子供達が遊びやすい環境を!「コーナー保育」とはどんな保育?〜メリットや導入方法など〜

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コーナー保育とは?

皆さんはコーナー保育を知っていますか?

コーナー保育とは、複数にコーナーを分けて遊びを区切り、園児達が好きな遊びを自分で選択できる新しい保育の形です。

例を挙げると

  • ままごと
  • 工作
  • 折り紙
  • お絵描き
  • 運動
  • 積み木
  • 絵本

などなど…といった遊びを子供達は自分で何が遊びたいか?を考え選択します。

「コーナー保育」の内容については特に決まりがありません。

クラスのみんなで同じ活動や遊びをする「一斉保育」とは違い、「コーナー保育」はコーナーに分けて用意された遊びを園児達が好きに選択します。

コロナ禍の現代では、一斉保育よりみんなで密になるのを防ぐことができるためよりコーナー保育が注目されています。

今回は、そんな「コーナー保育」について詳しく解説していきます!ぜひ最後までご覧ください☺️

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コーナー保育のメリット

好きなことへの集中力アップが期待できる

子供達が好きなことに夢中になることは、集中力のアップが期待できます。
自分が好きで選んだ遊びなので、より集中力の持続が期待できます。

仕切りを入れることで、より集中しやすくなることでしょう。
子供達がより集中できる環境作りを目指したいですね。

コミュニケーション能力と協調性を伸ばす

お友達間での物の貸し借りや一緒に遊ぶことでコミュニケーション能力や協調性を伸ばすことができます。

子供の適性や個性の把握と自主性がアップ

自分たちで好きに遊びを選ぶため、同じ遊びをよく選ぶ子も出てくると思います。

「好きな遊びは何か?何が得意か?」という子供一人一人の適性や個性が把握できます。
適性や個性を把握することで、今後の保育活動にも役立てる事ができます。

また、自分たちでやりたい遊びを選ぶことで自主性も育ちますよ。

発達障害がある子が過ごしやすい

実は、コーナー保育は発達障害の子が過ごしやすいが環境でもあるのです。
発達障害の特徴として「集団行動が苦手」「集中力が散漫しやすい」といったものがあります。

コーナーで区切る事で、集団で行動することが減ったり、色んな種類のおもちゃに目移りする事が少なく落ち着いておもちゃを遊んだり工作したりすることができます。

逆にデメリットは?

では、逆にデメリットにはどんなことが挙げられるのでしょうか?

コーナー保育でのデメリットとして挙げられるのは主に2つ。

自由に選ばせて同じ遊びを繰り返す事で子供たちの選択肢が狭まってしまうこと。
もう一つは、一斉保育と違って大勢で行動することが減るので団体行動が苦手になってしまうことが危惧されます。

コーナー保育にすることで同じ遊びばかりを行う子がでてきてしまい、選択肢を狭めて固定観念を強めてしまうことがあります。

子供達の自主性を大切にするのは大事ですが、たまには「こんな遊びもあるよ!」と保育士さんが誘ってみると園児の新たな可能性に出会えるかもしれません。

そして、2つ目のデメリットが大勢で行動することが苦手になる恐れがある事です。
コーナー保育では、コーナーに区切られ少人数で活動を行います。

コーナー保育での、集団行動する場面は行事や給食(お弁当の時間)、朝礼・降園…と一斉保育に比べて集団行動が減ってしまうのがネックです。

子供達が遊びやすい環境を!コーナー保育の取り入れ方

ここまで、コーナー保育について詳しくみていきましたが実際にはどのように導入していけばいいのでしょうか?

コーナー保育を取り入れる上で大切にしたい事はレイアウト。
子供達が遊びやすいよう、子供の目線になってレイアウトを考えたいですね。

子供の視点で考えて低い位置に遊びで使う物を用意してあげましょう。
工作で使う材料も取り出しやすいように!

作成した物が途中でも置ける場所を設けましょう!
その際に、他の友達にイタズラされたり、誤って壊してしまうと子供間でのトラブルの原因になります。
注意深くみててあげてくださいね。

集中力が持続できるように柵も設けてあげましょうね。
また、狭いスペースで行う事で物の把握がしやすく片付けも楽ちんになるといった利点もあります。
休憩できるコーナーもしっかり用意をし、子供達が遊びやすい場所を作りましょう!

どんな保育でも正解はない!🌟

今回は、「コーナー保育」についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか?

コーナー保育の導入の仕方は園によって様々です。
一斉保育の時間も大切にしながら、バランス良くコーナー保育を導入してるところもあります。

子供達の自主性を重んじ、のびのびと遊ばせることができるコーナー保育。
子供達の自主性や創造性を高めることができるコーナー保育は一斉保育ではなかなか育ちにくい点もあります。

また、デメリットとして団体での行動が苦手になる恐れもあるのでその辺を注意して取り入れるようにしましょう。

どんな保育でも正解はないと筆者は思います。
どちらが優れているか一概に決めつけることはできません。
保育において大事なのは、子供がのびのびと育つ環境を作ってあげることです。

子供達が楽しんで活動できるようにサポートしてあげたいですね!

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