夜間保育とは?【需要や現状、夜間保育士として働くメリット】

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近年注目されている夜間保育士

あなたは夜間保育士という働き方を知っていますか。そもそも夜間保育とは、仕事などの事情で夜間親が子どもの面倒を見れない場合に園で子どもを預かるしシステムのこと。近年働き方改革の導入により、多くの女性たちが社会進出を果たしています。しかしそんな中問題となったのが夜勤やナイトワークによって子どものお世話ができないという点。これらの問題から脱却すべく生まれた夜間保育は近年広まりつつあります。今回の記事では夜間保育の概要や夜間保育の現状、夜間保育士として働くメリットやデメリットまで幅広くご紹介します。この記事を読んで夜間保育士としての働き方をぜひ参考にしてみてください。

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夜間保育とは

夜間に面倒を見れない子どもを預かるシステム

夜間保育とは夜間に面倒を見れない子どもを預かるシステムのことを指します。厚生労働省は原則として保育園の開園時間を11時間までと定めています。そのため認可保育園などは開園から11時間までであれば、夜間保育を行うことができると言えるでしょう。一方で認可外保育園については深夜遅くまで保育を行っていたり、24時間体制で保育を行っている施設もあります。夜間保育を行う時間には施設によってもばらつきが大きいと言えるでしょう。

夜間保育の需要

働き方が多様化し需要も高まっている

夜間保育は働き方が多様化している現在では需要が高まっているサービスだといえるでしょう。近年の日本は働き方改革の施行を受け、女性が育児や介護をしながらでも働きやすい状況となっています。そのこともあり多くの女性が子育てをしながら正社員として社会進出していると言えるでしょう。それでも夜勤があったり、シフト制の職場だったりと職種によってはまだまだ子育てをしながら働くのが難しい状況にあります。これらのことからも働きやすくなったとは言え、夜勤がある職種やシフト制の職種の人にも対応できる夜間保育園の需要は高まっていると考えていいでしょう。

夜間保育の現状

夜間保育ができる保育施設は80か所ほどしかない

夜間保育ができる保育施設は現在80箇所ほどしかありません。令和2年4月現在、全国に保育施設は37652箇所あると調査結果からわかっています。その中でも夜間保育ができる施設は80箇所のみ。これらの結果からも女性が社会進出しやすくなった現代でも、夜間保育ができる保育施設はごくわずかだと言えるでしょう。そのためまだまだ多くの親が夜間子どもを預ける場所がなくて困っていたり、預け先が見つからず働きに出れていない可能性があると考えられています。

夜間保育を行うメリット

安全な環境で子どもが生活を送れる

夜間保育を行うメリットに、安全な環境で子どもが生活を送れる点があげられるでしょう。夜間保育ができないと夜に一人で家に子どもを置いてくるしかないという親御さんも出てきます。そうすれば食事や入浴、睡眠といった子どものお世話をすることができず、子どもに任せきりになってしまうでしょう。またおうちは危険もいっぱいです。何かあってもすぐに連絡できない子どもにとって夜間保育園という環境は安心できる場所と言えるでしょう。

安心して夜間も仕事に打ち込める

夜間保育を行うメリットに、安心して夜間も仕事に打ち込める点があげられるでしょう。夜間保育ができなければ親は家に一人で子どもを置いてくることになります。そうすれば仕事で子どもを見られない親は仕事に集中することができない可能性もあります。生活をしていくために仕事はしなければならないのに、毎日不安に駆られるのもしんどいですよね。そんな時に安心して子どもを預けられる夜間保育サービスがあれば親も安心して仕事に打ち込むことができるでしょう。

人間関係が構築できる

人間関係の構築ができる点は、夜間保育を行うメリットの一つと言えるでしょう。夜間保育中は他の園児たちと集団行動を行います。そのため家で子ども一人でお留守番させるはずだった時間を、人間関係の構築や集団行動の育成に活用することができるでしょう。人間関係の構築ができれば、子どもたちの社会性や言語能力、知的能力の発達も期待できます。これらのことからも夜間保育を行うことで、人間関係の構築や様々な能力を伸ばすことができると言えるでしょう。

夜間保育を行うデメリット

親子で過ごす時間が減ってしまうこと

夜間保育を行うデメリットとして、親子で過ごす時間が減ってしまうことがあげられます。夜間保育では食事や入浴、睡眠のお世話などを行います。そのためお迎えに行った頃にはもう子どもが寝てしまっているということも大いにあるでしょう。このことからも子どもが起きている時間帯に一緒に触れ合う時間が取れない可能性があります。そういう点では親子で過ごす時間が減ってしまう夜間保育は良いところばかりではないと言えるでしょう。

お迎えが遅いことに不安を感じる子もいる

夜間保育を行うデメリットの二つ目に、お迎えが遅いことに不安を感じる子もいることがあげられるでしょう。夜間保育をしている園の場合、子を迎えにくる時間帯にばらつきが大きいことがほとんど。そのため仕事などの都合でなかなか迎えが来ない子どもの中には不安感を感じてしまう子もいるでしょう。保育士側も親側も子どもを安心させるための取り組みを行うことが重要と言えるかもしれません。

夜間保育士の働き方

夜間保育士はシフト制

夜間保育士はシフト制であることが多いでしょう。夜間だけしているのではなく、日中も保育を行っている園の場合、2交代や3交代のシフト体制で勤務を組まれていることが夜間保育士の場合多いでしょう。シフトの時間によって大きく仕事内容が異なるため、最初はなかなかシフト体制に慣れるのが難しいかもしれません。しかし保育をほとんど行わず見守りだけでいい時間帯もあるので、体力に不安がある人やいろんな仕事を体験したい人にはぴったりの働き方と言えるでしょう。

保育士資格があれば夜間保育士として働ける

夜間保育士の働き方として、保育士資格があれば夜間保育士として働くことができる点があげられるでしょう。夜間保育園は施設数もスタッフ数も不足していることをあなたは知っているでしょうか?そのこともあり保育士資格があればパートであっても、夜間保育園で働けることが多いです。正社員ではなくパートで働きたい保育士さんにとっても、夜間保育士という働き方はおすすめかもしれません。

突発的な残業があることも

夜間保育士の働き方として、突発的な残業があることもあげられるでしょう。夜間保育園に子どもを預ける親御さんの理由のほとんどは仕事。そのためトラブルがあったりして仕事が長引いてしまったとき、子どものお迎えが遅くなり突発的に残業を求められることも考えられます。シフト体制や夜間保育園のシステムにもよりますが、突発的な残業から仕事を上がるのが遅くなる可能性があることも知っておきましょう。

持ち帰り残業は少ない

夜間保育士の働き方として、持ち帰り仕事が少ない点があげられるでしょう。保育園で働くとなると持ち帰り仕事があるのが当たり前と思っている保育士の方もいるかもしれません。しかし夜間保育士の場合、夜間の子どもが寝静まっている間などで製作物を作成することができるため、持ち帰り仕事は少ないと言われています。家では仕事を忘れてゆっくり休みたい保育士さんにとっても、夜間保育士という働き方はおすすめかもしれません。

夜間保育士の仕事内容

食事や入浴、睡眠のお世話がメイン

夜間保育士の仕事内容は食事や入浴、睡眠のお世話がメインになります。もちろん子どもたちと遊んだりして過ごすこともありますが、夜間のため外で声を出して遊ばせるわけにはいきません。そのため室内でできる読み聞かせやお絵描きなどの遊びを静かに行うことが多いでしょう。日中行う保育のように外で走り回ったりすることがないので安全性が高く、保育士にとっても少しゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。

子どもたちが寝た後は帳簿をつけながらお迎え業務を行う

子どもたちが寝た後は帳簿をつけながら、お迎え業務を行うのが夜間保育士の仕事内容になります。シフトにもよりますが、子どもたちが寝た後は基本的には事務作業に充てる時間。もちろん子どもたちの見守りもしなければなりませんが、長時間睡眠をとっている子どもたちの横でゆっくりと帳簿をつけたりして過ごすことができるでしょう。また今後の行事で使う製作物や掲示物などもこの時間に作れるので、持ち帰り仕事を少なくでできるでしょう。

夜間保育士として働くメリット

子育てに近い保育ができる

夜間保育士として働くメリットに、子育てに近い保育ができる点があげられるでしょう。夜間保育士の仕事内容は食事や入浴、就寝のお世話がメインとなるため、より子育てに近い保育ができると言えるでしょう。また夜間保育は日中の保育だけではなく、夜間のお世話を通して新しい知識を身に着けることができたり、経験も積むことが可能です。そのため自分のスキルアップを図るという面でも夜間保育士という働き方はメリットがあると言えるでしょう。

もらえる給与が高くなる

夜間保育士として働くメリットの2つめとして、もらえる給料が高くなる点もあげられるでしょう。深夜手当は夜の10時から朝の5時までが対象となり、賃金の2割5分割増しで雇用主は賃金を支払う必要があります。そのため夜間保育士として働いていれば普通の保育士よりも高い賃金で働くことができるでしょう。保育士は仕事の割に給料が低いというイメージを持たれがちですが、夜間保育士としてなら仕事内容も落ち着いていて、もらえる給料も高くすることが可能になるでしょう。

Wワークが可能

Wワークが可能な点も夜間保育士として働く際のメリットと言えるでしょう。夜間保育士として働く場合、業務の開始時間は夕方近くになることがほとんど。そのためそれまでの時間、他の仕事をして過ごすことも可能になるでしょう。Wワークをすることによって収入が安定したり、雇用の不安から解消されることもあるかもしれません。また副業をすることによって自分のスキルを磨き、保育現場で生かすことも可能になるかもしれませんよ。

夜間保育士として働いた時のデメリット

不規則な生活になりやすい

夜間保育士として働いた時のデメリットに、不規則な生活になりやすい点があげられるでしょう。夜間保育士はシフト制のことが多く、早朝や深夜遅くまで働くこともある仕事。そのため不規則な生活になりやすく体調を崩す心配も出てくるかもしれません。また早朝や深夜仕事もある業務体制のため、長期間働き続けるのが難しいと考える人もいるでしょう。しかし夜型の人や、短期間でも夜間保育に関するスキルを身に着けたいという人にとってはデメリットだけとは言えないでしょう。

環境の変化が激しい

環境の変化が激しい点も夜間保育士として働いた時のデメリットかもしれません。夜間保育は通常の保育園のようにお迎えの時間が決まっているわけではありません。そのため夜間保育は常にお迎え業務の準備をしておく必要があります。このような点からも人の出入りが激しく、環境の変化も激しいと言えるでしょう。そのため環境の変化にも対応できる柔軟性が高い人は夜間保育士として向いているかもしれません。

まとめ

需要の高い夜間保育士として働いてみませんか?

夜間保育士として働くことにより、これまで行ってきた保育と違った子育てに近い保育を体験することができるでしょう。またもらえる給料が高くなったり、Wワークができるという点からも近年夜間保育士という働き方は注目されています。今後も女性の社会進出が進み、夜間保育を行う園が増加することが予想されます。あなたも需要の高まっている夜間保育士として働いて、更なるスキルアップを目指してみませんか?

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