保育士さんの長期休暇事情とは~取りやすい?取りにくい?

はじめに

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保育園の長期休暇事情について

新年度もいよいよ本格的に始まったということで、気になる保育士さんの長期休暇事情についてまとめていきたいと思います。今年度の長期休暇もあわせて見ていくので参考にしてみてくださいね。

現役の保育士さん、新人保育士さん、これから保育士を目指す学生さん、保育に関わるすべての方必見です!

一般的に保育園には長期休業がない

「保育士」というと世間一般からは、「大変そう」「忙しそう」と言ったイメージを浮かべる声が多く聞かれるかと思います。

保育園には、小学校や中学校のような「夏休み・冬休み」といった長期休暇の形はありません。そのため、「土日・祝日、年末年始」という年に数回の休みが主となり、保育士はまとまった休みが取れず忙しいイメージが定着していると考えられます。

ないと言われる理由

保育士さんのお仕事は、主に共働き家庭の乳幼児にあたる子どもを預かるという役割を果たしているためです。

そのため、一般的な企業の仕事がある際には、保育園も開いていないと不便であるということになります。また、厚生労働省が定める保育園の位置づけとして、「児童福祉施設」とあることから、保育園は保護者の代わりとなり、子供を保育する場であることがわかります。

詳しくは下記の厚生労働省が提示する保育指針を参照ください。

厚生労働省 保育指針

幼稚園との違い

ここで気になるのが幼稚園との違いです。最も大きい違いは、保育園は保護者の代わりに保育を行う場であり、幼稚園は、教育の場であるということです。以下、より具体的な違いをまとめてみました。

保育園
・厚生労働省 所轄
・児童福祉法
・保護者から委託を受けた0歳から小学校入学前までの乳幼児の保育
・標準7時半~18時頃までの保育時間

幼稚園
・文部科学省 所轄
・学校教育法
・3歳の春から小学校入学前までの幼児の保育、適切な環境での心身発達の助長
・標準9時から14時頃

参考:表で比べる! 幼稚園と保育園の違いはココ!┃ベネッセ教育情報サイト

こうして比べてみると体制の違いが一目瞭然です。保育士が一般的に休暇を取りにくいと言われる理由がよく分かる気がしますね。

2021年度の主な長期休暇

新年度の始まりということでここからは、2021年度の年間の主な長期休暇を見ていきたいと思います。現役保育士の方は、下記の情報を参考に今年の長期休暇事情と、ご自身の勤める保育園の休業日程を照らし合わせてみてください。

参考出典:国民の祝日について┃内閣府

GW

すでに目前に迫ったゴールデンウィーク。年度始まりの長期休暇ということもありますが、今年はコロナウイルスの影響で自粛体制が続きそうです。

今年度のGWの日程は、4月29日 (木)~5月5日 (水)です。

緊急事態宣言の発令などで外出は難しくなっていますが、新年度の疲れをゆっくり取れる絶好のチャンスです。

五輪関係

昨年開催が延期となったオリンピックが予定通り開催されると、連休が生じることになります。

1つ目は、開会式などが行われる7月22日(金)~7月25日(日)の4連休です。(7月22日海の日・7月23日スポーツの日)

2つ目は、8月7日(土)~8月9日(月)の3連休です。(8月8日山の日・8月9日振替休日)

オリンピックイヤーならではの連休です。今から自身の勤務先はどのようなスケジュールになっているのか確認して、モチベーションの1つにしましょう。

お盆

例年、帰省での大移動となるお盆は、8月13日~16日となります。

今年に関しては、五輪の影響を受けながらも、同様の8月13日(金)~16日(月)がお盆の期間となりそうです。

上記で示した、8月7日(土)~8月9日 (月)と合わせて10連休にするには、10日、11日、12日で有給休暇を取得する必要があります。

シルバーウィーク

真夏が過ぎ、少しずつ秋の気候が感じられる丁度いい季節にあるシルバーウィーク。残念ながら今年は大型連休とまではならず、3連休となりそうです。

9月18日(土)~9月20日 (月)の3連休となります。(9月20日敬老の日)

年末年始

一般的に「お正月休み」ともいわれる長期休暇。ほとんどの場面で休みとなり、ゆっくりと時間が取れる人も多いはずです。

今年度も例年同様、2021年12月29日 (水)~2022年1月3日 (月)の6連休となっています。

1年の中で最も忙しい一方で、最も休みやすい期間であるかもしれませんね。

保育士はどうすれば長期休暇を取得できるのか

ここからは、具体的に保育士さんの働き方について深堀していきたいと思います。

実際は取得しやすい?それともしにくい?

結論から言うと、他の職業に比べて「取りにくい」と言えます。理由は、冒頭でも述べたように保育園の存在意義が絡んでくるためです。

しかし、GWや、お盆休み、年末年始といった一般的に企業が休みに入る期間は保育園も同様に休業となるケースが多いため、休みは取れるということになります。

あくまで、幼稚園や学校のような「夏休み・冬休み」といった長期休業は期待できないということです。

有休を取る

自身が勤める保育園が、休暇が少なく休みが取りにくいと感じたなら、有休取得で休みを作ることをお勧めします。

現在、保育園の働き方は徐々に変わってきていると言われており、関連して有給取得も取りやすくなってきた環境であると言えます。まとまった休みを取るために、小さい連休につなげて有休を取得するという方法もあります。保育士のお仕事は、精神的肉体的にも適度な休みが大切です。自身の保育園の就業規則をきちんと確認し、計画的な取得を心掛けましょう。

保育士くらぶでは、過去に有給休暇に関することをまとめた記事を出しているのであわせて読んでみてください。

上司、同僚に相談する

社会人ならどんな環境でも必ず重要である、「報(報告)・連(連絡)・相(相談)」を心掛けましょう。

「休暇の少なさ」「まとまった休みを取りたい」「有給の取得について」といった、聞きたいこと、確認したいことは同僚の人に積極的に相談することが大切です。

保育園は、先生同士の連携で成り立っているため、同僚との協力は非常に重要です。休みの取得なども、人数によっては調整をきちんとしなければ成り立たないこともあります。気になることがあれば、まずは同じ職場で働く保育士さんと話をすることをお勧めします。

働き方に疑問を持ったら

保育園の数が存在する分だけ働き方も様々です。今一度、ご自身が勤務する保育園の働き方に目を向けてみましょう。

辞めるという選択肢もある

どんなことにも言えることですが、無理をしすぎてはいけません。心身ともに疲労感が抜けなかったり、相談しても改善されないなど、日に日にストレスを感じるようになったら、無理をせず、保育士のお仕事を辞めるという選択肢を持ってもいいと思います。

保育士くらぶでは、相談室を設けています。保育に関する困りごとや相談事が生じたらぜひお気軽にご活用ください。

他の保育園への転職

園ごとに働き方が大きく変わる保育士のお仕事。そのため、保育園によっては体制や人数の違いから、有給の取りやすさや休暇の有無が異なってきます。

自身の園の働き方に不満や苦痛が生じたら、他の園に転職を考えるということも一つの手です。

保育士くらぶが運営する「保育士求人ガイド」では多くの求人を掲載しています。参考にしてみてください。

保育士求人ガイドー保育士の求人・転職サイト

リフレッシュは必要

心身ともに大変と言われる保育士のお仕事。小さい乳幼児の面倒を見るという点からも、勤務中は常に気を貼る必要があります。そんな保育士という仕事だからこそ、適度な休みを取り、趣味を通じてリフレッシュをすることも非常に大切です。

最後に

今回は保育士の働き方の中でも「長期休暇」に視点を当ててまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

一方で、保育園ごとに体制は異なるため、各自勤める園で確認が必要です。

☑ 保育士は、まとまった長期休暇を取りにくい現状がある

☑ 自分次第で取得率は変わる

保育士は、責任感の強い職業ですが、一方で子育てをしながら働く大人の強い味方です。長期休暇や適度な休暇は他の職に比べて取りにくいかもしれません。ですが、自分の行動や選択次第で働き方を変えることも可能です。適度な休息を作り、気持ちのいい働き方を心掛けましょう。

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