保育士のための履歴書の書き方【自己PR・特技・志望動機の例文を紹介】

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履歴書の書き方、まとめました

履歴書は採用を左右する大切な書類です。この1枚で自分の全てを知ってもらうんだと思うくらいに真剣に書く必要があります。

しかし、履歴書の書き方等は色々調べてみたのはいいものの、何が正しいのか良く分からない。自分が持っている資格や、職務経歴は何処まで入れていいのか?等、悩む方も大勢いらっしゃると思います。

ここでは、履歴書を書くのに特に重要なポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。

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採用担当者が履歴書をみるポイントは?

まず、履歴書から採用担当者が読み取る点をまとめてみましょう。

  • 基本的な個人情報(住所、通勤時間、資格など)
    保育士としての最低条件を満たしているかどうか、現実的に勤務可能か
  • 志望動機
    この園で何がしたいのか
  • 経験・能力
    職歴・資格・自己PRなどから、どんな経験をしてきて、どんなことができるのか
  • 人物像
    特技・趣味などから、どんな人間なのか

 

基本的な条件を満たしたうえで、あなたが「どれだけ園に有益な働きをしてくれるか」ということが見られます。

それでは、重要な点を抑えた履歴書の書き方を伝授します!

履歴書のテンプレート見本&例文

実際の履歴書を見てみましょう。

左側

右側

 

基本的な形式は図のようになっています。履歴書は文具店や本屋、スーパーなどで購入するか、パソコンからダウンロードしてプリントすることもできます。

・履歴書の種類、形式

履歴書は、所定の履歴書が用意されている場合はそれを使います。しかし、もし履歴書の型式が「自由」「特に指定されていない」場合はどのようなものを選ぶと良いでしょうか?

JIS規格

先に示した履歴書は、最も一般的なJIS規格に沿ったものです。もしどの履歴書を使うべきか迷うようであれば、こちらを使うのが無難です。経歴を書く欄がたくさんあるので、今までの経歴に自信がある人におすすめです。

自由形式

今まであまり経験がなく、アピールできる経歴がない…。そのような場合は、(型式が自由であれば)JIS規格に沿ったものでないものがおすすめです。

例えば、項目が「志望動機・自己PR・趣味・特技」のものや、「志望動機・自己PR・長所短所」のものなど、自分の性格や熱意をたくさん書けるものがあります。未経験の方などは自分をアピールしやすいですね。

・履歴書各項目の注意点

志望動機や自己PR以前に、まず間違えないように、漏れの無いように記入すべき箇所がたくさんあります。面倒かもしれませんが、正式名称できちんと記入します。

学歴・職歴

学歴・職歴で分けて書きます。
学歴は高校から書くのが基本です。「~高等学校」と略さず書きましょう。
大学は、学部・学科名まで。

職歴は学歴から一行開けて書き始めます。
時系列に沿って、勤務先を記入します。職務経歴書を書かない場合は、簡単に職務内容も添えると良いでしょう。

免許・資格

資格やスコアは「取得」、検定は「合格」と書きましょう。資格欄は、基本的に取得した順番に書きますが、大事な資格(保育園に就職したい人は例えば保育士資格)は一番上に書いても良いようです。

資格などは、正式名称を間違えないようにしましょう。例えば…

  • 保育士資格
    「士」を忘れずに!
  • 幼稚園教諭〇種免許
    一種は四年制大学卒、二種は短大や専門学校ですね
  • 普通自動車第一種免許
    ちなみに二種はタクシーやバスなどお客さんを乗せる免許です
  • TOEICスコア○○○点

志望動機・特技・好きな学科・アピールポイント

のちにまた触れますが、趣味や特技、アピールは「保育方針を理解していること」「具体性」が大切です。具体性の例としては…

「趣味はジョギングです。週に3日、3㎞走ることを5年程続けており、体力には自信があります。」

「特技はピアノです。5歳から続けており、ジャンルを問わず弾くことができます。」

このように、どれほどの実力があるのかを、初めての相手に伝えられるようにします。

本人希望記入欄

基本的には「特になし」と書くのが良いとされているようです。しかし、勤務先が複数ある場合は、通勤が可能な勤務先を記入しておくべきでしょう。

・履歴書と職務経歴書との違い

ちなみにここでは詳しく触れませんが、転職者の場合「職務経歴書」を書くことになるという人もいます。履歴書は基本情報の欄が多いことに対し、職務経歴書はさらに経験をアピールできる書類となります。型式も職務経歴書のほうがより柔軟です。

詳しくは、以下の別記事を参考にしてくださいね。

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次からは、これができていると人より一歩魅力的なアピールをすることができる、といったポイントを紹介していきます。

さらに差がつく履歴書 ①特技・趣味で自己PR

先ほど、趣味や特技については触れましたね。全国で入賞した、県で優勝したなど、明らかにアピールになる場合があればいいですが、大抵の人はそんなに輝かしい実績はありません。

特に書くことがないな…と感じる方は、ここでは子供や保育に関連した特技や趣味を書ければベストです。


自分の特技や趣味は履歴書に書いたらマイナスになると考えるのではなく、保育に役立ちそうなら積極的に書いていくべきです。

〜特技〜
  • 絵を描くこと
  • 制作や手作りのおもちゃをつくるときを想定してアピールできる特技です。
〜趣味〜
  • 裁縫、ミシン
  • 保育では裁縫しなければいけない仕事が多々あります。全員の分担作業とすることも多いですが、実は得意な人があまりいないのでアピールポイントになるかもしれません。

さらに差がつく履歴書 ②書き方の基本

基本的な書き方は解説しました。それでは、さらに魅力的な履歴書を作成するポイントとは何でしょうか。

まずは基本中の基本。「綺麗に丁寧に書く」。

これに尽きます。これは全職種にも言えることですが、特に保育士はこの部分を重視すべきです。保育士というお仕事は子供を見るだけが仕事ではなく、いわゆる書き物が非常に多い仕事とも言えます。

「履歴書は手書きで書くべし」

パソコンからダウンロードする場合、wordを使って履歴書を書くこともできます。

しかし、上で述べたように保育士は書き物が多い仕事。子供たちのお手本にもなるべく、「手書き力」が非常に求められるお仕事です。

児童の様子を連絡張に書いたり、次の小学校に児童の性格を記したりと、IT化が進んだ今でもまだまだ手書きのところが多いのです。そういった事から、綺麗に丁寧に書くということは普段から意識している必要があるのです。

「丁寧な『下書き』を」

細部に渡ってに丁寧に書く。間違えたら、修正テープは使わず書き直しましょう。それほど大切な書類だと思って書き上げる必要があります。

コツとしては、とにかく下書きをするということ。薄く鉛筆で書いて、そこからボールペンで上書きするという形を取る人も多いですが、できれば全て書いてみて、それを見ながらもう一枚丁寧に書くという慎重さがあってもいいかも知れません。

「文字をきれいに見せるべし」

「字が下手なんだけどどうすればいいの?」

まず下書きをしたうえで、「止め・はね・はらい」はしっかりと。これは基本ですね。加えて、私のお勧めは

  • 漢字は大きめひらがなは小さめ
    見た目のバランスをとる事ができます。
  • 文字列は下のラインに合わせる
    空欄の中央部に文字を置こうとすると文字列が傾いたり、浮ついてしまいます。
  • 0.5㎜油性ボールペンを使う
    小さい文字が書きやすくなります。安い水性ボールペンで下書きをなぞっていたら、インクが出なくなり挫折した経験があります。

 

ということです。自分の使いやすい文房具を使うということも一つ大事なことですね。

「形式を今一度確認する」

また、いくら文字がきれいでも、書き方が間違っていてはいけません。形式が決まっている職歴・学歴欄や日付など、書洩らしがないか最後にもう一度確認しましょう。

  • 「西暦」「元号」が混じっていないか?
  • 「ですます」で統一していたのに急に「だ・である」調になっていないか?

 

など、統一感に関しても念入りにチェックしましょう。

さらに差がつく履歴書 ③写真

写真は履歴書の中でもとても重要な要素。やはり初対面の人にとって外面という第一印象は大きな判断材料なのです。良い印象を与える写真を用意しましょう。

  • 写真館・スタジオ
【費用】約¥2000〜3000
【所要時間】約30分〜1時間
【メリット】
背景やライティング、表情をきめ細やかに調整してもらえる。
オプションでヘアメイクや写真の修正をしてもらえる。
【ポイント】
オプションで写真データを受け取れるようにすると、自宅やコンビニで焼き増しできる ので便利です。
  • 証明写真機・スピード写真
【費用】約¥700〜1000
【所要時間】約10〜15分
【メリット】
安価で時間もかからず写真を受け取れる。
【ポイント】
写真データをダウンロードできる証明写真機を利用すると、焼き増しの際に便利です。
  • カメラアプリ
【費用】写真のプリント代 約¥30〜100
【所要時間】約10〜15分
【メリット】
一番お金をかけずに証明写真を用意できる。
自分で写真を修正できる。
【ポイント】
写真を撮影する際は、白・グレーの背景がおすすめです。
また自然光が入る部屋で撮影するとキレイな出来上がりです。

 

今は履歴書に必要な写真を撮るためのスマホアプリもかなり増えてきました。

お金もかからず、家で手軽に印刷できることから人気を呼んでいるわけですが、実はこのアプリの本当の良さは写真の見た目を自ら修正できることにあります。

また、写真スタジオやスピード写真機を利用して撮影した写真データを手元に残し、カメラアプリで修正する方法もあります。

写真加工アプリの例としては、
証明写真~かんたん・キレイな履歴書カメラ / タウンワーク 

等があります。たくさんあるので、他にも探してみてくださいね。

さらに差がつく履歴書 ④志望動機

・新卒の場合

新卒の場合と転職、そして復職する場合とでは志望動機の書き方は少し違ってきます。新卒で志望動機を書く場合、ほとんどの人が書いてしまうのが、

子供が好きということ。

この時点でアピールとしては、他の入社希望者と横並びになってしまうのですが、これは致し方ありません。保育士の仕事は子供が好きでなければできない仕事であるからです。なので大事なのはそこから。

子供が好きだからこそ、この仕事で

  1. 「自分は何ができるのか?」
  2. 「子供とどう携わるのか?」
  3. 「自分がこの保育園で働いたらどういう風になりたいのか?」

 

を具体的に書いていきましょう。

・転職、ブランクを経て復職する場合

資格を持ちながら保育士の仕事から離れていた人など。全職種に言えることですが、あまり転職や復職は良い印象を与えません。つまり、余程の実績、経験が無い限り不利と言われていますが、保育士の場合は今は本当に何処も人手不足です。保育士の経験があっただけでも、とても有利なのです。

現場で働いたことのある保育士は、唯一「保育への思い」を訴えることができます。単純に子供が好きなだけでは、この仕事を続けていけないことを皆知っています。

今までの経験を「どう感じ」、「今後どうしていきたいのか?」

それが、この保育園なら実現可能かもしれないという旨の志望動機を書いていく必要があります。

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履歴書のまとめ

形式を選んだり、証明写真を準備したり手間のかかる履歴書ですが、限られた時間のなかで自分をアピールできる貴重な機会です。

自信をもって次の選考に進めるように、納得のいく完成度を目指しましょう!

以下のチェックリストをつかって、履歴書の提出・郵送前の最終確認をすると安心です。

履歴書、志望動機に困ったときの解決法

色々ポイントを紹介してきましたが、初めてであったりすると履歴書も志望動機も書くのはなかなか難しいでしょう。希望する職場がどういう人材を求めているのかもいまいち把握しにくい…。といった悩みが発生するかもしれません。

・「保育士専門」転職サイトの活用のススメ

こんな時に活用していただきたいのが、「保育情報どっとこむ」のような保育士専門の転職、就職サイトです。
専門のアドバイザーがいろいろな相談に乗ってくれますし、条件に合った職場を紹介してもらうこともできます。

また、このページからも保育士さん向けに完全無料・プロのアドバイザーのサポート付きの転職相談を受け付けておりますので、転職・就職活動で困ったときにはぜひお気軽にこちらをご利用ください!

よくある質問

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