【夏の折り紙】保育園で楽しめる!~子どもたちと夏の折り紙を作ろう~

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はじめに

夏の暑さを少しずつ感じるこの頃、室内で遊ぶ機会が増えているかと思います。

今回は、そんな夏の保育園でおすすめの「夏の折り紙」について紹介していきたいと思います!

保育園でも家庭でも簡単に楽しめる折り紙について、保育士くらぶのYouTube動画と合わせて詳しく紹介していきます。折り紙をより楽しくするポイントについてもまとめているので、是非参考にしてみてください!

折り紙を作るメリット

保育園では、折り紙を取り組みの一環にしているところが多いと思います。子どもたちが折り紙をすることのねらいやメリットには具体的にどういったことがあるのでしょうか。

☆ ねらいメリット


☑ 忍耐力や集中力が生じる
 試行錯誤しながら完成させる必要がある折り紙。上手く折ることが出来ず、挫折しかけても粘り強く取り組むことで完成に到達できるという忍耐力や集中力が養われます。


☑ 思考力や想像力が生まれる 
 保育士さんや保護者に教えてもらいながら取り組みますが、自力で考えながら手を動かすため思考力が付きます。時には子ども同士で教え合うことも、これらを高める重要なポイントです。
   

☑ 細かい作業が出来るようになり、手先が器用になる
 折り紙は、手先を使いながらの細かい作業です。繰り返していると工夫する力も身に付き、手先が器用になります。

     
☑ コミュニケーション能力が向上する
 教えてくれる大人や共に取り組む子どもたちとの会話は欠かせません。「次はそうしたらいいかな?」「ここはどうやって折ったらいい?」「これ上手だね」といった教え合いのコミュニケーションで、人と会話する習慣も身につき社交性が育まれます。
    

☆ 周囲のメリット

☑ 準備やあと片付けが簡単
 紙がメインなので、折り紙セットを用意すればいいという気軽さがあります。のりやハサミ無しでも遊べるので汚れや危険も防ぐことが出来ます。

☑ 大人も楽しめる    
 教える立場の大人も簡単に作れるので、子どもたちと一緒に楽しむことが出来ます。

☑ 家庭でも気軽に楽しめる
 保育園でしか出来ないことではなく、続きを家庭でしたり園で作ったものをまた作ったりなど楽しみが途切れないのも折り紙のポイントです。
     
☑ リーズナブル
 100円ショップなどで安価で簡単に手に入るリーズナブルさから、園でも用意しやすい他、家庭にも準備を促しやすいです。    

☑ 知育効果を得られる
 遊びながら様々な知育効果が得られるため、安心して取り組めます。

☑ 日本特有の文化を経験させられる
 異文化交流の際に、日本の遊びとして教えることで役立ちます。

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夏の折り紙を作ってみよう!【虫編】

ここからは、実際の折り方についてYouTubeの動画と共に紹介していきます。

セミ

夏と言えばセミですね。「ミーンミーン」といった鳴き声と共に遊ぶのがおすすめです。

少々難易度の高い折り紙なため、保育士さんのサポートや年中~年長クラスで実施をするのがよさそうですね。

① 半分にして折り目を付ける(自分の方から見てひし形の状態から三角形に)

② 半分に折る(反対側も同じように折る)

③ 角と角を合わせるように折る(両方の角と角を三角形の頂点に合わせるように折ると小さい四角形が完成する)

④ 少し間が開くように斜めに折る

⑤ 1枚めくって折る

⑥ もう1枚も少しずらして折る

⑦ 裏返して左右中心で折る

⑧ もう一度裏返して完成

カブトムシ

人気が高いカブトムシ。黒や茶色のカブトムシを作って、戦わせてみるのも面白いかもしれません。

こちらも難易度が高いため、比較的年次が高い子どもたちを対象にした方がよさそうです。また、ハサミを使用する場面が出てくるためご注意ください。

① 半分にして折り目を付ける(自分の方から見てひし形の状態から三角形に)

② 折り目に合わせて折る

③ さらに半分に折る(細長いイメージです)

④ 少しだけ三角形に折る

⑤ とがった角を三角形の頂点に合わせて折り目をつける

⑥ 先ほどの折すじと左右の角がだいたい平行になるように折り目を付ける

⑦ 初めの折り目で段折にする

⑧ 2回目の折すじで段折にする

⑨ 下の部分がまっすぐになるように折る

⑩ 半分に折り目を付ける

⑪ はさみを使ってとがった部分に切り込みを入れ外側に折る(はさみは注意して使いましょう)

⑫ 完成

クワガタ

男の子に人気なクワガタ。カブトムシと対戦させて遊ぶのも楽しいです。

細かい作業が多く、比較的難易度もあるため年長クラスにおすすめです。

① 半分にして折り目をつける(正方形の向きで半分にします)
 
② 開いて折り目をつける (この時どの面にも折り目がある状態)  

③ 折り目を中心に折る(四角形の向きで)
     
④ 折り目に合わせて折る(中心に向かって)
 
⑤ 角を開いてつぶすように折る    

⑥ 角を折り上げる
     
⑦ 裏返して折る
 
⑧ もう一度裏返して上の三角形の部分が半分になるように折る    

⑨ 下の角を三角形に折る
     
⑩ 裏返ししたら完成

夏の折り紙を作ってみよう!【その他編】

夏の涼しい海を感じさせる船です。画用紙などで海を表現し、カラフルな船を並べて遊んでみることがおすすめです。

上記で紹介した虫に比べて細かい作業が少ないため、広い層の子どもたちが楽しんで取り組むことが出来るかと思います。

① 半分に折り目をつける(自分の方側から見てひし形を三角形になるように)
 
② 開いて折り目をつける    

③ 折り目に合わせて折る
     
④ 折り返す
 
⑤ 角を三角形に折る    

⑥ 折り目で半分に折る
     
⑦ ※このように折る
 
⑧ この時折り目は強めにつける     

⑨ 折り目でかぶせ折りにする 
     
⑩ 窓を書く(水色や灰色のマッキー)
 
⑪ 完成    

ヒマワリ

夏に人気のヒマワリ。同じ黄色でも濃い色、薄い色を使い分けたり、オレンジの折り紙でヒマワリを作ってみるのも面白いです。余談になりますが、著者の幼少期に、園の先生からヒマワリの真ん中部分に写真を埋め込んだものをもらったのですが、今でも大切にとってあります。工夫次第では、子どもたちにとって一生の宝物になりますね。

① 花びらの部分と種の部分をわけて折っていく

② 花びらの部分から折る(正面から見て正方形の状態から)

③ 半分にして折り目を作る

④ 反対も折り目を付ける

⑤ 折り目を中心に折る

⑥ さらに折り目を中心に折る

⑦ 角を開いてつぶすように折る

⑧ 反対側も同様に折る

⑨ 折り目をつけ袋を開いてつぶすように折る

⑩ 残り3カ所も同様に折る

⑪ 折り目を付ける

⑫ 袋を開いてつぶすように折る

⑬ 残り3カ所も同様に折る

⑭ 折りあげる

⑮ 残り3カ所も同様に折る

⑯ 三角形の部分を折り下げる

⑰ 残り3箇所も同様に折る 
   
⑱ 花びらの部分の完成
       
⑲ 種の部分を折る

⑳ 半分にして折り目をつける (自分の方から見てひし形の状態を三角形に) 
 
㉑ 反対も折り目をつける      

㉒ 真ん中に向かって折る 
      
㉓ もう一度真ん中に向かって折る
 
㉔ さらにもう一度真ん中に向かって折る     

㉕ 裏返してたてよこに線を描く(黒色のマッキーペンなど濃いものがおすすめ)
     
㉖ 種部分の完成
 
㉗ 花びらに差し込む    

㉘ 完成

金魚

夏祭りなどから連想される金魚。日本の伝統らしい一面も持っており、折れれば異文化交流にも役立ちそうですね。

赤や黒など様々な色の金魚を作ってみると綺麗です。

後半に連れて少々難易度が上がる他、はさみを使うため、年長クラスにおすすめです。

① 折り紙を半分に折る(自分の方から見てひし形を三角形になるように)

② 左右の角を三角形の頂点に合わせておる

③ 上の一枚を折り下げる

④ 斜めに折る

⑤ 上の一枚を根元部分を残して折り上げる

⑥ 残しておいた部分を折り上げる(見た目が少し兜のようになります)

⑦ 袋部分に指を入れつぶし折りする

⑧ 頂点に合わせて折る

⑨ 角を少し折る

⑩ 開いて三角形の折すじのところまで切る(はさみを使うので注意してください)

⑪ 山折りにしてからつぶし折りをする

⑫ 開いてからかぶせ折りにする

また、保育士くらぶでは過去に折り紙特集を記事にしているので併せて参考にしてみてください。

子どもたちと楽しむポイント

子どもたちと折り紙を通して楽しむポイントについて簡単にまとめてみました。

教える時のコツ

保育園で折り紙に取り組む際のポイントです。少し意識するだけで子どもたちの楽しみ方も変わってくるため、心掛けていきましょう。

① 折り紙は丁寧に扱うようしっかり教える
 折り紙は普通の紙に比べて質が柔らかい印象ではありますが、雑に扱うと怪我をする恐れもあります。簡単に手先を切ってしまうこともあるため、扱いには十分注意するよう指導しましょう。

② 保育士さんがお手本を見せる
 まずは保育士さんがお手本を見せることで、子どもたちにとってイメージが付きやすく、やる気も生じます。

③ 速度が遅い子にはより丁寧に教える
 折り紙を作る中で、得意な子苦手な子と様々なタイプの子どもがいます。全員が同じスピードで進むのではなく、ペースに合わせて保育士さんがカバーをしていくことが大切です。

④ 子どもたち同士で教え合う環境にする
 記事冒頭でも述べていますが、子ども同士で教え合うことで知育効果も得ることが出来ます。

⑤ 分かりやすい声がけをする 
 幼い子供たちにとって、簡単な言葉で声がけをすることはとても大切です。特に、擬音語を使うことでより理解しやすくなります。

完成した折り紙のその後は?

子どもたちが作った折り紙は完成させて終わりにするのではなく、その後も楽しめるように工夫しましょう。

☆ 具体例

☑ 園内に飾る(インテリアや作品として等)

☑ お手紙と一緒に保護者にプレゼント

☑ 完成した作品で対戦させる(虫系)

☑ 園児同士で作った折り紙を互いに交換し合う

☑ 写真を撮ったり、画用紙に貼って記念にする

最後に

今回は夏に楽しめる折り紙について紹介していきましたが、いかがでしたでしたでしょうか。

折り紙は、暑い夏に涼しい室内で気軽に楽しめる遊びです。家庭でも楽しめることから、積極的に取り入れていくことがおすすめです。

夏を感じられる折り紙を作って遊ぶことで、楽しむだけでなく知育にも活かしていきましょう。

保育士くらぶ

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