【利尻島】魅力的な大自然が迎える北海道最果ての島

北海道にある利尻島を知っていますか。利尻島は海底噴火によって生まれた自然豊かな島。現在は約4300人の島民が暮らしており、昆布漁でも有名な島です。この利尻島では4つの保育園が開園していますが、現在保育士不足が加速しています。本記事では利尻島の魅力から利尻島へのアクセス、利尻島での暮らしなど利尻島に関する情報を幅広くお伝えします。都会暮らしに疲れたという方や自然豊かな場所に移住して保育士として働きたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

利尻島とは

札幌から383㎞。北海道にある北の島

利尻島は札幌から約383㎞、稚内からは約85㎞離れており、北海道の北に位置する島です。また島の周囲は約64㎞、面積は182㎢と車や自転車で一周できるぐらいの大きさの島になります。海底噴火によってできた利尻島は円形の形をしており、島の中央にはどっしりと利尻山が構えています。北海道の中でも北にある利尻島の冬は気温が氷点下になることも多いですが、夏は最高でも20℃前半の気温のため、夏は爽やかで涼しい日々を過ごすことができるでしょう。10月ごろから雪が降り始めるため冬の到来は早いですが、冬が好きな方や暑さが苦手な方には絶好の土地と言えるかもしれません。

約4,300人の島民が住む昆布漁が盛んな島

利尻島は約4,300人の島民が住む昆布漁の盛んな島です。利尻島は利尻町と利尻富士町の2つの町から構成される島。令和3年6月時点で利尻町の人口は1948人、利尻富士町の人口は2,367人、合計4,315人の人たちが利尻島で暮らしています。利尻島は少子高齢化が進み人口が減少傾向にありますが、利尻島では美しい景観や海の幸を生かした産業を活発に行っています。特に島の夏の風物詩とも言えるのが6月から8月に行われる昆布干し。一時的に昆布干しアルバイトを募集するぐらい盛んな利尻島の昆布漁は利尻島一の名産と言っても過言ではないでしょう。

保育士くらぶ

利尻島の魅力

火山島独特の自然を感じられる

火山島独特の自然を感じられる点は利尻島の魅力の1つでしょう。200万年前に海底噴火によって生まれた利尻山は日本百名山に選ばれるほど見ごたえのある山。標高は1,721mで登山客も多く来訪しています。登山口にはキャンプ場、3合目には日本名水百選にも選ばれている甘露泉水もありますよ。今の利尻山は火山活動を停止しており、高山植物が多く生息しています。9合目上部にはリシリヒナゲシやミヤマアズマギク、エゾコザクラ、リシリゲンゲなどの花が咲き乱れる花畑もあり、観光客でも利尻島はにぎわっています。

普段目にできない可愛らしい野生動物が見れる

普段目にできない可愛らしい野生動物が見られるのも利尻島の魅力の1つ。利尻島には蛇やヒグマなどは生息しておらず、利尻島で暮らす場合や利尻島を観光するときも安心して過ごすことができるでしょう。また利尻島には天然記念物にもなっているクマゲラやオジロワシ、町の鳥ともされているリシリコマドリなどたくさんの種類の野鳥たちが生息しています。そして利尻島内では野鳥だけでなくシマリスやイタチ、ゴマフアザラシなどの小動物も暮らしています。普段見られない可愛らしい動物たちの姿に心が癒されること間違いなしでしょう。

日本海の豊かな海の幸を味わえる

日本海の豊かな海の幸を味わえる点も利尻町の魅力でしょう。りしり昆布でも有名な利尻町ですが、ほかにもたくさんの海の幸が楽しめますよ。利尻島でガンゼとも呼ばれているバフンウニは6月から9月まで採取されており、生や焼きウニとして現地では食べられています。また10月から12月ごろまでは利尻島で歯ごたえのあるアワビも取れ、煮つけや塩漬けなどにして地元では食されているようです。ほかにもヒラメやソイなどの魚も取れるため海鮮好きの人は特におすすめの土地と言えるでしょう。

島民と交流できる機会が多い

島民と交流できる機会が多いのも利尻島の魅力でしょう。利尻島は6月から仙法志神社例大祭や北見冨士神社例大祭、利尻山神社例大祭といった祭りが様々な場所で開かれます。また7月8月は利尻富士町、利尻町最大の夏祭りである北海島まつりや利尻浮島まつりも開かれ多くの観光客でにぎわっていますよ。さらにウニの早食い競争を行ううにうにフェスティバル、利尻島で冬を楽しむためのイベント、雪ん子広場なども開催されています。島民と交流できる機会が多いため、移住した人も安心して利尻島での暮らしを楽しめることでしょう。

利尻島へのアクセス

飛行機は1日1往復。新千歳空港から約50分

飛行機で利尻島に行く場合は、1日1往復の全日空(ANA)や日本航空(JAL)を利用します。全日空の場合、新千歳空港から約50分かけて利尻空港に到着。また日本航空の場合は丘珠空港から50分かけて利尻空港に到着します。全日空、日本航空ともに季節便が存在するため季節によっては運航していない時があるかもしれません。飛行機を使って利尻島に行きたいと考えている方は必ず全日空や日本航空のホームページを確認しておきましょう。

フェリーでは1日2便~3便。稚内から約1時間40分

利尻島にはフェリーで行くことも可能です。利尻島へフェリーで行く場合はハートランドフェリーを利用します。フェリーの乗船時間は約1時間40分。基本的には朝に1便、昼に1便運航しています。また観光客が多く訪れる春から秋にかけては増便し、3便で運航しているようです。臨時便が出ることもあり、フェリーを使っての移動に困ることはないでしょう。令和2年には新しくアマポーラ宋谷が就航しました。就航して間もないこともあり内装の清潔感はもちろん、キッズルームやペットルーム、特別室なども設けており、高級感のある旅を楽しむことができますよ。

利尻島の暮らし

商店は10店舗以上。コンビニエンスストアもあり

利尻島には商店が10店舗以上もあり、買い物をする際も便利です。北海道のローカル・コンビニチェーン、セイコーマートも利尻島に展開しています。このセイコーマートにも野菜や生鮮食品が売っているため少し買い物をしたい時も気軽に出かけることができるでしょう。またホーマックニコットやサッポロドラックストアーというホームセンターもあり、食品以外の物も買い物しやすくなっています。決して商店の数は多くありませんが、利尻島自体が小さい島のため、車などで移動すれば買い物もしやすいかもしれません。

路線バスは右回り左回り共に1日6本

利尻島には宋谷バス株式会社が運行している路線バスも通っているため、公共交通機関であるバスを使って島内を移動することもできますよ。利尻線は沓形、鴛泊、沓形の順で周るAコースと沓形、仙法志、沓形の順で周るBコースとがあります。平日は1日に6本、休日でも1日に5本も運行しているため、バスを使っての移動も楽に行うことができるでしょう。また観光客が多く訪れる4月から10月末までは利尻島内路線バス1DAY乗車券も発売しています。有名な観光スポットを回ってくれるため旅行時にもおすすめですよ。

レンタカーやレンタサイクルもあり

利尻島ではレンタカーやレンタサイクルを利用することもできます。利尻島には電車が通っていないこともあり、島民の多くが自家用車を使って暮らしています。そのためできるだけスムーズに移動したいという場合は、レンタカーやレンタサイクルで車や自転車を借りるといいでしょう。利尻レンタカーやまごころレンタカー、マルゼンレンタカーなど様々な会社が車を貸し出していますよ。またレンタサイクルを行っている店舗は少ないですが、旅行時などに訪れるホテルで貸出してくれることもあるようです。

タクシーも利用できる

利尻島では利尻富士ハイヤーやりしりハイヤーといった企業がタクシー会社を運営しているため、タクシーを使って移動することもできます。そのため普通自動車免許を持っていない方で車を使って移動したい方は利尻島のタクシー会社を利用するといいでしょう。また富士ハイヤー株式会社では利尻島を一周できる観光タクシーも利用できます。旅行の際の移動手段としても利尻島のタクシー会社はおすすめですよ。

利尻島の保育情報

利尻島の保育園は4施設

利尻島には利尻町に2つ、利尻富士町に2つの計4つの保育園が存在しています。利尻島にある沓形保育所は開園して50年という長い歴史を持つ保育所。園から少し歩くと病院や銀行、郵便局、商店などもあり、立地のいい保育所です。同じく利尻町内にある仙法志保育所も50年以上の歴史を持つ町立保育所。こちらは未就学児の保育を少人数制で行う保育所です。そして利尻富士町には鴛泊保育所と鬼脇保育所があります。鴛泊保育所は住宅街の中にある保育園のため近くには小学校や役所などもありますよ。鬼脇保育所は読書習慣を大切にしている保育所。子どもたちの発達促進のために読み聞かせなどもよく行っているようです。

利尻町の2つの公立保育所について

沓形保育所

沓形保育所は利尻島の西側に位置する定員60名(2021年8月時点では通っている園児数は44名)の公立保育所です。海岸沿いにある保育園で、子供が自然と触れ合うことをモットーに保育を実施しており、天気の良い日は近くの沓形岬公園へお散歩にお出かけしたりします。沓形保育所の職員は男性1名、女性7名の計8名で30から40代の先生が多く在籍しており、長く働く職員がほとんどなので未経験の方でも腰を据えてキャリアを育む事ができますよ。

仙法志保育所

仙法志保育所は利尻島の南にある公立保育所です。定員20名(2021年8月時点では通っている園児数は9名)の小規模保育園で職員は正職員が2名、臨時職員が1名、パートが2名の計5名で保育を行っており、常に子供たち一人一人とじっくり向き合う保育が出来ます。近くにある老人ホーム「ほのぼの荘」とも交流があり、地元地域の方達との触れ合いを大切にしています。園庭からは海を一望する事ができ、自然の中でゆったりとした保育が行えますよ。

利尻島の移住支援制度

利尻町に移住する際に利用できる支援制度

利尻町に移住したときに利用できる支援制度はたくさんあります。利尻町の転入奨励金は利尻町に住み就業が認められた人が100万円の奨励金を受け取ることができる制度(単身世帯を除く)。また1年以上利尻町に住んだ人が3人以上出産した時、出産祝い金として3人目の子どもから1人につき25万円を受給することもできます。他にも利尻町で1年以上住んでいる人が第3子以上の子を養育している場合、出生時から16歳未満まで月額1万円を支給する児童養育奨励金も準備しています。自然が豊かな場所で子どもを育てたいという方に利尻町への移住はおすすめかもしれません。

利尻富士町に移住する際に利用できる支援制度

利尻富士町に移住する際もたくさんの支援制度を活用できますよ。利尻富士町の女性定住奨励金は利尻島外から移住した人で利尻富士町内に住んでいる人と結婚した際に奨励金として50万円が支給される制度。また出産祝い金や子育て安心支援金、児童手当なども準備しており、子育て中の人にも暮らしやすい土地と言えるでしょう。また利尻富士町に住んでいて不妊治療を行っている夫婦に対して治療費を助成する妊産婦通院交通費等助成もあります。さらにひとり親で収入が少ない家庭は医療費の2割から3割の助成を受けることも可能です。女性の方には嬉しい助成金がたくさんつまった町と言えるかもしれません。

まとめ

暮らしやすい利尻島で保育士として働きませんか?

利尻島の魅力はなんと言っても美しい自然の中で暮らせること。都会暮らしに疲れてしまって人は利尻島で暮らすことによって、心も癒されながら毎日を満喫することができるでしょう。また利尻島は比較的商店の数や交通手段も整っており生活もしやすい土地。さらに若い女性や子どもを育てている人が利用できる支援制度も多くあるため、利尻島に移住することによって島の温かさを感じながら島暮らしを楽しむこともできるでしょう。あなたも暮らしやすい利尻島で保育士として働いてみませんか?

よくある質問

具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?

はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!

移住して保育士として働いている人は多いですか?

はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。

他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?

ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/