室内遊びに最適な新聞紙遊び【ねらい・指導案・アイディア・片付けまで】

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はじめに

新聞紙遊びを楽しむ

身近にある素材であり、手軽にできて、どの年齢でも楽しめる新聞紙遊び。

ちぎったり、まるめたりしながら手の感覚を養い、音も楽しめるため1歳児や2歳児の子どもでも楽しめます。

また、片付けの時間も遊びの一つとして楽しむことができるのも良いところ。

今回はそんな新聞紙遊びについてまとめてみました。

新聞紙遊びのアイデアもあるので、室内遊びの一つとしてぜひ参考にしてみてください!

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新聞紙遊びのねらい

1手や指先の感覚を養うことができる

新聞紙をちぎったり丸めたりすることで、手や指先の力を養うことができます。

また、新聞紙全体で遊べば全身運動にもなります。

のびのびと身体を動かすことで、遊ぶ心地よさを味わえるのではないでしょうか。

2新聞紙の音を楽しめる

新聞紙がちぎれるときのビリビリという音や、紙と紙がこすれ合うときのカシャカシャという音を楽しめるのも新聞紙遊びの良いところ。

新聞紙の感触を五感で楽しめば、さらに遊びのイメージが広がっていくのではないでしょうか。

3形の変化を楽しみながら想像力を育むことができる

新聞紙遊びは、子ども自身が手を加えることで形が変わる様子を楽むことができます。

1歳児や2歳児だと新聞紙で造形をするのは難しいため、偶然にできた形を楽しみながら遊ばせてあげるとよいでしょう。

新聞紙を破ったり丸めたり音を聞いてもらいながら自由に遊ぶことで想像力も育まれていきます。

導入・指導案

擬音語で遊んでおく

新聞紙遊びを行う前に、擬音語で遊んでおくと良いでしょう。

また、新聞紙や紙を題材にした絵本を読むと想像しやすくなるかもしれません。

「びりびり」「ぐしゃぐしゃ」など擬音を使ってあそんだり、絵本を読んでおくと「この音知ってる!」と新聞紙をちぎったり、丸めたりする音が楽しくなります。

新聞紙を触る様子をみせる

子供によっては新聞紙遊びに乗り気ではない子もいるかもしれません。

その時はまず保育士さんが新聞紙に触る様子を見せましょう。

子どもの目の前でがさがさと紙を擦り音を鳴らしてみる。

また、破いたところから保育士さんが顔を出したり、ぬいぐるみを出したりしていないいないばあをしたりしてもいいかもしれません。

楽しそうに新聞紙に触る姿を見せれば、子ども達も遊びたくなるでしょう。

子どもたちが興味を持って手を伸ばしてくれたら、自由に遊ばせてあげましょう。

新聞紙を読んでみる

ある程度の年齢になった子供達に対する新聞紙遊びの導入としては、みんなで新聞を読んでみるのもよいでしょう。

テレビ欄を開いて子どもたちの好きな番組について話し合ったり、読めた文字を発表してもらったりすると楽しめるかもしれません。

新聞紙は遊びだけでなく言葉を伝えるものであることを教えれば、より新聞紙に興味を持ってくれそうですよね。

指導案を書く時のポイント

新聞紙遊びは遊びの内容をどんどん広げていくことができます。

ちぎったりやぶいたりして新聞紙の感触や音を充分に楽しんだあとは、簡単なルールのある遊びや、兜などの工作に展開したりと年齢によって遊び方をアレンジしていきましょう。

まずは新聞紙という素材に慣れることから始め、少しずつ子ども自身ができる動作を加えて違う遊びに展開していくとよさそうです

そうすることで、子どもは継続して遊びを楽しめたり、工夫して遊ぼうとする思考力が身につきます。

しかし、子どもによってできることに差があるかもしれません。

工作する際にはクラスの様子を見ながら全員が楽しめるように配慮することが大切になりそうです。

新聞紙遊びは工夫次第でさまざまな遊びに発展させられるため、指導案にも活かしてみてください。

新聞紙遊びのアイディア

次は、ねらいをふまえた上でアイディアを紹介していきます。

新聞紙破り

① 保育士さんが2名、ゴールにいて新聞紙をぴんと広げて待っている。
② よーい、どん!で、子どもたちが一人ずつ走って、ゴールの新聞紙を身体で破る。

思いっきり新聞紙を破ることで、新聞紙遊びの楽しさを体全体で体感できるでしょう。

新聞紙で雨

① 子どもたちと新聞紙を細くちぎる競争する。
② 保育士さんがそれを降らせる。

さらに、ちぎった新聞紙をビニールプールいっぱいにして、お風呂ごっこをしても盛り上がります。

また、降ってきた新聞紙をどれだけ多くキャッチできるか競争するのも楽しそうです。

新聞紙をただ引き裂くだけでも楽しいですが、いろいろと工夫するとより楽しくなりますよ!

玉入れ

① 子どもたちは新聞を破り、丸めてボールをたくさん作る。
② 保育士はカゴを持って立つ。
③ 子どもたちはボールをカゴに投げ入れて競争する。

保育士が移動して、子どもたちは追いかけながら玉入れをするなどもできます。

1歳児から2歳児の乳児クラスでは、ねらい通りに物を投げるのがまだ難しいので、カゴはなるべく横に広くて口が大きいものを使いましょう。

的あて

① 子どもたちは新聞を丸めてボールを作る。

②段ボールで作った得点盤やイラスト、風船、鬼のお面などを壁などに貼りつけておく

③的に向かって投げる


1歳児や2歳児がねらいやすい大きめのサイズで作るとよいですね。

新聞紙なら投げっこをしてもそれほど痛くないので、ボールの大きさや固さに配慮すれば、気兼ねなく的あてを楽しめるかもしれません。

引っ張り合いゲーム

①1枚の新聞紙を2人の子どもたちが持ち、左右から新聞紙を引っ張り合う
②やぶけたときに新聞紙の面積が大きいほうの子どもが勝ち

引っ張った勢いで転んでしまわないように、座りながら行うとよいかもしれません。
また、子どもの背後に保育士さんが立ったり、周囲にマットを敷いたりするなどの安全面の配慮が大切になってきます。

新聞紙島

新聞紙×じゃんけんも楽しそうです。

動画を参考にしてみてください!

その他

他にも楽しそうな新聞紙遊びがたくさんあります。

動画を参考にしてみてください!

お片付け遊び

新聞紙遊びをした後は、部屋中に新聞紙の切れ端が落ちていたりします。

それを片付けるのも、遊びにできます!

① 大きなごみ袋を用意する(破れやすいので二重にしておく)
② 保育士の合図で、子どもたちは一斉に新聞の切れ端を集める。
③ どんどんごみ袋に入れてゆく。集まったら、口を縛る。
④ ビニールボールの完成。

出来上がったビニールボールを蹴飛ばしたり、転がしたりして遊ぶことも可能です。

注意点

遊んだ後は必ず手を洗う

新聞紙遊びをすると手が汚れます。

汚れたままの手で次の事柄に進むと衛生的に良くありません。

遊びの後は手洗いを忘れないようにしましょう。

口に入れないか見守ること

新聞紙は唾液で簡単に溶けてしまいます。

保育士さんの目が届かないところで口に入れてしまうことがあるかもしれません。

新聞紙の誤飲を防ぐため、しっかりと子供たちを見守りましょう。

周囲の安全に配慮して行う

新聞紙を床に広げると、滑りやすくなってしまいます。

また、よちよち歩きの1歳児や2歳児が新聞紙遊びをする際は、周囲のものを片づけておくようにしましょう。

他にも、子どもが転んで床に頭をぶつけたときのため、マットを敷いておくといった配慮も大切となります。

まとめ

最後に

今回は、新聞紙遊びについて紹介しました。

感触や音を楽しむことができる新聞紙遊びは、年齢問わず思い切り遊ぶことができます。

また、片付けも一つの遊びとして楽しむことができるのも良いですよね。

そんな遊びの展開が豊富な新聞紙遊び。

注意点に配慮しながら、様々なやり方で楽しんでみてはいかがでしょうか!

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