そもそも放課後等デイサービスとは?
まずは「放課後等デイサービス」の基本情報からご紹介します。2012年1月の改正の児童福祉法によると放課後等デイサービスとは…
「この法律で、放課後等デイサービスとは、学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第一条に規定する学校(幼稚園及び大学を除く。)に就学している障害児につき、授業の終了後又は休業日に児童発達支援センターその他の厚生労働省令で定める施設に通わせ、生活能力向上のために必要な訓練、社会との交流の促進その他の便宜を供与することをいう。」
と規定されています。具体的に提供するサービスとは…
- 自立した日常生活を営むために必要な訓練
- 創作的活動・作業活動
- 地域交流の機会の提供
- 余暇の提供
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となっています。いわば「障害児のための学童保育」と言えるかもしれませんね。
保育士の立場は?資格・職員の配置基準
では、放課後等デイサービスの施設で働くには何か資格は必要なのでしょうか?
・旧基準と施設の質の低下
職員の配置基準について、2017年4月以前の改正前は
「子供10人につき職員(指導員または保育士)2人」
となっていました。この「指導員」に特別な資格は必要ありませんでした。
しかし、年々増加する放課後等デイサービス施設の中には「テレビを見せているだけでコミュニケーションを取らない」「ゲームをさせているだけでほっとかれている」など質の低い施設も増えたため、厚生労働省が対策に乗り出したのです。
・2017年4月からの新基準(2018年4月から完全実施)
2017年4月に改正された新基準(2018年4月までは経過措置)では、
「児童指導員・保育士は、通所する児童の数が10人までなら2人以上、10人を越えて5またはその端数を増すごとに2人に1人を加えた数以上」
という以前までの基準に加え、
「放課後等デイサービスの職員は児童指導員・保育士・障害福祉サービス経験者(2年以上)とする」
「その半数は児童指導員または保育士とする」
という規定が定められました。
・「児童指導員」は任用資格
改正以前の「指導員」には資格が必須ではなかったことに対し、「児童指導員」には児童の自立促進を促すような資格、教育課程の修了が必要になります。条件はいくつかありますが、例えば
- 社会福祉士の資格を要する者
- 学校教育法の規定による大学の学部で、社会福祉学、心理学、教育学若しく
は社会学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者 - 地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養
成施設を卒業した者(厚生労働省:児童指導員及び指導員の資格要件等より引用)
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といった条件が必要になります。任用資格なので、施設で「児童指導員」として採用されることで「児童指導員」を名乗ることができるわけです。この名称の公的資格があるわけではありません。
いろいろとご説明しましたが、要は職員は「児童指導員」か「保育士」である必要があるわけです。保育士は児童指導員と同じ立場にあるわけですから、放課後等デイサービスでは常に求められている存在なのです。
子供とのコミュニケーション力に長けている保育士さんは、特に放課後等デイサービスでは優遇されるのではないでしょうか?
「児童発達支援管理責任者」について
上のように、2017年4月に策定された新基準では、放課後等デイサービスの施設のスタッフは、児童指導員または保育士が必要とされているほか、「児童発達支援管理責任者」「管理者」が必要とされています。
保育士の資格はみなさんよくご存じだと思いますが、児童発達支援管理責任者とはどういった資格なのでしょうか?
厚生労働省の定める児童発達支援管理責任者の要件は下記のようになっています。
- 実務経験3~8年以上(国家資格の有無、国家資格が必要な業務の経験年数による)
- 基礎研修を受講
- 基礎研修後のOJT2年以上
- 実践研修を受講
保育士としての業務経験が2年以上ある場合は、必要な実務経験は3年となっています。
サービス内容・1日の流れ
次に、放課後等デイサービスの実際の内容はどういったものなのかを見ていきましょう。放課後等デイサービスは施設によってそのサービスが異なります。例えば…
- 特に何かに特化したプログラムなどはなく、学童保育のように自由に過ごす中で日常生活に必要な能力を養う
- 音楽や運動や美術系、パソコンなどの特定のテーマを習い事の様に授業に取り入れている
- 作業療法士などの専門のスタッフが療育を行う
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といった施設があります。施設の数が最も多いと思われる「学童保育型」の施設の一日の流れを簡単にご紹介します。
- 学校に、あるいは夏休みなど長期休暇中は各家庭に送迎。
- おやつなどを食べて、児童の健康などのチェック。
- 特別なプログラムのある施設ではカリキュラムを、そうでない施設では宿題など自由に過ごす。
- 季節ごとに行事やイベント
- 他にも、各人に合わせて機能訓練なども行う。
- 各家庭に送迎。
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学童保育とおおむね同じような内容になっていますが、児童ひとり一人の障害の度合いなどに応じて、療育や訓練などが組まれる部分が少し違うかも知れません。
放課後等デイサービスの特徴
子どもを預かるという点では保育園や学童とよく似た放課後等デイサービスですが、どういったところが違うのでしょうか?
通常の保育園と異なる点
保育園の多くは年齢によってクラス分けされています。
年齢によって出来ることが限られてくるので、合理的に保育を進めるためにも必要な措置ですが、放課後等デイサービスにおいては、個人の障害の度合いによって教えることや訓練することが変わってきます。
つまり、子どもたち一人ひとりに応じて関わり方を変えなければならないのです。
保育園や学童とのもうひとつ大きな違いが、放課後等デイサービスは中学生・高校生も利用できる点です。幅広い年齢の子どもに対応する経験やスキルが求められます。
やりがいはたくさん
放課後等デイサービスは保育園や学童と比べると、その仕事内容は多岐にわたり大変…だと言えそうです。しかし、大変なことばかりではありません。
子どもたちの一人ひとりにじっくり深く関われるので、成果が現れた時の喜びは大きいようですし、障害のある児童の発達に関するスキルも磨けます。
他にも、大規模な保育園や幼稚園などと比べると、アットホームな雰囲気なので、画一的なカリキュラムの保育に疑問を感じている保育さんなどにはオススメかも知れません。
放課後等デイサービスの求人情報や給料について
2012年に創設された、まだ新しい施設の「放課後等デイサービス」ですが、スタート当初は50,000人ほどだった利用者数が2年後の2014年には140,000人ほどに急増しています。
やはり需要が多く、今後も増えていくと考えられています。
求人例(大阪・埼玉・愛知・東京・千葉)
そこで、放課後等デイサービスの求人状況や待遇などの条件面を調べてみました。これらはあくまで一例です。
求人数は多め
正社員とパートの求人をいくつかご紹介しました。
アルバイト情報サイトや転職サイトを検索すると、放課後等デイサービスの求人はかなりな数がヒットしました。
施設も急増しているのか、新規開設のスタッフ募集も目立ちました。
給料や待遇は意外と良い
お給料に関しては、例えば民営認可保育園の保育士さんと比べると高給な場合が多いように思います。
中でも児童発達支援管理責任者は特に高給での求人が目立ちました。
待遇に関しても、福利厚生なども充実していますし、何より勤務時間が短いことが保育園勤務の保育士さんよりも良い労働条件と言えそうです。
後悔しない求人探しを!あなたがすべきこと
もし、放課後等デイサービスで働きたい…と思ったら、どうやって良い求人を探すべきでしょうか?
まずは、自分が求めることをしっかりと見つめなおすことが大切です。
- なぜこの仕事がしたいと思ったのか?
- 給料はどれくらいであってほしいか?
- 勤務地や勤務時間は?
- パートか派遣か、それとも正職員か?
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職場選びに後悔しないためには、このように自分の期待に合ったところを探す必要があります。
「でも、このすべてに合う園を探すのは大変なのでは?」
そんな時に有効活用すべきなのが、保育士専門の転職サイトや転職エージェントです。保育士専門であれば、その分野に特化したより細かい情報を得ることができますし、専門のアドバイザーが丁寧に最後まで就職をサポートしてくれるのです。
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まとめ
放課後等デイサービスのお仕事についてご紹介しました。
まだまだ新しいサービスですがこれからもっと施設数は増えていくものと思われますし、新しいサービスだからこそエキスパートと言える人材が不足しているのも事実です。
現在、保育士として勤務中で転職を検討している人や、お仕事を探している方、放課後等デイサービスの職員の求人はこれから伸びていくと思われますので、チェックしておいて損はないですよ。
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