熊本県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

目次

熊本県は、県内の市町村と共同で移住支援事業を立ち上げ、熊本県独自のやり方で移住支援を行っています。また、熊本及び東京にも「熊本県移住アドバイザー」を配置しており、移住に関する相談がしやすくなっています。熊本県は、阿蘇山をはじめとした活火山が多く、「火の国」と呼ばれています。広大な大地と豊かな水で育った特産物が多いことでも有名です。今回の記事では、熊本県へ移住して働く際のメリットや注意点について紹介します。移住する際に使用できる支援制度についても併せて紹介しますので、是非参考にしてみてくださいね。

熊本県ってどんなところ?

熊本県の基本データ

熊本県は、九州の中部にある県です。面積は7,409.46平方キロメートルで、14市23町8村の市町村があります。人口は1,756,442人で、約718,125世帯が暮らしています(平成30年時点)。市街地にある熊本城は、日本三名城として有名で、県のシンボルとなっています。また、阿蘇山をはじめとした多くの活火山が県内にあるのも熊本県の特徴と言えます。活火山の影響で、温泉が湧き出ているところが多く、温泉を楽しむことができます。そして、ゆるキャラの「くまモン」は全国的に有名なので、1度は目にしたことがある人が多いでしょう。

熊本県の気候

熊本県の気候は、夏は蒸し暑く、冬は寒さが厳しいです。熊本県の中心部には、熊本平野があり、平野を中心に内陸的な気候になっています。熊本平野の周辺では、夏の夕方に「肥後の夕凪」と呼ばれる無風状態になる現象が起こるという特徴があります。そして、北東の地域は、阿蘇山があります。阿蘇地方の夏は比較的に涼しく過ごしやすい反面、冬は寒さが厳しく、雪の影響も受けてしまう地域です。また、熊本県は西側にある東シナ海からの湿った空気の影響で、大雨の被害を受けやすい地域でもあります。特に、梅雨時期の6月から7月間には雨が多く、県内の年間降水量の内、約4割もの雨が降ります。

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保育士が熊本県に移住して働くメリット

魅力的な食べ物が豊富

熊本県で有名な食べ物と言えば何を思い浮かべますか。多くの人が想像するのが「馬肉」ではないでしょうか。熊本では、新鮮な馬肉が手に入りやすく、お寿司やハンバーグなど幅広い食べ方で楽しむことができます。他にも「熊本ラーメン」が有名で、県内だけではなく県外からも多くの人に愛されています。また、「辛子蓮根」や「いきなり団子」のように、お土産として人気のある名物も多くあります。お土産として人気のある名物でも、現地に住んでいると、出来立てを楽しむことが可能です。熊本県の郷土料理は、県外から訪れた人から美味しいと評判なことが多く、いつでも美味しい食べ物を味わえるのは魅力的ですよ。

どの季節も楽しめるスポットがある

熊本県には、自然が豊富にあり、同時に雄大な自然を楽しめるスポットもたくさんあります。自然の豊富さから、季節の流れをより身近に感じることが可能です。春と夏には、「一心行公園」がおすすめです。一心行公園では、春には樹齢400年を超える大桜を見ることができ、夏には3万本のひまわりを見ることができます。秋は、「栴檀轟の滝」で見る紅葉がおすすめです。滝のそばには「栴檀轟森林公園」があり、滝の近くのつり橋までの遊歩道が整っています。冬には、「草千里ヶ浜」で一面雪と氷の幻想的な世界を楽しむことができます。熊本県では、季節折々の自然を楽しむことができますよ。

アクセスが良好

熊本県は、九州地方のほとんど中央に位置しています。2011年に九州新幹線が全線開通し、熊本駅から博多駅まで約40分、熊本駅から鹿児島中央駅までも約45分になりました。佐賀県と長崎県を除く、九州のほぼ全ての県と隣接している為、県外に出かけるのも比較的短時間で行くことができます。県内の阿蘇市や天草市のような主要部にも、熊本市から車で1時間から2時間以内で行くことができます。そして、県内にはJRの他、市営バスと市電があるので、県内の移動に使うと非常に便利です。また、空港リムジンバスが出ているので、空港にも比較的行きやすい環境が整っています。

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保育士が熊本県に移住するデメリット

渋滞が起きやすい

熊本県での生活は、車が主な移動手段になります。もちろん、通勤に関しても、マイカー通勤になる可能性が高いでしょう。熊本県の主に熊本市中心部では、朝と夕方の交通渋滞が慢性化しているという問題が指摘されています。熊本市内の車の平均速度は約16km/hという遅さで、更に、渋滞する箇所は180カ所にも上ります。熊本市の渋滞の激しさは、三都市圏を除いた政令都市の中でもワーストです。また、九州自動車道や熊本空港まで出る為にも、渋滞に巻き込まれる可能性があります。渋滞に巻き込まれるかどうかは、実際に行ってみるまで分からない為、正確な到着時間が分からないと悩まされる県民も多いのが現状です。

雨が多い

熊本県は、三方を山に囲まれた地形という特徴があります。地形の関係で、南西から湿った空気が入り、雨雲へと変わりやすくなっています。2020年の熊本県の降水量を見ると、約1950mmと多く、全国14位という高い順位になっています。特に、梅雨時期の雨量は多く、「熊本県の年間降水量の約4割は、梅雨時期の雨」と言われるほどです。梅雨期に当たる6月と7月の2カ月間に雨が集中することで、土砂崩れや洪水が起こることもたびたびあります。熊本県へ移住する際には、梅雨時期の激しい雨の対策をする必要が出てきます。住む場所によっては被害を受けやすいこともあるので、ハザードマップもよく確認しましょう。

熊本県への移住がおすすめな理由

水が美味しい

熊本県は全国でも珍しい、水道水のほぼ100%を地下水で賄っている地域です。地下水が豊富な理由は、阿蘇山にあります。阿蘇山は約30万年前から9万年前にかけて、4度の火砕流噴火を起こしました。噴火の際に噴出した軽石や火山灰などが層を作り、水を貯水しやすい地形を作り上げました。また、雨量が多いことも、地下水の多さに影響を与えています。熊本県で生活をしていると、水道をひねるだけで「天然のミネラルウォーター」と呼ばれる綺麗で美味しい水を使うことができます。熊本県の水は、環境省が選ぶ「平成の名水100選」に選ばれたことがあります。名水として選ばれるほどの綺麗な水を日常的に使えるのは嬉しいですね。

医療水準が高い

熊本県は、病院数が多い地域です。病院と共に医師数も多く、人口10万人に対する医師数は281.9人で、全国平均から見ても多くなっています。また、熊本県は日本赤十字社の発祥地です。県内には熊本赤十字病院を始めとした、熊本大学病院や済生会熊本病院のような医療水準の高い病院が集まっています。熊本県は、県外からも治療が難しい患者さんが集まるという環境でもあり、熊本県の医療技術は進化を続けています。病院数の多さと高い医療水準は、熊本県に移住しても安心して生活できる要因の1つと言えます。

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熊本県へ移住して働く注意点

運転が難しい場面が多い

熊本県は、都市部に比べてバスや電車の本数が少ないところが多く、車で移動をする人が多い地域です。車移動の人が多いのに加え、熊本県は運転が難しい県と言われています。理由として、市内では市電が走っていることが考えられます。市電は、道路上に敷かれたレールの上を走っているので、道路上では他の車と市電のどちらにも注意して走行しなければなりません。更に、熊本県は狭い道路が多いこともあり、運転に不慣れな人は注意が必要になってきます。市街地では一方通行の道が多く、熊本の土地での運転に慣れるまでは戸惑うことが多いでしょう。

虫が多い

熊本県は、自然が多い地域ですが、自然豊かな環境故の問題も発生しています。熊本市では、2020年度に受けた「害虫・小動物等に関する相談」が、433件にも上っています。更に注目するべきところは、433件の内、282件は蜂に関する相談だということです。近年、県内では特に蜂の巣が多く見られるようになり、熊本県に住む際には注意が必要です。もし、蜂の巣を見かけても自分でなんとかしようとせず、早めに行政や駆除業者に相談するようにしましょう。また、マダニについても注意喚起がされています。不用意に草むらや藪のようなマダニが生息しやすい場所に近づかないように注意してくださいね。

注目の熊本県の移住支援情報

熊本県移住支援事業

熊本県では、県内への移住および定住を促進する為、そして中小企業の人手不足を解消する為に移住支援の制度があります。熊本県が運営している「ワンストップジョブサイトくまもと」というマッチングサイトに載っている対象企業に就業した場合に、支援金が支給されます。東京圏から熊本県に移住する人におすすめの制度です。

対象者

・東京23区に移住直前の10年間で通算5年以上在住または東京圏から通勤されていた方
・令和元年(2019年)10月16日以降に熊本県内対象市町村に転入したこと。
・熊本県が運営する「ワンストップジョブサイトくまもと」に移住支援金の対象求人として掲載された求人に応募し採用されたこと、または、熊本県が募集する起業支援金の交付決定を受けていること。
※移住支援金の申請日から5年以内に市町村から転出した場合など、移住支援金の返還を求めることがあります。

補助金額

・2人以上の世帯の場合:100万円
・単身の場合:60万円

必要書類

市町村移住支援事業担当課への申請が必要です。
・(共通)移住後3か月以上1年以内に申請できます。
・(就業の場合)就業後3か月経過した後に申請ができます。
・(起業の場合)起業支援金の交付決定後1年以内に申請ができます。

移住者向け中古住宅購入補助金(熊本市)

熊本市の空き家の発生を抑制し、定住してくれる人を増やす為の移住支援制度。熊本県外から熊本市へ移住する人を対象に、中古住宅を購入する際の費用を一部援助する制度です。購入費用の他に、住宅ローンを組む場合には、最初の5年間に限り金利を引き下げることも可能です。熊本に移住し、中古住宅の購入を考えている人は、費用を抑えることができるのでおすすめです。

対象者

以下の条件をすべて満たす方が、補助金の交付対象となります。
(1) 補助金の交付申請時において、次に掲げる事項のいずれかに該当すること。
ア 1年以上継続して県外に在住している方。
イ 本市に転入※1後3年以内の方で、転入の直前に1年以上継続して県外に居住していた方。
(2) 購入する中古住宅※2への転入又は転居※3後2年以上継続して、当該住宅を生活の本拠として居住する意思を有していること。
(3) 市税を滞納していないこと。(申請者が既に熊本市に転入している場合に限る。)
(4) 熊本市暴力団排除条例第2条第1号から第3号の規定に該当しないこと。
(5) その他市長が補助金の対象として不適当と認めた方でないこと。

補助の対象となる住宅は、以下の条件をすべて満たす中古住宅(契約書を交わさない売買、贈与又は相続によるものを除く。)とします。
(1) 補助金の交付決定前に売買契約を締結していないこと。
(2) 3親等以内の親族間における売買でないこと。
(3) 熊本市内にあること。
(4) 災害リスクが高い区域※に存するものでないこと。
(5) 自己居住のために購入するものであること。
(6) 所有権を全て取得すること。(土地は除く)

補助金額

補助金額は、中古住宅の購入に要する経費(土地の購入に要する経費を除く)の2分の1の額とし、以下の区分に応じた額を限度とします。(千円未満の端数は切り捨て)
(1) 居住誘導区域※に存する中古住宅  50万円
(2) 居住誘導区域以外の区域に存する中古住宅 30万円

必要書類

補助金交付申請書を住宅政策課へ提出し、補助金交付決定通知書を受けた後、中古住宅購入に関する契約を締結してください。なお受付は先着順とし予算の範囲内とします。
※購入契約する前に補助金申請が必要です。

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熊本県の保育士情報は「熊本県福祉人材・研修センター」で!

熊本県福祉人材 ・研修センターでは、熊本県で保育士として働きたい人に職業紹介と仕事の斡旋を行っています。登録をしておけば、職場体験や保育園の見学も行うことができます。また、2カ月に1回、県内のハローワークと商業施設で相談窓口を開設し、就業に関する情報を提供しています。就職に関する相談を随時受け付けているので、困ったことや分からないことがある場合は、まず熊本福祉人材・研修センターに相談してみてください。

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熊本県に移住して保育士として働くということ

熊本県への移住は様々な苦労もあります

熊本県での生活は、交通の不便さや虫の多さのような環境の変化で、都市部と比べると最初は苦労することも多いでしょう。移住での不安や悩みを解消する為に、熊本県地域振興課には、移住定住アドバイザーが配置されています。移住に関する困りごとはアドバイザーに相談できるので、移住の際に心強い味方となってくれるでしょう。また、熊本県への移住を検討している人に向けた移住ガイドブック「ずーっと、くまもと。」という冊子があります。「ずーっと、くまもと。」では、熊本県の魅力や実際に移住した人の声が載っているので、是非、参考にしてみてくださいね。

移住することでかけがえのない体験も出来ます

熊本県は、雄大な自然があり、豊富な水と大地に育まれた美味しい食べ物も多く、恵まれた環境であると言えます。休日は、アクセスの良さを生かし、県外へ気分転換に出かけることもできます。また、熊本県では共働きの家庭が増加傾向にあり、保育園の需要が高まりつつあります。高まる保育園の需要に伴い、熊本県では、様々な策が議論され、保育士の確保を目指しています。待機児童の問題を解消する為にも、保育士の処遇改善が進められており、保育士の労働環境が今後更に良くなることが予想されます。保育士の需要が高く、待遇が見直しされている熊本県は、働くのに最適な環境だと言えますよ。

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熊本県に移住した保育士さんのために「熊本県移住保育士相談窓口」を開設しています。住居のこと、職場のこと、保育内容についてなど保育士移住コーディネーターが無料でご相談に応じます。いきなり移住して働くハードルは高いものです。一度、職場見学してみませんか?オンラインでの面接も可能ですよ。

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よくある質問

具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?

はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!

移住して保育士として働いている人は多いですか?

はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。

他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?

ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/