ベテランから新人まで!クラスを持たない「フリー保育士」の働き方

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クラスを持たない「フリー保育士」

フリー保育士はクラスを持たないため、一見気楽そうですが実はとても大変で大切な役割を担うお仕事なんです!
この春、保育士として働く方の中には「フリー保育士」を任された方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
今回は「フリー保育士」の役割や悩み、良かったことなどを徹底解説します!

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「フリー保育士」とは?

まず、フリー保育士とはクラス担任を持たずフリーに働く保育士さんの事です。別名、「担任外」とも呼ばれます。
担任保育士のサポートに徹するのが主な仕事です。
では、実際保育現場でフリー保育士がどのように担任保育士のサポートをしているのか?仕事内容をまとめました。

・仕事内容

  • 活動に必要な道具の準備、セッティング
  • 給食やおやつの準備・配膳
  • 食後の食器洗い
  • おむつ替えや着替えを手伝う
  • 掃除、片付け
  • 園で使った衣類や雑巾の洗濯
  • 子供たちが使ったおもちゃなどの片付けと消毒など…

といった基本的な雑用を他の保育士の方々と協力しながらフリー保育士が主に行います。

クラスの人手が足りない時や担任がお休みな時にヘルプで入る事も。
保育園だと、0〜5歳児までの色んなクラスのサポートに回る事もあります。
また、一日中クラスに入っていることは稀な事。
数十分単位で人手不足だったり、支援が必要なクラスをサポートします。

園全体の支援を徹底的に行うのがフリー保育士の仕事です。
どこのクラスに入ってサポートしたらいいのかを自分で考えて動かなければなりません。
そのため、フリー保育士は特に臨機応変な対応が求められるのです。

フリー保育士は辛い…その悩みとは?

・慣れるまで辛い

どこのクラスを補助するか、咄嗟の判断力必要なフリー保育士は特に1年目だとなれるまで辛い事が多いです。
クラス担任によって保育方法も違います。
園全体を把握して動くことは新人にはなかなかのハードさ。
とても負担が大きくて、心身共に疲れてしまいます。

・担任ならではの仕事ができない

クラスの主な活動活動の計画を決めるのは担任の仕事なのでそういった活動にはフリー保育士さんは携えられる事ができません。
新人なら妥協できるところもありますが、ベテランでも同様なのでそういった点でやりがいが感じられなくてモチベーションが下がってしまう方も。

・担任保育士さんとの関係性

保育士として円滑な支援をするには担任保育士さんとの関係はもちろん大事です。
しかし、パワーバランスに凝りが生じてしまう場合もあり、関係性が上手くいかない場合も…

・雑用ばかりで園で必要とされてない気がする

園での仕事は雑用ばかり。
子供や保護者の方に頼られるのは、担任ばかり。
そんな生活に居場所がないと感じてしまい、園で必要とされてないんじゃないか…と思い詰めてしまう方もいるようです💦

・楽だと思われるのが辛い

今までの事を振り返ると、フリー保育士さんはとても大変な仕事という事が分かったと思います。
しかし、担任を持つというプレッシャーがないからかフリー保育士さんは「楽な仕事だと思われがちです。
周りの保育士さんが分かってくれない事も辛いという声もあります。

「フリー保育士」でよかった事

ここまでフリー保育士さんは、思いのほか大変そう…と思った方もいるかもしれません。
しかし、マイナスな事だけではありません!
ちゃんとフリー保育士さんにもメリットがあります!
では、そのメリットとは何なのか?具体的に解説します。

・保育士として経験値が豊富になる

フリー保育士は様々な年齢の保育が学べます。
色んな年齢の子達と触れる事で、保育の仕方を客観的に見る事ができます。
特に一年目だと、園児達へのあやし方や立ち回りなど色んな先生の技術を間近で見て学ぶ事ができますよ。

・沢山の人との関わりを持てる

色んなクラスを担当するフリー保育士は、たくさんの園児達と触れ合う事ができます。
クラス担任が休みの時にそのクラスの保護者対応をすることもあります。
担任をしていると中々他のクラスの子まで関わることが少ないので良い機会です。
色んな方と接する上で、コミュニケーション力も上がります。
そして、いつか担任を持ったときにその時の経験を活かす事ができるのです。

・持ち帰り残業がほぼない

毎日の記録・月々の指導案の作成・個人カリキュラムの設定などの書類仕事が少ないので持ち帰りの残業がほぼありません。
家に帰ったら好きに過ごす事ができ、しっかり体を休ませて次の日の業務に備える事ができます。

では、担任保育士さんの残業事情は一体どうなのでしょうか?
気になる方はこちらもチェックして見てください!

「フリー保育士」さんのお給料

楽だと思われがちなフリー保育士。
担任保育士の方と比べて給料が下がってしまうのでは?とお考えの方もいると思います。
しかし、安心してください!待遇は普通の保育士と同じなので心配はありません!
ですが、フリー保育士は非常勤で雇われる事が多いのが現状です。
なので、雇用形態勤続年数で大きく変わります。

・平均年収・給与

保育士全体のうち、女性(平均年齢36.1歳、平均勤続年数7.8年)の平均月給は約22.8万円です。賞与なども含めた平均年収は約340万円となっています。

きまって支給
現金給与額(月額)①
年間賞与その他
特別給与額(年額)②
年間給与額
(①×12+②)
年齢勤続年数
保育士228.2千円658.3千円3,397千円36.1歳7.8年
幼稚園教諭228.9千円630.4千円3,377千円33.2歳7.3年
全業種263.6千円615.0千円3,778千円41.1歳9.4年
出典:保育士の平均年収はどれくらい?条件毎の詳細や、今後の給与事情まで解説 – ユーキャン

「保育士さんの給料事情」についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください!

園にとって欠かせない存在の「フリー保育士」

フリー保育士は、園全体を支えてくれる大きな存在です。
そして、成長のチャンスでもあります。
新人の方は特に慣れるまで大変だと思います。
フリー保育士は、気持ちの切り替えがとても大事です。
この機会にステップアップだと思い、経験値を上げていきましょう!
そしていつか担任を持った時にその経験が実りますように…

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