目次
保育士・幼稚園教諭として日々お仕事を頑張っていらっしゃる皆様、こんにちは!
当サイト「保育士くらぶ」と、保育士・幼稚園教諭の方向けの日本最大級求人サイト「保育求人ガイド」を運営する弊社アスカグループは、専門のアドバイザーが多くの保育士・幼稚園教諭の方を対象に、20年以上にわたり転職・キャリアサポートを行っています。
保育士くらぶでは、保育士・幼稚園教諭の方にとって役立つ転職・キャリアノウハウ記事を配信しています。
マーブリングをしてみよう
マーブリングは子供に大人気!
皆さんは「マーブリング」をご存じですか?様々な色が複雑に混ざり合い不思議な模様を作り出すマーブリングは、とても簡単で小さな子でも出来る製作であり、世界に一つだけの作品を作り出すことが出来ます!今回は、マーブリングの魅力から、保育園や幼稚園・自宅でも実践できるマーブリングのやり方や材料、成功するコツまでご紹介します!
マーブリングってなに?
マーブリングとは
マーブリングとは、水よりも比重の軽い絵の具を水面に垂らして模様を作り、その上に白い画用紙をのせて、水面の模様を写し取る絵画技法です。偶然にできる模様や形、色彩を楽しむ「モダンテクニック」の技法のうちのひとつとされています。
マーブリングが生み出されたのは15世紀頃のトルコとされており、その模様が大理石(marble:マーブル)に似ていたことから「マーブリング」とよばれるようになりました。
ちなみに、日本でもマーブリングと同じような「墨流し」という技法が昔から親しまれていたそうです。古くより日本において親しまれていた技法なんですね。
現在も保育園や幼稚園、小学校から美術系の大学まで幅広い年齢層に楽しまれている人気の絵の具遊びです。
保育園でマーブリングを取り入れるねらい
子どもの色彩感覚や想像力を養う
マーブリングの大きな魅力は、絵の具で遊びながらそれぞれの個性を表現できることです。マーブリングは通常の絵の具遊び(絵を描く・色を塗るなど)とは違い、子ども自身もどんな作品に仕上がるのか予測できません。どんな模様が出来るか想像しながら楽しむことで、色彩感覚や想像力が身につくでしょう。また、単色でも楽しめますが、複数の色を使えば分離した色がそれぞれ重なり合い幻想的な模様を作り出すことができ楽しいですよ♪
年齢に関係なく手軽に取り組める
手軽に作れるのもマーブリングの魅力の1つです。ほとんどの材料が100円ショップで手に入るものばかりで、備品をそろえやすい遊びです。また、作り方も水溶液に絵の具を垂らして紙に写し取るだけなので、非常に簡単です。通常の製作では、子どもによって向き・不向きがあったり、年齢や発達段階によってできる子とできない子の差が大きかったりするでしょう。しかし、マーブリングには難しい工程がないため、どんな子どもでも簡単に作れます。
子どもの製作意欲を高める
マーブリングをした際、偶然できた模様をどうゆう形にみえるか聞いてあげてください。「これはお花みたい」「これは猫にみえる」と各々声が上がるでしょう。そうすることで、「今度は違う色を合わせてみよう」「水面をもっと混ぜてみよう」と、製作意欲もぐんぐんと高まるはずです。保育士が子どもの興味や好奇心を受け止めながら、基本の作り方に加えてアレンジ方法などを教えてあげても良さそうです。
マーブリングのやり方~墨流しスタイル~
墨流しスタイル【良い点・悪い点】
墨汁や墨流し専用の絵の具を、水面に落として模様を作ります。
○ メリット
●糊やマーブリング水溶液を使わないため、手軽に取り組める
●水と絵の具のみを使用するため比較的材料が揃えやすい
●専用インクを使えば絵の具を溶くなどの工程を削減できる
●水面に自然とできる模様の変化を楽しめる
●淡い色合いの作品をつくれる
●片付けが楽
× デメリット
●絵の具の操作性が悪く、思いどおりの模様を作りづらい
100均で揃えられる!【材料一覧】
材料
・墨汁
・墨流し用の水溶性顔料絵の具
・水
・薄めた中性洗剤
・竹串やつまようじ
・絵筆
・浅いバット
・和紙など吸水性のよい紙/布/木材など
・新聞紙
・ティッシュペーパー
「墨流しスタイル」のやり方
【1】バットに水を張る
あらかじめほこりや油分をきれいに取り除いた、浅いバットに3cmほどの深さで水を張ります。
💡水を張ったあと新聞紙などをいちど浮かべ、水面のほこりや油分を取り除いておくと墨汁や絵の具が広がりやすくなります。
【2】墨汁や絵の具を水面に広げる
水面にそっと墨汁や絵の具を広げます。
💡絵の具などの量が多すぎると水に沈んでしまうため、筆やスポイトを使うか、フロート紙を使って絵の具が水に浮くようにしましょう。
【3】竹串やつまようじでゆっくりと水面をかきまわす
息を吹きかけたり、竹串などでゆっくり水面をかきまわすようにして、模様をつくっていきます。
墨流し用絵の具を使った場合、竹串などを動かすスピードによってもできる模様が変わってきます。
💡息を吹きかけて模様をつくる場合、あまり強く息を吹きかけないように注意しましょう。
難しい場合はストローを使うと調整がしやすくなります。
💡竹串などで水面をかきまわして模様をつくる場合、水面だけにそっと触れるように、竹串などを動かしましょう。
バットの底まで竹串を入れてかきまわすと、絵の具が沈んでしまいます。
【4】紙に模様を写しとる
模様ができたら、空気が入らないよう注意しながら紙を水面に置き、模様を写しとります。
💡時間が経つと絵の具が沈んでいってしまうため、模様を作ったら早めに写し取る作業を行いましょう。
💡あらかじめ用意しておいたティッシュペーパーの上などにいちど置いて水気を切り、よく乾かします。
💡水面に残った絵の具は、いらない新聞紙等を浮かべて写しとれば水を交換せずに次のマーブリングが行えます。
動画で分かりやすく
動画も参考にしてみて下さい!
マーブリングのやり方~ヨーロッパスタイル~
ヨーロッパスタイル【良い点・悪い点】
ゴム樹脂の水溶液に、水分に反発する絵の具を垂らして模様を作ります。PVA(ポリビニールアルコール)入りの洗濯のりなどを混ぜて比重を大きくし、絵の具が水に沈みにくくすることでも再現できます。
○ メリット
●発色がよくくっきりとした色合いの作品が作れる
●絵の具の操作性がよく、思いどおりの模様を作りやすい
●絵の具が水底に沈みにくい
●アクリル絵の具と洗濯のりを使えば、安価に材料を揃えられる
●専用インクを使えば、絵の具を溶くなどの工程を削減できる
× デメリット
●専用キットを使う場合には費用が高くなる
●墨流しに比べて準備する工程が多い
●片付けが大変
●作品が乾きにくい
●油絵具や水溶液に有害な物質が含まれている可能性があるため注意が必要
キットの代用品になる物も!【材料一覧】
材料
・アクリル絵の具
・PVA洗濯のり
・水
・竹串やつまようじ
・くし
・絵筆
・浅いバット
・紙/布/木材など
・新聞紙
・ティッシュペーパー
「ヨーロッパスタイル」のやり方
【1】マーブリング水溶液をつくる
バット全体に広がるようにPVA洗濯のりを入れ、それと同量程度の水を加えてよく混ぜてマーブリング水溶液をつくります。
💡洗濯のりと水は1:1を目安に、模様をつくりやすい濃度に調節しましょう。
【2】アクリル絵の具を水で溶く
アクリル絵の具を水で溶いて液状にしておきます。
【3】絵の具を水面に広げる
液状にしたアクリル絵の具をマーブリング水溶液のうえに静かに広げます。
💡筆を使う場合、絵の具を多めにつけた筆先をそっと水面に触れさせて色を広げます。
💡スポイトを使う場合、水面に近い場所からスポイトに入れた絵の具を1滴垂らします。
💡異なる色の絵の具を垂らし、バット全体に色を広げていきましょう。
【3】竹串やくしなどで模様をつくる
水面を竹串やくしなどで引っかくようにして、模様を作っていきましょう。
💡竹串やつまようじを使う場合、マーブリング水溶液の表面だけに触れるように、そっと竹串やつまようじをあて、ゆっくりと動かして模様をつくります。
💡くしを使う場合のやり方、くしを水面に対してほぼ垂直にあて、ゆっくりと動かします。
【4】紙に模様を写しとる
模様ができたら、空気が入らないよう注意しながら紙を水面に置き、模様を写しとります。
💡あらかじめ用意しておいたティッシュペーパーの上などにいちど置いて水気を切り、よく乾かします。
💡水面に残った絵の具は、いらない新聞紙などを浮かべて写しとれば水溶液をそのまま再利用できます。
動画で分かりやすく
動画も参考にしてみて下さい!
マーブリングを成功させるワンポイント
成功のコツとは?
マーブリングは簡単にできる遊びですがちょっとしたワンポイントでさらに楽しく遊ぶことが出来ます。
以下の点を意識して遊んでみて下さい!
・使用する色は3色程度が〇
・専用絵の具はよく振ってから
・水溶液をしっかり混ぜる
・気泡は取り除く
・画用紙は優しくそっと引き上げて
子ども達が製作に取りかかる前に、保育士さんがお手本を見せてあげたり、必要に応じて子どもの手を取ってやり方を教えてあげたりすると良いでしょう👌✨
マーブリングアレンジでさらに楽しく!
作った作品をアレンジしてみても楽しいでしょう。
例をいくつか挙げておくので参考にしてください!
・しおりを作ってみる
・うちわを作ってみる
・作品の上から自分の手形を押す
・ハンカチなどの布で行う
・石にマーブリングしてみる
etc….
まとめ
マーブリングは子どもの色彩感覚や想像力、製作意欲を養う際にとても効果的な絵の具遊びです。
また年齢問わず遊べ、材料のほとんどが100円ショップで購入できるのも魅力的ですよね。
今回ご紹介したアレンジ方法も参考に、子どもたちとマーブリングを楽しんでみて下さい🎨
よくある質問
保育士くらぶにはどんな記事がありますか?
保育士くらぶには現役の保育士・幼稚園教諭や保育士を目指す学生さんにとって手遊びや保育内容など今日から役立つ保育のネタをご紹介しています。こちらのトップページより色々な記事をお楽しみください。
保育士くらぶの最新の記事はどこから見られますか?
最新の記事はこちらの保育士くらぶトップページよりご覧ください。月間12本~15本の記事をアップしています。保育で使える季節の遊びや歌、連絡帳の書き方などもご紹介しています。
保育士くらぶのオリジナル動画はどこから見られますか?
保育士くらぶのオリジナル動画はこちらの保育士くらぶyoutubeチャンネルでまとめて見ることが出来ます。保育士くらぶyoutubeチャンネルでは保育で使える歌や遊び、制作以外にも転職のコツや求人の探し方も解説しています。