高知県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

目次

高知県では、保育士の移住に関する制度が整っていることをご存知でしょうか?豊かな森林と海に恵まれた高知県は、歴史的偉人である坂本龍馬の出身地であり、四国三大祭りの一つ、よさこい祭りでも有名です。高知市内で毎週日曜に開催される日曜市では、地元の新鮮な野菜や食器などを気軽に手に入れることが可能です。高知県は家賃や物価が安いので、生活費を抑えたい人に適した移住先でしょう。今回は保育士が高知県に移住した際のメリットやデメリット、利用できる制度を紹介します。

高知県ってどんなところ?

高知県の基本データ

高知県は日本の四国地方に位置し、自治体数は11市6郡17町6村です。県庁所在地である高知市の人口は約69万人で、県内の面積は約7100平方kmになります。幕末の偉人、坂本竜馬ゆかりの地である高知県は、歴史的名所が数多く存在します。特に、桂浜の高台にある巨大な坂本龍馬像は、観光スポットとして多くの人が訪れています。そして、高知県といえば、四国三大祭りの一つであるよさこい祭りも有名です。真夏に開催されるよさこい祭りは、全国から約100万人以上の人出があり、経済効果はおよそ100億円規模になります。

高知県の気候

四国の南部に位置する高知県は、年間日照時間と年間降水量がともに全国一位です。年間平均気温は17.7度と温暖で、夏は暑く冬は温かい気候をしています。夏場は、特に西側の地域は、北西風が四国山地を超えてフェーン現象を起こし、本州内陸部に匹敵する暑さとなることがあります。四万十市江川崎では2013年8月12日に、当時の歴代最高気温記録である41.0度を観測しました。冬場は、平野部では積雪はまれですが、山間部や県西部の幡多地域平野部では大雪に見舞われることがあります。日照時間の長さから冬でも晴れ間が多く、高知市では放射冷却によって氷点下になることもあります。

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保育士が高知県に移住して働くメリット

保育士の職に就きやすい

高知県への移住を検討する際、スムーズに保育士の職に就けるかどうかは重要になってくるのではないでしょうか。高知県は、県外から移住する保育士にとって就職しやすい自治体と言えます。厚生労働省による保育士の都道府県別有効求人倍率によると、高知県の数字は1.11倍となっています(平成27年10月時点)。求職者の数よりも、保育士を探している保育園の数が上回っていることになります。安心して就職活動が出来るということは、保育士が高知県に移住する大きなメリットとなるでしょう。

日曜市で地域文化を堪能できる

高知市内では、毎週日曜日の早朝から夕方まで日曜市が開催されています。日曜市は、約400以上の露店が連なる巨大な市場であり、1690年から300年以上の長い歴史があります。全長約1.3kmにわたって様々な露店が並んでおり、市場を散策するだけでも十分に楽しむことが出来ます。日曜市は地元の野菜や名物、食器やスイーツに至るまで、高知県の文化を堪能できる素晴らしい市場です。休日は日曜市に足を延ばし、様々な店や人々と触れ合ってリフレッシュしてみるのも良いのではないでしょうか。

家賃が安く固定費を抑えられる

人間が生活する上で、固定費の大半を占めるのは家賃です。高知県の家賃水準は大都市圏に比べ格段に安く、広い家に低コストで住むことが可能です。高知市内の場合、ワンルームで家賃は30,000円台からが相場であり、2DKでも50,000円台から探すことが出来ます。固定費の大半を占める家賃を抑えることは、生活する上で大きなメリットになりますね。人口密度が低く住居と住居の間隔が広いので、近隣住民とのトラブルに巻き込まれる心配はありません。リラックス出来る居住空間があれば、仕事でのストレス軽減にも繋がるでしょう。

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保育士が高知県に移住するデメリット

保育士の平均給与額が低い

高知県の保育士の給与水準は、全国的に見て下位にランクされています。厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査によると、全国47都道府県中39位です。平均給与額は219,900円、賞与は679,900円、年収は3,318,700円となっています。令和元年の保育士の全国平均年収が3,634,600円なので、高知県は全国平均よりも315,900円低いということになります。四国の自治体で最も平均給与額が高いのは36位の徳島県です。香川県が37位、愛媛県が38位と続いており、全国的にみても四国地方の保育士の給与水準が低いことがわかります。

高知県の人口は減少傾向にある

令和元年6月20日に公開された高知県推計人口によると、2019年6月1日時点で県内の人口は69万9522人となり、70万人を下回りました。人口減少に伴う経済・産業活動の縮小は、地方公共団体の税収入に大きな影響を及ぼします。また、人口減少は小売業や飲食業、そして娯楽施設や医療機関等の縮小にもつながっています。大都市圏とは異なり、生活する上で不便になる可能性があります。移住先の人口の増減や、生活関連サービスの充実度を事前に調べておきましょう。

高知県への移住がおすすめな理由

地方都市ながら都会的な利便性がある

高知県の県庁所在地である高知市は、地方都市とはいえ、人口33万人を擁する中核都市です。市町村合併により北は鏡・土佐山地区の中山間地域、南は春野地区の田園地帯を有しています。大都市圏と同じく商業地・住宅地が広がっており、移動手段はJR・路面電車・高速道路と多様です。都市機能がコンパクトにまとまった高知市中心部から車を約25分走らせれば、大自然溢れる海や山に行くことができます。大都市圏とは違い、都会的な利便性と大自然を同時に味わえることは、高知県への移住をおすすめする理由です。

よさこい祭りが楽しめる

日本の夏の風物詩として有名なよさこい祭りは、四国三大祭りの一つです。正調よさこい鳴子踊りが主流だった昔に比べ、現在は様々なアレンジが存在します。ロックやサンバ、演歌調など、各チームがアレンジした楽曲と振り付けが披露されています。よさこい祭りは毎年100万人以上の人が全国から訪れ、100億円規模の莫大な経済効果を高知県にもたらしています。祭りを見るだけではなく、実際に演者としてチームに参加し、毎年感動を味わうこともかけがえのない経験になるでしょう。

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高知県へ移住して働く注意点

高知市以外は交通の便が悪い

高知県の中核都市として栄える高知市内は、JR・路面電車・高速道路と交通手段が豊富です。しかし、高知市以外の地域では、交通の便は一気に悪くなります。大都市圏で電車やバスを移動手段にしている方は、高知県に移住する場合、車の購入も視野に入れた上で移住計画を進めましょう。高知市内には路面電車が走っており、高知市中心部を軸として東西軸と南北軸に路線が引かれています。「せっかく高知県に住むのだから、日常的に路面電車を使いたい」という方は、市中心部のはりまや橋に近い地域に住居を構えると利便性が向上します。

高知県は高温多湿である

高知県は、年間日照時間と年間降水量がともに全国一位です。年中温暖な気候で、夏は暑く湿気が多い地域です。暑さや湿気が苦手な人、体調が悪くなってしまう人は、気候を十分考慮した上で移住を検討しましょう。特に女性の場合、日照時間の長さは日焼けや肌に影響してきます。高知県に移住する際は、日焼け対策に気をつけましょう。日照時間の長さにはデメリットだけではなく、太陽光発電に適しているというメリットもあります。太陽光発電システム設置費補助金があるので、移住後に戸建ての住居を考えている方は、補助金の利用を検討してみるのも良いですね。

注目の高知県の移住支援情報

高知市二段階移住支援事業費補助金

高知県への移住を考えている方に対し、高知市でのお試し移住費用等を補助する制度です。二段階移住とは、まず、比較的都市部の高知市に移住・滞在することを一段階目とします。次に、高知市を拠点に県内をめぐり、自分に合った移住先を決めることが二段階目となります。最初から田舎に住むのではなく、じっくりと時間をかけて移住先を選びたい人にぴったりな支援制度です。

対象者

(1)高知県外在住の方で、高知県内での二段階移住を検討している。
(2)二段階移住先の検討のため、高知市を除く県内市町村の移住相談窓口を3か所以上巡ることができる。
(3)高知県が実施する「高知家で暮らし隊」の会員である。
(4)二段階移住の目的が「転勤」または「入学・通学」ではない。
(5)生活保護法等による住宅に係る公的扶助を受けていない。
(6)過去にこの補助金を受けたことがない(同居者を含む)。
(7)高知市税を滞納していない。
(8)高知市事業等からの暴力団の排除に関する規則第4条各号に該当しない。
(9)二段階移住のPR活動・アンケートに協力できる。
(10)二段階移住の検討状況について、高知市に定期的に報告ができる。

補助金額

お試し移住費用 上限200,000円
レンタカー費用 上限20,000円

必要書類

建物賃貸借契約書 移住相談のために各地域を移動したレンタカーの領収書 高知市が発行した「すてっぷ移住パスポート」にスタンプを3個以上受けた高知市への実績報告書

就職準備金貸付

保育所等へ就職する潜在保育士に就職準備金を貸付ける制度です。資金的に余裕のない状態で高知県に移住し、就職活動をする人に適した制度です。2年間保育士に従事すると就職準備金の返済は免除されます。高知県に移住し、且つ2年以上保育士をする予定の方におすすめの制度です。

対象者

(1)高知県内に住民登録している者
(2)保育士登録後、6ヶ月以上経過した者又は保育士登録が行われてからの期間が6ヶ月未 満の者のうち、養成施設の卒業若しくは保育士試験の合格から6ヶ月以上経過した者
(3)次のいずれかの施設又は事業を離職後、31日以上経過した者又は勤務経験のない者
①児童福祉法第7条に規定する保育所及び幼保連携型認定こども園
②児童福祉法第6条の3第9項に規定する家庭的保育事業
③児童福祉法第6条の3第10項に規定する小規模保育事業
④児童福祉法第6条の3第12項に規定する事業所内保育事業
⑤学校教育法(昭和22年法律第26号)第1条に規定する幼稚園
(4)別紙に定める保育所等に新たに保育士として週20時間以上の勤務を行う者

補助金額

200,000円以内で1回限り

必要書類

(1)就職準備金貸付申請書(第4号様式)
(2)身上調書(第5号様式)
(3)保育士登録証の写し
(4)保育士として週20時間以上の勤務することが確認できる書類(雇用契約書等)
(5)保育士登録後の職歴がわかる書類(履歴書等)
(6)貸付申請者の世帯全員の住民票の写し
(7)連帯保証人の所得証明書
(8)就職準備金の使途を確認できる領収証等の写し
(9)個人情報の取扱いについて(同意書)
(10)その他必要と認められる書類

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高知県に移住して保育士として働くということ

高知県への移住は様々な苦労もあります

高知県は、日本でも有数の高温多湿の地域です。暑さに不慣れな移住者は、先ず高知県の気候に慣れることが大切になってきます。また、都市機能を持つ高知市以外では、かなり田舎の地域もあります。小売業や娯楽施設、飲食店等生活関連サービスの数は少なく、移動は電車ではなく車が基本です。大都市圏の生活に慣れた移住者は不便を感じることもあるでしょう。移住先の選定に慎重になりたい方は、高知県が推奨する二段階移住支援事業という制度を利用してみてはいかがでしょうか。

移住することでかけがえのない体験も出来ます

大都市にも劣らない都市機能を持つ高知市を中心に、山や海といった大自然も魅力的な高知県。全国的に有名なよさこい祭りがあり、歴史的な名所が数多く存在します。高知市内を東西南北に走る路面電車には情緒があり、大都市の満員電車や地下鉄の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。都市と自然と歴史が調和する高知県は、家賃相場が安く住みやすい環境が整っています。経済の活性化によって移住者が増え、徐々に出生率が回復しています。都会暮らしに疲れ、心身ともに余裕のある暮らしを実現したいのならば、高知県で保育士として働いてみませんか。

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高知県に移住した保育士さんのために「高知県移住保育士相談窓口」を開設しています。住居のこと、職場のこと、保育内容についてなど保育士移住コーディネーターが無料でご相談に応じます。いきなり移住して働くハードルは高いものです。一度、職場見学してみませんか?オンラインでの面接も可能ですよ。

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よくある質問

移住して保育士として働いている人は多いですか?

はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。

他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?

ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。

具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?

はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!

保育士くらぶ

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/