子供が自然にお片付けできるようになる心がけ【できない理由・片付けの教え方・言葉がけ】

保育士・幼稚園教諭として日々お仕事を頑張っていらっしゃる皆様、こんにちは!

当サイト「保育士くらぶ」と、保育士・幼稚園教諭の方向けの日本最大級求人サイト「保育求人ガイド」を運営する弊社アスカグループは、専門のアドバイザーが多くの保育士・幼稚園教諭の方を対象に、20年以上にわたり転職・キャリアサポートを行っています。

保育士くらぶでは、保育士・幼稚園教諭の方にとって役立つ転職・キャリアノウハウ記事を配信しています。

片付けられるようになれば日々の生活がスムーズに行きます❗️

おもちゃや絵本などで遊んだ後に、片付けするように言ってもなかなか片付けられない子供も多いのではないのでしょうか。
使ったおもちゃや絵本などを子供が自ら片付けられれば保育やお家での活動がスムーズに行きます。

子供がお片付けが苦手なのにも実は子供なりの理由があったりするのです…

本記事では、「子供が自然にお片付けするようになるはどうしたらいいのか?」についてまとめました。
保育士だけでなく、保護者の方も参考になる部分がありますのでぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです🌼

保育士くらぶ

なぜ片付けができないのか?

遊びに夢中になってしまう

お片付けの時間になっても、遊びに夢中になってしまい片付けられない子供も多いのではないかと思います。
次の活動に移そうと保育士さんが誘導してもなかなか次にうつれなかったりします。

子供は自分が楽しいと思うものに集中してしまうと話しかけてもそれに気がつかないくらい没頭してしまいます。
まだ時計が読めない子も多いと思います。幼い子供は自分で次の行動に移そうと計画して動くことがうまくできないのです。

片付けの必要性がわからない

子供の中には部屋が散らかっていても気にならない子供もいます。
「片付けて!」と指示しても片付けの必要性がわからないとなかなか動くことができないでしょう。

発達障害の可能性も

片付けられない子に育ってしまうのは9割はしつけの問題だと言われていますが、発達障害の場合はしつけの問題ではなく
発達障害による脳の機能障害により、片付けが苦手な場合があります。

発達障害は、生まれつきの脳の特性で、「病気」とは異なります。脳の発達が通常と違っているために、特定のことには非常に優れた能力を発揮する一方で、ある分野は極端に苦手といったようなことが生じます。
このような得意なことと苦手なこととの差、いわば凸凹は、大なり小なり誰にでもあるものです。
ただ、発達障害があるとされる人は、凸凹の差が非常に大きく、そのために生活に支障をきたしているという状態なのです。幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。
成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。

発達障害とは? – 一般財団法人河田病院

発達障害には、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)、チック症、吃音などといった種類があります。
これらは同じ発達障害でも特徴が異なり、一人一人の特性の現れ方が違います。
発達障害の場合は大人になってからも片付けが苦手な人が多いそうです。
根本的な原因はわからないのですが、保護者の方の育て方が悪いわけではないので安心してください。

片付けられるようになるには

命令するのはNG🙅‍♀️

はじめに、子供がお片づけをするときに命令口調で指示を出すのはNGです❌
無理にイヤイヤにやらせるのはかえって習慣化されず

「お片付け」=『嫌なもの』

として子供が認識してしまう可能性があるからです。
しかし、時間になったら嫌でも片付けないといけませんし…どうしたもんかとお困りの方も多いでしょう。


子供が自ら片付けを行うようになるには「適切なサポート」が必要です。

では、どのようにサポートしてあげたら良いのでしょうか?
以下に具体的な方法を記載しましたので、見ていきましょう!

お手本を見せてあげよう

保育士さんや保護者の方がどうやって片付けたらいいかお手本を見せてあげましょう。
子供は大人の真似をして色んなことを吸収して成長していくものです。
子供は吸収力・成長のスピードが早いのですぐに覚えてくれると思いますよ!

子供が片付けやすい環境を用意する

子供たちがお片づけしやすい環境作りをしましょう。
お片付け用の専用の箱を用意したり、1つ1つに名前や写真を貼ってわかりやすくするなど…最大限できるだけ工夫をしてみてください
お片づけをする箱もキャラクターやキャラクターがNGな園では子供が好きそうな車の絵やリボンをつけるなど工夫すると更に子供たちが楽しく片付けられますよ🎀

またその際に複雑にルールを設けると、子供の片付けのやる気の低下につながりますのでわかりやすく片付けやすい環境作りを行いましょう。
子供が片付けると見栄えが気になってしまうことがあるかもしれませんが、子供は片付けるのに精一杯で気にする余裕がないので見栄えは気にしないであげてくださいね。

お片づけも遊び感覚で

お片づけも遊び感覚で楽しく行ってみるのはいかがでしょうか?
まずは遊び感覚で身につけることで自然とお片付けを行ってくれるようになるかもしれません。

【楽譜付き】音楽を取り入れてみよう🎶

お片付けをするのに音楽を取り入れてみるのはいかがでしょうか?♪
お片付けにぴったりな曲を楽譜付きで載せますのでぜひチェックしてみてください!

【プリント楽譜】で楽譜をダウンロードする

上手に片付けできたら褒めてあげよう!

片付けがうまくできたときは、めいいっぱい褒めてあげましょう。
「褒めて伸ばす」という言葉もあるように、褒めてあげるとまた次も褒められたい!と思い自ら片付けを行うようになります。

片付けができるようになる言葉がけのポイント

子供視点で考えてみる

まずは、子供視点で考えてみましょう。
子供がなぜ片付けないかを考えてみてください。
子供がどうしたら片付けられるのか?を考えて声かけするときっと子供と意思疎通ができるでしょう。
言葉の掛け方も変わってきてくると思います。

声かけはポジティブに

声かけはポジティブな言葉を使うのがコツ。
絶対にネガティブな言葉使いは避けましょうね。

「片付けて!」と直接言わない。

「片付けて!」と直接言わないようにしましょう。
特に片付けてと言われても片付け方がわからないと動けないという子もいると思います。
「片付けて!」という言葉は抽象的すぎるので、具体的にどうして欲しいかを子供達にわかりやすい言葉で伝えるようにしましょうね。

片付けができたら感謝の気持ちを

褒めるのももちろんいいのですが、感謝の気持ちを伝えてみるのもいいでしょう。
片付けをして感謝の気持ちを伝えられた子供たちは、自分がした行動が役に立っている!と思い、それを続けているといつしか自然と片付けができるようになるでしょう。
自然と自分でやるようになった後も、感謝の気持ちを伝えるのは忘れずに。
子供たちは、褒められたり、感謝の気持ちを伝えられるのを言わずとも待っているかもしれません。

まとめ

片付けは”習慣化”が大事!

今回は、「片付けられない子供がどうしたら片付けられるようになるか?」について解説しました。

片付けは大体2歳ごろから覚えさせるといいでしょう。
子供が自分から片付けられるようになれば、”習慣化”して何も言わなくても片付けられるようになるかもしれません。
子供にイヤイヤさせるのは継続がなかなか困難になります。ストレスの原因にもなりますので注意しましょうね。

大人でも片付けが苦手な人は多いです。
このまま片付けが習慣化できず、大人になってしまうと身の回りの整理整頓ができず生活に支障が出てしまう可能性もあるので今のうちに”習慣化”できるようにサポートをしたいですね。

※本サイトは全国の保育園・幼稚園で働いてる人、これから保育士を目指す方への情報提供を目的としています。
掲載された情報をご利用いただいた結果、万一、ご利用者が何らかのトラブル、被害、損失、損害等が発生したとしても、当社は一切責任を負いませんのでご了承ください。

よくある質問

保育士くらぶにはどんな記事がありますか?

保育士くらぶには現役の保育士・幼稚園教諭や保育士を目指す学生さんにとって手遊びや保育内容など今日から役立つ保育のネタをご紹介しています。こちらのトップページより色々な記事をお楽しみください。

保育士くらぶの最新の記事はどこから見られますか?

最新の記事はこちらの保育士くらぶトップページよりご覧ください。月間12本~15本の記事をアップしています。保育で使える季節の遊びや歌、連絡帳の書き方などもご紹介しています。

保育士くらぶのオリジナル動画はどこから見られますか?

保育士くらぶのオリジナル動画はこちらの保育士くらぶyoutubeチャンネルでまとめて見ることが出来ます。保育士くらぶyoutubeチャンネルでは保育で使える歌や遊び、制作以外にも転職のコツや求人の探し方も解説しています。

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/