「縦割り保育」とはどんな教育?ねらいやメリット・デメリットを解説!

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縦割り保育とは?

皆さんは「縦割り教育」を知っていますか?

「縦割り保育」とは、別称「異年齢保育」とも呼ばれ、様々な歳の子供が同じクラスで保育を受ける事を縦割り保育といいます。混合保育とも呼ばれます。
逆に、同じ歳の子供が同じクラスで保育を受けることは「同年齢保育」や「年齢別保育」と呼びます。

基本的には、同じ歳の子供が同じクラスで保育を受ける「同年齢保育」のところが多いですが
縦割り保育は少子化問題の影響で導入してるところが増えつつあります。
日によって縦割り保育を行ったり、食事やおやつの時間だけ縦割り保育にしたり…と園によって様々な方法で縦割り保育を取り入れています。

今回は、そんな「縦割り保育(異年齢保育)」のねらいやメリット・デメリット、注意点をご紹介!
当記事を見れば、「縦割り保育(異年齢保育)」の事がわかりますよ!ぜひ最後までご覧下さい!♪

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縦割り保育のねらい

縦割り保育のねらいは、違う年齢の子供が同じクラスで生活し、コミュニケーションを取ることによって社会性や協調性などを育てる事です。

縦割り保育にする事で、年下のできない子に対して自主的に年長組が手伝ったり、お世話をしてくれて思いやりの心が生まれます。

また、その年下の子が年長組になった時に同じように手伝ったりお世話をしたりを自主的にやるようになるのです。

縦割り保育のメリット

自主性が育つ

違う年齢同士で生活することで、年下の子は年上の子が憧れの対象になり、近づくために自主的に頑張るようになります。

反対に年上の子は、年下の子のフォローをしたりお世話をしたりをすることで面倒見が良い子に成長します。

自主性が上がることで、自分たちで問題解決する能力が身に付きます。

ときには、トラブルに対して介入したい場面もあるかもしれませんが自主性をなるべく大事にしたいため、タイミングを見計らって子供達の中に入るようにしましょう。
これから小学生になってからの友好関係や学習にも役立ちます。

多様性を認められるようになる

年齢差がある空間では同年齢保育以上に色んな子がいるため、多様性を認められるようになります。
価値観の違いが理解できるきっかけにもなります。

年齢関係なく上手く関われるようになり、 コミュニケーション能力の向上にも繋がります。

個人差が出にくくなる

成長速度が速い子供の頃は、年齢別保育だと4月生まれと翌年の3月に生まれた子が同じクラスになり、発達状況が大きく変わります。
それでも学年は一緒なので、同い年として同じ条件で見られがちです。

しかし、縦割り保育にする事で同学年との発達の違いを感じる事が少なくなり、コンプレックスが生まれにくくなります。

縦割り保育のデメリット

発育の差を考慮した保育方針を考えなければいけない

発達の差を考慮して、年齢差があっても子供たちが楽しめるように保育方針を工夫しなければなりません。
縦割り保育のメリットである、自主性が育ち年上の子が自ら年下の子の面倒をきちんと見れるようになると保育士さんたちにとって負担が軽くなりますが
年上も年下の子供たちも共通して楽しめる保育方針を作成しないといけないという点では保育士の負担がかかる部分ではあります。

主従関係ができてしまうことも

年齢で力の差は違っていきますよね。
子供の成長は早いので1歳2歳しか変わらなくても、力や体格に関係に差が出てしまいます。
そのため主従関係ができてしまい、それがいじめの原因になってしまうこともあります。

縦割り保育をする際の注意点とは?

安全性

歳が違う子ども達の対応を並行してしなければならない縦割り保育は前述した主従関係や力関係の問題もあり、安全に関して配慮が特に必要になってきます。

自分より年下の子に対してどう接したらいいか?を教えてあげるようにしましょう。
だっこやおんぶをしようとした時にバランスを崩してしまい、転落して怪我に発展することもあるので注意が必要です。
その際に、だっこやおんぶに失敗してしまった子はとても罪悪感を感じてしまうと思うのでその子に対してのフォローもきちんと行いましょうね。

年上の子の負担が増えてストレスにならないように

年上の子に面倒を見させて任せることは、保育士の負担軽減に繋がりますがあまりに負担が増えてしまうとそれがストレスになってしまう事があります。
年下の子にも合わせて保育をしなければならないので、年上の子にとっては物足りなく感じてしまうことも。


しかし、逆に年上の子に合わせると今度は年下の子がついていけなくてストレスになることもあります。

どちらも満足いく保育内容にすることはとても難しいと思いますが年齢差があっても楽しめるように工夫したいですね。

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まとめ

縦割り保育は年齢別保育以上に配慮する面が多いですが、縦割り保育のねらいは様々な子供達と生活する中で自主性を育てるのが目的です。

年上の子たちが上手く年下の子の面倒を見れるようになると自主性や思いやりの心も自然と育つ…といったメリットが多い部分もあります。

また、モンテッソーリ教育も縦割り保育を採用しています。
保育士くらぶには、「モンテッソーリ教育」の記事もあります。ぜひあわせて見ておきたいですね。

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